魔属となったボク~第六話~ |
作者: 零堵 2011年03月06日(日) 10時39分36秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
それは鎌を直して数日がたったある日の事 僕とユウリさんは、海の方に来ていました 「あの・・・」 「何?恵」 「何で海なんかに?」 「シオリから情報があったのよ この付近に新たなフールが現れたってね? だから退治にしに来たのよ」 「退治しに来たのは、なんとなく分かりますけど・・・ 何で水着に浮き輪持参してるんですか!?」 そうなのです、僕が見た限りでは ユウリさんは黒っぽい水着に浮き輪持ってなにやらご機嫌がいいみたいなのです これはどう考えても遊びに来たとした思えないんですけど・・・ 「別にいいじゃない、ここらへんにフールがいるのは確かな情報なんだし それに・・・せっかく来た海だし・・・何か悪いわけ?」 「いや、悪くはないんですけど・・・遊びに来たって感じが・・・ 浮き輪装着としてるって事は・・・ユウリさんって、泳げないとか?」 「べ、別にいいじゃない!私が何をつけてようが勝手でしょ! と、とにかく私は行くわ!」 そう言ってユウリさんは、海に向かって走り出しました 僕はというと、ユウリさんの持ってきた荷物の留守番をする事にしました 「でも、やっぱり遊びに来たとしか思えないなあ・・・」 僕はそう思ってました 僕が待っていると 「恵、貴方も来なさい!荷物もって、敵が現れたわよ!」 「あ、はい!分かりました」 僕はユウリさんの荷物(巨大な鎌とリュック)を持って、海に向かいました で、敵と思われるもの見て、最初に思った一言はというと 「え~と・・・タコ?」 それは二メートルは越すかと思われるタコっぽい何かでした 普通の赤色のタコではなく、真っ青な体に触手みたいな手が八本あって ウキョー!とか変な奇声をあげていました、はっきり言ってすごく不気味です 青色だから、きっと不味いんだろ~な・・・と思ったりしました 「恵、ぼーとしてないで鎌をよこして!」 「あ、はい、分かりました!」 僕はユウリさんに鎌を渡すと、ユウリさんはその鎌で タコっぽい何かを真っ二つに切り落とそうとしました 「ん、しぶといわね!」 それでもタコっぽい何かは切っても切っても再生するらしく なかなか倒せないみたいです。 「恵、リュックの中から取り出して!」 「え?あ、はい!」 僕はユウリさんから持たされたリュックの中を見て、驚きました これはどう見ても火をおこすのに使うチャッカマンです こんなもの持ってきて、一体ど~するんだ・・・と思ったりしました 「そのフレアバーナーで攻撃しなさい!恵!」 「あ、はい!」 僕はそのフレアバーナーと思われる物をタコッぽい何かに向けて ボタンを押しました 普通のチャッカマンとは違うらしく火力の量が圧倒的に違います これ下手をすれば一軒が火事になるぐらいの火力が噴きました 「よし、弱ってるわ、これで最後よ!」 そう言って、ユウリさんは鎌で斬りつけてタコッぽいフール?を撃退したのでした 「ふー・・・終わったわ、これで任務完了ね、さてと恵?」 「あ、はい?何でしょう」 「ちょっと焚き火の準備してなさい、私は魚とか食べられるもの捕まえるから」 「あ、はい」 そう言ってユウリさんは海の中へと潜っていったのでした 僕は思いました あの浮き輪は何のために必要だったのか? 潜れるなら浮き輪必要ないじゃん・・・と やっぱり退治といって遊びに来たのではないのか? そう思ったけど、考えても意味がないと思ったので僕は 焚き火の準備をするのでした 「やっぱり・・・遊びに来たって感じだよね・・・」 僕は、焚き火の準備をしながら、そう呟いていました・・・ 一方その頃 私、霧島真奈美は、親友の柳小夜と一緒に城ヶ崎恵君がどうなったのか? 調べる事にしたんだけど・・・ 「ねえ?小夜?」 「な~に?マナちん」 「マナちんって・・・まあいいわ、ここって遊園地、ツキノパークよね?」 「そうだよ~、一度行ってみたかったんだ~」 そう、私達は何故か遊園地、ツキノパークに来ています 何でだろう・・・?確か、小夜が「こっちだよ~」とか言ったので 信じてついていったら・・・この場所に・・・ 「この中に恵君が?」 「さあ?それより、マナちん、あれ!乗ろうよぅ!」 そう言って小夜は私の手をがっちり掴んで離さなかった これは・・・怒っていいよね?私 でも・・・、小夜にそう言っても意味無いかな・・・と思った私は ため息をつきながら、小夜と一緒に行動する事にしたのでした・・・ |
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