ミスティックシンフォニー〜セカンド!〜第二十九幕〜 |
作者: 零堵 2011年02月18日(金) 13時23分48秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
季節は、巡り、一月の某日 碧川家では、母親の恵奈が、娘の早苗にこう言っていました 「早苗ちゃん」 「何?お母さん」 「今日、ちょっと仕事で帰れなくなると、思うのよ 一人でいて大丈夫?」 「私、大丈夫だよ?ちゃんと一人でなんとか料理とか作れるようになったし お母さんは、安心して行ってきてね?」 「そう?心配だから、仕事が片付いたら早く帰るわね?」 「うん、そうして?」 「じゃあ、行ってくるわね?」 そう言って、恵奈は家から出て行きました それを確認した早苗は、すぐに家から出て行って、晶と合流する事にしました 晶と待ち合わせ場所に、晶は既にいて、隣にミスティとレイがいました 「お待たせ」 「恵奈さんには気がつかれてないよな?」 「うん、大丈夫・・・、ねえ、ミスティさん、詳細教えて?」 「はい、分かりました、今日の今から向かう付近に車型フェイクが 現われて町を爆走 町の人々を何人か轢くみたいです、その中に早苗の母親、恵奈も含まれています」 「まだ、その車型フェイクが現われていないから、早速現場に向かおう」 「そうね、町の人々とお母さんを助けないと!」 「ああ、そうだな!」 そう言って、四人は、フェイクの出現場所にと向かったのでした 〜町の郊外〜 町の外れの方に辿り着いた四人は、フェイクが現われると思われる道路に 視線を向けました 「この道路に現われる筈だよ、車型フェイクだから、速度が速いはず 早苗に晶、気をつけて!」 「そうだな、じゃあ行くぞ!早苗!」 「うん!ミスティックシンフォニー!」 「ミスティックシンフォニー!」 早苗と晶がそう言うと、二人のグローブが光りだして、二人の着てる服が変化 早苗は、剣にボーイスカウトのような格好 晶は、剣に動きやすそうな薄手のジャンバーを着ていました 「もうすぐ現われます!」 レイが叫ぶと、道路が歪みだして、中から黒色をした車型のフェイクが現われました 車型フェイクは、早苗達に向かって、スピードを速めながら向かってきました 「車型だからタイヤを狙って!」 「りょ〜かい!、おりゃあ〜!」 晶の放った剣が前輪のタイヤに命中、車はスピンしていたけど、止まらなかったのでした 「一本だけじゃ駄目みたいだ!早苗!」 「分かってるわよ!」 そう言って、早苗も剣を投げ飛ばす 早苗の放った剣は、もう片方の前輪のタイヤに命中し、車のスピードを緩めました 「まだ止まらない?なら、これで!」 レイは、腰に装着している銃を構えて発砲 レイの撃ち出された弾は、カーブを描いて後輪のタイヤに命中 車はスピンしながら、壁に激突、車体の前半部分が大破し、動かなくなったのでした 「今だよ、姉さん!」 「分かっているわ!ミスティックフォース!」 ミスティがそう言うと、車型フェイクのまわりの空間が歪みだして 車型フェイクはパッと消滅したのでした 「これで任務完了です、このフェイクが捕獲された事によって、事故は無くなりました」 「よ、よかった〜」 「ああ、やったな」 そう言ってると、時間がたったのか、二人の服装が元に戻りました 「じゃあ、これでお母さんがいなくなるということは無くなったんだよね?」 「はい、そうなります、良かったですね?早苗」 「うん」 「姉さん、そろそろ戻ろうか?」 「そうですね、じゃあ、早苗に晶、私達は行きますね?」 そう言って、ミスティとレイは早苗達から離れて行ったのでした 「じゃあ、俺達も戻るか?」 「そうだね」 そう言って、二人は自分の家へと帰って行きました 〜碧川家〜 「ただいま〜」 「お帰り〜お母さん!」 そう言って、早苗は恵奈に抱きつく、恵奈はちょっと困った顔をしながらこう言いました 「ど、どうしたの?早苗ちゃん、いつもはこんな事しないのに?」 「えへへ・・・何でもな〜い♪それよりお母さん、お腹すいたかな? やっぱりお母さんの料理が食べたい」 「もう、しょうがないわね〜、じゃあ腕によりをかけて作るわよ〜」 そう言って、恵奈は料理を作る事にしました 「あ、私も手伝うね?お母さん」 早苗はそう言って、母親の後を追うのでした |
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