ミスティックシンフォニーセカンド!〜第三幕〜 |
作者: 零堵 2010年08月02日(月) 04時01分47秒公開 ID:LjOpF6jSo/I |
再びフェイクが出現してから、一週間後の出来事の事 早苗達が通っている学校の教室にて、早苗に話しかけてくる者がいた 「早苗さん・・・」 「あ、美理亜ちゃん、どうしたの?」 早苗に話しかけてきたのは、一年前に転校してきた 手に腹話術か呪いの熊人形?を持っている伊藤美理亜だった 「実は、今日の夜にパーティがあるのだけど・・・早苗さん よければ参加しない・・・?」 「パーティ?一体何のパーティなの?」 「それは来てからのお楽しみだぜ?まあ結構楽しめると、おいらは思ってるぜ〜」 そう言ったのは美梨亜の持っている熊人形、名前はジョニーであった 「出来れば多くの人を誘ってくれるとありがたいわ・・・」 「う〜ん、パーティか〜、なんか楽しそうかも?うん、私はOKだよ?」 「そう・・・ありがとう・・・、じゃあこれに場所と時間書くから・・・」 「遅れずに来いよな〜?おいらとミリーは歓迎するぜ?」 そう言って、美理亜は早苗に紙を渡すと、教室から出て行ったのであった 「多くの人を誘ってとか言ってたから・・・そうね・・・」 早苗は、何かを考えた後、行動を移すことにしたのであった・・・ そして、夜 「なあ?ここであってるのか?」 そう言ったのは、早苗の幼馴染でもある品川晶であった 「地図によると、ここに間違いないみたいだけど・・・ここって・・・」 「ここって、確か最近有名な幽霊屋敷と呼ばれるようになった場所よね?」 そう言ったのは早苗の親友の篠崎律子である 「ゆ、幽霊屋敷?わ、私、そんなの知らないよ!?」 「幽霊なんているわけないだろ、そんな非科学的な事は信じられんな」 そう言ったのは、同じクラスの香川武人である ちなみに科学研究部なのでオカルトは全く信じないタイプでもある (なあ、俺たちの変身とかやっぱ武人にとっては非科学的なんか?早苗?) (私に聞かれても・・・、武人君の前では変身しないほうがよさそうかもね?) 「ん?何を二人で話しているんだ?」 「ううん、別になんでもないよ?じゃ、じゃあ入ろうか・・・」 「早苗ちゃん?大丈夫?足、震えてるわよ?」 「だ、大丈夫・・・せっかく美理亜ちゃんが誘ってくれたんだし・・・ ここで帰っちゃ印象悪くしちゃうしね・・・じゃ、じゃあ晶、扉開けて?」 「なんで俺なんだ?まあいいけど・・・」 そうブツブツいいながら、屋敷の扉を開ける 中に入ると、うす暗く、明りはろうそくの明かりだけだった 「お〜い、伊藤、来てやったぞ?どこにいるんだ?」 「なかなか雰囲気あるわね〜、これはネタになるわ〜」 「な、なにか出そうな雰囲気だよ〜・・・怖くない怖くない・・・ お化けなんて・・・」 「なんで電気を使わんのだ?これじゃ中の様子が全く分からないではないか・・・」 そう話していると、奥から声が聞こえた 「こっちよ・・・」 「そのまま真っ直ぐ行ってみるといいぜ〜」 そう言われて四人は真っ直ぐ進む 進むと、扉があり、中に入ると美理亜がフードを被った状態でいた 「よく来てくれたわ・・・ありがとう・・・」 「おお・・・、ところで伊藤?何のパーティなんだ・・・?」 「今日読んだのは・・・ちょっと・・・」 「ほら、ミリー、せっかく呼んだんだから、ちゃんと言ってみろって」 「そうね・・・実は、今日私の誕生日なの・・・だから皆を呼んだの・・・ 迷惑だった・・・?」 「た、誕生日?な、なんだ・・・てっきり俺は何かオカルトの交霊会とかやると思ってたぜ・・・」 「今日誕生日だったんだ・・・、じゃあお祝いしなくちゃね?」 「ところできになってたんだけど・・・なんでこんな事を?フード被ったり 部屋暗くしたり・・・」 「実は・・・誕生日のやり方がよくわからくて・・・昔から魔術とか大好きだったからこういう感じにするととても落ち着くのよ・・・ 両親もまともに私の誕生日とか祝ったことがなくて・・・ 部屋が暗いのは、もともと電気とか使うのをやってないからろうそくで十分だから・・・部屋はこんな感じなの・・・」 「そ、そうなの・・・じゃあ、私が誕生日のやりかたを教えてあげるよ」 「そうね、私も協力するわ」 「武人、俺たちも手伝うか、せっかく来たんだしな」 「ま、まあ何もしないというのもなんだしな、手伝うぞ」 「あ、ありがとう・・・」 こうして、美理亜の誕生日会が始まったのであった 「じゃあ、ケーキは用意してあるみたいだし、ろうそくをケーキにさすね?」 「しかし、ケーキとろうそくの大きさがあってないんだが・・・てか何で 赤ろうそくしかないんだ?」 「それは…」 「おっとミリー、それを言っちゃ駄目だぜ?」 「そうだったわね・・・気にしないで・・・」 「非常に気になるんだが・・・まあ、忘れる・・・」 そう言っているうちにケーキに美理亜の年齢と同じ数のろうそくをたてた 「じゃあ、点火するよ?晶、ライターとか持ってる?」 「そんなもん、不良じゃないんだから持ってるわけないだろ」 「私に任せてくれ」 そう武人が言うと、懐から小型バーナーらしきものを出して、ろうそくに点火させる 「何でおまえ、そういうの持ってるんだ?」 「何事も備えあればうれいなしだからな、結構便利だぞ?」 「いや、捕まるぞ、そんな物騒なもん持ってたら・・・」 「ま、まあこれでついたんだからいいじゃない、じゃあ美理亜ちゃん ハッピーバースデートウーユー、ハッピーバースデートウーユー、ディア美理亜ちゃん」 「ハッピーバースデートウーユーだ、伊藤」 「おめでとう、美理亜ちゃん」 「おめでとうだな」 「あ、ありがとう・・・」 そう言って、美理亜は火を消す 「誕生日って知らないから何もプレゼント用意してないけど、ごめんね?」 「いいの・・・来てくれただけでうれしいから・・・ もしかしたらこの屋敷を見て、誰も来てくれないかも・・・とか思ったりもしたし・・・」 「そんな事はしないわよ、ちゃんと招待してくれたんだから、約束は守るわよ」 「俺もだぜ」 「私も〜、だから気にしなくていいよ?美梨亜ちゃん」 「よかったな?ミリー」 「うん・・・そうね・・・」 こうして、美理亜の誕生日会は開かれたのであった・・・ 早苗達が帰った後、 「なあミリー、結局あいつら視えなかったんだな?いっぱいいたのに?」 「そうね・・・でもいいのよ、私の誕生日会だし・・・ 霊感がないほうが幸せって事もあるよ・・・まあ、写真とか撮ってたら・・・ どうなってるかは楽しみかもね・・・」 「まあ、ここは幽霊屋敷と言われてることだけはあるしな〜」 「そうね・・・」 そう言って美理亜はすこ〜し笑ったのであった・・・ |
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