ミスティックシンフォニー第五巻〜 |
作者: 零堵 2010年05月01日(土) 23時43分54秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
前回、美梨亜と武人の戦いを勝利したのは 美梨亜の方であった そして次の日 「さ〜始まりました、科学研究部対オカルトクラブ まずオカルトクラブが先取点を取りました」 「次は、どっちが勝つのかな?」 「次は僕の番ですね、その熊の人形に負ける僕ではないですよ」 「熊の人形って言うな!俺はジョニーだ!」 「いきます・・・」 「なら、僕もこれで決着をつけます」 そう言って、雅治が用意したのは 手乗りの小さなロボットであった 「お〜と、これはどういう事だ?雅治選手 いきなり弱そうなロボットを繰り出してきた〜」 「確かに弱そうだけど、科学研究部の部長だし・・・ 何か秘密があるんじゃない?晶?」 「確かにそうかもな?」 「そんな小さいロボットに俺がやられるか♪」 「これを馬鹿にすると、酷い目にあいますよ?」 「へっならやってみろ!」 「お〜と!いきなりジョニーが、ロボットに向かって突っ込んでいったああ!」 「いきなり先制攻撃ですね」 「いけ、滅殺君、相手を動けなくしろ」 雅治はロボットにそう言う すると手のひらサイズのロボットは、動き出す 「め、滅殺君・・・」 「何か恐ろしい名前ね・・・」 「名前が恐ろしくたって、強いかどうか解らないぞ」 「そうよね?」 早苗達がそう話していると 決着はすぐについていた 「ミリー・・・俺・・・もう駄目だ・・・」 「あのロボット・・・強いわね・・・完敗だわ・・・」 「早!てか何がおきたんだ?見てなかったからよく解らなかった」 「でも、どうやら滅殺君が勝ったみたいだから、雅治君の勝ちです」 「まあ、当然の結果ですね」 雅治がそう言うと、今まで黙っていた真琴が喋りだした 「いよいよ私の出番ね?私は、あなたなんかに私が負ける筈ないわ」 「そう言ってますけど、僕に勝てるんですか?」 「私を甘く見ないほうがいいわよ、行きます」 真琴は、いつの間にかお札を持っていた そして、ロボットに向かって、お札を投げつける 「何をするんですか?」 「私のオカルトグッツ、呪いのお札よ? これで、貴方のロボットは動かないわ」 「そんな馬鹿な・・・滅殺君!」 確かに、真琴の言ったとおり 滅殺君は、動こうとしない 「ねえ・・・晶?あのお札って・・・」 「俺に聞くな・・・オカルト関係は、あまり詳しくないからな・・・」 「こうなったら・・・こうしかないですね」 雅治は、何か思いついたように腕時計のボタンを押す 「何をしたの?」 「滅殺君の最終安全装置を解除したんですよ これで、滅殺君のパワーは最大になります」 「部長・・・」 「どうした?武人君」 「滅殺君、なんか変ですよ?」 「え?」 確かに、滅殺君は変だった まるでよくない前兆のように 「ねえ・・・ちょっと聞きたいんだけど」 「何ですか?」 「ロボットが暴走した時の場合、もしかしてさ・・・ 自爆とかしない?」 「・・・しますよ・・・」 雅治は、小さい声でそう言う それを聞いた、早苗達は 「に、逃げるぞ!」 「うん、なんかやばそうだし!」 「私も逃げますよ、部長、さようなら!」 早苗達は、そう言って屋上から逃げ出す そして、滅殺君はと言うと 真琴の言ったとおり、自爆した 結局、勝負は引き分けとなった それからどうなったのかと言うと 結局先生にばれて、そこにいたメンバー全員 三日間謹慎を受けたのである そして科学研究部とオカルトクラブとの戦いから 数週間が経過した そして、この日・・・二月十四日となったのである (碧川家) 「早苗ちゃん〜、朝よ〜?起きて〜?」 恵奈が、早苗をそうやって起こす 時刻は、朝の六時、早苗はいつもなら眠そうな感じなのだが 今日は、いつもと違っていた 「お母さん、起こしてくれてありがとう 今日は、とても大事な日だから、がんばらないと♪」 早苗は、そう言って着替えて、台所にと向かう 台所には、恵奈がいた 「早苗ちゃん、おはよう〜今日は、いつもより早起きね?」 「うん、今日は大切な日だからね、やれるとこまでやってみるつもりなの」 「そう?じゃあ、頑張ってね?」 「うん、ありがとう、お母さん」 恵奈は、そう言って台所から出て行く 残った、早苗はエプロンを着ると、何かを作りだそうとしていた 「さ〜て、頑張って作るぞ♪」 そう言って、何かを作り出したのであった・・・ そして、数十分が経過した頃、その何かは完成した 「完成〜ちょ〜っと出来が悪いけど・・・晶・・・食べてくれるかな・・・? いや、悪い事は考えないようにしよっとw」 早苗は、そう言って作った物を鞄に詰め込んで 家を出たのであった (通学路) 早苗が歩いていると、早苗に声をかける者がいた 「あ、早苗ちゃん、おっはよう〜」 「おっはよう〜早苗ちゃん」 「今日は、あの日だよね?早苗ちゃん」 「うん、だから用意したの、律子ちゃんは、何か用意した?」 「ううん?全然、だって私、上げる人いないし、それに絵本の構想を考えて 作る暇なんて、無かったの」 「そうだったんだ〜絵本の方、順調?律子ちゃん?」 「ううん・・・全然、何とかアイデアを見つけて、書きたいとこなんだけどね〜 でも、頑張って書いてみるよ?」 「解った、頑張ってね?律子ちゃん」 「早苗ちゃんもね?あ・げ・るんでしょ〜?(ニヤニヤ)」 「う、うん・・・今年こそはね・・・」 「応援してるから、頑張ってね?」 「うん、ありがとう」 早苗達は、そう言いながら 学校へと向かったのであった (学校) 教室に着くと,既に晶が椅子に座っていた 早苗と律子も、自分の席に座る そして、授業が始まったのであった (放課後) 結局、渡せないまま放課後になっていた 早苗は、晶の所に行こうか迷っている それに気がついたらしく、晶が早苗に話しかける 「お〜い、早苗?何、やってんだ?」 「な、何でもないよ・・・気にしないで?晶・・・」 「?何か変だな?ま、いいか」 「・・・・」 (馬鹿馬鹿・・・なんで素直に渡せないの・・・) 早苗は、そう愚痴をこぼしていた 早苗が悩んでいると、晶は帰り支度をしている そして 「じゃあ、俺は帰るからな?じゃあな、早苗」 「あ、ちょっと・・・」 「何だ?」 「・・・・ちょっと渡したい物があるの、先に昇降口に待っててくれる?」 「渡す物?ここじゃ駄目なのか?」 「う、うん・・・・」 「ふ〜ん、解った、早く来いよな?俺は、すぐ帰ってガンバルダー見たいんだから」 晶はそう言って、教室から出て行く その光景を見ていた、律子が話しかける 「頑張って、早苗ちゃん」 「うん・・・私・・・行って来るね」 早苗は、そう言って教室から出て行った その光景を見ていた、律子はというと 「やっぱりあの二人、仲がよいわね・・・ まるで恋人同士みたいね〜さてと・・・ 私も、絵本の構想、頑張ろう♪」 律子は、そう言って紙とペンを用意して 絵本の構想を書く事にしたのであった 一方早苗はと言うと 「ごめん、待たせちゃって」 「何だよ?一体、俺に渡す物って」 「・・・・」 「早苗?」 「はい!じゃ!」 そう言って、早苗はある物を晶に渡して 素早く去っていったのであった 「?何だよ?まったく・・・何だこれ・・・?」 晶は、早苗から貰った物を、開けてみる 中にはチョコーレートケーキのような物体があった 少し変形していた 「チョコレート?・・・あ、今日はバレンタインか・・・ すっかり忘れてたぜ、でも早苗の奴・・・これを俺に?」 晶は何かを考えて、顔を赤くした 「と、とりあえずせっかくの貰い物だし・・・いっただきます〜」 晶は、早苗から貰ったチョコレートを食べた そして・・・ 「ぐあああああああああああ!」 晶は、絶叫して倒れたのであった その後、晶はどうなったのかと言うと? 救急車で運ばれて、少し入院する羽目になったのであった (碧川宅) 「あら?早苗ちゃんたら・・・チョコレートケーキにこんな物はいれないのに いれたら絶対にお腹壊す代物が出来ちゃうのを解って無かったのかしら? もし、早苗ちゃんが食べてたら・・・ど、どうしましょう・・・」 恵奈は、そう言っているのであった・・・ 〜最終巻に続く〜 |
|
■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集 |