チビドロ |
作者: 冷夏 2010年02月28日(日) 12時32分56秒公開 ID:ov6RKaAr3rc |
=1= 光の闇 <光 目線> 「はよっ。」 ここは学校だ 僕の名前は日向 光 今、クラスメートに挨拶をしたところだ 成績は・・・真ん中ぐらい・・・ でもここは学力が低い高校だから 結構やばい位置に立っている 「あんたさ〜、いつもいつも遅く来すぎ。」 存じております ただいまの時間 8:25 8:30に着かなければ遅刻だ 別に家が遠いというわけではない ただ単に遅く起きているだけだ ゆっくり寝ていたので・・・ さて、今話しかけてきたこの肩までの短髪の女の子は入江 麗 僕の幼馴染的な存在だ 不良っぽい外見だけど 本当はすごくいい奴 「光〜。宿題写させて。」 悪い奴では・・・ 「え〜。やってこなかったの?」 「いいから貸せっ。」 僕は宿題を奪われたけど 麗は決して悪い奴ではない ・・・と思う 〜〜〜〜☆〜〜〜〜★〜〜〜〜☆〜〜〜〜★〜〜〜〜 チャイムが鳴った 僕達は急いで席に着く ハンサムでおもしろいことで知られる杉下先生が入ってきた 「よーし、みんな驚け!今日は不意打ちで転校生が来るぞー!」 みんな大喜び そりゃあそうだ 転校生なんてこの学校に入学してから初めてなのだから さて女子が来るのか・・・男子が来るのか・・・ 「じゃあ入れー。」 ドアをゆっくり開け入ってきたのは女子だった それもかなり美人な・・・ 男子は「ひゅー!」と叫ぶ 「では自己紹介してくれ。」 転校生はゆっくりと頭を下げた 「・・・笹田 知美です。よろしくお願いします。」 第一印象:物静か・・・ ま、転校生はまずそんな感じだとは思うんだが・・・ 〜〜〜〜☆〜〜〜〜★〜〜〜〜☆〜〜〜〜★〜〜〜〜 「麗ー。昼飯見せて〜♪」 「見せるかっ!消えろ!」 き、消えろって・・・・・(悲) 「かわいそうに〜。ふられたな・・・。」 そう言ってニヤニヤしてくるのは僕の親友、安藤 霧哉だ かなりのイケメンだということは言っておこう 「あれ?そういえば麗。綾は?」 霧哉は麗に聞く さりげなく弁当の中身を見ながら・・・ 「見るな!」 麗は急いで弁当を隠す 「へいへい(苦笑)。で、綾は??」 「生徒会がどーのこーの・・・。」 麗は急に沈んだ こうして僕と霧哉と食べることになったのは綾が生徒会だからだ あ、忘れてた みんなは綾のこと知らないよね 関 綾 麗の友達であり僕達の友達だ 生徒会執行部だから何かと時間が取れない 「・・・・。」 麗はますます沈んだ 本当は綾と食べたいはずなのに・・・ でも・・・ そういうことを思ってる自分の心が悲しいのはなぜ??(笑) 「あ、転校生。」 霧哉が笹田さんが一人で食べているのを見かける 「誘ってあげる??」 霧哉は麗を見る 「・・・わかった。」 麗は笹田さんのところに行く そして手を引っ張ってきた ・・・無理やりに見えるのはなぜ?? 「笹田さん、こいつらと一緒に食べてくれる?」 こいつらってな・・・(笑) 「・・・うん。」 笹田さんがうなずいた さっきまで3人で円ができていたのにスペースを空ける 4人で円ができた 「笹田さんはどこから来たの??」 霧哉はさっと話しかける 「・・・。」 言いたくないらしい 何も口を開かなかった ま、いいんだけど・・・ 「麗、ティッシュ頂戴。」 「・・・?」 麗は疑問系を持ちながら僕にティッシュをくれる 「チャラララララーン♪」 僕は手の中にティッシュを収めた そして 「ここにティッシュが一枚収まりました〜。」 僕はそれを笹田さんに見せる 「少しクシャクシャすると〜。」 僕は手に力を込めた 「なーんと、ティッシュがなくなってまーす。」 僕が手を広げた中にはあるはずのティッシュがなくなっている 「・・・!」 笹田さんは驚いている 霧哉と麗はわかりきったようにご飯を食べていた すごいとか言ってよ・・・(悲) 「どうやったんですか??」 笹田さんは食い付いた 「秘密だよ。」 霧哉と麗はこちらを覚めた目で見つめる この力は人間業ではない ちょっとした・・・でも本当のマジックだ 〜〜〜〜☆〜〜〜〜★〜〜〜〜☆〜〜〜〜★〜〜〜〜 ただいまの時刻 夜の9:00 僕はのどが渇いたので外に飲み物を買いに行った 自動販売機に着く 「ファンタ・コーラ・サイダー・・・。どれも捨てがたい・・・!」 僕は3つのボタンを一気に押す 出てきたのはファンタだった 「・・・ま、いいや。」 僕はファンタを開ける ちなみにオレンジ味だ(どうでもいい) そして夜道を帰っていると そこには誰かがうつろに立っていた 笹田さんだった 「笹田さん??危ないよ。どうした??」 僕は優しく声をかけ(ているつもり)た でも信じられない光景が僕を襲った 笹田さんの影がみるみる大きくなって実体化していく 「笹田さん・・・・・・!?」 笹田さんは僕に向かって黒い影のようなものを投げつけた 「わっっ!」 僕はそれを避ける でも・・・ 服の一部が切れていた 台無しだ・・・・ 「あーあ・・・・。」 みなさんごめんなさい・・・ 紳士に振舞っていた僕ですが 今からちょっと人格が変わるんで見たくない人はご遠慮ください・・・ 僕は体に力を込めた すると僕の中から黒い煙が出てくる 「・・・ヒイラギ・・・。」 黒い煙は竜になった それもかなり巨大な・・・ これはドロと呼ばれる人間の心の器からあふれ出た心の闇 それは武器にもなり盾にもなる 「・・・・・・。」 笹田さんの動きが止まった 「・・・?」 僕も動きを止める 「やっぱり・・・・ドロの持ち主だった・・・・・。」 笹田さんはドロのことを知っていたようだ 笹田さんは笑う 「まあいいわ。あなたの闇。たべてあげる。」 「・・・え??」 「あなたも知ってるでしょ?自分より大きい他人の闇に喰われたらドロは消滅する。」 「・・・・・・。」 「あなたの闇を食べてあげる。だから・・・・・・動かないで!!!」 笹田さんは闇を思いっきり放った 馬鹿だな」と僕は思ってしまった 僕はあくまで表舞台では紳士として振舞っておきたかったが もうそれもここまでかな・・・? いや、今は夜だ 大丈夫なような気がする・・・ 僕はヒイラギと呼ばれる闇の竜をさらに大きくした そして笹田さんの闇を覆えるほどになった 「・・・・はっ・・!!!!」 笹田さんは偉く驚いている そりゃあそうだよな」と僕は思った 自分が一番つらいと思ってきたんだから・・・ 僕はヒイラギで笹田さんの闇を喰った 「きゃあああああああ!!!!」 笹田さんは叫んだ そして夜9:30・・・ 何かがはじけた |
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