ミスティックシンフォニーセカンド!〜第十四幕〜 |
作者: 零堵 2010年12月21日(火) 14時51分09秒公開 ID:LjOpF6jSo/I |
季節は、秋に突入し 早苗達は、学校でこんな事を話していた 「明日は体育祭ね?」 「そうね、早苗ちゃん、明日の体育祭、何に出るかもう決めたの?」 「去年は、150メートル走と借り物競走に出たから、今年は 新しく入った、仮装競走にエントリーしようと思うわ 律子ちゃんは、何にエントリーするつもりなの?」 「私は、頼まれて、体育祭の得点係をやる事になったから 競技には、参加しないわね〜、晶君は、何に出ようと思ってたりするの?」 「去年は、パン食い競争で、伊東に負けたからな・・・今年は、まあリレーに出ようかと思う」 「そうなんだ、晶?アンカーやってみたら?」 「なんでだよ?」 「その方が格好いいし、私はそれでいいと思うけどな〜?」 「なんか凄い期待された眼で見られても困るんだが・・・ まあ、早苗がそういうなら・・・やってやってもいいぜ?」 「あらあら、本当に仲がいいわねえ、ちょっと妬けちゃうわね〜」 「も、もう律子ちゃん、何言ってるの?」 「ごめんごめん、じゃあ、頑張ってね?早苗ちゃんに晶君」 「うん、頑張ってみるよ」 「俺もだぜ」 そして、次の日 天気は快晴になって、絶好の体育祭日和となった 「さあ、始まったわ!がんばるぞ〜!」 「えらい気合入ってるな、早苗・・・なんか、あったのか?」 「うん、だって、お母さんがあそこにいるしね〜」 「恵奈さんが?あ、ほんとだ」 晶がその場所をみると、ビデオカメラに早苗ガンパレ♪と書かれた鉢巻をつけた 早苗の母親が、笑顔で早苗の事を見に来ていた 「あれ・・・恥ずかしくないのか?早苗・・・」 「全然?なんで?」 「いや、いい・・・あ、競技始るな」 こうして、体育祭が始まったのであった 最初に出場する事になったのは、早苗の新しく入った 仮装競走であった 「さ〜って、頑張るぞ〜、あれ?美理亜ちゃんもこの競技に参加するんだ?」 早苗の隣のレーンにいたのは 手に熊の人形を持っている 伊藤美理亜であった 「ええ・・・早苗さん・・・お互い頑張りましょう・・・」 「がんばろうぜ?ミリー」 「ええ、そうね・・・」 「私だって、負けないよ〜」 そう言って、早苗達の番になって、スタートしたのであった 「早苗ちゃん〜ファイト〜、頑張るのよ〜」 恵奈が、ビデオカメラを回しながら、そう応援していた 早苗達は、ボックスの中に入って、衣装に着替えるのであった それをクラスの席では 「なあ、晶?」 「なんだよ?武人」 「碧川さん、一体どんな衣装で出てくるんだろうな?」 「お前、確か体育祭の実行委員やってたみたいだから どんな衣装を用意したか知ってるんじゃないか?」 「まあ、知ってるが、確か数十種類は用意したみたいだぞ かなりマニアックなのも、入れた覚えがあるんだが・・・ まあ、よくそこらへん思い出せないな」 「そうか、ま、どんな衣装でくるか、楽しみではあるかな」 そう言ってると、早苗と美理亜が揃ってボックスの中から出てきた それを見た観客はお〜っと言って、盛り上がる 早苗の恰好は、警官の恰好をしていて 美理亜の恰好は、皆の想像とは思われてなかった、フリフリのアイドルみたいな恰好をしていた それを見た晶と武人は、こう言い合っている 「なんか、伊東があんな格好するの、初めてみたな・・・ 伊藤の事だから、黒魔術に近い魔女の恰好とかすると思ったんだが・・・」 「私もそう思った・・・、ま、まああれはあれで凄く似合ってはいるな・・・」 そう言いあっていると、早苗達はゴールしたのでした 結果は、早苗が一着、美理亜が二着であった そして、仮装競争が終わり、早苗達は体操服に着替えて 晶達の所に戻ってきた 「どうだった?晶?似合ってたでしょ?」 「あ、ああ似合ってたな・・・それより伊藤のあの恰好は・・・」 「ああ、それね?私が決めたの、美理亜ちゃん、箱に入ってすぐに魔女の衣装に手をかけたから、別なの選びなよ〜って声かけたんだ〜、そしたらあの衣装をね?」 「そ、そうなのか・・・」 「ふう〜・・・なかなか似合ってたぜ?ミリー」 「そう・・・?よく判らないけど、あんな格好したの・・・ 多分始めてだし・・・やっぱり・・・よく、判らないわ・・・」 美理亜は、そんな事を言っていたのであった そして・・・ 「今度は、俺が出るリレーになったな」 「私も一緒に出る事になった・・・、リレーはあまり得意ではないのだがな・・・」 晶と武人がそう言っていた 「晶と武人君、頑張ってね?一位と取れそう?」 「さあ?武人が足を引っ張りそうな感じなんだがな・・・」 「失礼だな!私は、そんなに足遅くない筈だ!・・・多分・・・」 「えらく自身なさげだな・・・おい」 「う、うるさい!とっとと行くぞ!」 「はいはい」 そう言って、晶と武人がレーンに並ぶ リレーがスタートして、武人が3番手、晶がアンカーだった 「晶〜武人君〜、頑張れ〜」 早苗は声を張り上げて応援する 結果は、どうなったのかと言うと・・・ 「結局、武人が転んだせいで、ビリじゃないかよ!」 「う、うるさい!悪かったな、ああ、そうだよ!私のせいだ!」 「ま、まあまあ・・・喧嘩しないで・・・、それより武人君 怪我してるみたいだから、保健室行った方がいいよ?」 「う、うむ・・・そうする事にする・・・」 そう言って、武人は保健室に行ったのであった そして・・・無事?に体育祭が終了したのでした 放課後の帰り道 「あ〜あ、負けちゃったね〜」 「ああ、そうだな・・・」 「でも惜しかったわよ?一点差で負けたからね、得点つけてた私が言うから 間違いは無いし」 「早苗ちゃん、かっこよかったわよ〜ちゃんとビデオに保存したわ〜」 恵奈が、そう言って早苗に抱きつきながら言う 「お、お母さん、あ、歩きにくいよ〜」 「ほ〜んと・・・仲の良い親子ねえ〜、ある意味凄いわ・・・」 律子は、そう呟いていたのでした・・・ |
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