魔属となったボク〜第十一話〜 | |
作者: 零堵 2011年04月07日(木) 01時44分16秒公開 ID:LjOpF6jSo/I | |
ボクがマリオネットとなって大体二週間ぐらいが過ぎ、季節はすっかり秋の季節となって、ボクはいつものようにユウリさんのお屋敷の掃除や雑用をやってたりしてたりするんだけど・・・ このごろボクは、思うことがあって・・・ それは、ボクはホントウに元の体に戻れるのかな?とか ボクの家族は心配してるのかな・・・とか色々と考えちゃうわけで・・・ そんな毎日を過ごしていると、ユウリさんのお屋敷にまた誰かやって来たみたいでした・・・ 「恵〜」 「あ、はい、何ですか?ユウリさん」 ボクは、ユウリさんに呼ばれたので、ユウリさんがいると思われる部屋に行ってみたら、ユウリさんの他にシルクハットにモノクルをつけた、どうみても 普通じゃない感じの男の人が、ソファーに座っていました 「おお、これがかね!ユウリ殿!」 「え、ええ・・・」 そう言って、ボクの体をジロジロ見てきて ボクは、ちょっと引き気味になってしまったんだけど・・・ 「あ、あの・・・何ですか?」 「おお、言語機能もしっかりしているのかね?ユウリ殿」 「え、ええ、ある程度は会話可能よ?そうよね、恵」 「え?あ、はい、ふつ〜に話せますけど?」 「おお、凄い!一体ど〜ゆう原理なのだね?ユウリ殿」 「え?そう言われても・・・、私にはよく分からないわ」 「そうなのか・・・ところで、恵と申したか?」 「あ、はい・・・そうですけど?」 男の人はそう言って、ボクの事をじ〜と見た後 「ちょっと分解してもいいかね?」 「だ、駄目です!何言ってるんですか!?」 「むう・・・ど〜しても駄目かね?」 「駄目です、所で貴方誰なんですか・・・?」 「おっと、自己紹介がまだだったな、私の名はトレジャーハンターの レグルス・ウエーバーだ、よろしくな」 「は、はあ・・・レグルスさんですか レグルスさんは、ユウリさんと知り合いなんですか?」 「一応こいつは、私の情報屋なのよ、得にフールの情報とか教えてくれる奴ね」 「こいつとは酷いですな、共に戦った仲間ではないか」 「何言ってるのよ、貴方、いっつもお宝優先で戦ってないじゃない」 「そうでしたな、はっはっはっは」 「笑いごとでいいのかな・・・それ・・・ところで レグルスさんは、どうしてユウリさん宅に?」 「ユウリ殿の妹君のシオリ殿から、恵の事を聞いたのでな? 一回会ってみたくなったのだ、喋るマリオネットがいると言うのでな?」 「シオリさんに言われて来たんですか・・・あの、ボクってそんなに貴重なのですか?」 「そりゃ貴重だぞ?喋る機械人形、しかも自分の意思を持っているみたいだしな 普通、機械人形と言うのは主人の命令に忠実で反論はしない筈なのだ だから、凄い珍しい存在なのだぞ?恵は、それに・・・」 「それに?」 「そういうコレクターがいたら、高値で取引されるかもしれんしな?」 「そ、そうなんですか!?」 「ああ、そうだぞ?ユウリ殿はそれをご存じだったのか?」 「もちろんよ、でも安心しなさい?恵、私は貴方を手放す事はする事はないから」 「あ、ありがとうございます」 「ふむ・・・さて、私は情報を集めに行くとするか、ユウリ殿 フールの情報が入ったら、知らせに参るぞ」 「分かったわ、情報、楽しみに待ってるわね?」 「では、さらばだ」 そう言って、レグルスさんはぱっとその場から消えたので、ボクは思いっきり驚いたのでした 「レグルスさん消えた!?」 「ああ、言ってなかったかしら?奴はファントムゴースト、まあ浮遊霊って奴ね 実体を消す事だってできるし、その場から消える事だって出来るのよ」 「それって最強じゃないんですか?」 「いや、奴にも弱点はあるわ、私はそれを知っているし、奴を葬りたいと思ったら実行するまでよ、今は奴は頼りになっているから、しないだけだわ」 「はあ、そうなんですか・・・」 「さてよ・・・恵、お腹すいたから、何か作りなさい」 「は、はい、分かりました」 こうして、ボクはユウリさんに食事を用意する事にしたのでした・・・ ⇒To Be Continued... |
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