時の旅人 | |
作者: 零堵 2010年11月03日(水) 15時04分17秒公開 ID:LjOpF6jSo/I | |
時の旅人〜 〜序章〜 僕は、旅をしている。 僕の名前は、フィル、この世界を渡り歩く旅人です。 そこから、この物語が始まるのです・・・ 〜ラメリアと言う町〜 ラメリアと言う町は、山に囲まれていて、のどかな町のようです。 僕の最初の旅は・・・・ここから始まりました。 何故、僕が旅をしているのかと言うと、普段の暮らしが嫌で いつか旅に出ようと思ったからです。 僕は、この町に入りました。 しばらく歩くと、街並が見え、人々が与えられた仕事をしているのでした。 「この町は、どうやら治安がいいよう・・・」 ゴミは、綺麗に片してあるし、犯罪が少なそうでした。 僕は、人々が並んでいるのに注目しました。 「あの〜何故並んでるんですか?」 その人は、二十代ぐらいの青年で、髪の毛を赤く染めていて 耳にピアスをしていました。 「ああ、このお店は、この町で一番人気があるんだ、だから毎日多くの人が並んで、いつも三時間まちぐらいになるんだ 今日も無理そうだから帰るとするか・・・」 青年は、自分の家があると思われる方向に帰って行きました。 「そんなに、有名な店があるんですね でも僕は時間がもったいないので、並びはしませんね」 僕は、広場と思われる場所に行く事にしました。 広場と思われる場所は、真ん中に噴水があり その周りにベンチがあり、カップルには、良い所だと僕は思いました。 「少し疲れたから休みますか・・・」 僕は、ベンチに座って休みました。 空は、太陽がまぶしく輝いていて、気持ちのいい天気でした。 「気持ちいいですね・・・」 僕は、うとうとして眠ってしまいました。 〜回想〜 私は、小さな町に住んでいました。 まだ、そこは戦争とか無く平和な町でした。 でも、私はこの町が嫌いでした。 親が死んでしまったので、引き取ってくれた叔父さんが 私を朝から晩まで働かせ、文句を言うと殴る蹴るをして 私はそれに耐えていました。 その頃から、家出をしたいとも思っていました。 でも、この町を出るには、色々と問題がありました。 見張りが、外からの悪党とか野党を見張っていたからです。 私は、近所に顔を知られているので、ある行動に出ました。 変装をして、町の外に出る計画を立てることにしたのです。 その決行日に、土砂降りの雨が降りました。 霧が出て、逃げ出すのにいい条件になりました。 私は、黒い帽子をかぶり、旅人の服を着て、町の外に逃げ出しました。 それから、捜索されないように、僕と言って、旅を続けているのでした・・・ 〜回想終了〜 数時間の時が過ぎ、夜になりました。 僕は、寒いと感じたので、宿屋を探しました。 宿屋は、すぐに見つかりました。 でも、僕はお金を持っていなかったので、無料で泊めてくれるように頼みました。 宿屋は、新品と思われる家具に囲まれていて、古そうなランプがありました。 宿屋の主人は、顔立ちからして、優しそうな人だったので 僕はお願いしてみました。 「あの〜無料にしてくれるかわりに、働きますから泊めて下さい」 宿屋の主人は、考えた後、こう話出しました。 「解った、泊めてあげよう、でも君は男か?女か?」 僕の姿は、黒い帽子に旅人の服、身長は150cmぐらいなので 「僕は、僕です、それでいいじゃないですか」 「そうか、すまなかったな、変な事聞いて」 「いえ、いいんです」 僕は働く事を条件に、泊まったのでした。 次の日、僕は朝早く起きました。 朝食が出されたので、僕は食べる事にしました。 僕は、宿屋の主人との約束なので、働く事にしました。 仕事は、主に接客の仕事でした。 泊まり客に部屋を案内したり、シーツを変えたり、色々と大変でした。 僕は、六時間ぐらい働いて、宿屋の主人の了解を取ったので、宿屋を出ました。 外は、薄暗く、夜になりそうでした。 僕は、次の町に行く事にしました。 僕は、町の外に出て、気分で決めた方向に歩き出しました。 次の町へ行く事を、僕は楽しみにしていたのでした・・・・ その頃 僕の住んでた町では、叔父さんが軍隊に僕の捜索願いを出しているようでした。 「逃げやがって、見つけたらうんと働かせてやる!」 叔父さんは、そう思っているのでした・・・・ 〜二幕〜 僕は、夜道を歩いていました。 そんなに明るくない歩道は、月明かりに照らされて、美しく輝いていました。 夜は、野党の出現が多いと、前の町で、聞いていたので でも僕は、そんなに会わないと思い、町の外に出て、次の町に行きました。 しばらく歩くと、町の明かりが見えて来ました。 「あ、町が見えた、今度はどんな町なのかな?」 僕は、期待と不安で心が揺れていました。 町に近づいて見ると、看板に「平和を愛する町、セルクの町」と書かれてありました。 僕は、夜中に着いたので、どのお店も開店していないので 宿屋を探す事にしました。 宿屋は、意外に近くにありました。 僕は、お金を持っていなかったので、無理にお願いしてみました。 「あの、無料にしてくれるかわりに、働きますから泊めて下さい」 この宿屋の主人は、四十代のおじさんでした。 「君に泊める部屋はありません、お引取り下さい」 僕は、無理そうなので、外に出ました。 時刻は、もう朝日が昇り始めています。 僕は、公園見たいな所で一休みして、町を見物する事にしました。 町並みは、西洋風な風景で、町の中に小川が流れていて、橋が町の隅々までありました。 外灯にくくり付けられているスピーカーが、僕は気になったのでした。 正午を過ぎると、スピーカーから声が聞こえてきました。 「町の皆さんこんにちは、今日も平和を愛する町は、今日も平和そうです、このまま続けましょう、以上町長でした」 「この町は、平和を愛すると言うより、平和にしようと頑張ってるんですね」 僕は、働く所探して、働く事にしました。 仕事は、町の行事の手伝いでした。 町の人々は、僕の事を興味津々に見ていました。 僕は人々の視線を感じながら仕事をしていると、一人の青年が声を掛けて来ました。 「君は旅の人かい?」 「はい、そうですけど?」 青年の格好は、緑のジャンバーに、青のズボン、二十代ぐらいの若者で、バンダナの柄に、この町のシンボル見たいな紋章が付いてました。 「だったらこの町は気に入ったかい?」 「いえ、気に入ったかは解りませんけど、なかなかいい町ですね」 「今日の夜に、この町でお祭りがあるんだ、君も参加するといい」 「お祭りですか・・・じゃあ、参加してみますね」 僕は、お祭りに参加する事にしました。 夜になって、外灯の明かりが消えてお祭り用の明かりが町中を照らし始めました。 町中に出店が立ち並び、スピーカーからこの町で使われていると思われる音楽が流れてきました。 僕は、このお祭りに参加して良かったと思いました。 音楽が終わり、カーニバルのような行進が、町の外れからやってきました。 僕は、それを見ていました。 行進が終わった後、町長から話がありました。 「今日も、平和な一日を過ごせました、皆さんありがとうございます」 僕は、町長の話を聞いた後、旅に出る事にしました。 「僕の町も、この町のように平和だったらな・・・・」 僕は、又、夜に、町の外に出ていきました・・・・ 月明かりの中を、方向を決めて歩き出します 〜三幕〜 僕は、旅をしています。 前から憧れていたので、色んな町へ行って見たいと思ってました。 僕は、次の町に行く事にしたのです。 刻は、夜になっていて、なるべく早く町を探していました。 夜道を歩いていると、誰かに会いました。 腰に剣を収めている事から、僕は野党だと思いました。 僕は、黒い帽子をかぶり、通り過ぎようとしました。 「待て、お前・・・・この辺では見かけないな・・・何者だ?」 「僕は普通の旅人です、次の町を探しているのです」 「う〜む、似てるな・・・」 「何にですか?」 「この前、行った町の張り紙にお前の顔が書かれてあったような気がするんだが、名前はフィル、見つけたら、軍隊に知らせよって書いてあったんだが」 「そうなんですか・・・・まあ僕には関係ありませんね・・・失礼します」 僕は、次の町を探す事にしました。 (私の名前が張り紙に書かれているって事は、叔父さんが探してるって事ね・・・) 叔父さんは、私の育ての親で、でも暴力が絶えなかったので、家出したのでした。 気が付いたら、朝になり始めていました。 「あ、もう朝になった・・・」 僕は、歩いていました。 しばらく歩くと、町が見えて来ました。 町の看板に「誠実と宗教の町、アーリア」と書かれてありました。 町の入り口に、見張り番見たいな人がいました。 「この町は、見張り番がいますね・・・まるで僕がいた町みたいですね・・・」 僕は、入り口にいる見張り番に話し掛けて見たのでした。 「あの、僕は旅人なんですけど、中に入れて下さい、お願いします」 見張り番は、僕の方を見て考えた後、こう言いました。 「旅の方ですね、ようこそ我が町へ、楽しんで下さいね」 見張り番は、笑顔で答えました。 「はい、そうする事にします」 僕は、町の中に入る事にしました。 町並みは、変わった形の建物が立ち並び、円形状の作りになっていて 真ん中に町長の家がある事から、全体が円状にこの町が作られているのでした。 「この町は変わった風景ですね・・・」 僕は、町並みを見ながら、町の中を歩いて見物して見る事にしました。 歩いていると、いたる所に張り紙が張ってありました。 その張り紙には、こう書かれてありました。 「尋ね人、○○町のフィル、見つけたらラーズ王国の軍隊に知らせる事 見つけた者には、賞金を渡す」と、書かれてありました。 「ラーズ王国と言えば、この大陸を支配している国ですね・・・」 (私は、尋ね人になっていて しかも一番権力があるラーズ王国の軍隊に捜索されてるのね・・・) 「とにかく、この町にいたら、いずれ捕まりますね・・・」 僕は、急いで見張り番のいる入り口に行きました。 見張り番は、僕が外に出たいと申し出ると、引き止めました。 「申し訳ありません、この時間帯から朝までは、警備は厳しくなるので、通す訳にはいきません、ご了承下さい」 「そうですか・・・」 僕は、諦めました。 「まあ、そんなに気が付かれるとは思えないし・・・この町で一晩過ごして見ますか・・・」 僕は、早速宿屋を探しました。 宿屋は、町外れにありました。 中に入ると、音楽が流れていて、一階が食堂、二階が客室のようでした。 宿屋の主人は、四十代ぐらいのおじさんで、タキシードを着て、接客をしていました。 「あの〜一日泊めて下さい、お願いします」 「解りました、でも朝食は出ませんよ?」 「それで、結構です、ありがとうございます」 僕は、客室に向かいました。 客室は、一人暮らしには十分な程の広さでした。 僕は、そのままベットに入って、毛布を掛けて眠りに付きました。 この時、僕のはどうなるか知る由も無かったのでした・・・ 〜四幕〜 次の日になりました。 僕は、朝早く起きると、すぐに顔を洗いました。 部屋を出て、一階に行くと、見知らぬ人達がいました。 「お前に間違いないな」 「?、何がですか?」 「捜索願いが出されてある、連行しろ!] どうやら、僕を探しに来た、ラーズ王国の軍隊の人達でした。 僕は、裏口から逃げました。 「逃げたぞ、追え〜!」 軍隊の人達は、僕の事を追いかけて来ました。 僕は、必死に逃げました。 町外れの奥の路地に逃げると、その先は行き止まりでした。 「他に逃げる場所はないかな・・・」 僕は、逃げる場所を探しました。 しかし、前にあるのは壁ばかりで、何所にも抜け道がありませんでした。 「どうしよう、見つかるのも時間の問題・・・・」 僕は、考えました。 「やっと見つけたぞ、大人しくこっちに来て貰おうか」 「僕は、貴方達に、捕まる理由なんてありません」 「僕って言うな、女性だって事は解っているんだぞ」 「う・・・、何を根拠に言ってるんですか」 「しょうがない、おい」 軍隊の人達は、僕に眠りをさそう御香を僕に投げつけて来ました。 「う・・・・、僕の旅もここで終わりですか・・・」 僕は、眠りについて、記憶を失いました・・・・ 気がつくと、運送車の中にいました。 「僕がいた町に戻るんですね・・・」 周りを見て見ると、見張りが一人いて 丁度夜中らしいので、寝息をたてていたのでした。 「どうやら、寝ている・・・、逃げ出せそうです」 僕は、運送車を飛び降り、近くの草原に着地しました。 「何とか逃げられた・・・」 僕は、夜中なので、近くの町へ行く事にしました。 町は、川岸にありました。 町の看板に「漁業の町、スイリスの町」と、書かれてありました。 「この町で休みますか・・・」 僕は、中に入って宿屋を探しました。 町並みは、魚業の町らしく、ほとんど魚を売っている店が、数多くありました。 川には漁船と船が止めてあり、魚を釣っている船もありました。 僕は、宿屋を見つけて、中に入りました。 中は、魚の魚拓が張られてあり、意外と広く、塩の香りがしました。 宿屋の主人は、三十代ぐらいの女性で、結構この町の人達に人気があるような人でした。 「あの、一晩泊めて下さい、お願いします」 「ああ、いいわよ、でも服、ボロボロね、何かあったの?」 「ええ、ちょっと色々ありました・・・」 「そう、丁度着替えにいらないのがあったからあげるわね」 「ありがとうございます」 「いいのいいの、こっちは商売してるんだから、遠慮なく申し付けていいわよ」 僕は、宿屋の主人と話をして、客室に向かいました。 客室は、基本的に青色になっていました。 僕は、ベットに入って、眠りにつきました・・・・ 〜五幕〜 僕は、スイリスの町に、泊まったのでした。 次の日になりました。 僕は、色々あったので疲れて昼頃に起きました。 「良く眠れました・・・」 僕は、顔を洗って、ロビーに行きました。 ロビーに行くと、ほとんど人が居なくて、僕にとっては好都合でした。 「あ、起きたんだね、目覚めはどう?」 「良く眠れました、有難うございます」 「そう、それは良かった、じゃあ昨日言っていた服をあげるわね」 宿屋の主人は、奥に行って、服を持って来ました。 「これなんかどう?」 手織りのケープに黄色いブーツ、赤いリボンでした。 「あの・・・・これに着替えろと・・?」 「女の子なんだから、そうゆう服着てみたいでしょ?」 「!、何故僕を女だと思うんですか?」 「だって貴女、捜索願いが出されているフィルちゃんでしょ?」 「・・・・僕の事知ってるんですね・・・」 「当たり前よ、この町の張り紙に書かれてあったわ 何で捜索願いが出されているか知らないけど、私はみかただから安心してね?」 「そうですか・・・ありがとうございます」 「いいのいいの、お客を売るような真似はしないから、さっきの服は一応着て見てくれる?」 「・・・・解りました・・・」 僕は、部屋を借りて、着替えました。 数分後、僕はロビーに顔を出しました。 「ど、どうですか?」 「・・・やっぱり可愛いわよ♪」 「あ、ありがとうございます・・・」 「その服気に入った?」 「・・・でも、この姿で外に出るのはちょっと・・・」 「いや、見せて貰うだけでいいのよ、これはちょっとね・・・」 「・・・?」 「着てくれてありがとう、元の服と同じ服をあげるわね」 「ありがとうございます」 「いいのいいの、困った時はいつでも着てね、力になるから、私の名前はイザリアよ」 僕は、元と同じ服に着替えると、イザリアさんにお礼を言って、外に出ました。 外は、結構にぎやかでした。 漁業の町なので、魚の臭いがしました。 僕は、船が見える方に行って見ました。 船は、結構大きくて、漁船と客船に分かれていました。 「大きい船ですね・・・」 僕が言うと、誰かが声を掛けて来ました。 「そうだろ、この町で一番早い船なんだ」 「貴方は?」 「俺?俺はこの船に乗る客ラッドさ」 ラッドと言う男は、身長は僕と同じぐらいの160cmぐらいで、黒い髪に、黒い瞳、僕と同じような旅人の服を着ていました。 「船に乗って何所に行くんですか?」 「あてもなくさまようだけさ、旅人だからな」 「そうですか、僕と同じですね」 「そうなんだ、おっともう出航の時間だ、じゃあな又、会えたら」 ラッドは、船に乗り込んだのでした。 「僕も、船に乗りたいな・・・」 僕がその場を離れようとした時、一枚の紙が落ちました。 「?・・これは・・・」 良く見てみると「スイリス=ニグルス行き」と、書かれた、船のチケットでした。 「何故、これが・・・?」 裏を見てみると、「これは餞別よ、旅を楽しんでね、イザリアより」と書かれてありました。 (イザリアさん、有難うございます) 僕は、そう思いました。 僕は、船に乗り、乗組員に船のチケットを渡しました。 「はい、了解です、良い旅を」 「ありがとうございます」 僕は客席に座って、出航を待っていました。 数分後に、船内アナウンスが聞こえて来ました。 「スイリス号は、これより出航いたします、行き先は「風習と民族の町、ニグルス」です、では、良い旅を」 「ニグルスの町ですか・・・・どんな所なんでしょう・・・」 僕は、そう思っていました。 船が、出航しました。 僕の旅も、別の大陸まで行く事になりました。 僕は、この先どうなるのか、誰も知りませんでした・・・・ その頃 「優勝者は、宿屋のイザリアさんです」 「皆〜、ありがとう〜♪」 イザリアは、「町で見つけた可愛い子コンテスト」に、フィルの姿を写真で写して、優勝をしていたのでした。 (あの子、又、来てね・・・) イザリアは、優勝カップを抱えながら、そう思っているのでした・・・ 〜六幕〜 僕の旅も、いよいよ遠くに行く事になりました。 この先どうなるのか?それは誰にも解りません。 僕は、色々考えながら客船スイリス号の客室に座っていました。 しばらく経って、大陸が見えて来ました。 「客船スイリス号は、当初の予定どうり、「風習と民族の町ニグルス」に、着港します、まいどありがとうございます」 船内アナウンスが聞こえた後、大陸に入港しました。 僕は、船から降りて、ニグルスの町の中に入りました。 「風習と民族の町、ニグルス」は、民族っぽい格好をした人が多くいました。 他の町とは、変わった雰囲気で、少し暖かいのでした。 「この町から、新しく僕の旅が始まるんですね」 僕は、そう思っていました。 町の中を歩くと、変わった物を売っている店があったり、この町の郷土料理見たいな食べ物を売っていて、とてもにぎやかでした。 僕は、町の中を見物していると、大きなテントにたどり着きました。 中を覗いて見ると、音楽に合わせて踊っていました。 「・・・凄いですね・・・」 「・・・誰!」 踊っていた女性は、音楽を止めて、僕の方を振り向きました。 「邪魔してすいません、僕は別の大陸から来た旅人です、一体何をしていたんですか?」 「私は、クルル、旅芸人よ」 クルルは、身長155cmぐらいで、僕と同じぐらい若そうでした。 「今日、この町の夜にミュージカルをやるの でも相手役の子が来れなくなっちゃって・・・そうだわ、貴方出てみない?」 「ええ?僕がですか?」 「貴方なら出来るわ」 「でも・・・」 「お金貰えるし、関所の通行書も貰えるんだよ?」 僕は、考えました。 「解りました・・・・何とかやって見ますね・・・」 「よし、決まり、早速練習するわよ」 僕は用意された衣装に着替えて、練習するはめになりました。 そして、夜になりました。 用意されたステージには、色々な仕掛けが施してあり、観客が大勢いました。 舞台裏で、僕はちゃんと出来るかどうか不安になりました。 「大丈夫、ちゃんと練習したんだから出来るわ」 「はい、解りました。」 そして、時間になりました。 ミュージカルが始まりました。 ミュージカル 〜夢と思われる現実〜 これは、一人の少年が現実を見詰め直す物語です・・・ ある町に一人の少年がいました。 その少年の夢は、誰もが驚くような事をやりたいと思っていました。 その少年の名前は、イル、このアシュアンの村に住んでいて、村で一番年下でした。 イル(フィル)「はあ〜、こんな僕も大きな夢を持ちたいなあ・・・」 イルは、村で一番年下の十五歳なので、誰とも話しが合いませんでした。 そんなある日、アシュアンの村から数キロ離れた国 シグルの国では、王女様の誕生日会をやっていたのでした。 王女の名前は、リファ、おてんば王女で、暇になったら勝手に抜け出して 外に遊びに行って、兵隊達を困らせておりました。 リファ(クルル)「今日は、何して遊ぼうかな?」 リファは、いつも木に登ったりして景色を眺めたり、動物達と戯れて遊んでいました。 リファは、遊びに飽きたので、まだ行った事のない遠くの方へ行って見る事にしました。 その頃イルは、働かないと生きていけないので、農作業をしていました。 イルが、働いていると、誰かがやって来ました。 リファ(クルル)「何しているの?」 イル(フィル)「何してるって、働いているんだよ、生活が苦しいからね」 リファ(クルル)「そうなんだ、大変だね」 イル(フィル)「そうだよ、邪魔しないでよ」 リファ(クルル)「私の名前はリファって言っても解るよね?」 イルは、外の情報とか全然しらないので イル「え?全然知らないけど?」 リファ(クルル)「え!本当に?」 イル(フィル)「本当に知らないよ」 リファ(クルル)「そう・・・あ、もうこんな時間だから帰るね」 リファは、家があると思われる方向に帰って行きました。 イル(フィル)「何だったんだ?一体・・・」 イルは、疑問に思っていました。 それから毎日、リファはイルの所に来ました。 イルも話しているうちに、だんだん心を開いて 友達みたいな感じになって来ました。 しかし、前から何かと、シグルの国を目の敵にしている ドレルの国がシグルの国に攻め込みました。 イルは、リファが言っていた国へ、遊びに来ていました。 砲撃が始まって、リファは城の中に隠れていました。 その頃、イルは城の中に入ってリファを探していました。 ドレル兵は城の中に入って、王を殺そうとしていました。 イルは色んな所を探して、やっとリファを見つけました。 イル(フィル)「リファ、やっと見つけた」 イルがリファに近づこうとした瞬間! ドーーーーン!と、鈍い音がしました。 辺りは、煙(スモーク)に包まれ、その後は、不気味な静けさだけが残っていました。 リファ(クルル)「イル?イルーーーーーー!!!」 イルの姿は何所にもなく、いつも首にかけていたお守りだけが残っていました。 時間が経って、兵隊達も引き返して行きました。 その後、リファは、イルがいつも付けていたお守りを大事に持っていました・・・ 〜終演〜 ミュージカルが終わって、観客から拍手喝采が飛び、幕が閉じました。 賞金と通行書を貰って、フィルは次の町に行く事にしました。 「クルルさん、ありがとうございます」 僕は、ククルさんにお礼を言った後、旅立ちました。 「あの子、結構いいわね・・・」 クルルは、何を思ったのか、フィルの後をついて行く事にしました・・・ 〜七幕〜 僕は、旅をしています。 いつもとは違う大陸なので、僕は少しとまどいました。 しばらく歩いていると、後ろから声が聞こえて来ました。 「やあ、又会ったわね」 僕は、後ろを振り向きました。 「あれ?クルルさん?どうしたんですか?」 「貴方といると、楽しいから一緒に行く事にするわ」 「え・・・・?僕と一緒に行くんですか?」 「ええ、この辺は私の方が詳しいから、旅のパートナーとして一緒に行くわ」 僕は、考えました。 (この人と一緒に行けば、私が捕まる確立が低くなりますね・・・) 「いいですよ、助かります」 「ありがとう、私の事はクルルって呼んでね」 「はい、解りました」 「貴方、名前は?」 「僕は、別の大陸から来たフィルと言います」 「フィルね・・・・解ったそう呼ぶ事にするわ」 こうして、クルルさんが僕と一緒に旅する事になりました。 「ここから近い町って何所ですか?」 「そうね、ここからだと「風と高台の町、イリス」よ」 「イリスですか、じゃあまずそこに行って見ましょう」 「そうね、私とフィルの愛の旅行の始まりね」 「はい?愛の旅行って?」 「いえ何でもないわ、さあ行きましょう」 僕達は、「風と高台の町、イリス」に行く事にしました。 歩き続けて、夕日が沈み始めた頃、僕達はイリスの町に着きました。 イリスの町は、崖の近くにあり、強風がいつも吹いていて、下に下りるのに縄はしごを使ってありました。 「少し寒いですね・・・」 「そうね、宿屋があるみたいだから、そこで休みましょう」 僕達は、宿屋の中に入りました。 宿屋の中は、木の造りになっていて、木の香りがしました。 宿屋の主人は、三十代ぐらいのおばさんで、結構優しそうな人でした。 「あの、一晩泊めて下さい、お願いします」 「解りました、二名様ですね、個室にしますか?」 「一緒でお願いします!!!」 「は、はい解りました、ご案内します」 「あの・・・?クルル?何で一緒なの?」 「一緒に寝た方がいいの!何が何でも!」 「は、はあ、そうですか」 僕達は、客室に向かいました。 部屋の中は、二人分には十分な広さがあり、木の香りがしました。 「さあ、寝ましょう」 クルルは、フィルに抱き付いて来ました。 「ちょっと何するんですか、クルル」 「この方が、暖かくていいの!」 クルルは、フィルに抱きついたまま眠りにつきました。 フィルは、こう思ってました。 「眠りにくい・・・」 僕は、クルルに抱き付かれているので、息苦しくて、あまり眠れませんでした。 次の日になりました。 僕は、クルルを引き離して外に出ました。 今日も、強風が吹いていました。 外は、朝日が昇り始めていて、結構良い景色でした。 「今日も、頑張りますか」 僕は、そう言った後、宿屋に戻りました。 クルルを起こして、次の町への情報を聞きに 色々町の人々に聞いて見ると、気になる事を話している人がいました。 「ここからずっと東に行くと、刻の町って言う所があって そこに行くと何でも願いを一つだけ叶えてくれるんだって でもそれが何所らへんにあるのか、地図にも載っていないんだって」 「刻の町ですか・・・一度行って見たいですね」 「そうね、一つだけ願いが叶うって事は、絶対行かなくちゃ!」 「あれ?クルルって願い事ってあるんですか?」 「それは、ひ・み・つ☆、さあそこに行きましょう」 「そうですね、行きましょう」 僕達は、進路を東に決めて旅をする事にしました・・・ 〜八幕〜 僕達は、行き先を東に決めて、旅をしています。 東に、何でも願いが叶うと言う町があるからです。 真実を確かめるために、僕達は、そこに行く事にしました。 東の方向へ進んで行くと、川が見え始めました。 その川の流れは急で、とても歩いて渡れそうにありませんでした。 「この川を渡って、向こうの大陸に行きますか?」 「そうね、でもどうやって渡ろうかしら」 「あ、あそこに小船がありますよ」 小型の船は、川岸に止めてあり、誰もいませんでした。 「丁度良いですね、借りましょう」 「そうね、誰もいない事だし、頂きましょう」 僕達は、小型の船を借りて、川を渡りました。 渡りきって、陸地に着いた後、僕達は町を見つけました。 町の看板に「商人の町、トラル」と、書かれてありました。 「商人の町って事は、情報が聞き出せそうですね」 「そうね、結構にぎやかそうだし、行って見る価値はあるわね」 僕達は、町の中に入って見る事にしました。 町の中は、出店が立ち並んでいて、人が多くて、迷子になりそうでした。 「この町は、にぎやかですね」 「そうね、結構人が多いわ」 僕達は、東に在ると言う「刻の町」の聞き込みをする事にしました。 数時間の時が過ぎました。 「結局何も聞き出せませんでしたね」 「そうね、まあ次の町で、解るかも知れないから、今日はもう休みましょう」 僕達は、宿屋を探して、泊まる事にしました。 宿屋の中は、アンティークな家具に囲まれていて、宿屋の主人は、三十代ぐらいの人でした。 僕達は、宿屋の主人に泊まる事を、約束して客室に案内される事にしました。 客室は、ベットが二つあり、ランプが一つありました。 「じゃあ、寝るとしますか、クルル、寝にくいから抱きつくのは無しですよ」 「解ったわ・・・」 クルルは、残念そうに言いました。 次の日になりました。 僕は、朝早く起きて、外に行って見ました。 外は、さわやかな風が吹いていて、とても気持ちがいいのでした。 「今日もいい天気ですね」 僕は宿屋に戻って、クルルを起こして、宿屋の主人にお礼を言って 町の外に出て見る事にしました。 町の中を歩いていると、一人で力説をしている人がいました。 その人の格好は、学者のような人で、二十代ぐらいの眼鏡を掛けた人でした。 「人類が、空を飛ぶ日が近くなったのだ!でも活動するお金が無いので 出来ないのだ!だから誰か・・・私に資金の援助を頼みたい!」 しかし、町の人々は、誰も聞いていなかったのでした。 「何か、可哀想ですね・・・」 「相手にしない方がいいわよ、さあ行きましょう」 僕は、学者のような人の側まで、行く事にしました。 「ちょっとフィル、貴方は優しいのね」 「あの〜何を話していたんですか?」 僕は、聞いて見ました。 「私は、この町の科学者のライシスだ、私は空を飛ぶ機械を製作しているのだが、活動資金が足りないから、こうして言っているんだ」 「空を飛ぶ機械ですか・・・・凄いですね・・」 「そうだろう、君とは気が合いそうだな、私の家に来るかい?」 「はい、そうしますね」 「ちょっとフィル、フィルが行くなら、私も行くわ」 こうして僕達は、ライシスの家に行く事になりました・・・ 〜九幕〜 僕達は、ライシスの家に行く事になりました。 ライシスの家は、以外に大きく 機械が入るほどのスペースがあり、倉庫見たいな建物がありました。 「ここが、私の家さ」 「以外に大きいですね」 「ええ、そうね・・・」 クルルは、僕の様子を伺いながら言いました。 「私は、子供の頃から、機械いじりが好きで、いつか自分で空を飛ぶ機械を作って見たいと、思っていたんだ、でも実験は失敗続き、 でも私は諦めなかった、そしてついに試作型の飛行機械が完成したんだけど 燃料が無い事に気がついたんだ、だから町の人々に協力を要請してたんだ・・・」 「でも、自分でそうゆう機械を作るなんて、凄いですよ」 「フィルが、そうゆうなら、私も同じよ」 「前から聞こうとは、思っていたんだけど、君達は何所から来たんだい?」 「僕は、違う大陸から来た旅人です」 「私は、フィルのパートナーよ」 「ところで、燃料って何ですか?」 「ここから西にある、神木の洞窟の中にあるラクル鉱石だよ、私は体力が無いからそこまで行けないんだ・・・」 「じゃあ、僕達が行って取って来て上げましょうか?」 「本当か?恩に着るよ、フィル」 「はい、解りました」 「気をつけて行って来てくれ」 「そうですね、クルルはどうする?行かないなら僕一人で行くけど?」 「何言ってるの!行くに決まってるじゃない!フィルの行く所に私は何所までも付いて行く事にしたの!」 こうして、僕達は、神木の洞窟に行く事になりました。 僕達が、ライシスの家を出た後、ライシスはこう話していました。 「いい人だな、フィル君は」 「フィルちゃんだろ」 「あ、親父、何時からいたの?」 「最初から、隠れて聞いていたのさ、フィルって言う子は女性だぞ?」 「え?私は男性だと思ってたけど?」 「いや、女性だな、わしは人を見る目があるからな、今時ああいう子はいないぞ、器量良し、優しい、可愛い、三つ揃っているからな、理想の女性だぞ?アタックしてみろ、応援するからな」 「え、でも嫌われたら・・・」 「大丈夫だ、わしがアドバイスをしてやる」 こういう話をしていると、フィルは思ってもいないのでした・・・ 僕達は、身支度を済ませた後、神木の洞窟に行く事になりました。 歩道を歩いて、分かれ道を西の方角の左に行って、進んでいくと、誰かに会いました。 「あ、お前は」 「あ、ラッドさん、こんな所で出会うとは、偶然ですね」 そこにいたのは、客船スイリス号の港で会った、ラッドでした。 「ラッドさんは、何所に行くんですか?」 「俺は神木の洞窟に行くんだ、お前もそうか?」 「そうですね、同じ目的地ですから、一緒に行きましょうか?」 「そうだな、そうするか・・・」 「ちょっとフィル、こいつ誰なの?」 「僕が船に乗る前に出会った、ラッドさんだよ、同じ旅人なんだ」 「そう言う事、そうゆうお前は誰なんだよ」 「私?私はフィルのパートナーよ!」 「ふ〜ん、そうなんだ、なあ俺とこいつとどっちがパートナーとして相応しいか?」 「な!何を言うの!」 「お前より、俺の方が行動力あるし、危なくなれば守ってやれるからな」 「お前何かにフィルは、渡せないわ!!」 「フィルって言うのか、いい名前だな、フィルはお前の物でも無いぞ」 「あの〜〜喧嘩しないで下さい、僕のせいで・・・・」 「フィル、行こう、こんな奴と一緒にいられないわ!」 クルルは、フィルの手を掴んで、走りました。 「ちょっと待てよ」 ラッドは、フィルを追いかけて行きました。 神木の洞窟に、着きました。 「この中に、飛行機械に使うラクル鉱石があるんですね・・・」 「でも何だか暗いし、足元見ないと、危ないわね・・・」 「そういう時には、俺の出番!」 ラッドは、持っていた袋から、手持ちランプを持って来ていました。 「はい、フィルに一つあげるな」 「ありがとうございます」 「ねえ、私には?」 「ごめんな、二つしかないんだ、だからここで待ってろ」 「何ですって!フィル〜、一緒に行きましょう〜、私はフィルの手を掴むから♪」 「僕は、別に構わないよ、じゃあ中に入ろうか」 僕達は、中に入る事にしました。 「あ、俺を置いてくな」 ラッドは、フィルの後を付いていきました・・・ 〜十幕〜 洞窟の中は、下に続いていて、一本道が続いているのでした。 奥に進むと、空洞があり、中央に大きな穴が空いていて、落ちたら助かりそうも無い穴でした。 「うわ〜、ここから落ちたら嫌ですね・・・」 「本当だわ・・・助かりそうも無いわね・・・」 僕達が穴を覗いていると、後ろから声がしました。 「どうしたんだ?ここで止まって?」 ラッドは、ポンと僕を押しました。 「え・・・・?」 僕は押されて穴に落ちてしまいました。 「フィル〜〜〜〜〜!!!」 フィルは、闇の中へ吸い込まれて行きました・・・ 「フィル〜〜,返事をして〜〜!」 しかし、その声は,闇に響くだけでした。 「貴方のせいよ!貴方のせいで私のフィルが・・・」 「静かにしろ!とりあえず前に進むんだ!下に進めば、フィルの所に着けるかも知れないからな!」 「もし見つけても,貴方にはフィルは渡さないわ!!」 クルル達は、下に続く道を進み始めました。 クルル達が、下に進んで行くと、フィルが倒れていました。 「フィル!大丈夫?」 ククルは、フィルを揺さぶりました。 「・・・ん・・・ここは・・・?」 「フィル・・・?」 「それが、私の名前ですか・・・?」 「!!フィル,頭でも打ったの!私の事は覚えてる・・・?」 「貴女は誰ですか・・・?それにここは何所ですか・・・?」 「ここは、神木の洞窟の中さ」 「私が、フィルの愛するパートナーよ〜〜〜!!」 「愛すると言われても,私は女性ですよ・・・?」 「愛に性別も関係ないわ〜〜〜!!!」 ククルは、フィルに抱き付きました。 「ちょっと離して下さい,苦しいです」 「私の事,思い出さない・・・?」 フィルは、考えました。 「ごめんなさい、何も覚えていないんです・・・自分が何をしてたのか、何所から来たのかも・・・本当にごめんなさい・・・」 「フィル・・・」 「完全な記憶喪失だな・・・」 「解った・・・今まで道理に行きましょう、そうすれば思い出すかもしれないわ・・・」 「そうだな・・・俺が原因が有る訳だし、護衛をする事にするぜ」 「皆さん・・・何も覚えていませんけど、心遣いありがとうございます・・・,私も何か思い出すかも知れませんしね」 こうして、フィル達は、普段道理にラクル鉱石を探す事にしました・・・ 〜十一幕〜 フィル達は、神木の洞窟に、飛行機械の燃料となるラクル鉱石を探しに入りました。 でも、ラッドのせいで、フィルの記憶が無くなってしまいました・・・ さて、これからどうなるのでしょうか・・・ 神木の洞窟の奥深くまで来た、フィル達は、ラクル鉱石を探す事にしました。 「フィル、私はクルル、で、こっちが貴方を記憶喪失にさせた張本人のラッドよ!」 「私が記憶喪失ですか・・・?」 「こうなったのも俺の責任だ・・・だから一緒に探してやるぜ、ラクル鉱石と言う物をな」 「何かは覚えてませんけど、ありがとうございます・・・」 私達は、ラクル鉱石を探していました。 探していると、薄緑に光る石が地面に落ちていました。 「これがラクル鉱石ですか・・・?」 「他にそれらしい石なんて無いしな、他は岩石ばかりだし」 「どうやらこれに間違い無いようね、早く持って帰りましょう」 私達は、薄緑色に光る鉱石を持って帰る事にしました。 神木の洞窟を出て、フィルは、一つ疑問に思っていました。 「あの・・・これを何所に持って行くんですか・・・?」 「そんな事も忘れちゃったの・・・ライシスの家よ、貴方が持って行きましょうって言ったんじゃない・・・」 「そうですか・・・すいませんでした・・・」 「謝る事無いわよ、私はフィルのパートナーだから・・・」 クルルは,笑顔でそう答えました。 「仲良く話している所を悪いんだが、どうやら付けられてるぞ」 「付けられているですって・・・?」 後ろを振り返ると、見た事の無い人達がこちらを見ていました。 「見つけたぞ!捜索願いの出されているフィルだな?連行しろ!」 「捜索願い・・・?フィル、貴方・・・」 どうやらその人達は、ラーズ王国の軍隊の人達でした 「そうか、思い出した、どうりで見た事あると思ったら、捜索願いの出されているフィルじゃないか・・・てっきり忘れていたぜ・・・」 「頭が・・・痛い・・・」 フィルは、頭痛を起こしていました。 「どうしたの?フィル?」 「別の大陸で見かけないと思ったら、こんな所にいたとはな、早急に捕まえて連行しろ!」 「はっ!」 軍隊の人達は、フィルを捕まえ様としていました。 「ちょっとやめなさいよ!この子は私のパートナーで、しかも今記憶喪失なのよ!」 ⇒To Be Continued... |
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