ジュエルプリンセスFlash 第10話 お守り、透明のリボン | |
作者: 夏姫 みの [Home] 2009年11月15日(日) 15時58分21秒公開 ID:bkWoewa3Plc | |
「ジュエリーチェンジ! シャイニング リボン アイオライト!!」 「ジュエリーチェンジ! シャイニング リーフグリーントパーズ!」 姉弟の二人―― 「姉弟の戦いね」 「ああ……。有紀は辛いと思う」 「相手が「 叶氣達は不安そうに、有紀と桃奈を見つめる。 「さて……ココは貴方にターンをゆずりましょう」 桃奈は有紀に言う。 「では、僕から。リーフステッキ!」 「あら。しゃれたステッキを、持っていらっしゃるのですわね。そのステッキから、どんな攻撃が出るのでしょうか?」 桃奈は余裕の笑みを浮かべてる。有紀は少しプレッシャーを感じた。 ――余裕の笑み……。これは相当強そうです。姉さん…いや、今は「僕の知っている姉さん」ではない。 姉さんではなく、敵だ。 「リーフカード!!!」 ステッキから出た無数の葉の形がしたカードが、矢のように桃奈に向かって飛んでくる。 「リボンシャイニングガード」 桃奈が矢に向かって手を出す。すると、紫のベールが桃奈の前に張る。有紀の攻撃は、ふさがれた。 「まだまだね。私のガードも破れないなんて。私を倒すのは早すぎるわ」 「……強いんですね」 有紀は小声で言う。 「では、私ですわね。ブラックパフューム!!」 桃奈は自分の付いてるピンク色のリボンを取り、投げる。投げるといつの間にか「ブラックベリー」の香りがした。 「うっ……!!」 有紀は頭痛がした。そして全身の力が抜けていく。 「どう? 有紀。この香りはね、いい香りだけど嗅ぐと毒を吸ってるのと同じ効果なの。つまり 『毒の香水』 ってことかしら?」 ――そん……な……。姉さんを救えずに……気を失うなんて……嫌……。 それでも、有紀の気が遠ざかっていく。そしてついに…… 「有紀っ!」 「有紀くんっ!!」 ――僕は……救え……なかった……。 「有紀っ!! 無理するのもいい加減にですわ!!」 僕の知っている姉さんの声……? 幻聴でしょうか? 「有紀っ! お願い……目を覚まして……」 姉さん……どうして? どうして僕を抱いているのです? 「有紀……っ。私は有紀がいないとダメなのですわ。有紀は誰よりも大切な人……ですからっ……」 姉さんが……泣いてる……? 「姉さん……?」 僕は、かすかに声を出して目を開ける。 「有紀……わかる? 私ですわよ」 「わかり…ます……。で、も……どうして……僕は姉さんに、抱かれて、いるのですか……?」 僕は小さな声で途切れ途切れに話す。 「操られているのは、もう一人の私ですわ!!」 姉さんは強く言う。もう一人の……姉さん? 「今、私は操られている私の分身となったもの。心まで闇が深くなくてよかった……。心の闇が深いと、今の私も操られていたわ。でも、この分身は長く続かないの」 「……姉さん……」 少しだけ安心する。本当の姉さんではないのに。 「せめて今は…… 「え……」 姉さんは映像を僕に見せる。 「弟くんは気を失ったまま……。じゃあ、私がいくわ!! 同じ「姉妹」だから!!」 由梨さんだ……僕の代わりに……? 「でも、一人だけは気に食わないな。ここは3人で」 「うん!」 「……ええ。わかったわ。じゃあ3人で、お姉さんを元に戻しましょ!!」 陽くんや姫様も……。 映像は終わった。 ⇒To Be Continued... |
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