舞波学園活動記〜第二幕〜 |
作者: 零堵 2010年11月14日(日) 03時16分42秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
クイズ王との戦いから一週間後 部室にて 「暑くなってきたわね・・・」 「確かに・・・」 「ねえ?真、今日の約束、覚えてる?」 「当たり前だよ、僕が忘れる訳ないじゃない」 「約束?」 由奈は、気になるみたいなので、由香里に聞いてみるようです 「あ、ちょっとね?真と約束したの」 「何を?気になるじゃない?」 「え〜っと・・・ひ・み・つ」 「秘密?な〜んか気になる言いかたね?」 「そうだな・・・」 「あ、由香里、そろそろ時間」 「あ、ほんとだ、じゃあ由奈、私たちもう帰るね」 そう言って、由香里と真は帰ったのでした 「ユウ」 「何」 「今日の自由部の活動、決まったわ」 「は?」 「今日の活動は、由香里と真を調査するわよ! では、自由部活動開始!」 こうして、今日の自由部の活動?が始まったのでした 「行くわよ?ユウ」 「これってストーカーというのじゃないか・・・」 確かにそのとおりかも知れないです (舞波町) 「目標発見、こっそりあとをつけるわよ」 「あの〜由奈先輩?」 「ん?何?」 「その双眼鏡とマスクと帽子、どうしたんですか? さっき、校舎を出る時にちょっと待ってって言ったのは それを用意するため?」 「そうよ?何か悪い?」 「悪いと思う、だって・・・なんか俺らの事 じろじろ見てるんだけど?」 「気にしない、気にしない、さあ、いくわよ」 「気にするって」 雄一は、そう呟いていました 一方その頃、由香里と真は 「でも、今年もやって来たね?真」 「そうだね、去年もそうだけど、今年も負けないよ」 「な〜に言ってんのw今年は私が勝つって」 そんな事を言っていたのでした その光景を見ていた、由奈達は 「なんか遠くて聞きずらいけど、何かたくらんでそうね?」 「何にもたくらんでないと思うんだけど」 「い〜や、絶対に何かあるわ?これは面白そうね?ムフフフw」 「まあ、いいか・・・丁度暇だったし・・・」 「お?誰かと思えば、雄一じゃね〜か」 雄一に話しかけてきたのは、同じクラスの誠二でした 「あ、誠二」 「ん?誰?ユウの知り合い?」 「・・・お前」 「な、何だよ」 「お前、いつの間にそんな仲良くなったんだ! 公衆の面前でデートか?!羨ましいぞ!出来る事なら俺にかわってくれ!」 「何でそうなるんだよ・・・ おい、それよりお前の目には、デートに見えるのか?」 「見える、俺の目はいつも正しく真実を映し出すからな?」 「おいおい・・・」 ちなみに今の由奈の格好は、探偵用?帽子にマスク それに双眼鏡を装備しています 「あ、そういえば俺、自己紹介まだでしたね? 三坂誠二って言います、前見かけた時、制服違ってたから 先輩ですよね?名前なんですか?」 「私?斉藤由奈よ」 「由奈さんですか、これからもよろしくです! あ、雄一、俺用事があるから、行くな?じゃな! あとで結果教えろよ〜」 そう言って、誠二は去っていった 「ねえ?ユウ、結果って何?」 「さあ?あいつの言ってる事、たまに意味不明だから気にすることないよ」 「そうね、じゃあ気を取り直して・・・って」 「?どうしたの?由奈先輩」 「見失っちゃったじゃない!ど〜すんのよ?ユウ!」 「ど〜するって言われても・・・機嫌直して下さいよ?由奈先輩」 「・・・そうね、見失ったのはこっちのミスだし・・・ しょうがない、明日、由香里にでも聞いてみよう・・・ これで自由部活動今日は、おしまいね」 「じゃあ、俺、帰っていいですか?」 「そんなに私といるのが嫌なわけ?」 「い、いや・・・別に嫌ってわけじゃ」 「じゃあ、この後、なんか用事あるの?」 「いや、別にないけど」 「じゃあ、そうね・・・あ、そういえば今日は舞波祭りだったわ 用事がなければ一緒に行きましょう」 「了解〜」 こうして、とりあえず自由部活動は終わったみたいです 一方その頃、真と由香里はと言うと 「ほ〜ら、やっぱり私の勝ちだったじゃないw」 「む・・・今回は負けを認めるよ?でもあの射的で景品が落ちれば僕の勝ちだったんだけどなあ・・・」 どうやら、祭りの屋台で勝負をしてたみたいです 「来年もやりましょう?真」 「来年は、負けないよ」 そう言っていたのでした 〜2〜 前回の舞波祭りから数日後が経過したのでした ここは、三階にある部室の中 自由部メンバーが集まって、何か相談しているのでした 「ふう〜もう夏か」 「な〜に言ってんのよ?これから暑くなるのに」 「そうですよ?あ・・・」 「どうしたの?真」 「忘れてました、あの地獄の一週間を」 「あ、そうね・・・」 「?」 雄一は、地獄の一週間と言うのが気になったので 由奈先輩に聞き出そうとしたのでした 「こうしちゃいられないわ!早速対策をたてないと!」 「対策って何を・・・」 「あ、そういえばユウは今年入ったばかりだったわね? じゃあ、教えてあげるわ、地獄の一週間はね? 一学期の総合テストの事よ?」 「総合テスト?期末テストみたいな物?」 「まあ、そんな感じ、この学園はね? 国語、社会、数学、地理、生物、体育、家庭科 全部で七教科あるのよ?」 「そうなんだ・・・なんか大変そうだな・・・」 「大変だよ?この七つの教科のうち、三つほど赤点とると 夏休みを返上して、補習しなくちゃいけないんだ」 「そうなのよ、夏休みに補習というのはちょっとね・・・ だから今日は、赤点取らないようにテスト対策しようと思ったわけ」 「そうなんだ・・・あれ?でも俺、学年違うから意味なくない?」 「ユウ?何事も勉強よ?意味なく無いとかそういう問題じゃなくて 勉強するって事に意味があるんだから」 「そうそう、ユウ君は自信あるの?」 「え〜と・・・ちょっと自信ないかも」 「じゃあ、一緒に勉強しましょう? 今日の活動は、勉強会よ」 由奈先輩がそう言って、部活動?が始まったのでした そして数日後、部室にて 「いよいよ明日から、テストよ? 皆、大丈夫?」 「何とかね」 「ちょっと自信ないけど、赤点取らないように頑張るよ」 「まあ何とか・・・大丈夫かと」 「じゃあ、皆、テストの結果はテストが終わったら聞くわ? あ、それとテスト期間中は自由部は活動しないから 部室に来ても、誰もいないわよ?じゃあ、今日はこれで解散」 そう言って、自由部の活動は終わったのでした 「とりあえず赤点取らないように、頑張ろう」 そう雄一は、決心したのでした そして次の日、地獄の一週間が始まりました テスト週間が終わって、自由部メンバーは、部室に集まりだしました 「さて、今日集まってもらったのは、全教科のテストの結果報告よ? じゃあ、まず真から見せて」 「了解、僕は数学はちょっと駄目だったけど、あとは平均だったから 赤点は、何とかないよ」 「よし、OK、じゃあ由香里は?」 「私は、家庭科と体育が低かったかな?でも赤点ぎりぎりで何とかセーフ〜 夏休み補習しなくてすむ〜」 「由香里にしてはやるじゃない、じゃあ次ユウは?」 「俺は、ちゃんと勉強してたから赤点一個もないから大丈夫」 「そうなんだ?意外ね?ユウがそんなに勉強出来るなんて」 「意外って・・・由奈先輩はどうだったの」 「私?これを見なさい」 そう言って、雄一にテスト答案を見せる よく見てみると、全教科九十点以上だった はっきり言って、優等生です 「このとおり私は、学園でも優秀の方に入るのよ? つまり頭がいいって事、赤点なんて一回も取った事ないわよ?」 「なんか、いいな・・・そういうの」 「とりあえず、全員何とか赤点を免れる事が出来たわね これで、夏休みは補習ないから、楽しめそうね」 「本当〜良かった〜赤点なくて・・・ありがと〜鉛筆様」 「鉛筆様?」 「うん、私、解んない問題は全て鉛筆をころがしてやったんだもん」 「運がいいな・・・」 「まあね、今回はラッキーだったよ〜」 「あ、もうこんな時間ね?今日の自由部活動は終わり じゃあ、皆でちょっと遊びに行きましょうか?テストが終わったお祝いに」 「賛成〜真とユウくんもいこ?」 「丁度用事無いし、僕はいいよ」 「俺もいい」 「じゃあ、決まりね?では、しゅっぱ〜つ」 そう言って、自由部メンバー全員で打ち上げパーティをしたのでした 〜3〜 地獄の一週間から数日が経過しました 次の日が、夏休みです 「明日から、夏休みだけど、この夏って皆、どっかに行く予定あるの?」 「私は、家族と北海道に里帰りします〜真は?」 「僕?僕は・・・う〜ん家にいるかな?」 「そうなんだ?じゃあユウは?」 「多分・・・バイトとかするかも、一応欲しい物あるし」 「欲しい物?」 「まあ、買いたい物があるから夏はバイトしてると思う」 「そうなんだ?あ、でも今年の夏は結構暑いみたいだから 無理しないでね?」 「はい、そのへんは気をつけようと思います」 それを聞いていた由奈は、こう呟きました 「さて、私は何をしよっかな?」 そう話をしていて、そして皆の夏休みがやってきたのでした 〜雄一の夏休み〜 「いらっしゃいませ〜」 雄一は、夏休み、家の近くのファミリーレストランでウエイターの仕事をやっていました 「結構この仕事も慣れると、あんまりきつくないな?」 そう言って仕事に打ち込んでいると、店に誰かやって来ました 「あ、いらっしゃいませって・・・お前」 お店にやって来たのは、雄一と同じクラスでかなりの女好きの三坂誠二でした 「何だ、お前こんなところでバイトしてたのか」 「別にいいだろ、俺が何所でバイトしようとお前には関係ないからな?」 「おいおい、そんな事言うなよ?こう見えても俺は客だぜ?席に案内しろよ?」 「・・・解ったよ、お客様、おタバコは吸われますか?」 「おお、吸うぜ」 「おい、本気で言ってるのか?」 「冗談だって、吸うわけないだろ?禁煙席でOK」 「解りました、では席にご案内致します」 そう言って、雄一は誠二を席に案内しました 「お、サンキュー」 「じゃあ、ご注文が決まりましたら、お手持ちのブザーで店員知らせて下さい」 そう言って、雄一は誠二の所から離れました 数分後、誠二からのブザーが鳴って、雄一が向かった 「で、注文決まったのか?」 「まあな、じゃあこれとこれとこれな?あ、あと雄一」 「何だよ?」 「ここって、ウエイトレス見かけないけどいないのか?」 「ウエイトレス?」 「ああ、噂で聞いたんだが、ここのレストランってかわいい〜女の子がいるって聞いてやってきたんだよ、俺 その子に会いたくて来たっていうのにな?雄一、その子知らないか?」 「かわいい子?ああ、その子なら今日は休みだ、シフトに入ってないからな」 「げ!まじかよ・・・何だよ〜・・・しょうがない・・・ せっかくその子の住所氏名電話番号とか聞こうと思ったのになあ・・・」 「お前は相変わらずだな・・・ま、注文決まったから持ってくるな」 「ああ、よろしくな」 雄一は、そう言って厨房に向かったのでした・・・ 一方、夏休み、北海道に行っている由香里はと言うと 〜由香里の夏休み〜 「夏はやっぱり、北海道に限る〜涼しい〜」 そう言って、北海道の親戚の家で、夏を満喫してるのでした 「う〜ん、でもやっぱり真も誘えば良かったかなあ?あと由奈も 皆と遊ぶのもいいかも・・・」 由香里は、ちょっと残念そうに呟いて、北海道の料理を食べまくっているのでした そう過ごして数日後 「嘘・・・こんなに太ってる・・・ダイエットしなきゃやばいかな?」 いつものより太めになった由香里は、ダイエットをする事にしたみたいでした・・・一方、自宅でのんびりと毎日を過ごしていたのは 〜真の夏休み〜 「もう、夏休みの宿題はやっちゃったしなあ・・・遊びに移こうにも暑いし・・・ あ、でも夏祭りあるって今日、母さんが行ってたな、ちょっと行って見るか」 真は、そう決めて、夏祭り会場に行く事にしたのでした 夏祭り会場 「うわ〜人多いな〜、さすが夏祭りって感じ」 毎年行われる舞波町夏祭り会場には、大勢の人がいて 通りづらくなっていました 真は、人に押されながらも前に進み 何とか太鼓の見える場所までたどり着きました 「やっと太鼓が見えた・・・・・あれ?」 真は、やぐらの上に知っている顔があったので、驚きました 「な、何で由奈が?」 そう、やぐらの上にいたのは、祭りのハッピを着た由奈でした 事の始まりは、夏祭り前の一週間前 〜由奈の夏休み〜 「あ〜暇ね・・・何かないかしら?・・・このRPGゲーム10回もクリアしちゃったし なんもやる事ないわね・・・」 由奈が暇だと騒いでいると 由奈の母親から一週間後に毎年恒例の夏祭りをやると聞かされたのでした 「夏祭りかあ・・・そうだわw一度、やってみたかったのよね?太鼓」 そう言って、由奈は太鼓を教えている場所に行きました 「すいません〜私に太鼓教えてくださ〜い」 そう言って一週間、由奈はみっちり練習して、夏祭りに太鼓を叩く事になったのでした 「うわ〜やっぱ楽しい〜、夏はやっぱこれよね」 そう言って、太鼓を叩く こうして、皆、色々な夏休みを過ごしていたのでした 〜4〜 夏休みが過ぎ、九月 二学期がやって来たのでした 始業式が終わって、一年の教室内 「よう、雄一、この夏はどうだったか?」 「どうだったか?って何だよ?」 「ほら、例えば女とか女とか女とか?」 「お前は、それしか頭にないのかよ」 「何をいまさら!俺の頭の中には、マイスイートハニーを探し続けているんだぞ!」 「おいおい、あ、俺、もう行く、お前にはつきあってられん」 「あ、おい待て・・・最後まで俺の話を聞いてけよ〜」 「何だよ?話って」 「実はな?ちょっと聞いたんだが、二年生に転校生がやってくるんだ 俺はそれが気になるのだよ かわいい子だったら即アタックするつもりだ」 「おい・・・まあ転校生ね・・・先輩か・・・」 雄一は、そんな事を呟いていたのでした そして、次の日 舞波学園の制服を着て、学園にやって来る者がいました 「今日から、ここがボクが通う学園・・・」 彼女の名は、澤部美香(さわべみか) 新しく舞波学園に通う事になった者でした 「え〜と、ボクが入るクラスは、二年一組か・・・」 美香はそう言って、先に職員室に行ってから 先生と一緒に二年一組に行ったのでした 二年一組教室内 先生に言われて、美香は自己紹介をしました 「ボクは、澤部美香と言います 家庭の事情でこちらに転向する事になりました よろしくお願いします」 そういうと、何故か男子生徒からおお〜と言う声が聞こえてきました 美香は、先生に言われて指定された席に座りました 美香が、席に座ると隣から話かけられました 「私は、斎藤由奈、よろしくね?」 「あ、はい、よろしくおねがいします」 「え〜と何て呼べばいいのかな?澤部さん?」 「ボクの事は美香でいいよ」 「じゃあ、私の事は由奈と呼んでね?」 「うん、解った」 「で、美香?貴方、一体どんな部活に入るの?」 「部活?」 「この学園はね?必ず部活に入らなきゃいけないっていう決まりがあるの で、美香は何がやりたいの?」 「部活かあ・・・演劇が出来る部活がいいかな」 「演劇ね?じゃあ演劇部に入ってみたら?」 「うん、そうしてみる」 美香は、演劇部に入ると言いました そして、次の日 「美香?昨日演劇部に行って見たんでしょ?どうだった?」 「さいって〜だった!あんな低レベルだったなんてね?部室に行って見て こう言ったの」 回想、演劇部部室 美香は、演劇部に入ると決めて、部室に入りました 「ん?君は?」 「え〜と・・・この演劇部に入ろうかな?って思ったんですけど?」 「フ・・・そうか、我が演劇部に入ろうと言うんだね?」 「えっと・・・そうです」 「フ・・・私はここの部長さ、君ならいつでも大歓迎だよ さあ、一緒に目指そうじゃないか?大舞台と言う名のステージに!」 「・・・・」 「ん?どうしたのかね?マドモワゼル?」 「気持ち悪い、こ〜んな変態が部長だなんて・・・」 「き、気持ち悪い・・・変態・・・この私が!?」 「そうです、こんなナルシストで頭ワルそーな感じ・・・ 決めた、やっぱやめます せいぜい頑張って下さい、変態ナルシストさん?じゃあね」 回想終了 「てな感じだったから、行くのやめたの」 「ふ〜ん、まあ演劇部の部長と言えば、ナルシストで有名だから仕方がないよ」 「あ、ところで由奈は、何の部活に入ってるの?」 「私?私はね?自由部よ」 「自由部?何するとこ?」 「部長が何をするかを決めて、皆でそれを実行する部よ」 「へえ〜なんか面白そう、ボクも入っていいかな?」 「大歓迎よ?じゃあ、今日の放課後活動するから、一緒に来て?」 「うん、解った」 こうして、美香は自由部に入る事に決めたのでした 〜5〜 九月に入り、二学期が始まって 自由部に新しく澤部美香が入部する事になったのでした 放課後、由奈は美香を連れて、部室に向かったのでした 「皆さん始めまして、澤部美香と言います、よろしくね?」 「うおお〜〜!!なんかいいぜえ!よろしく頼むぜ!せ・ん・ぱ・い!」 「誠二、お前は部員じゃないだろ」 「これで、結構人数集まったわね?目指すは部員百人よ!」 「いや、さすがに無理があるぞ・・・」 「で、皆で集まって何をするの?」 「そうね?じゃあ」 由奈は、テーブルにある物を次々に置いていく それを見て、雄一は、由奈に聞く 「由奈先輩?それ・・・なんですか? どーみても銃に見えるんですけど?」 テーブルの置かれていたのは、見つかったら銃刀法違反で捕まりそうな 代物でした 「今日やるのは、これを使うのよ?」 「使う?じゃあ、もしかして・・・」 「その可能性ありえそう」 「今日やるのは、このエアガン使って実践部との戦いよ? つまり・・・サバイバルゲーム!」 「サバイバルゲーム?」 「そう、戦うのよ!そして勝利を我が手に!」 「はい?」 「サバイバルゲームねえ・・・なんか面白そうじゃない?真」 「そうだね・・・最近つまんなかったし、相手は実践部か・・・」 どうやら二人ともやる気みたいです 「由香里と真はやる気みたいね?ユウはどう?」 「まあ・・・これも部活動らしいみたいだし・・・断る理由はないな」 「決まりね?美香もOKでしょ?」 「う、うん、ちょっと面白そうだし、ボクも参加する〜」 「じゃあ、何処でやるか教えるわね?場所はこの学園の中 時間は午後七時から始まるから、皆、いったん動きやすい格好で来るように あ、あと絶対に棄権は駄目だからね?もし棄権すると言うのなら」 「い、言うのなら?」 「わ・た・しが考えたとっておきの罰ゲームよ では、いったん解散!」 そう言って、自由部は解散したのでした そして、時間が過ぎて、時刻は夜の六時半 空は暗黒に染まって満月が昇っているのでした 「いったい何をするんだろ〜な・・・」 舞波学園の正面玄関前にやって来た雄一は、動きやすい格好で 皆が来るのを待ちながらそう呟いたのでした 「そろそろ七時か・・・そろそろ皆来るはずだな」 「よ〜お、雄一」 やって来たのは、誠二でした 「誠二、お前何しにきたんだ?」 「何しにって、俺もサバイバルゲームに参加しに来たに決まってるだろう? お前大丈夫か?」 「大丈夫ってなんだ、お前部員じゃないだろ」 「ま、まあ確かに俺は部員じゃない・・・でも俺には美女と仲良くなるという 目的があるのだあ! 年上の由奈先輩に美香先輩に由香里先輩・・・どれもいいなあ・・・ なあ雄一?」 「何だ」 「あの三人って、彼氏いるのか?」 「俺が知るわけ無いだろ、いちいち俺に聞くな」 二人がそう話していると、皆やって来たのでした 「早いわね?ユウ?ん?君は?」 「あ、俺、雄一の友達の三坂誠二と言います、よろしく〜」 「よろしくね?誠二君でいいのかな?」 「は、はい!!」 「やけに嬉しそうだな・・・」 「皆、集まったね?じゃあそろそろ七時になるし、始めましょうか? まず、武器を渡すわ」 そう言って、由奈は皆に武器=エアガンを渡す 「ルールを教えるわね?もうこの学園内に実践部のメンバーが待機してるわ その実践部のメンバーをこの銃でやっつけるの、で、屋上にあるフラッグを取れば私達の勝ち 誰も辿りつけないで、全滅したらこっちの負け、わかった?」 「ちょっと質問」 「何?ユウ」 「全滅って、もしかしてこれ当たると気絶するぐらい痛いんじゃないのか?」 「それなら心配ないわ?銃に使う弾は、ペイント弾だから服が汚れるだけよ? あ、でもリアリティを求めてるから当たると血の色よ?雰囲気でるでしょ」 「雰囲気ってな・・・」 「あ、そろそろ七時ね?始めるわよ? そうね?とりあえず、二人一組になって屋上を攻めるわよ? 丁度六人いるし、クジ作って誰と誰が行くか、決めるわよ」 自由部メンバー+誠二は、次々にクジを引いたのでした 「ノオーーーー!神様は不公平だあ!」 「不公平とか言うな・・・」 誠二は、真と組んだのでした 「私は、ユウとね?じゃあ早速作戦を練りましょう」 「わ、解った由奈先輩」 「じゃあ、私は美香さんとですね?よろしくね?美香さん」 「うん、よろしくね?」 こうして、誠二&真、由奈&雄一、美香&由香里と決定して サバイバルゲームが始まったのでした・・・ 〜6〜 前回、自由部は三つのチームに分かれて サバイバルゲームに参加することになったのでした 舞波学園校舎 三つのチームは、別々に屋上を目指すことにしたのでした 誠二&真はと言うと 「くっそ〜・・・なんで俺が男と行動しなくちゃいけないんだよ・・・」 「なんか、僕が悪いみたいな言い方じゃない?」 「だって、本当なら美人のおねーさんとラブラブに行動する予定だったのにな・・・」 雄二はそんな事をぶつぶつ言いながら、屋上へと向かっていました 屋上を目指して、進んでいると、真が何かに気がつきました 「前方に何かいる!気をつけるようにしないと」 「何?前方にだれかいる?ん〜」 誠二は、暗闇の校舎の廊下を奥を覗き込むように見ました 「お?あの姿からにして、女だあ〜〜!!」 「え?あ、ちょっと待って!」 誠二は一目散に走り出し、何かがいるような所に向かいました 「かかったわね!」 奥から出てきたのは、迷彩服と眼鏡をかけた女子でした 手に小型のライフルを持っています 「どうやら敵側の者みたいね?ここから先は私が通さないわ!」 「通さないといわれてもな?ちょっと聞きたいんだが?」 誠二は、女子の姿をみてそういいました 「聞きたいこと?何よ」 「貴方の名前とスリーサイズと 彼氏はいるかとどういった男が好みか教えてくれよ?」 「な・・・!何言ってるの!?」 誠二の言葉に、女子は動揺しているようでした 「ほら早く教えてくれ、あ、あと電話番号と住所もな」 「・・・私と貴方達は敵同士なのよ!今は だから・・・その説明には答えないわ」 「じゃあ俺が君に勝ったら教えてくれ」 「なんでそうなるのよ!?」 「あの〜僕、忘れられてない・・・?」 「そうと決まれば、いくぜ〜!」 誠二は、持たされたライフルを構えると、女子に向かって発砲しました ちなみに中身はペイント弾なので、殺傷能力ほとんどゼロです 「仕掛けてきたわね?けど、そんな腕じゃ当たらないわよ!」 女子はそう言って、雄二の弾丸を全て見切って避けると 誠二に向かって、発砲しました 「このぐらい避けてみせるぜ!」 「甘いわ」 「え?」 誠二は唖然としました、目の前にいた女子が急にいなくなったと思ったら 後ろから銃口を向けられて、女子はニヤっと笑うとこう言いました 「なかなか筋がよかったけど、ここまでね、さよなら」 バンっと音がして、雄二は撃たれました 「く、俺の計画が〜・・・」 そう言って、まともに食らった誠二はバタっと倒れたのでした 「一応この弾は、ゴム弾だから気絶するだけよ? さすがに実弾もっちゃ銃刀法違反だからね まあ私としては、本物が欲しいとこだけど・・・仕方がないわ?あとは・・・ 貴方だけね」 そういって女子は、真に銃口を向ける その目は獲物を捕らえる蛇のような目でもありました 「・・・こういう場合戦うか逃げるかだけど、どうしよう・・・」 真が考えてると、女子は素早く動き、真に向けて連射しました 「あ・・・」 「戦場で考えことをすると、すぐにやられるわよ?」 「確かに・・・そうかも・・・」 真はそう言って、気絶しました 女子は、その姿を確認すると、腰に装着している無線を使いました 「こちらコードネームレイ、応答して」 「こちら、コードネームリョウ、レイ、状況を報告せよ」 「状況報告、敵側の二人をやっつけたわ?六人って聞いてたから あと四人ね」 リ「まだこちらで遭遇していない もしかしたらマサが遭遇しているかも知れないな?レイ マサの援護に向かえ、俺は四階付近で隠れてる」 「了解」 そういってレイは移動したのでした 一方由香里と美香はと言うと 「夜の学校、なんか怖いなあ・・・」 「確かにそうですね、そういえばまだちゃんと自己紹介してなかったですね 田中由香里だよ?」 「あ、ボクは澤部美香、美香でいいよ?え〜と由香里ちゃんでいいかな?」 「うん」 美香と由香里は真達とは別ルートを進んでいたのでした 「あ、ちょっと聞きたいんだけどいいかな?」 「何?」 「自由部って、いっつもこんな活動しているの?」 「ん〜いっつもってわけじゃないけど、由奈の思いつきでやったり あ、この前はね?クイズ王っていう人と対決したんだよ? まあ、私達の勝利だったけどね?」 「へ〜なんか楽しそう〜、これからそういうのあるのかな?」 「わかんないけど、多分あると思うよ?」 そう話しながら上を目指していると、いきなり銃声が聞こえてきました 「狙撃!?どこから?」 「あの廊下の奥からです、隠れながら迎撃しよう!」 「うん、解った!」 美香と由香里はそう言って、隠れながら発砲してくる敵に向かって撃ちました 「そんな腕では当たらないな」 暗闇からそう声が聞こえてきたと思ったら いきなり由香里達の目の前に暗視スコープと迷彩服を装着した男が現れました 「これで終わりだ」 男はそう言って、由香里達に銃口を向けて撃ちました 「やっ!」 「えい!」 由香里達は弾を避けて直ぐに、絶妙なコンビネーションを駆使して 男に向かって撃ちました 「な、何だと!?二人がかりでうわああ!」 由香里達の攻撃により、男はカラフルな色になって気絶したのでした 「何とか倒せたね」 「そうだね、とりあえずほかに人いないみたいだし 屋上を目指しましょう?」 「うん」 由香里と美香はすっかり意気投合して、仲良くなっていたのでした 由香里達が去った後、男が所持している無線機に連絡が入った 「こちらリョウ、マサ、応答せよ、たったいまレイをお前の援護向かわせた マサ、マサ?応答せよ」 リョウはそう言っているが、マサからの応答は一回もなかったのでした 一方由奈と雄一はと言うと 「さすがに夜だと、足元が暗いわね?」 「そうだな・・・」 「とにかく上を目指すわよ?ユウ」 「解りましたよ、ん・・・?」 「どうしたの?ユウ」 「誰かいた気が・・・」 雄一が後ろに誰かいるのを感じて振り向くと 雄一の思ったとおりに、武装した男がいました 「見つけたぞ!」 「やば!見つかった、狙い撃ちされる前に逃げるわよ」 「りょ、了解〜」 雄一と由奈は逃げながら反撃する事にしました 男は由奈達の後を追いかけて、発砲しました 「こちら、リョウ!レイ、マサの援護はいい、俺の援護をしてくれ 今、敵を追跡中だ」 リョウは、走りながら無線でレイに連絡したのでした 「了解、リョウ、今、何所にいる」 「四階の科学実験室のあたりだ、敵も何か反撃を考えてるかもしれん 急いでくれ」 「了解」 リョウは、そう言って無線を切ると、雄一達を追うのでした 雄一達はというと 「ユウ、ここに隠れて反撃するわよ?銃のセーフティはずした?」 「大丈夫、今、はずした」 「じゃあやって来たところを狙撃するわよ?」 「了解」 由奈と雄一は、理科室に入って机の下に隠れたのでした 数分後、理科室に武装したリョウが入ってきました 「どこだ・・・?隠れても無駄だ、出て来い」 リョウはそう言って、武器を構えながらあたりを捜索しているのでした すると、そこに 「今、到着したわよ?リョウ」 「ば、ばか!」 「今よ!ユウ」 「解った!」 雄一と由奈はいきなり飛び出して、銃を連射したのでした 「な、何〜〜〜!?」 「うそ〜〜〜!」 二人の銃弾を食らって、リョウとレイはカラフルな色になり倒れたのでした 「今よ、直ぐに屋上に向かうわ!」 「解った!」 雄一達は、真っ直ぐに屋上に向かって、屋上の扉を開けて 屋上にあるフラッグを取ったのでした 「私達自由部の勝利よ!」 「なんか疲れたけど、勝ったからいいか・・・」 しばらくして由香里と美香がやってきたのでした 「あ、由奈にユウ君、先にいたんだ?」 「あれ?真と誠二君は?」 「来てないって事は・・・やられたみたいね」 「そうみたい」 「とりあえず現時刻を持って、自由部の勝利とし このサバイバルゲームを終了するわよ さあ真と誠二君を回収して帰りましょうか」 「は〜い」 自由部メンバーは、真と誠二をすぐに発見して意識を覚まさせ 家に帰らせたのでした こうして自由部VS実践部は自由部の勝利になったのでした その後実践部のメンバーはというと 「くそ・・・自由部め・・・次こそは必ず俺たちが」 「部長、それより掃除しましょう・・・」 「そうですよ、掃除しないと先生に怒られる可能性100%です」 実践部メンバーは次の日に昨夜のサバイバルゲームをやった事が先生にバレて 学園中の掃除を言われたのでした・・・ |
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