チビドロ |
作者: 冷夏 2010年03月21日(日) 20時30分20秒公開 ID:ov6RKaAr3rc |
=8= テストの無能さ <日向光 目線> いよいよテストです・・・・。 僕はラストスパートとして 朝、ご飯の前に勉強してきたんだ。 多分大丈夫なはず・・・。 今は一時限目の前の休み時間だ。 最後の最後まで僕は戦う・・・!!(ただのテスト勉強) ガララッ 教室のドアが開く。 「おーい、お前等ー。テスト一時限目は国語だぞー!勉強してきたかー!」 我らが担任 杉下先生が入ってきた。 「できることなら俺は可愛い可愛い教え子に答えを教えてあげたいんだ・・・。だが俺は国語の先生じゃない。だが、俺は・・・・!!」 「先生ー。テストの時間がなくなります。」 「・・・すまん。」 杉下先生に口出ししたのは会長(澤井翔平)だった。 杉下先生は問題用紙を渡す。 来た・・・。 来たぞ・・・。 うあー!緊張するな・・・・。 そして裏返しにされた問題用紙。 「・・・じゃあ始めてくれ。」 杉下先生は教卓に用意された椅子に座る。 ピラッとみんなが問題用紙をめくる音がする。 いよいよ始まったテスト・・・。 さあ・・・こい! 「・・・・・・。」 Q1、主人公の少年の真意が一番良く現れている文章を三十五文字以内で書き抜きなさい。 「・・・・・・。」 雷が頭の中で鳴った。 わからない・・・。 これもあれも三十五文字を超えている・・・! どこだ! どこなんだ・・・! <入江麗 目線> Q1だと〜・・・! 主人公の真意? んなもん知るか!ボケ! 最初から書いとけよ! 勉強できない子は解読できない何かですか? そうじゃないでしょ!? 誰でも理解できるように書いとけよ!ボケ! <日向光 目線> まぁ・・・色々テストがありまして・・・・・・。 「ダメだったよ〜・・・。」 机に僕は突っ伏した。 「つーかお前、ドロでカンニングしようとしてただろうが!」 「そんなこと僕はしないよ〜。」 「やるとしたら麗だな。」 霧哉はバシッと言った。 「するか!私はドロが使えないからな!」 「悩みがない証拠だよ。」 霧哉は寂しそうに言った。 そして僕を見た。 ああ・・・ そうか。 麗はドロがどういう風にできるか知らないんだったっけ・・・? でもそんなことしたら 根は優しい麗はきっと僕を心配する・・・。 だから知られなくてもいい。 でも霧哉は知っている・・・。 僕のすべて・・・。 麗のすべて・・・。 そして・・・・・・・・・ 「光?」 霧哉は光の顔を覗き込む。 「う・・・ああ。」 僕達は一日目のテストを終了した。 最悪だ・・・。 最悪の結果になりそうだ。 〜〜〜〜@〜〜〜〜@〜〜〜〜@〜〜〜〜@〜〜〜〜 みんなに特別な話をします。 杉下先生が担任する僕のクラス・・・。 メンバーは 日向 光(僕) 入江 麗 安藤 霧哉 関 綾 澤井 翔平 柴崎 ニラ 隣のクラスには 杉下 未来 東郷 アスマ まあ、こういうメンバーだ。 でもこの高校には恒例行事がある。 5年に一回 途中でクラスを変えられるというイベントがある。 それによってバラバラになる人もいるが・・・。 そして後もう少しで その時期だ・・・。 |
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