〜プラネタリウム〜 |
作者: 零堵 2010年10月11日(月) 23時39分54秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
家の四畳半に、一人の男がいる 「さて、ここをこうして〜」 男は、何かを作っている そして次の日、手作りのプラネタリウムが出来上がった 「やった、完成〜wさ〜って、早速使ってみようっとw」 男は、手作りのプラネタリウムのスイッチを入れる 部屋一面に光輝く星達、男は手を伸ばしてみたが・・・ 「やっぱり、触れられないか・・・でも、あの一番輝いてる星は僕しか知らないんだよな・・・」 部屋一面に輝く星達、窓も開けていないのに 部屋中には、夜空のような輝きを放っている 「これは本物の星じゃないけど、この星達は僕だけの物・・・こうして、独り占めだって出来るんだ」 四畳半の片隅に一番輝く星がある 触れてみる事は、諦めていたが、背伸びをしたら簡単に触れてしまった 「やめとけば良かったかな・・・当たり前だけど本当に届く・・・ まるで夢見たいに・・・本物じゃないけど・・・消えない光なんだよな・・・」 男は、四畳半の窓を開ける、外から空を見上げると 現実が待ち構える 「外を見ると、僕の好きな星は見えない・・・けど プラネタリウムの星は、消えそうにないぐらい輝いている・・・」 男は、プラネタリウムで映し出された一番輝く星の名前を呼ぶ 星は、消えそうにないぐらい輝いている 「一番眩しいあの星の名前は、僕しか知らない 現実じゃないけど、僕はこの星が好きかも知れない・・・ 確か・・・この星の名前は・・・○○○だ・・・」 男は、いつまでも、プラネタリウムの星を見続けているのであった |
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