短編〜暇つぶし〜 |
作者: 零堵 2011年01月26日(水) 22時45分01秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
平和な時間、それが刻々と過ぎていく 普通の生活を送っていた少女がいた 「何か・・・面白い事でも起こらないかな・・・?」 彼女の名前は、瑞樹 小柄な少女あった 瑞樹は、町の中を黙々と歩く 「こんな事で悩んでるなんて、私らしく無いわよね・・・」 そう言っているが、誰も瑞樹の言葉なんか聞いてはいない、そりゃ当然、だって瑞樹しかいないのだからである 「さ〜って、ゲーセンでも行って遊びに・・・ん〜?何よ?あれ・・・」 瑞樹は、道端に倒れている男を見つけた その姿は、真っ黒な服に背中に白い羽をつけていた 「こ・・・コスプレマニア!?」 瑞樹にとっては、第一印象はそれらしいです 確かに、そんな格好している男がいたら、返って不気味です 「おい・・・誰がコスプレマニアだ!」 どうやら、はっきり聞こえたみたいです 男は、カンカンに怒っています 「あ・・・だ、大丈夫ですか?」 「何とかな?お前の一言で目が覚めた」 「あはは・・・じゃあ私はこれで」 瑞樹は逃げようとした、まあいきなり他人にコスプレマニアと言われたら 誰だって怒るかも知れない、そう思って瑞樹は逃げようと思ったのであった 「待て!」 男は、瑞樹を逃がさないように羽交い絞めにする 羽交い絞めって・・・プロレス?と瑞樹は思った 「ぎ、ギブアップ・・・」 「ようし、何とか止まったな?まずお前の名前は何だ?」 男はそう言う、瑞樹はこう言った 「アルベール・カサレリアです」 「嘘つくな!どう見たって日○人だろが!」 瑞樹は、ちっばれたかっと思って 本名を言った 「瑞樹か、俺の名はナイツ、天使だ」 「て・・・ん・・・し・・・?まっさか〜私を騙そうって言っても、そう簡単には騙されないわよ〜」 「じゃあ、背中の羽をどう説明する」 「だから、コスプレマニアの唯の変人でしょ?」 「んな訳あるか!」 「じゃあ何?」 「だから天使って言ってるだろ?ちゃんと人の話を聞けよ・・・」 「人じゃないじゃん?天使って言ってるし」 「ま、まあそうなんだが、天使としての役割を果たすために来たんだ」 「役割?」 「俺は、人の願いを叶える為にやって来たんだ、瑞樹、丁度いい、お前の願いを叶えてやる、但し一つだけな?」 「じゃあ、世界征服w」 「もっと現実的な事を言え!」 「じゃあ・・・暇つぶしがしたいな」 「それなら、出来るか・・・じゃあついて来い」 「やだ」 「何でだ!」 「だって、ついて行ったら怪しい所とか連れて行かれそうなんだもん、私か弱い乙女だし?」 「かよわい乙女に見えないんだが・・・安心しろ、楽しい所だから、怪しい所では無い」 「そう?」 そう言って、結局瑞樹はナイツについていく事にした ゲーセン 「ここは・・・いつも通っているゲーセンじゃない」 「そうか、なら話は早い、俺とゲームをして、勝ったら、願いを叶えてやる、どうだ?」 「面白い、やってやろうじゃないの」 そう言って、ゲーム機械に二人は向かい合わせに座る 機種は、「格闘、目覚めるパワー!」と書かれていた 「勝負は一回、いいな?」 「OK!] 瑞樹は、自信満々に言っている 何故なら (このゲームは、やり込んでるから負ける筈はないわ?だから楽勝ね) 「ところで、ナイツはこのゲームどれぐらいやってるの?」 「初めてだが?」 それを聞いて、瑞樹は勝ったわ!と思った そして、戦いが始まった 「必殺!ローリングサンダーボルケーノ!」 「雑魚がぁ!皆殺しだ!天誅〜!」 周りの迷惑を考えないで、ボタンを押しながら叫んでいる はっきり言って、うるさかった 結果はどうなったのかと言うと 「な・・・なんで私が負けるのよ!!」 「俺の勝ちだな、一本勝負と言ってあるから、お前の願いは叶える事は出来ない では、さらばだ」 そう言って立ち去ろうとするナイツを、ラリアットで引き止めた 「ぐほ、い、いきなり何するんだ!」 「羽交い絞めのおかえしよ、勝ち逃げは許さないわ!勝負しなさい!」 「・・・・解った、何度やっても同じだと思うがな!」 結局、瑞樹は一回も勝てなかった そして、どうなったのかというと、毎日ゲーセンで戦うようになったのであった 瑞樹にとっては、いい暇つぶしが出来たのであった |
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