江戸組っ!第一章 #1 「遊び」のハジマリ |
作者: ちびハチ公 2010年07月26日(月) 13時17分52秒公開 ID:MRiX6gH5OZ6 |
「あれ、シンジ?」 青い髪の女。それにボルテッカーを覚えたピカチュウを持ったやつもいた。 「あたしの名前、覚えてくれた?」 「・・・ヒカル?」 「違いますぅ!」 青い髪の女はそう叫んだ。顔はかなり怒ってる。 「じゃあ、俺の名前は?さすがに・・・。」 ボルテッカーを覚えたピカチュウを持っているやつがいった。 「・・・サトル?」 「俺はサトシだー!」 すると・・・。 ガサッ 草を掻き分けるような音がした。そこから出てきたのは・・・。 「シンジ!久しぶりだな!」 黒髪の男か女かも見た目じゃ分からない奴(後で女と分かった)といかにもぬるそうな茶髪の男。確か・・・。 「・・・リュウとヒュウマ。」 「おまっ、ふざけんな!命の恩人の名前ぐらい覚えとけ!」 茶髪が怒声を上げた。しかし、黒髪の女はそれを鎮めようとこう言った。 「名前ちょっと間違えられたぐらいでそんなカリカリすんなよ、龍馬。」 「良は名前間違えられて嫌じゃないの?!」 茶髪の男はそう言った。しかし、黒髪の女は遠くを見るような目でこう言った。 「まあ、名前で呼ぼうとしてくれただけでも良いかな・・・。」 黒髪の女のその一言で、その場は静寂につつまれた。 と、その時だった。 『さあ、遊びのハジマリだよ。』 不気味な声がどこからか聞こえた。しかも、聞いた事もない。 「龍馬、今の聞こえたか?」 黒髪の女が茶髪に向かってそう言った。 「何が?」 「『さあ、遊びのハジマリだよ。』って声がしたんだ。しかも、すごく不気味な声で!」 黒髪の女は慌てているようだった。しかし、茶髪の男は不思議そうな顔をしていた。 「良さ、神経張りすぎなんじゃないの?いくら今回は任務が重大だからってさぁ。」 「任務?」 あの三人組が声をそろえていった。俺には、『任務』が何か分かっていたが。 「僕らは、別の世界からここに来たんだ。そして僕らの任務は見えない殺人犯を捕まえること。」 「その殺人犯は、『誘い神(さそいがみ)』と呼ばれてる。なんせ、人を死に『誘う』からな。」やっと冷静さを取り戻したのか、黒髪の女がそう言った。 「まあ、それで前にもここに来て誘い神に襲われたシンジを助けたって訳なんだけどね。」 「って、それより、さっきの声!俺以外誰にも聞こえなかったのか?!」 黒髪の女が再び冷静さを失った。 「さあ・・・。」「俺は聞いてないぜ。」「私も。」 三人組は口々に言った。 「シンジは?」 「・・・聞こえた。」 「まあ、とりあえずこんなトコで突っ立ってないで進もう。」 茶髪の男がそう言った。その一声で、俺たちは前に進んだ。 黒髪の女はずっと頭をかきむしりながら、「おかしいな・・・。何で龍馬には聞こえないんだろう」と首をかしげていたが。 しばらくして、俺は背後に妙な雰囲気を感じた。今までに感じたことのない雰囲気だ。しかし、そのまま進んだ。と、その時だった。 後ろから口をふさがれた。そしてそのまま黒い穴へ・・・・・。 |
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