ジュエルプリンセスsinning 第6話 境目
作者: 夏姫 みの  [Home]   2009年06月11日(木) 20時59分30秒公開   ID:CUDIGjRHC3k


僕は敵と味方の境目にいる




これからどっちのほうに動いていくか





それすらわからない




これでいいのだろうか? 本当に…





これで――……






ジュエルプリンセスsinning 第6話 境目







――屋上にて



「それで、ココは……。オレは数学得意だから、簡単だったけど。でも5%は苦戦してたな」


ようは私の教科書を持って言う。私は頭で覚えようと必死になっていた。


「う、うん。難しいよ。中学の勉強は」


叶氣かなきはまだ小学生気分か? 中2にもなって」


「ちがうよー。本当に難しいんだもん。この問題」


私は陽に言う。陽は苦笑する。


「なにかおかしいこといった? 私」


「いや、面白いなって」


陽は変だなーと思う私だった。


「でも、この勉強よりも…」


「未来や世界の平和こと?」


陽はうなずく。


「いや、でも未来とかではないけど」


「えー! 未来は大事だよ〜!」


私は言う。


「いや、どっちの未来かさっぱりわからないんだ。お前の言ってる未来は、オレ達がこれから大人になっていく……という未来だろ? だったら大事だけどさ」


陽は真剣な瞳で言う。私は正直驚いた。


「やっぱり陽もそう思った? どっちなんだろうって」


「あ、ああ。叶氣もか?」


私はコクリとうなずく。でも不思議。考えているコトが同じだなんて。


「わからない! もう、途中で投げ出したくなるよー」


「まあ、な。それよりも平和だよなー。ここんところ何もないし」


言われて見ればそうだ。敵の存在もすっかり忘れてたこの頃。いや、でも




「叶氣ちゃん。貴方なら、きっと大丈夫なんだと思うけどまた、新しい闇が動いても、頑張って、ね」




と有理ちゃんが言っていた。一体、何処に闇があるんだろうか? もしかして身近にあるんだろうか?



私はそう、強く思っていたんだ――……





――生徒会特別室



しゅうを連れてきた」


 陽が言う。なんで秀くんを連れてきたのかというと、秀くんを生徒会に入らせるためだ。でも、入ってくれないと困るときがある。一人でも味方がいれば万が一、敵を倒すのに楽だからだ。


「へーっ。君が秀くん? 3人から話は聞いてるわ。私、空上 桃奈そらかみ ももな有紀ゆうきの姉よ。よろしくですわ♪」


にっこりとして桃奈ちゃんは言う。


「……よろしく」


無口無表情で秀くんは言う。


「……じゃあ、始めましょう」


有紀くんが言う。


「何を?」


「決まってるよ! 貴方は時期、生徒会になる。それで宝石の力ジュエルパワーを見せてほしいの!!」


私は言う。


「大体話はわかった。でも、敵は何処にいるの?」


「大丈夫。敵は……ほら、あそこに」


 叶氣が指を刺したのは陽だった。叶氣以外生徒会は驚いた。


「ええっ!? ちょっ…オレ?!」
「いいでしょ? ね、陽」
「えー……」

 陽はためらう。やってくれないと困るんだって!! 私だと強すぎて不利。でも私の二番目に強い陽だったら、なんとかやってくれると思うし……。


「やらないんだったら……私、泣く、よ?」
「?!」

 ああ、もうリアルで涙が出てきた。ううっ……。

「あー。姫様を泣かしましたわ」
「かわいそうです……」
「えっ?! なんでそこでオレのせいにするわけ?!」
「ううっ……」

もう私は涙がボロボロでてくるほどに泣いた。


「わかった。じゃあ……少しだけ」


おおっ!!


「本当? じゃあ、広いグラウンドを使おう! 今日は、先生たちも見学に行く所の下見をしてるみたいだからいないしね」


私は明るい声で言う。


「は、はぁ……」


陽は飽きれながら言う。


姫様プリンセス予測不可能


秀がボソッとつぶやく。






グラウンドに私たちは行った。


「じゃあ、秀の力を見さしてもらうぜ」


「望むところ」




秀は紺色の光を放った。陽は赤色の光を放った。



「ジュエリーチェンジ! ファイアオパールッ!」




「ジュエリーチェンジ、ナイトラピスラズリ……」




そして2人はジュエリーチェンジ戦闘モードになった。





                                             つづく
■作者からのメッセージ
結構、下書きが大変でした。夏姫 みのです。
ジュエルプリンセスは、一週間に一回か二回のペースで掲載していく予定なんですが、ね。展開とかが思いつかないと、私はそのまんま放置するんです。でも、脳裏には早く続き書かなきゃーー!! とかが言葉で流れてきますねw

あ! アンケートにお答えくださった方、ありがとうございました! ですが、もう一度これでいいのか確認してください! 答えの変更点があったら作者にすぐ、この第6話限りで受け付けますよ〜!

それでは、男の子同士の戦い? っぽい次回をお楽しみです!

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