ミスティックシンフォニ〜セカンド!〜第十八幕〜 |
作者: 零堵 2011年01月17日(月) 00時24分37秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
晶とミスティが、お城に向かっているころ 早苗とレイは、東へと向かってました 「ねえ?レイ、こっちで本当にあってるの?」 「間違いはないはずだよ?早苗、確かに、僕たちは東の方角へと向かっているし」 「そう・・・それにしても、見渡す限り、草原ばっかりだね・・・」 「そうだね・・・」 そう話していました そして数十分後 「あ、奥の方角に大きな城みたいなのが、見えてきたね?」 「あ、ほんとだわ、もしかしてさっきの通信で、晶達が城下町にいるとか言ってたから、あの城下町にいるかもしれないって事かな?」 「そうかもしれないね?あ、早苗!隠れて!」 「え!?何?」 早苗は、言われたとおりに草むらに隠れました レイも同じく隠れます 城の方角から馬に乗った武士がやって来ました 「危なかったね、早苗」 「ほ、本当だわ、武器持ってるし・・・もしかして、何処かに戦いに行くのかしら・・・」 「その可能性は十分にあるよ?ここは戦の時代だしね?」 「やっぱりそうなんだ・・・」 早苗達が話していると、ビービーと早苗の腕に装着している フェイクレーダーが鳴り始めました 「あ、やばい!」 「そこにいる奴、出て来い!」 その音を聞いた武士が早苗達のいる草むらに叫びました 「出てこないなら、攻撃するぞ!」 「わ、わわわ、けっ、決して怪しい者じゃないです!」 攻撃すると言われて、早苗はそう言ってしまい、草むらから飛び出してしまいました 「一体ここで何をしていた・・・な!」 「え?」 武士は、早苗の顔を見た後、何故か馬から降りて、膝まづきました 「ここで何をしておられたのですか、姫」 「ひ、姫!?私が???」 「姫ではないのですか?いや、貴方様は瑞希姫では?」 「あの〜・・・私、早苗と言いますけど・・・」 「早苗・・・?しかし・・・ほんとに似ておられる・・・」 「あの〜その瑞希姫って、そんなに私に似ているんですか?」 「似ているも何もそっくりだ、瓜二つと言っても問題ないぐらいにだぞ? 本当に姫ではないのか?」 「本当に姫じゃないです、あの・・・貴方は一体なにをしに・・・?」 「姫に頼まれて、隣の国の土産物を購入しようと参ったのだ しかし・・・ほんとに似ておる・・・」 「はあ、そうなんですか・・・じゃあ、じゃましちゃ悪いですね 頑張って行って来てください」 「うむ、そうだな、そうじゃ、暇ができたらお城に向かって 姫様に会われるといい、姫様もびっくりすると思われるぞ、ではな」 そう言って、武士は馬に乗って、草むらをかけて行きました 「あ、危なかったあ〜・・・」 「とりあえず危機は去ったみたいだけど、さっき鳴ったのってもしかしてあれの事をさしているのかな?」 「あれ・・・?」 「ほら、上空に飛んでいる鳥」 「あ、ほんとだ」 早苗が空を見上げると、上空に羽が何故か金色で胴体が黒色の色合いがおかしい 鳥が飛んでいました 「もしかして、あれがフェイク?だからさっきフェイクレーダーが鳴ったって事?」 「どうやらそうみたいだね?早苗、捕まえるの手伝って?」 「わかったわ、じゃあ行くよ!ミスティックシンフォニー!」 早苗がそう言うと、着ている服が変化して 弓も持った狩人になりました 「この弓で、相手を撃ち落とすから、レイ、確保お願い!」 「わかった!」 「じゃあ行くよ!ストレートフラッシュ!」 早苗は、連続で弓を鳥型フェイクに向けて、矢をぶっ放しました 矢は、真っ直ぐに飛んで、鳥型フェイクに命中したかと思ったら、何故か跳ね返りました 「跳ね返った?・・・早苗、どうやらあのフェイク、結構頑丈みたいだよ?」 「そう見たいね・・・じゃあ、一点集中して、当ててみるわ」 そう言って、早苗は弓を構えました 「行くよ!ストレーート!」 早苗の放った一本の矢は、物凄いスピードで鳥型フェイクをあっさりと貫通しました 貫通した鳥型フェイクは、真っ逆さまに地面に叩きつけられて、弱っています 「今よ?レイ」 「分かった、行きます!ミスティックフォース!」 レイがそう言うと、鳥型フェイクが光りだして、その場から消滅したのでした 「任務完了、お疲れ様、早苗」 「うん、じゃああとは晶とミスティさんに会うだけね?」 「そうだね、じゃあちょっと連絡してみるね?」 そう言って、レイは通信機を取り出して、ボタンを押す 「あれ・・・?」 「どうしたの?」 「どうやら・・・電源切れみたい・・・、連絡が取れないかな・・・」 「え、ええ〜!?どうするの?」 「どうするか・・・そうだ、あの先に見える城に行ってみようよ? 通信した時に姉さん達、城下町にいるって言っていたしね?」 「う〜ん・・・それしかないよね・・・じゃあ、行きましょうか」 「そうだね、行こう」 こうして、二人はとりあえずお城を目指す事にしたのであった・・・ |
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