魔属となったボク〜第三話〜 |
作者: 零堵 2011年03月01日(火) 12時05分58秒公開 ID:LjOpF6jSo/I |
前回までのお話、ユウリの家にユウリの妹、シオリがやって来て 一緒にフールを退治して欲しいと頼んできたのであった。 ユウリはそれを了承し、一緒にフール退治に行くのであった・・・ 〜遊園地、ツキノパーク〜 「お姉さま、この場所ですわ」 「ここは・・・」 「遊園地?」 シオリに案内されて辿り着いた場所は 子供が好き好んで遊びそうな巨大なテーマパーク 名前は、ツキノパークと呼ばれていた 「はい、そうですわ、この遊園地のミラーハウスという所にフールが現れましたの」 「ミラーハウス・・・何でそんな場所に?」 「さあ、私にも分らないわ・・・一体何がしたいのかしら?」 「私にも分らないのです、お姉さま、早速フール退治に協力して下さいませ」 「解ったわ、恵、準備して」 「じゅ、準備?準備と言われても何をしたら?」 「もうじれったいわね、こうするのよ!」 「ユ、ユウリさん!?一体何をするんですか!」 ユウリは、恵に近づくと背中に回り込んで 恵も知らなかったボタンを押した 「う、何かへ、変な感じが〜!」 背中に付いていたボタンを押したとたん 恵の口が勝手に「変形します」と話して、体が変わっていく 「あ、説明してなかったわね?このマリオネット ちょっと私が改造したのよ?戦闘用としてね 背中のボタンを押すと戦闘モードに入って、フールと戦う用に改造しといたから」 「それを何で言わないんですか!?うわ!僕の体 何だかアニメに出てくるようなロボット兵みたいになってるし!? 腕とか剣に変形してるよ!?」 「まあそれが王道じゃないかしら?まあこれで変形完了よ?さあ行くわよ、恵」 こうして三人は遊園地の中にある、ミラーハウスに入って行く ミラーハウスに入ると、ミラーハウスということだけあって どの部屋も鏡張りでした。 「一体どの付近にいるの?シオリ」 「この部屋の奥の真実の鏡の部屋という場所にフールが逃げ込んだのですわ、お姉さま」 「真実の鏡の部屋ね・・・なんか遠そうだわね」 「とにかく行きましょう・・・僕、変じゃないよね・・・ まともだよね・・・この格好でも変人とか思われないよね? というかもしかしてここって、遊園地だからそういうアトラクションだな〜って観客とかも納得するよね・・・?」 「何ぶつくさ言ってるのよ?とにかく行くわよ」 「あ、はい」 そう言って三人は奥へと進んでいく 三十分後、道に迷いながら何とか真実の鏡の部屋に辿り着いた三人は、 フールと思われる獣型を発見した 「こいつですわ!お姉さま!」 「解ったわ!行くわよ!、恵!」 「あ、はい!」 三人は武器を構えてフールに突撃したが、 フールは叫び声をあげながら宙を舞い、三人の攻撃を余裕で避けながら笑っていた 「な、何かムカつくフールだわ・・・!」 「そうなんですよ・・・移動が速すぎて 私の攻撃とか全く当たらないからお姉さまに助太刀を頼んだんですけど お姉さま・・・倒せますか?」 「な、何とかやってみるわ、恵?フォーメーションAよ」 「フォ、フォーメーションA?そんなの決めてないじゃないですか?」 「とにかく、恵はあのフールを押さえつけて あとは私が止めをさすわ!いい?分かった?」 「あ、はい、何とかやってみます」 恵はフールの移動を目についているセンサーで予測行動をして動きを判別 そして予測地点に素早く移動してフールをがっちり押さえることに成功した 「あ、出来ました!」 「よくやったわ!これで終わりよ!」 そう言ってユウリはフールに鎌を一直線に突き立て真っ二つに 切り裂く。フールは叫び声をあげながら完全に消滅した 「何とか勝ったわね・・・」 「さすがですわ、お姉さま」 「さすがに疲れたわね、もうもどろうかしら」 「あ、私、お茶とかお入れしますわ?お姉さま」 「あらそう、じゃあ入れてくれる?」 「あ、はい、じゃあ帰りましょう」 そうして二人は帰ろうとすると 「ちょ、ちょっと!僕の事完全に忘れてますよね! 変形したから何とか傷とかないみたいだけど、この格好で外歩けって言うんですか!?」 「あ、そうだったわね・・・じゃあえいっ」 ユウリは、恵に近づいてまた背中にあるボタンを押すと 再び変形しますという音声が聞こえて元の姿に戻ったのでした 「これでよし、恵?」 「あ、はい・・・」 「帰ったら家の仕事を手伝いなさいね、いい?」 「あ、わかりました・・・・(僕が戻れる日はいつになるんだろう・・・)」 恵は、そう考えていたのであった |
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