魔属となったボク〜第七話〜 |
作者: 零堵 2011年03月08日(火) 23時44分38秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
僕とユウリさんが海へ行ってから次の日の事 事の始まりはこうでした 「恵?」 「はい?なんですか?ユウリさん」 「かれ〜が食べたくなったわ」 そうユウリさんが言いました よくユウリさんを見てみると、手にチラシを持っていて 内容に「おいしいカレーの作り方特集」と書かれてありました 「はあ・・・カレーですか」 「なによ?何か文句あるわけ?」 「いえ、別に文句はないんですが・・・ ユウリさん、作れるんですか?食べたいと言われても 作れなきゃ意味ないですよ?」 「う・・・と、ところで恵は作れるのかしら?」 「え?ま、まあよく親の手伝いをしていたので、作れることは作れますが」 「じゃあ決まりね、さっそく作りなさい」 「いや・・・決まりと言われても、材料ないですよ?」 「じゃあ、今すぐ買ってきて、私においしいカレーを作りなさい! あ、ちなみにルーは甘口で頼むわね?」 そう言って、僕にお金を渡して、ユウリさんはソファーに寝転がりました 「はあ・・・まあ別にいいですけど・・・」 僕はこんな事でいいのか?と思いながら、ユウリさんの家を出ました 家を出て、数分歩いて、月野商店街に辿り着き 僕は、カレーに必要な材料を買い揃える事にしました 「え〜と、人参にジャガイモに玉ねぎっと・・・あと ユウリさんがルーは、甘口とか言ってたなあ、ユウリさん 辛いの苦手なのかな?」 そうぶつぶつ言いながら、買い物をしている僕に後ろから話しかけて来る者がいました 「もしかして・・・・恵君?」 「恵君〜?」 「え?」 そう言われて驚いて振り向くと、僕のクラスメイトだった 霧島真奈美さんと柳小夜さんだった 僕は「これはやばいかも・・・:」と思い、とぼける事にした 「ハイ?メグミッテダレデス〜?ワタクシ、ソンナナマエジャナイデ〜ス」 「え?あ、御免なさい、人違いかも・・・」 「ホントに恵君じゃないの〜?」 「ハイ、ワタクシ、ソンナニメグミトイウジンブツニニテイルアルカ?」 「え、ええ・・・そっくりだったから」 「ソウデスカ、ニテイルジンブツハ、ヨノナカニハサンニンハイルトカイワレテマスカラネ?ジャア、ワタクシハコレデ」 僕は、そう言ってさ〜っとその場から逃げるように立ち去った 途中逃げながら、僕は「バレテないよね?バレテないよね?」と思っていたのであった・・・ 私こと、霧島真奈美は、親友の柳小夜と一緒に 城ヶ崎恵君を探して、月野商店街を歩いていたんだけど・・・ 「ねえ?マナちん」 「今度は何よ?小夜、またお菓子?それとも飲み物?」 そう、小夜は歩きながら「これ食べた〜い」とか 「マナちん、奢って〜」とか言ってたから、結局買い食いしながら歩いてたけど・・・ 小夜は、探す気あるのかしら?と少しぐらい思ってしまったわけで・・・ 「あれ、恵君に似てない?」 「え?」 そう小夜に言われて、指差した方向をみると 確かに恵君に似た人が、買い物袋を持って歩いていた 私は、恵君?と思って声をかけてみた 「ハイ?メグミッテダレデス〜?ワタクシ、ソンナナマエジャナイデ〜ス」 え?こんなに似てるのに?と私は思ったけど・・・ 「え?あ、御免なさい、人違いかも・・・」 「ホントに恵君じゃないの〜?」 「ハイ、ワタクシ、ソンナニメグミトイウジンブツニニテイルアルカ?」 「え、ええ・・・そっくりだったから」 「ソウデスカ、ニテイルジンブツハ、ヨノナカニハサンニンハイルトカイワレテマスカラネ?ジャア、ワタクシハコレデ」 そう言って恵君にそっくりな人物は、私達から物凄いいきおいで帰って行った 「ねえ?マナちん?」 「なによ・・・」 「あれ、ほんとに恵君じゃないのかな?」 「私もそう思ったわよ・・・」 「でも・・・」 「でも?」 「確か、恵君ってヒト属だよね?」 「そうよ?私と同じね」 「じゃあ違うか、だって今の人、魔属だったし」 「え、そうなの?小夜」 「私の観察眼を甘くみないでよね?マナちん?」 「そ、そう・・・」 私は、なんで分かったのかな?と思いながら、再び恵君を探す事にしたのでした・・・ |
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