ジュエルプリンセスshinig 第21話 終幕、そしてまた新しく | |
作者: 夏姫 みの [Home] 2009年08月29日(土) 11時57分37秒公開 ID:mw7opR9tM02 | |
「 優しい人だから……」 「やめろ! それ以上言ったら…」 哀梨は言う。 「……哀梨さん……実はね、今日はスペシャルゲストが来てるの。知ってた?」 「スペシャルゲスト?!」 哀梨以外、皆声を合わせて言う。 「なっ……!! 私をバカにする気!?」 哀梨は驚き――ではなく、怒りのほうが上だった。叶氣は 「……いいえ。私は真剣に言ってるのです。確かに、バカにしてるように見えるかもしれませんが、本当なのです」 と言う。皆はあ然とする。 「じゃあ、行きますよ? 1、2、 3!!」 パチンッと指を 厚い煙におおわれていたその先には、なんと、 「あ、哀瑠様?!!」 これには 哀瑠とは、 哀瑠の第一声は 「由梨、久しぶり。皆様もお久しぶりです。そして――哀梨も」 だった。 「ちょっ…… 陽が言う。 「――宝石の姫様だから、ね?」 ……未来に行った時にはもう、その力があった。私が未来に行った時点で、その力は発揮されていた。だから……応用としてこのマジックみたいな技が出せた――。 「お姉様、どうして……貴方は支配するのをおやめになったのです?」 黒百合姉妹は二人で一人。 だから、姉もすれば妹もする。 妹もすれば、姉もする。 そんな決まりみたいなのが、いつのまにかできてた。 「――私は操られていたわ。それに……正気に戻った時点でわかったの。 「こんなことはしてはいけない」 ってね」 哀瑠は過去を振り返るように言う。皆は声が出なかった。 「お姉様……!! こんなのおかしい!! お姉様じゃない!!!」 その時だった 「哀梨!!!」 大声で哀瑠は言う。まるでその姿はお母さんみたいだ。哀梨は今まで見たことも無い、哀瑠の一面をみて、驚いていた。 「哀梨……目を覚まして……。お願い……」 そして、哀瑠は一筋の涙をこぼす。 「哀梨さん。貴方は幸せ者だと思いますよ。こんなにお姉さんが心配してくれて。その気持ちを無駄にしてじゃいけないと思うよ? だから…… 正気に戻ってください……!!」 叶氣はムーンストーンのペンダントに、ステッキをかざす。そして…… 「貴方を正気に戻します…… ムーンフラッシュ!!」 まばゆい光が哀瑠と哀梨を包み込んだ。 ⇒To Be Continued... |
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