魔属となったボク〜第四話〜
作者: 零堵   2011年03月02日(水) 17時08分49秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
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学校の朝のHRにて
先生がそう言って私は驚いた。
私の名前は、霧島真奈美、普通の月野高校に通う女子高生で
私にはずっと好きだった彼がいた。
彼の名前は、城ヶ崎恵君
女の子みたいな顔立ちで凄く可愛くて、いつか告白しようと思ってたのに・・・
学校で先生が「非常に残念なお知らせです・・・」
と言って、私は何が残念何だろう?と思った
そういえば学校を休まなかった恵君がいないのは凄く気になるけどと・・・思っていたら、先生が「城ヶ崎恵君が亡くなりました」と言った。

「ええ!」

私はすごく驚いて悲しくなった。
先生は、「恵君が亡くなったのは悲しいですが、元気をだして授業にしましょう」
と言って、授業を始めた。
私は事の真相を探るべく、授業が終わったらすぐに先生の所に行った。
授業が終わって、職員室に行くと、私達の担任の先生がいたので
私は、先生に朝のHRに言っていた真相を聞きだす事にした

「あの・・・先生」

「おや?霧島さん?何ですか?」


「城ヶ崎恵君が亡くなったのっていつなんですか・・・?」


「先生も詳しくは知らないのだが、ほらこれを見なさい」


そう言って先生が取り出したのは、一枚の新聞だった
新聞を見てみると「午後十時ごろ、月野町の路上で
城ヶ崎恵(16才)君と思われる遺体を通行人が発見
検視の結果死亡推定時刻八時から九時
何かに引き裂かれた跡、出血死、死因は不明
その数時間後遺体消失、原因不明」と書かれてあった


「こ、これって・・・」


「どうやら何者かに城ヶ崎君は襲われたみたいなんだ
刃物とかではないらしい
遺体が見つからないって書いてあるし、何者かに連れ去られたのかも知れないな」


「それで家族は何と?」


「恵君の家族は、警察やらに彼がどこに消えたのか探して貰ってるみたいだよ
おっともうこんな時間だ、君も用心するんだよ」


「はい・・・」

私は悲しかった、凄く泣きたいとも思った
もっと早く告白してればなと悔しさが募る
そう思いながら次の日、信じられない言葉を聞いた

「真奈美〜」


「何・・・?小夜」


話しかけたのは、私の大親友の栗色の髪をした同級生
柳小夜だった。小夜は、私にこう言ってきたの


「私さ・・・昨日信じられないのを見たんだ」


「信じられないのって?」


「恵君だよ」


「え!?」


「昨日の夜ね、街を歩いてたらさ
恵君が歩いてたの、あと銀髪の小学生というのかな?
一緒に歩いてるのを見かけたの
私、すっごいびっくりしちゃった、でね?追いかけたんだけど見失っちゃったの」


「それホント!?恵君だったの?」


「私が嘘言うと思う?確かにあれは恵君だったよ?」


ど、どういう事・・・?恵君は死んだって新聞に載ってた筈だよね・・・?
もしかして幽霊?でも幽霊は歩かないと思うし・・・
私は、考えても分からないから事の真相を確かめることにしようと思った


「小夜!」


「何?」


「恵君がいたと思われる場所に案内してくれる?それが本当に恵君だったのか
もしかしたら恵君は生きてるかも知れないから確かめたいの、手伝ってくれる?」


「いいよ、私も真相が知りたいと思ってたしね?なんかワクワクしてきたかも〜」


「ワクワクって何よ・・・」

こうして私と小夜は、事の真相を確かめることにした
もし、恵君が生きてたら、今度こそ告白しようと心に決めたの!


一方その頃

「はっくしゅん!」


「どうしたの?恵」


「いや・・・くしゃみが出て・・・誰か僕の噂でもしてるのかな?」


「そう、貴方はマリオネットと言ってもほとんどヒトと同じ体だから
風邪もひくし熱も出るわ、体調管理はしっかりするのよ」


「あ、はい、解りました、ところで・・・ボクはなんでこんな事を?」

恵は、頭巾にエプロンをつけて、手に箒とはたきを持ちながら言うのでした

「調度汚れてる所があるしね?恵にやってもらおうと思ってね?
さあ、恵?綺麗に磨くのよ〜」

「あの・・・拒否しちゃ駄目ですか?」

「駄目よ、何か文句ある?」

「いえ・・・別に・・・(掃除は嫌いじゃないからいいけどね・・・)」

恵はそう言って、ユウリの屋敷を掃除しているのでした・・・





⇒To Be Continued...

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