俺と彼女と非日常〜第二話〜俺と親友その1〜 |
作者: 零堵 2011年07月23日(土) 17時32分33秒公開 ID:LjOpF6jSo/I |
俺こと、南山真琴(みなみやままこと)は、普通の人間である だって、いきなり異世界に飛ばされたり、神様?とかあって、都合のよい力、所謂チート能力?を与えられたりもしないし?そんな当たり前の日常を過ごしていたりする いつものように起きて、いつものように学校の支度をして、制服に着替えて、いつもの時間に出かける、そんな当たり前な日常、そんな毎日である でも、今日の俺はいつもと少し違っていた、何故かというと・・・ 昨日の放課後の音楽室で、同じクラスの汐崎美咲(しおざきみさき)に「好きです、付き合ってください」と告白されたからだ、普通の男なら「はい、よろこんで」とか「よろしくお願いします」とか言うだろう、何せ汐崎美咲には、ファンクラブまである大人気の女子らしいし? そんな汐崎美咲に告白された俺はと言うと、そんな告白を聞いて逃げ帰ったのだ まあ、何故かと言われると、まず俺は男じゃないし、俺とか自分とか言っているが正真正銘の花の高校の女子高生だったりする訳で、それに彼女と付き合ったら、どうなるか予想出来たからだった そんな訳で逃げ帰った訳だが、実際にこの問題は全く解決していないと言ってもいいだろう、まず彼女に会ったら何て言えば言いのか・・・それさえも分からないままだからだ そんな考えをぶつぶつ考えながら歩いていて、気がついた時には俺の通っている高校、山野辺高校に辿り着いていた 学校に辿り着いたので、昇降口に向かい、自分の靴箱を開ける、中には昨日の帰りに入れたと同じく上履きが入っているだけで、昨日は手紙が一枚入っていたけど、今日は入って無かったので、とりあえずほっと安心して、上履きに履き替えて自分のクラスへと向かった クラスの中に入ると、もう既に汐崎美咲は席に着いていて、中の良い女友達と楽しそうに話しているのを見かけた、それを羨むように数人の男子生徒が彼女を見ていたりもする もしかしてこいつらって、美咲ファンクラブのMKFCのメンバーかも知れないな・・・と俺は、思ってしまった 俺が席についても、汐崎美咲はとりあえず何も言って来ないみたいなので、俺は安心する事にした、席に座って教科書を机に入れる作業をしていると、俺に話しかけて来る者がいた 「おはよ〜、まこ〜」 「おはよう」 俺に話しかけてきたのは、同じクラスで席も近く、中学の頃からいつも一緒にいた親友と呼べる奴かはまだ分からないが、栗谷美鈴(くりやみれい)だった、美鈴は俺の事を真琴からまこと呼んでいいとか言っていないのに、勝手に呼んでいたりする 「まこ、どうしたの?なんかあった?」 そう言って美鈴は俺の顔を心配そうに見つめて来る、うん、意外に鋭いなコイツ・・・ 確かに何かはあったんだよ、昨日な?俺がびっくりする出来事がな? でもこいつに言っていいのだろうか?なんかコイツに言っても解決しそうにないなと思って、俺はあえて誤魔化す事にした 「いや、何も・・・ふつ〜だよ」 「そう?そうは見えないんだけどな〜?まこ?悩みがあったら、ど〜んと私に頼っていいよ?すぐにぱぱっと解決してあげるよ〜」 そう美鈴は笑顔で言ってきた、うん、あきらかに作り笑いだと言う事が解る、そう言えば前にこいつに相談した時も同じ事言って、最後に結局「ごめん、やっぱ無理、なはは」とか言っていたな? よし、こいつに相談するのはやめる事に決めた俺だった そう話していると、汐崎美咲とその女友達の会話が聞こえてきた 「ねえ、実はね?私」 「うん、何?」 「好きな人が出来たんだ」 「え、ほんと!?」 「うん、でね?その人に昨日呼び出して、思い切って告白したの」 「凄いじゃん、じゃあ告白は成功したの?」 「ううん、返事聞く前に逃げられちゃった、私、どうしたらいいかなあ・・・」 そう俺に聞こえるように言ってきた、何これ!?新手の苛めですか!?俺にも聞こえるもんだから、それを聞いた男子生徒が「誰だ、美咲様の告白をぶっちした野郎は!」とか「許さねえ!俺だったら即OKするのに!」とか聞こえるし!なんで、俺に聞こえる風に言うかな!?普通! 「その人の事、あきらめてないんでしょ?」 「うん、私、本気なんだ」 「じゃあ、諦めないでガンガンアタックしてみたら?きっと効果あると思うわよ?」 「そう?じゃあ、そうしてみるね?」 おい!何煽ってるんですか!?ガンガンアタックしてとか・・・何言っちゃってるの!? 俺は本当に困ってしまっていた、そんな顔を見てか美鈴が 「大丈夫?なんか気分悪い?まこ?」 「い、いや・・・何とか大丈夫だよ・・・」 俺は親友に悟られないように作り笑顔でそう返していた、ほんとどうしたらいいんだ? なんで、俺のふつ〜の日常がこんな、非日常になってしまったんだ・・・神様、俺、何か悪い事しましたか?・・・そう思っていると、キーンコーンとチャインが鳴り、先生がやって来たので、いつものように授業が始まったのであった・・・ 俺は、本当にこう思っていた、マジでどうしたらいいんだと・・・ |
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