江戸組っ!第一章 #10 消滅
作者: ちびハチ公   2010年08月06日(金) 12時42分37秒公開   ID:MRiX6gH5OZ6
江戸組っ!第一章 #9 消滅
「良!大丈夫?!」
「テメエら、何で龍馬達を連れてきた」良は僕に一瞬笑いかけ、すぐに城主達を強く睨んだ。
「理由はただ一つ。見せしめだ」
「んだとぉ!」
良は怒りに身を任せて城主の前に出ようとした。が、武士達が鎖を引っ張った。そのため、良は城主に近づく事すら出来なかった。
「宮元。お前が動いたら化け物達がどうなるか分かるよな?」
城主は余裕の表情だ。酷い。ポケモン達を使って良を黙らせるなんて。
 と、突然城主が襖の方を見た。
「やっと来たか。入れ」城主はそう言った。
襖が開き、誰かが入ってきた。それは狼の耳が生えた良と瓜二つの人物。不気味な笑みを浮かべている。
「よう、宮元良。かなり久しぶりだな」
フルネームで呼ぶような人がいたのだろうか。良の知り合い・・?
 「さて、今日こそお前には死んでもらうぜ」
僕ら6人は狼耳の良の言葉を疑った。
 と、突然狼耳の良は二本の刀を出した。その二本の刀の先からは電光が出ている。その電光は良に向けられた。良は今、鎖で両腕が不自由だ。どうやって防ぐんだ?!
 そう思った時だった。ポケモンの鳴き声が聞こえた。
「ヒノーッ!」
ネズミのようなポケモン(後でヒノアラシと分かったが)が光に包まれた。
「・・・進化だ!」サトシが叫んだ。
サトシたちの世界で『進化』とは姿が変わり、覚えられる技も強力になる事らしい。
 進化が始まったポケモンの体から光が消えた時には、ネズミではなくイタチのような姿だった。
 そのイタチのようなポケモン(後でマグマラシと分かった)は電光に対して火を吹いた。電光と火は激しくぶつかり合い、爆発した。
 
 爆発後の煙が消えた時、良の姿は無かった。その代わり、良を縛っていた鎖が良のいた場所を示していた。
■作者からのメッセージ
悲しいラスト・・・。
さて、このまま終わるのでしょうか?!

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