江戸組っ!第一章 #15 脱出
作者: ちびハチ公   2010年08月22日(日) 19時45分58秒公開   ID:MRiX6gH5OZ6
 俺はオリの中。アラレ達6匹と共に捕まった。6匹となると結構狭い。って、そんな事言ってる場合じゃない!早く抜け出さないと!俺はとにかくオリを蹴りまくった。でもビクともしない。それもそうか。ここは江戸時代じゃない。金属でも不自然じゃないんだよな・・・。
 「良!大丈夫?!」龍馬が叫ぶ。
そんな事言うんだったら早く助けてくれ。
 「ロケット団!何の狙いがあるんだ!」
「『何の狙い』があると聞き、地平線からやって来た」
「風よ!」「大地よ!」「大空よ!」
「それより良を放せ!」
龍馬はすごい剣幕だ。俺でも初めて見たぜ。
しかしサトシ達は動揺しつつも、冷静にも見える。まさか、日常茶飯事じゃねえよな?
「良!ポケモン達に檻を攻撃させろ!」サトシが叫んだ。
OK。やってみる価値はある。
「みんな!檻に体当たりだ!一、二の、三!」
一人と六匹、一気に体当たり。それでもビクともしない。おい、じゃあどうすればいいんだよ。
「ご主人!ヒビ一つ入らないよ!どうする?!」アラレが言った。
 そんな事言われたって、俺にも分からないぜ。
 と、その時シンジが珍しく叫び声をあげた。
「姉貴!下だ!下を蹴るんだ!」
俺はその言葉にハッとした。俺は上空にいる事、そして檻の床が開いて入れられた事を忘れてた。そうだ。シンジの言う通り、下を蹴ればいいんだ!
 「下蹴るぞ!重症にならないように俺に捕まってろよ!レン、リク、大丈夫だよな」
「「OKだよ、ご主人」」
二匹揃って同じ事言うと思わなかったぜ。
「じゃあ行くぞ!いいな!」
六匹一斉にうなずく。ノコ、アラレ、リオ、ムーは俺にひっついている。
「一、 二の、三!」
リク、レン、そして俺は同時に下を蹴った。
 俺達は落ちた。そっか。上空を飛んでるから重力とかが倍になったのかも。そんな事言ってる場合じゃないよな。
 何とか着地した俺達。リクとレンも何とかなったみたいだ。こんな事をされて黙ってる俺じゃない。すぐさまみんなに指示を出した。
「みんな!必殺技でぶっ飛ばすぞ!」
 アラレ達は思い思いに必殺技を繰り出す。ソーラービーム、スピードスター、ハイドロポンプ、ほうでん、きしかいせい。俺も雷刃と炎刃で加勢。
 一気にこれを食らってまだ耐える、って奴はさすがにいないだろうな。
 俺の思った通り、奴らはどこかに飛んで行った。
■作者からのメッセージ
  ロケット団がはっきりと登場。しかし、良とユカイな仲間達によって撃破されました。ロケット団は哀れな奴らです・・・。
 シンジ、良の事はっきりと姉貴って呼んでるよ。周りを見ろ。とは言っても、私がそうさせたんですけど。多分サトシ達気付いて無いでしょうね。ホントに多分。
 次回、ギャグ多めです。次が最終話!のはずが最終話の一つ前、になっちゃいました。ギャグを入れすぎたせいで。もう直せません、多分。直したら次が最終回、です。はい。


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