機動戦士ガンダムSEED Destiny AFTER−PHASE 自由への希望(ゆめ) 前編
作者: けん    2010年05月06日(木) 22時02分12秒公開   ID:cZUIXcDokvk
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プロローグ

「こちらはエターナル、ラクス・クラインです。 ザフト軍、現最高司令官に申し上げます。 私どもは、この宙域での戦闘継続は無意味と考え、それを望みません。どうか現時点を持っての両軍の停止に同意願います。繰り返し申し上げます。 私どもは、この宙域での戦闘・・・・・」

C.E.74年、プラントとオーブは停戦、終戦の為の協議に入った。
両国の関係を仲介したラクス・クラインは、プラント評議会の要請を受け、プラント本国へ戻った。

アスラン、メイリン、ルナマリアと共にオーブの小さな慰霊碑を訪ねたシン。
「じゃあ、お墓ないの?」
「ん・・・ ちっちゃな慰霊碑があるだけ。」
慰霊碑に花を手向け、黙祷するシン達。
亡き妹の携帯電話を握り締めるシン・・・
振り返るアスラン、殺伐とした風景と慰霊の塔・・・・
「ずっと、ここ嫌で・・・ でも、ずっと気になってて・・・こんな風じゃなかった、こんな所じゃ・・・・」
思い出すあの三年前の惨劇・・・ごまかせないってことかも・・・? いくらきれいに花が咲いても人はまた吹き飛ばす。
「でもこんなのは・・・こんなのは、もっと嫌だ・・・・!」
「シン・・・・」
小さな慰霊碑を見つめ想いに耽るシン達・・・・・
「トリィ!」
「・・・・?」
キラとラクスが花をもって来たのだ。
「・・・・!」
「キラ。」
「あっ・・・」
「・・・・」
「・・・・・?」
〜花を供えるラクス。
「来てたんだ。」
「あぁ・・・」
ラクスの後姿を見るルナマリアに微笑みかけるメイリン。
キラの顔を見つめるシン。
「・・・・・?」
「?」
「シン、彼がキラだ。キラ・ヤマト、フリーダムのパイロットだ。」
「えっ・・・?」
驚くシンとルナマリア。
「ぁ・・・・・!」 〜フリーダム撃破の回想
シンに手を差し伸べるキラ。
「ダメかな・・・・?」
シンはキラと握手を交わす。 トリィはキラの肩から飛び立つ。
岩肌に咲くきれいな花―――
二人の握手を見守るアスラン達。

「あっ、あの・・・ 俺・・・・・」
「いくら吹き飛ばされても、僕らはまた花を植えるよ。きっと・・・・」
「ぁ・・・ぁ・・・・・・」 
「それが、俺達の戦いだな。」
「一緒に戦おう。」
かつてこの地でキラと出逢ったことを思い出し、涙を零すシン・・・・・キラは握手した手に両手を添える。
「はい・・・・・」
涙を流すシン・・・・
そしてキラとラクス、アスランとメイリン、シンとルナマリアは、それぞれ笑顔で別れた・・・・

カガリは再びオーブの代表首長を務め、
ラクスはプラント評議会の要請でプラント本国へ戻り、評議員となった・・・・ 次の日、新たなる生活が始まった。

AFTER−1 ORB(オーブ)
「アスラン・ザラだ!全将校達に命ずる!これよりプラントやオーブの停戦議員の記念の感謝祭を準備に行う!」
オーブ軍准将に昇格して、カガリの補佐をしているアスランはZGMF-X19A ∞(インフィニット)ジャスティスを駆り停戦議員の記念の感謝パーティーを全将校達に命じ宣言する。
「アスラン!」

「カガリ!!」
「シン達を見送った?」
「ああ、『シンをよろしく頼む!』とルナマリアとメイリンに話した後にキラがディオキアへ送ったんだ」
「そうか、3人はディオキアへ泊まるのか・・・。」
「そうだ!キラから聞いたラクスが新たな評議会議長になったと・・・」
「カガリ、将校達が来ている!」
「分かったよ、キサカ アスラン!」
「え?」
「一緒にやろうな 私達、仲間じゃないか!」
「あ、ああ・・・」

AFTER−2 ZAFT(ザフト=プラント)
久しぶりのザフトの基地だった黒海沿岸都市ディオキアの町で買い物していたシンは洋服屋やアクセサリーの店で何かを買い出したが・・・・
「遅いよ!シン」
「他の買い物するって言ってるでしょ!?」
「分かっているよルナ、メイリン・・・本当にうるさいなあの姉妹は・・・・」
シンを迎えに来たのはエレカに乗っていたルナマリアとメイリンである。
「うわっ!」

「危ないっ!」

「大丈夫か?」
「は、はいっ!」
シンを助けてくれたのは戦場ジャーナリストのジェス・リブルだった。
「バッカヤロー!気をつけろ!!」

「す、すいません!」

「お前は
「買い物は済んだの?シン」

「済んだよ!」


「買ったのは何?」
「パーティーの時に使用するアクセサリーやお前達のドレスだ!」
シンが買い出したのはオーブのオノゴロ島と同じディオキアで行う停戦議員の記念の感謝パーティーでルナマリアとメイリンに着せる綺麗なドレス(ロング系)だった。
「メイリン、俺が変わるから・・・ルナも行くよ」
「はいはい・・・・」
「せまいよぉ〜お姉ちゃん」

「キラ・ヤマト・・・?はて、どこかで聞いた名前だが・・・・」

「あれは、シン・アスカ!それにルナマリア・ホークにメイリン・ホークだ!」
魁はエレカに乗ったシンやホーク姉妹の姿を見た。

「シン!」

「おお大河!」
「これは、ノストラビッチ博士にモリセイワ博士に瀬川博士・・・」

あっ、あの・・・ 俺・・・・・
いくら吹き飛ばされても、僕らはまた花を植えるよ。きっと・・・・
ぁ・・・ぁ・・・・・・
それが、俺達の戦いだな。
一緒に戦おう。
はい・・・・・

(そ、そうだよな・・・俺も一緒に戦うと決まったからな)

「あれ?もしかしてシンじゃないか?」

「ヴィーノ、ヨウラン!」

「シン、誰と話しているの?」
停戦議員の記念の感謝パーティー前にシンが買って来た綺麗なロングドレスを着替えと化粧を完了したルナマリアとメイリンがシンの部屋に入ってきたが・・・・
「あ?ヨウランにヴィーノ!」

「ルナにメイリン!」

「ど、どうしたの?その格好は・・・・」

「何?3人がL7プラントで停戦記念のパーティー出るだと?」

「ああ、そうだが・・・あんたは確か、傭兵部隊サーペントテールの隊長の・・・・」

「叢雲 劾(ムラクモガイ)だ!」

「それで、俺に何のようだ?」
「お前の手助けを借りたい!」

「俺が? 出席したのはシン・アスカとルナマリア・ホーク、メイリン・ホークの姉妹だ!」

「何だと!?」

「それと、お前に見せたい物ある」

「見せたい物・・・!?」


「待たせたな!」
「ロウさん」

「これは・・・・」

「この機体は改良型の機体・・・」
「そうさ、回収されたフジヤマ社の機体の改良型・GAT-FJ108R ライゴウカスタム」

「ラ、ライゴウ・・・」


「・・・・やって見せる!ラクス様は俺が・・・いや俺達が守る!」

後編に続く


⇒To Be Continued...

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