江戸組っ!第一章 #13 帰還 |
作者: ちびハチ公 2010年08月17日(火) 13時46分00秒公開 ID:MRiX6gH5OZ6 |
江戸組っ!第一章 #12 帰還 俺達は雷刃と炎刃の力でシンオウ地方に戻る事が出来た。 タケシの提案でアラレ達の本当にいるべき場所に返す事にした。少し淋しいけど、仕方が無い。 問題はアラレ達の返し方。今俺は6匹のポケモン達が直径1mの範囲にいる。立ち上がるとノコが頭に乗っかり、アラレが背に乗っかり、その上にリオが乗っかってきて、レンとリクが俺の左右に立つ、という有様だ。こいつらをいるべき場所に連れて行く前に俺が大怪我するぜ・・・。 「と、いうことなんです。どうしたら良いと思いますか、オーキド博士」 今、サトシがオーキド博士と言う人にその事を話してもらっている。ついでに言うと、ここはポケモンセンター。 『やはり君の思った通りのようだよ、武蔵くん』 武蔵、という名前に俺の狼耳が反応した。龍馬も聞こえたみたいだ。 『そうみたいですね。まあ、俺のいとこであるアイツの事ですから勘で分かってましたけど』 テレビ電話の画面に突如出てきた青年。それは俺のいとこである武蔵兄ちゃんだった。 「武蔵兄ちゃん?!何でそこにいるんだよ!」 俺はサトシを押しのけて画面に乗り出た。 武蔵兄ちゃんは5歳年上のいとこだ。その武蔵兄ちゃんは持病の喘息のせいで俺が九歳の時死んでしまった。 『実は良達の事が心配でさ。お前を誘い神ハンターにしたのも俺』 俺はその言葉にピンと来た。 「まさかと、マーズ様ってむ『俺。まさか良、今の今まで気づかなかったとか言うなよ』 ごめんなさい。今の今まで気づきませんでした。 「そういえば、誘い神ってこの世界にいるんだろ?どこだ?」 『あぁ、それか。お前は龍馬から聞いてなかったのかよ。・・・あれは奴らが仕掛けた罠だ』 俺は武蔵兄ちゃんから全てを聞いた。奴らは俺達コンビの力を分散させるためにやったと言う事。誘い神は今にも文明を持ちそうだった事。俺達があいつらを倒した事でそれは阻止できたらしい。俺、意外に役立ってた。よっしゃ。 「それでこのポケモン達なんだけどさ。俺は若草町に帰りたいんだけどこいつらが許してくれなさそう・・・・」 やっと本題に入った。 『ポケモン達の意志を優先させたほうがいいんじゃないか?』 確かにアラレ達の思いを優先してここでポケモントレーナーとして旅をするのも良いかもしれない。だけど、俺にトレーナーとしての素質があるのか?よそ者である俺に。それに、俺が抜けたら龍馬はこれからどうするんだ?そんな思いが俺の頭を駆け巡った。 俺は・・・どうすればいいんだ? |
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