ミスティックシンフォニー〜セカンド!〜第七幕〜 |
作者: 零堵 2010年09月04日(土) 14時26分59秒公開 ID:LjOpF6jSo/I |
二体目のフェイクを未来に送ってから 数日後のこと、学校の教室にて早苗達はこんな事を話していた 「もうすぐテストよね?」 そう言ったのは、早苗の親友の篠崎律子である 「確かにそうだよね・・・」 「早苗ちゃんは、このテスト、いい点取れそう?」 「う〜ん・・・私、頭は良くないほうだから・・・自信ないかも・・・」 そう話していると、早苗に話しかけてくる者がいた 「自信ないって、早苗は、毎回そんな事を言っていないか?」 そう言ったのは、早苗の幼馴染でもある、品川晶である 「晶!そんな事はないはずだよ?確か前回はそんな事言ってないはず・・・」 「そうだっけ?まあ、俺は高得点取れる自信があるから、大丈夫だけどな」 「そうなの?晶君」 「うう〜、晶の馬鹿!何でそんな自信あるのよ?」 「何でって、毎日予習とかやってるからだぜ、お前、俺の事馬鹿だと思ってたのか?」 「だ、だって、特撮物が大好きだし・・・」 「それは偏見だぞ、早苗、確かに俺は特撮物大好きだけど、ちゃんと勉強してるからな、大体、何かにハマってる奴って結構頭いい奴多いんだぜ、たとえば武人なんか、科学にはまってる奴で、前のテストなんか満点取ってたらしいしな?」 「そうなの?でも私は絵本書いてるけど、点数は大体平均点ぐらいよ?早苗ちゃんは?」 「う・・・平均の・・・ちょっと下・・・ぐらいかな?」 「それって赤点とか言わないか・・・?」 「いや、赤点はとりあえず今まで取った事ないもん、お母さんにだって叱られた事ないし・・・」 「早苗ちゃんのお母さんは「まあまあ、こんな点取って・・・次、頑張りましょうね?」とか言って、叱らないと私は思うのよね?」 「確かに・・・早苗の母親って、趙溺愛してるしな・・・見てるこっちも恥ずかしくなるぐらいだしな」 「そ、そんな事ないよ?お母さんは・・・普通かな・・・?」 「そうか?早苗に対して叱った事とかあるのかよ?」 「う・・・え〜と・・・・ないかも」 「ほらな」 「でも、いい親じゃない?叱ってくれなくても、早苗ちゃんの事大事にしてるらしい見たいだしね?」 「そ、そうかな?照れるなあ」 「ま、とりあえず早苗、テスト近いんだから、勉強頑張れよ、じゃな」 そう言って、晶は早苗から離れていった 「う、テスト自信ないなあ・・・律子ちゃん、一緒に勉強しよ?」 「いいわよ、じゃあ早苗ちゃんの家でしましょうか」 「うん、解った」 こうして、早苗は律子を連れて、家へと帰っていったのであった 早苗宅 「おかえり〜早苗〜♪、あら?律子ちゃん?」 早苗に抱きついて出迎えたのは、早苗の母親でもある 碧川恵奈であった 「お久しぶりです、おばさん」 「おばさんって言わないで律子ちゃん、恵奈さんって読んで?」 「は、はい、恵奈さん」 「よろしい、ところで律子ちゃん連れてきて一体どうしたの?今日は早苗ちゃんと一緒に遊ぼうかな?とか思っていたのだけど?」 「もうすぐテスト近いから律子ちゃんと一緒に勉強しようと思ってつれて来たの お母さん、一緒に遊ぶこと出来ないけど、ごめんね?」 「そう・・・じゃあ邪魔しちゃ悪いわよね、じゃあ私は夕飯の買い物にでも 出かけようかしら?律子ちゃんも食べてく?」 「あ、はいお世話になります、恵奈さん」 「じゃあ、行って来るわね?」 そう言って恵奈は、買い物の準備をして出かけたのであった 「じゃ、勉強しようか?律子ちゃん」 「そうね、そうしましょう」 早苗は律子と一緒に勉強したのであった そしてテストが始まり、その数日後 帰ってきた答案用紙を見ながら、三人で話し合っていた 「晶、どうだった?」 「そう言う早苗こそ、どうだったんだよ?」 「どうだったと思う?」 「まあ早苗の事だから、30点ぐらいじゃないか?」 「それ酷くない!?私、そんな点数じゃないし!」 「ほ〜じゃあ、俺より点数がいいと?」 「まあ私と一緒に勉強したから、前のテストの点よりは上がってるんじゃないかしら?」 「晶!どっちが上か勝負しようじゃない!もし私が勝ったら 駅前にあるドーナッツ屋のドーナッツ、奢りなさい!」 「おういいぜ!じゃあ俺が勝ったら、早苗が奢れよ?」 「望む所よ!じゃあいっせいのせーで見せ合うわよ?」 「おう!行くぜ!」 そう言って、早苗と晶はテストの答案を見せ合う 「晶君が95点で早苗ちゃんが95点と言う事は・・・引き分けみたいね?」 「っく、あの問題をミスしなければ勝ってたのか!?」 「ま、まあ負けはしなかったけど・・・こう言う場合どうしよう?」 「次のテストで勝負つければいいんじゃないかな?早苗ちゃん」 「そ、そうね、命拾いしたわね?晶、次は負けないわよ?」 「そっちこそ、次は負けないから覚悟しとけよな?」 そう二人は言い合っていたのであった (私・・・このテスト、百点満点だったけど、二人に言わないほうがいいわね・・・) そう、律子は思っていたのであった・・・ 続く |
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