改修版ミスティックシンフォニー
作者: 零堵   2010年09月09日(木) 01時36分58秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
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世の中には、知らない事が多く残っている、これは、そんな不思議な体験をした
者達の物語である・・・
「う・・・、ここは?私は・・・」
ここは、どこかの街の中、時刻は夜中、その場所に天から光が落ちてきた
「やっぱり空間移動は、疲れるわね・・・でもこれから起こる現象を何としても止めないと・・・」

その者は、そう言った後、辺りを見渡す、しかし夜中なので誰もいない

「まず、私の事を協力してくれる者を探さないと・・・」

その者は、街の中へと姿を消した、そして数時間の時が流れ、太陽が出始めた
〜碧川家〜

「ふわあ・・・、うん、今日も私は元気♪さて、学校に行こうかな〜」

そう言っているのは、この物語の主人公
碧川早苗、好奇心旺盛な女子中学生である

「行ってきま〜す」

早苗は、制服に着替えて、学校に向かう、向かう途中、一人の男に出会った


「よっ早苗、お前今日も早いな?」

「晶だって、人の事言えないじゃん?充分早いよ?」

彼の名は、品川晶
早苗の幼馴染みである
昔からヒーローとかに憧れる熱血少年でもあった

「なあ、早苗?」

「何?晶?」

「今日、雪が降るんだとさ、ニュースで言ってた」

「へ〜そうなんだ?あれ?でも、今の時期、春だよ?」

「そこなんだよ、問題は、大体春に雪って
おかしいじゃないか!これは、何か
邪悪な意思が、世界を混乱に巻き込むに違いない!と思うんだ」

晶は、目から火が出そうないきおいで言っている

「あははは、そんな訳ないじゃん、ただの天気の気まぐれだって」

「い〜え、これは許しき事態です」

「え?」


早苗は、いきなり話かけられて驚いた
話しかけたのは、見たことの無いような服を着た、女性であった

「あの?貴方誰?」

「失礼、自己紹介がまだでした
私は時空ポリス、ミスティと申します、失礼ですが貴方方は?」

「私は、碧川早苗、でっこっちが」

「俺は、品川晶と言う
ところで時空ポリスって?もしかして未来から来た人?」

「そう言われるとそうなりますね?私は未来からやって来た
この世界で言うと警察です」

「へ〜!びっくり!未来から来たんだ〜?
あっそう言えばミスティさんは、何故この世界に?」

「そうでした、実は、未来の世界から
謎の物体が、この時代に飛び去ってしまって
それの回収しに来たのです、ですが・・・」

「一体、どうしたの?」

「ここに来る途中に、それの捕獲用器具が壊れてしまったんです
あの!できればですけど手伝って下さいますか?」

「俺は、OKだぜ?これは、ヒーローの仕事っぽいからな?早苗は?」

「私もOK、面白そうだし、人助けにもなるからね?」

「ありがとうございます!では、早苗さん、晶さん
この三つの道具を受け取ってください」

ミスティは、三つの道具を出現させた

「これは?グローブとブーツと腕時計?」

「こんなもんが、一体何の役に立つんだ?」

「それは、装備してからご説明します、装備して下さい」

早苗と晶は、言われた通りに装備した

「まずグローブの説明します
これはミラクルグローブと言ってある言葉を言うと
服装、武器が装備されます
まあ、試しにやって見ましょう?早苗さん
何でも良いから服装を思い浮かべて下さい」

「解った♪う〜ん、OK♪」

「では、こう言って下さい、ミスティックシンフォニーと」

「・・・ミスティックシンフォニー!」

早苗が、そう言った瞬間
グローブが光を放ち、早苗を包み込む
そして、早苗は忍者の格好をしていた

「おお!すげぇ!」

「とまあこんな感じです、ちなみにタイムリミットがついてます
タイムは三十分です、そしたら元の姿に戻ります」

「へ〜やっぱり凄い!」

「次にブーツの説明をしますね?これは
ライトブーツと言って、どんな所でも
移動可能です、最後に三つめの道具、フェイクレーダーを紹介します」

「ふぇいくれーだー?」

「私たちは、飛び散った者を、フェイクと呼んでいるんです
これは、近くにフェイクがいると
通知音がなりますので、レーダーの通りに行動して下さい」

「了解、私たちは、そのフェイクって奴を捕まえればいいのね?」

「いえ、捕まえるのは私がやります、二人は私のお手伝いをしてください
私は捕まえたフェイクを未来に持って行きます、全て集めたら
上から連絡が来ますから、では、私はフェイクがどこに出現するか調べて来ます」

そう言って、ミスティは、行ってしまった

「フェイクの捜索かあ〜
うおおお!燃えてきたぜ!!」

「そうね♪って、あっ!」

「どうした?早苗?」

「もうこんな時間だよ!早く学校に行かないと、遅刻しちゃうよ〜!」

時刻は、八時を過ぎていた
学生なら遅刻かも知れない時間帯である

「そうだった、急げ!」


早苗と、晶は急いで学校へと向かった
こうして、早苗と晶の不思議な物語が始まりを告げたのであった
そして数日後

「おっはよ〜」

早苗は、学校に遅刻しないで辿り着き、教室へと入る
晶も同じクラスなので、入ってきた
その光景を見ていた一人の女生徒が早苗に向かって話しかける

「おっはよ〜、早苗〜、あ、晶君と一緒に登校?仲が良いわね〜もしかしてカップル?」

そう言ったのは、早苗の友達である
篠崎律子であった

「うん、まあね」

「おい、まあねって・・・たまたま一緒に登校しただけだろ?」

「冗談よ、本気にした?」

「おいおい・・・」

「やっぱり、仲が良いわね〜、あ、そうそう
最近妙な噂を聞いたんだけど、知ってる?」

律子は、何かを聞いた見たいらしく
早苗達に言う

「何々?律子ちゃん?」

「最近、図書室妙な現象が起きてるの
それを見た人は結構いるの、今日調べようと思うんだけど
早苗も一緒に来ない?」

「なんか楽しそう、行こう?晶もいくよね?」

「俺もかよ?まあ、別に暇だから構わないけどな・・・」

こうして、三人は放課後、図書室に行くと約束し
授業を受けるのであった
放課後になって、早苗達は早速図書室へと向かった
向かう途中、フェイクレーダーが鳴り出したのであった

「あ、なんか鳴ってる!これってもしかして!」

「ねえ?早苗ちゃんそれ何?腕時計?アラーム付の?」

「これは、ヒーローに欠かせない物なんだぜ?ほら?
俺も持ってるし?」

「あら〜お揃いね?やっぱり仲が良いわね〜」

「ま、そう見えるなら否定はしないよ
とりあえず、今は図書室へ特攻だ〜」

「そうね、行くわよ〜」

早苗達は、図書室へ着くと、辺りを調べた
すると早苗に声をかけてくる者がいた

「早苗さん、晶さん来ましたね?では、早速探して下さいませんか?」

「あ、貴方はミスティさん!?どうやってこの中に入ったの?」

「色々調査して、ここの学生に成り済まして、堂々と入りましたけど」

ミスティの服装は、早苗と同じ服装をしていた
こう見ると、女子中学生に見えるかも知れない

「あれ?貴方、見かけない顔だけどどちら様?」

「私はミスティと申します、訳あってこの場所にいます、貴方は?」

「私は篠崎律子、一応絵本作家を目指してるの
でも、今は噂の真相を確かめに来たのよ」

「そうですか、なら私も協力します」

「なんか可笑しな展開になってる気がするが・・・
ま、いっか・・・」

「ちょっと!こっち来てよ!」

いきなり早苗が、大声をあげた
それを聞いて早苗の元に駆け込むと、早苗は怯えていた

「どうした?早苗?」

「ほ、ほら・・・あれ!本が宙に浮いてる!?」

早苗が指差すと、確かに本が空中にと沢山浮いていた

「あ、ほんとだ〜ふっしぎ〜」


「あれが、フェイクです、弱らせて下さい!」

「あれがフェイク・・・ってポルターガイストじゃない!?」

「フェイクって幽霊か?でもやってやるぜ!」

「フェイクって何の事か解らないけど、私も手伝うわ」

「お化け退治はいや〜!」

「早苗はどうやら、無理そうだな・・・なら!俺がや〜ってやるぜ!
ミスティックシンフォニー!」


晶が、そう言うとグローブが光だし、晶の体を包み込む
そして、晶は剣士の格好になった

「これこそ!ヒーローの役目!フェイク成敗!」


「うわ〜!変身しちゃった!凄い!そうだわ!このネタを
絵本に書き止めて置かなくちゃ!」

律子は、メモ帳を取り出すと何かを書き込む作業に入った


「フェイクはあれです!本に顔が付いている奴です
後のは、ダミーです気をつけてください!」

「ようし、解った!食らえ!」

晶は、剣を構えて顔の付いている本に切りかかった
その本は、真っ二つに切断されて、中から黒い物体が出てくる


「あれが本体です、あとは私に任せて下さい
ミスティックフォース!」

ミスティがそう言うと、フェイクを包むように薄い膜が張られる
そして、一瞬で消滅させたのであった

「ふ〜これで任務完了です、お疲れ様
あのフェイクは、未来に持って行きましたからもう安全です
さて、私は次のフェイクの情報を集めに行きますね」

そう言うと、ミスティは、立ち去ったのであった

「最後に正義は必ずか〜つ!」

「終わった・・・やっぱりお化けは苦手だよ・・・」

「いや、お化けじゃないってフェイクだって」

「ありがとう」

「え?」

律子は、いきなりお礼を言ったので早苗達は驚いた

「貴方達のおかげで次の絵本のネタが思いついたわ
じゃあ私は、帰るからじゃあね〜」

そう言って律子は、家へと帰っていったのであった

「・・・・まあ、とりあえずこれはこれで一見落着ね?」

「そうだな・・・」

「じゃあ私達も帰ろっか?」

「ああ」

こうして、一体目のフェイクは無事に捕まったのであった
その後、律子は絵本「不思議な者達の冒険」
と言う物を書き始めたのであった・・・

早苗達がミスティと出会って数日後
早苗と晶はクラスメイトの香川武人に誘われて
科学研究部に行く事になったのでした

「僕の発明した作品を皆に見て貰いたいんだ」

武人はそう言って、最初に晶を誘って
どういう訳か早苗もついて行く事になったのでした

「なあ武人?お前の発明は凄いかも知れんが?
一体今度はどんなの作ったんだ?」

「よくぞ聞いてくれたね?僕が発明したのは、動く機械人形なんだよ」

「機械人形?ねえ?晶?機械人形って何?」

「え〜っと自動で動く機械仕掛けの機械って感じかな?」

「そういう感じだよ、僕が作ったのはね?
さあ、科学研究部に案内するよ」

こうして武人は、二人を科学研究部につれて行ったのであった
その光景を見ている者がいました、それは・・・

「あ?あの二人・・・またなんかしそうね?よし、後ろからついて行こうっと〜」

二人の姿を見かけた律子は、ネタ帳と書かれた一冊のノートを持って
早苗達の後を追いかけるのでした
科学研究部

「さあ、ここが科学研究部、我々の活動場所さ」

「すっごい〜!機械仕掛けだ〜!」

「そりゃ、ここが科学研究部だしな?発明品も多いからな」

「あれ?これ・・・」

「どうしました?」

(また、ミスティは無断で入ってるな・・・)

「あれ?ミスティさん?また入ってきたの?」

「ええ・・・貴方達と一緒にいた方が、フェイクに出会う確立が高いと思いましたので」

「さあ、これが僕の発明品、動く機械人形”アルファ”さ!」

武人は自信たっぷりに一つの機械人形と思われる物を指差した
その姿は幼い子供のような感じの機械仕掛けの人形だった

「すっごい〜でも・・・これ動くの?」

「今は、電源抜いてるから動くことはないよ
でも、いずれ動かすけどね?」

そう武人は言う、その時機械人形に怪しい光が入ったのを
ミスティが見逃さなかった、その直後フェイクレーダーが鳴り出す

「うわ!それは何だ!腕時計?」

「あ、これはね?まあ・・・腕時計みたいなものよ」

「なあ今、鳴ったのってもしかして」

「はい、この部屋にフェイクがいると言う事です
私、さっき見えました、あの機械・・・」

ミスティが説明しようとした時
晶が大声でこう言っている

「うおおおお!何処だ!フェイク〜〜〜!!」

「そんな大声ださなくてもいいじゃない!」

「き、君達が何を言っているかは知らないが、ちょっと五月蝿いぞ!」

いきなり晶が大声で言ったので
ミスティはびびって言葉を発していなかった
早苗は、フェイクを探していると、機械人形の異変に気がついた

「この機械人形何だろ・・・なんか物凄く殺気があるような・・・」

そういった瞬間、いきなり目が光りだす
それに驚き、退いた

「ねえ!これって動かないんじゃなかったの!?」

「確かに動かないよ、でも今は光った!不可思議だ〜!
私は認めんぞ?きっと何か科学で証明する事が出来るんだ・・・」

武人はそう言って、一人でぶつぶつ言っている

「早苗さん、その中にフェイクが入ったんです、戦って下さい!」

「よっし、今度は私がやるよ〜〜!」

早苗は、そう言うと何かを考えて、あの言葉を言う

「・・・・・ミステッィクシンフォニー!」

早苗がそう言うと、グローブからまばゆい光が発生して早苗を包み込む
早苗は、博士の格好をしていた

「科学と言えば博士、だからフェイクなんて科学の力で簡単にどうとでもなります」

早苗は、手に試験管と何かの液体を入れたフラスコを持っている状態であった
その姿を見た武人は、またあり得ない事が起きたので、気絶した

「さあこの私にも何の液体か解らない薬品を食らいなさい!はあ!」

「何の液体か解らないって・・・それやばくないか・・・?」

「もんどうむよう〜!」

そう言って機械人形に得体の知れない液体をぶっかける
機械人形は白い煙を巻き上げながらショートした

「やりましたよ、早苗さん、あとはフェイクが出てくるのを待つだけです」

「了解!」

早苗達はフェイクが出てくる所を待つ事にした
数分後、ショートした機械人形から黒い物体が現れる

「出ました!捕獲します!ミスティックフォース!」

ミスティがそう言うと、フェイクを包むように薄い膜が張られる
そして、一瞬で消滅させたのであった

「これでフェイクは捕まえられました、ありがとうございます」

「これで二体目ね?でも・・・一体何体いるのかな?」

「さあ?でも捕まえるからには全力で捕まえるだけだな!」

「これは、よい物を見させて貰ったわ、早速絵本に書き込もうっと」

そう言って律子は、ネタ帳に色々書き込むのであった
こうして二体目のフェイクが捕まえられた
後で気がついた武人は
機械人形が壊れてるのに気がつき、がっくりとしているのでした
早苗達が、二つ目のフェイクを捕まえて数日後が経過した

「なんか暑くなってきたなあ〜」

「そうね?もうそろそろ夏だからね〜」

「ねえ?早苗ちゃん、こんな話聞いたんだけど知ってる?」

「何?律子ちゃん?」

早苗は、休み時間中に律子に話しかけられたのであった

「最近、この近くに不審な車が出没するんだって
何でも高速で道を走り抜けて、警察にも捕まらないらしいの」

「なんか不思議な車だね?一体、何なのかな?」

「さあ?私にも解らないけど、とにかく気をつけた方が良いかもね?
だって、もしかしたら犯罪者が警察から逃げ回っているかもしれないから?」

「大丈夫だと思うけど・・・まあ気をつけるね?」

早苗はそう言ったらすぐに授業開始のベルが鳴ったのであった
放課後

「すっかり遅くなっちゃったよ〜・・・」

早苗は、学校に残っていた
何故残っていたというと、補習であった
辺りは薄暗く、街灯だけが道を照らしている

「なんか怖い・・・かも・・・」

早苗はそう言う、まあ無理も無い
一人で帰っていて、子供でもあるからであった

(おばけとか出たらどうしよう・・・)

そう考えているが、いつもと変わらない風景を見ながら
本当におばけとか出るのか?疑問な所である

「あ・・・あれ?」

早苗は帰り途中、奇妙な光景を見た
それは黒い車が、止まっているからである
それだけでは奇妙じゃないようが気がするが、半透明に透けていた

「な・・・何!?あの車・・・透けてる・・・・まさか・・・」

早苗は考えたくない物を想像して、鳥肌がたった

(み・・・見なかった事にして急いで立ち去ろう!)

早苗はそう決めた後、急いで家路へと歩いた
走って抜けると、車のクラクションが鳴った


「きゃあ!」

早苗はそれに驚いて悲鳴をあげる
急いでその場から立ち去ったのであった
車は、早苗を追うように後をついてくるのであった


「な・・・・何で追って来るの〜!?」

早苗はかなりのスピードで走り出す
途中で晶に会った

「ん?早苗?何全速力で走ってんだ??」

「あ、晶!丁度よい所に!あ、あれあの車が変なの」

早苗は車の方を指差す
確かに半透明の黒い車が早苗を追ってきたのであった

「な・・・何だあの車!?」


「ね!おかしいでしょ?これが律子ちゃんの言っていた、不審な車だと思うの」

「そうか・・・もしかして・・・」

晶の考えていた事が的中した
腕に装着しているフェイクレーダーが鳴り出す

「やはり・・・あれがフェイクのようですね?」

「あれ?ミスティさん?いつの間に?」

「はい、色々と調査した結果、この付近に
フェイクが現れる可能性が出たので、待機していました」

「やっぱフェイクか、よし!やってやるぜ!」

「フェイクと解ったなら、怖がる事はないよね?
よし、私も加勢するわ!」

早苗と晶は、お互いにあの言葉を言う

「ミスティックシンフォニー!」

「ミスティックシンフォニー!」

早苗と晶の手のグローブから光だし、体を包み込む
早苗は魔女の姿に、晶は剣士になっていた

「今回は協力して、フェイクを弱らせて下さい!」

「解ったわ!あ・・・でもどうやって弱らせればいいの?」

「やっぱ、車だからタイヤを壊せば動けなくなるんじゃないか?」

「じゃあ、私が囮になるから、晶がその隙にタイヤを壊して!」

「そんな事して大丈夫か?」

「その方法しか無いのでしたら
私は早苗さんのサポートをしますから
大丈夫です!」

「よし!解った、おりゃあ!」

晶は、回りこんでタイヤを破壊する行動に出た
早苗とミスティは、正面から突っ込んで逃げ回りながら
車の進行を誘導したのであった


「ねえ?ミスティさん?ちょっと聞きたい事があるんだけど?」

「はい?何でしょうか?早苗さん?」

「私、今、魔女の格好しているけど、魔法とか使えるの?」


「頭でイメージして
呪文らしき言葉を言えばその持っている杖から出ますけど
威力が弱いですから、足止めぐらいにしかなりませんよ?」

「それだけで十分よ!」

早苗は、そう言うと何かを考えて
突撃してくる車に向かって呪文らしき言葉を言う

「ミスティックバリゲード!」

そういった瞬間、車の周りに四角い物体が出現して
車を包み込む、車は動けなくなった

「今よ?晶!」

「解ってる!とりゃあ!」

晶は、装備していた剣で、車のタイヤを全て切り裂く
すると車の動きが止まって、黒い物体が出てきた

「最後の仕上げです!ミスティックフォース!」

ミスティが、そう言ってフェイクを捕まえたのであった
フェイクが捕まったと同時に車の姿も消滅したのでした

「変なフェイクだったけど、何とか捕まえたな」

「初めて魔法使った・・・凄い・・・もしかして私に魔法少女の才能が!?」

早苗は、そんな事を考えていたと言う
ちなみに効果が三十分なので、元の姿に戻って早苗は同じ事を言ってみたが
何も起こらなかったのでしたとさ
三体目のフェイクを捕まえた早苗達は、しばらくはフェイクは出現しなかった
そして、時間が刻々と過ぎ、夏になった

「夏だ〜〜〜〜!」

早苗は、そう大声で叫ぶ
恥かしいと思わないかと気にはなるが
どうやら恥じらいは全然無いみたいである

「かなり暑いと思ったら、夏が近づいたのか・・・」

「ねえ?そろそろ暑くなるから海に行かない?」

「そうね・・・?行ってみようか?」

「あ、晶君も行く?」

「そうだな?どうせ暇だし・・・
まあ行ってやるよ?」

「よし、決まり!じゃあ海に出発〜!」

「海に出発って・・・今は学校の中だぞ・・・」

「あ・・・そうだったね?・・・」


早苗がそう言った後、授業のチャイムが鳴ったのであった
〜放課後〜

「じゃあ、海に行こうか?」


「今から?今からじゃ遅いんじゃないかしら?」

「いいんじゃない?帰ってくる頃には夜だしさ?
涼しくてよいと思うけど?」

「そういう事、じゃあ出発〜」


こうして、早苗達は海へと遊びに行く事にした
学校を出て一旦家に帰り
身支度をして待ち合わせをして海へと出かけるのであった

「このへんに・・・」


三人が海に向かっている途中
三人の後を追っている者がいた
その者の正体は、今だ不明のままである
〜海〜

「お〜さすが海〜」

「ほんとね〜潮の香りがするわ〜」

「来て正解だったな、いい眺めだ」

「さって〜泳ごうか?」

「そうだね?晶君はどうする?」

「俺はよいよ、海パンとか持って来てないし
それに・・・」

「それに・・・?」

「俺・・・カナヅチだからまったく泳げない・・・」

「ふ〜ん?」

早苗は、一瞬にやりと笑った
どうやら何か企んでいるみたいである

「えい!」

「うわ!」

晶は、早苗に押されて足を滑らせて
海に向かってすっ転んだ

「いきなり何すんだよ!」

「だって?カナヅチでしょ?
だから直してあげようと思ったんだけど?
溺れたら、救助方法と泳ぎ方教えるからさ?」

「いい・・・なんか嫌な予感するから・・・」

「しょうがない、晶君は荷物番してて?
私と早苗ちゃんで思いっきり楽しむから?」

「そうする・・・」

晶は、そう言って浜辺に体育座りをする
早苗と律子は、水着になって思いっきり泳いだりしていた


「海は別に嫌いじゃないんだけどな・・・
泳げないのがちょっとな・・・」

晶は、一人でぼやいていた
しかし、誰も聞いていない


「やっぱり、海はさいこ〜、ん・・・?」

早苗は、泳いでると何かを見つけた

「どうしたの?早苗ちゃん?」


「・・・・これ・・・・何?」


早苗は、ぷかぷか浮かんでいる物を取ってみた
そしてかなり驚いた


「う・・・うわあああ!」

「な・・・何よこれ〜〜〜〜!!」

「!どうした!?」

その声に驚いて、早苗の所に向かう

「一体何があったんだ!?」

「これ・・・」

早苗の手にしている物、それは
一本の長い剣、しかも先端が少し赤く滲んでいた

「な!?剣?何で海に?」

「私が知るわけないでしょ!?」


「海の中に血痕らしき物体が付いた剣・・・
これは絵本のネタになるかも?」

そう言うと、律子はバックからネタ帳を取り出して
スラスラと何かを書くのであった

「見つかりました」


そうう、声がした
驚いて振り向くと、そこには一人の少年がいた

「貴方は?」

早苗がそう聞くと、素直に名前を言うのであった

「僕の名前はレイ、その剣を追ってきたんです」

「追ってきた?なんか可笑しな奴だな・・・」


「貴方に言われる筋合いは、無いと思いますけど?」

「まあ、そりゃそうなんだけどな」

「で?レイ君だっけ?何でその剣を追ってきたのかな?
詳しく説明してくれたら、ありがたいんだけど?」

「詳しく話ですか・・・?そうですね・・・
まず、その剣を離して下さい」

「?解ったわ」

早苗は、言われたとおりに剣を地面に置く
するとレイが、いきなり剣に向かって何かの薬品をぶっ掛ける
すると、剣が変化してスライム状の物体になった

「な?何これ?」

「見てのとおり、スライムです」

「スライムって・・・あのスライム?」

「貴方・・・なんか別の物を想像していませんか?」

「え?違うの?」

「似ているようですけど、全然違います
これは、未来から逃げてきた悪いスライムなんです
だから、それを捕まえに来たんです」


「未来からって事は・・・もしかして時空ポリス?」

「何で知ってるんですか?
確かに僕は、時空ポリスの一員ですけど
普通の人は知らない筈では?」

「ミスティさんって言う人から聞いたの」


「ミスティ!?」

「どうしたの?」

「いや・・・何でもないです、では、まずこのスライムをなんとかしないと・・・ミスティックフォース!」

レイは、そう言ってスライムを消した

「では、僕はそろそろ違う場所も捜索するので、では」

そう言って、レイはいなくなった


「ミスティさんって言った時、驚いてたけど
一体何だったのかな?」

「さあ?」

「ねえちょっと・・・早苗ちゃん
一つ聞いてよいかな?」

「何?律子ちゃん」

「ミスティさんってあの人の事でしょ?
ミスティさんって何者?それに時空ポリスって何?
詳しく教えてよ?早苗ちゃん?」

「別に良いけど?晶は?」

「俺は、構わないぜ?」

早苗は、律子にこれまでの出来事と
何をやっているかを律子に教えたのであった

「へ〜、そんな事やってたんだ?
じゃあ、私も協力するよ
人数が多い方が、探しやすいでしょ?」


「そうだね?ありがとう律子ちゃん」

こうして、律子がフェイクを捕まえる事に協力する事になったのでした
夏のある日、学校にて

「夏休みそろそろだね〜?」

「そうだね?でも一つ気になる事があるんだけど?」

「何?律子ちゃん?」

「あのレイって子、何者なのかな?」


「さあ?でもなんか会いそうな気もするんだよね?」

「夏といえば、何があるかな?」

「夏はやっぱり海水浴とか、花火大会でしょ?
私、毎年同じ場所に行って花火とか見てるんだ」

「へ〜そうなんだ、ねえ早苗ちゃん?
今年は私も行っていい?」


「うん、OKだよ?」

「あ、そう言えば早苗ちゃん
夏といえばもう一つあるんだけど?」

「え?何?律子ちゃん?」

「夏といえばホラー
怪談話とか・・・」

律子がそう言った瞬間
早苗は、一目散に教室から出て行く
こう叫びながら

「お化けは嫌ああああ!」

「あ〜あ、行っちゃったよ
授業あると言う事を忘れてないか?あれ・・・」

「早苗ちゃんって、お化けとか苦手なんだ・・・
結構可愛いとこあるわね〜?よし」

律子は、何かを思いついたらしく
ネタ帳に何か書き込む

「おい・・・何、書いてんだ・・・?」

「これ?絵本のキャラクターの設定紹介よ?」

律子は、そう行って黙々と
書き続けるのであった

「あ、そう・・・」

晶は、とりあえず見なかった事にした
しばらくして、早苗が帰ってきた

「はあ・・・はあ・・・律子ちゃん・・・
その話は、やめて・・・頼むから・・・」

「ごめんごめん、でもそんなに怖がるとは思わなかったわ」

「でもなんで怪談話とか言ったんだ?」

晶は、律子に聞いてみる事にした

「それはね?最近この学園に不思議な事が起きてるのよ
学園六不思議って言ってね?それはこの学園の怪奇現象
何だけど、どうも七つ目が出来たらしいの」

「七つ目?それって・・・」


「が、学園六不思議!?初めて聞いたよ〜・・・!
そんなのあるの!?」

「うん、結構有名な物だったらしいのよ
でも最近、七つ目が出来たって事は・・・」

「そうか!フェイクの可能性があるって事だな?」

「そういう事、だからね?
今日、調査しようと思うんだけど、早苗ちゃんはどうする?」

「ふぇ、フェイク捜索だったら協力するけど・・・
お化け退治は嫌よ!」

「いや・・・別にお化けは倒さないんだが・・・」

「じゃあ、決まりね?
授業が終わって、放課後に待ち合わせよ」

「おう」

「わ、解ったわ・・・」

早苗達がそう言っているのを
聞いている者がいた、それは・・・

「学園六不思議か・・・これは調べてみるか・・・」


こうして、早苗達の学園七不思議調査が始まったのであった
〜放課後〜

「皆、集まったね?」


「まあな、でも一つ気になるんだが?」

「何?晶君?」

「何で、武人がいるんだ?」

「私がいちゃ悪いのかな?
丁度君達が、この学園の調査をすると聞いたので
私も興味が湧いてね?手伝う事にする事にしたのだよ」

「まあ別に構わないけど・・・」

「さ、さっさと始めようよ・・・」

早苗は、怯えながら言っている
本当にお化けとか嫌みたいである

「さあ、早速調査を開始しましょう
まず、一つ目、音楽室の絵が笑う
これは、生徒の悪戯って事が解ったから解決よ」

「二つ目は?」

「二つ目は、理科室の人体模型が移動している
これも、先生が夜中作業していて、人体模型を移動させたのを
生徒が見て、驚いて六不思議となったのよ」

「何だ・・・お化けの仕業じゃないんだ・・・」

早苗は、安心していた

「でね?三つ目、夜中に銅像が動き出す、これは・・・」

「これは、科学で解明できるぞ
まず銅像と思っていたのは、実は磁力が備え付けられていて
夜中に酔った人が、どういう訳か磁石を振り回していたのだ
それで銅像が動いて、失神した事から、六不思議となった訳だ」

「なんか、変な不思議だな・・・」

「そうね・・・」

「でね?四つ目は、開かずの扉と言うのが
この学園にあるの、でもそれは単に鍵が壊れただけで
中に入ると、倉庫なだけなのよ」

「五つ目は?」

「五つ目は、中庭の植物の叫び声
これは、虫がどういう訳か大量発生して
植物に沢山こびり付いて、一斉に鳴いた事から
そうなったのよ」

「それはそれで嫌だな・・・なんか」

「で、六つ目は?」

「六つ目は、一段増える怪談
これは本当にあるかどうか解らないけど
あまり噂はしないわ」

「これで六つ、じゃあ七つ目って?」

「それはね?謎の浮遊物体って奴なの
夕方の6時頃、教室の窓から見たという生徒が最近現れたの」

「なんかその話、マジっぽいな」

「今の時刻は、六時、話からすると出現しそうな感じだな」

「じょ、冗談やめてよ〜!?」

早苗がそう言った瞬間、フェイクレーダーが鳴り出す

「あ、鳴ってる!」

「って事は、現れたか!フェイク!」

「あ、窓の外!浮遊物体よ!」

律子がそう言って、皆一斉に窓の外を見る
確かにオレンジ色の物体が漂っていた

「これがフェイクか・・・!」

「あ!、消えたわ!」

晶が捕まえてやると言った瞬間
オレンジ色の物体は、完全に消滅した
フェイクレーダーも反応しなくなった

「逃がしたか・・・」

「結局何だったんだ?」

「さあ・・・でも、怖い物じゃなくてよかった〜・・・」

早苗だけ、すごく安心していたのであった
結局それ以降、フェイクレーダーは鳴らなかった
早苗達は、夜遅くなったので家路に着く事にしたのであった


新学期が始まって、早苗達は学園に登校するようになった

「もう新学期か〜」

「早いもんだね?」

「そうだね、あ、そうそう今日、転校生が来るらしいよ?」

「転校生?誰だろ・・・?」

「いったい、誰だろうな・・・」


今は、朝の自由時間、まだ授業が始まってない時間に
この事を話し合っていたのであった
早苗達が話していると、授業が始まるチャイムが鳴り
扉から先生の葉山日出男がやって来た

「今日から新学期だ、まだ夏休みボケをしている者がいるかもしれないが
今学期から気持ちを引き締めて勉学に励んでほしいのだ!は〜はっはっは!」

いきなりの高笑い、普通の生徒はひくと思われるが
このクラスは、先生のこの性格に慣れているので誰もつっこまなかった

「先生〜なんか用事とかあったんじゃないですか?
いきなり高笑いしたからですけど?」

早苗がそう言うと、先生はこう言った

「お〜っとそうだった、今日は別の中学から一人
転校生が来るのだ、さあ盛大に迎えようではないか」

そう言って、先生は、入っていいぞと大声で言う
すると扉から一人の女生徒が入ってきた

「結構綺麗な子だけど・・・手に持ってるのって・・・」

「ねえ・・・あれって、腹話術とかに使う人形じゃない?」

「確かにそうかもな・・・でも
何で熊なんだ?他に可愛い奴とかあると思うんだが・・・」

早苗達がそうぶつぶつ言い合ってると、少女は少し笑って
黒板に自分の名前を書いてからこう言った

「私の名前は・・・伊藤美理亜・・・そして」

教卓の上に、肘を付いて手に装備している熊の人形を見せた
熊の人形はリアルに再現されてる熊で、お腹に呪と書かれてあった

「この子は熊の人形のジョニー・・・よろしく」

「え〜っと・・・なんかクラスの空気が冷めてるみたいだが・・・
伊藤に何か、質問は無いか?」

「はい〜」

律子は、手をあげた

「あの〜伊藤さんの持ってるそのお人形
腹話術とかに使う物なんですか?」

律子がそう聞くと、美理亜はこう答えた

「これ・・・?相手を呪うのに必要な材料よ・・・
これのお陰で、私を虐めようとした者は
全て冥府の狭間まで送ってやったわ・・・クスクスクス・・・」

それを聞いて、クラス中
肌寒い感じが漂ったのであった

「ま・・・まあこれでいいだろ、さ・・・
授業を始める、伊藤さんは、碧川の隣な?」

「わ、解りました」

美理亜は、お辞儀をした後
指定された席へと座った

「私、碧川早苗、よろしくね?
美理亜ちゃんでいいかな?」

「ええ・・・構わないわ・・・」

「さあ、授業を始めるぞ〜!は〜っはっはっは!」

「ねえ・・・早苗ちゃん・・・」

「何?美理亜ちゃん?」

「ここの先生って・・・変わってない・・・?
いきなり高笑いして黒板に「愛とは何か!」を書いてるんだけど・・・」


「ああ、あれは先生の癖見たいなもんだから
寝てたって誰も叱られないわ?
誰も先生の話なんか聞いてないしね?ほら見てみて?」

早苗が指差すと、確かに寝ている者や、隣同士で話し合っている者
しまいには、アンパンとか持ってきて食べだしている生徒もいた

「ね?」

「そうなの・・・」

そして、時が進み昼休み
早苗と律子と晶は、校舎の裏側に出ていた
何故かと言うと・・・


「ねえ?ミスティさん?本当にフェイクが現れるの?」

「間違いありません、この場所にフェイクが発生する確率が高かったので、この場所に来たんです」

「今回のフェイクってどんなのかな?ちょっとわくわくするかもな?」

「お、お化けだったら私は戦わないわよ〜!?」

「早苗ちゃん・・・お化けが嫌いなのに、よくこんな事出来るわね・・・」

律子は、そう呟いているのであった

「!私語は謹んで下さい!来ました!」

ミスティがそう叫ぶ、やって来たのは羽が五枚ある大クワガタ見たいな
昆虫の形をしていた

「あれがフェイクです!弱らせて下さい!」

「なんか昆虫採集している気分だな・・・
ま、いっか!行くぞ!ミスティックシンフォニー!」

「虫なら、怖くないわ!行くわよ!ミスティックシンフォニー!」

二人はそう叫んだ、早苗と晶の手のグローブから光だし、体を包み込む
早苗と晶は、探検家に行くような格好に大きな虫取り網とスプレーを持っていた

「食らえ!殺虫攻撃!デストロイトシャワー!」

「晶?何その技は・・・私は、こうよ!スプレービーム!」

「早苗だって、同じような事いってんじゃんか・・・」

「二人ともノリノリねえ〜よし、ネタ張に書きこもっと」

律子は、ネタ張に色々書き込んでいる間に、早苗と晶の攻撃が
フェイクに命中して、苦しがっている。さすがは虫であって
殺虫剤攻撃は効いているみたいである

「どうやら捕まえれそうです!ミスティックフォース!」

ミスティの攻撃で、あっさりと昆虫型フェイクは捕まって
消失したのでした

「これでフェイク四体目です、でもまだまだいるかも知れません
私は、他のフェイクの情報を探してみる事にします」

そう言って、ミスティは何所かへと行ってしまった

「よかった〜虫型で・・・虫は大丈夫だからだったからね〜」

「確かに・・・お前、昔からゴキブリとか無表情で撃退していたからな・・・」

「そ、そうなんだ、早苗ちゃん、意外と凄いのね・・・」

「あ、授業始まるよ?戻ろう?」

こうして、早苗達は教室へと戻って行った
その光景を一部始終見ている者がいた、それは・・・

「なあ?ミリー?お前の他に、不思議な力を使う奴がいたんだな?」

「そうね・・・ちょっと興味が沸いたかも・・・この学校も悪く無いわね・・・」

「確かにな?ようし、おいら達もなんか凄い事をやってみるか?」

「ええ・・・気が向いたらね・・・」

話していたのは、伊藤美理亜であった
他に一人いたかもしれないが、その場には美理亜しかいなかったのであった
新学期が始まって、新しい行事が始まった
早苗達の通う学園には、ある祭りが行われる事になったのであった・・・

「なんか涼しくなったと思ったら、秋か〜」

「そうだね?でも今年もやるんじゃない?」

「そうかもね?今年は何をやるのかな?」

「あの・・・一体何をやるの・・・・?」


美理亜は、早苗に何があるのか聞いてみた

「ああ、美理亜ちゃんは知らなかったね?
来週に、この学園の行事、学園祭があるのよ〜
去年は、ダンス披露だったけど、今年は何やるか解らないんだ」

「そうそう、去年は辛かったぜ
だって、恥ずかしい格好で踊ったからな?」

「あら?いいじゃない、よい写真が撮れたんだし?」

「おい!写真撮ったのかよ!?」

「ええ、今も思い出の一ページとして保存してあるわ?」

「そうなの・・・、私も何やるか気にはなるわね・・・」

「多分、今日のホームルームで来週の学園祭に向けて
何をやるか決めると思うから今日中に何をやるか決まると思うよ?」

「そう・・・」

「う〜ん、一体何をやるのかな?今年は?」

早苗は、そう呟いたのでした
そして、ホームルームの時間
担任の日出男が、こう言ったのであった

「は〜っはっはっは!皆、解ってると思うが
来週は学園祭だ、そこでだ?皆に何の出し物をするか決めるのだが・・・
何かやりたい事があれば、挙手をしてみよ」


先生がそう言うと、数人の生徒が意見とかやりたい事を言ったのであった
そして数分後

「とりあえず今出ているのは、コスプレ喫茶、劇、お化け屋敷と出ているが・・・
どれがいいと思う?」

「う〜ん、どれがいいかな?」

「お化け屋敷もいいわね・・・」

「やっぱ変身したいから、コスプレ喫茶かな?」

「晶・・・そんな理由でいいの?」

結局相談しても、決まらなかったので
多数決で決めたら、コスプレ喫茶に決まったのであった

「じゃあコスプレ喫茶で決定だ
各自衣装とか配役を決めるのだ、は〜っはっはっは」

こうして、コスプレ喫茶に決まったので
早苗達は、衣装作りに取り掛かった

「早苗ちゃんは何の衣装を着るの?」

「私?私はね〜?やっぱりお姫様かな?
なんかそういうファンタジーっぽい衣装にあごがれるし?
そういう律子ちゃんは?」

「私は、学者風だよ?一回着てみたかったし」

「俺は、やっぱり剣士だな、剣士は正義のヒーローっぽいし」

「美理亜ちゃんは、何を着て参加するの?」

早苗がそう聞くと、美理亜はこう言ったのであった

「私・・・?私は、決めてあるわ・・・」

「とりあえず、さっさと衣装作ろうぜ」

「そうね、さっさと準備に取り掛かりましょう」

早苗達は、コスプレ喫茶に使う衣装製作しているのであった
そして、学園祭当日、早苗達のクラスでは
教室を改造してお店として椅子とテーブルとかを置いたのであった

「いらっしゃいませ〜、お客様、ご注文をよろしいでしょうか?
うん、こんな感じよね?」

「せっかく衣装着てるんだし、他の言い方で言ってみる事にしようぜ?」

「他の言い方?」

「ほら、伊藤を見てみろよ?」

早苗は、晶の言われた通りに美理亜を見てみる
美理亜は魔法使い?の服装をしていて、こう言っていた

「皆様、いらっしゃいませ・・・私達のコスプレ喫茶へようこそ・・・」

⇒To Be Continued...

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