俺と彼女と非日常〜第五話〜俺と彼女と妹〜 |
作者: 零堵 2011年08月30日(火) 18時31分21秒公開 ID:LjOpF6jSo/I |
俺こと、南山真琴(みなみやままこと)は、休みの日に親友の栗谷美鈴(くりやみれい)に連れられて、秋葉原の天空カイザーとか呼ばれるアニメの、限定コスプレ会に強制的?に参加させられて、そこで色々な女の子に写真撮られて、まあ写真撮られるのは、まあよしとしよう・・・でも、その後、美鈴がその俺が演じたレキだっけ?そのコスプレ衣装を着た画像を携帯の待ち受けにしたらしい、うん、勘弁して欲しいというか、出来ればやめてほしいなと、俺は思っていた まあ、そんな休みの日が終わり、次の日、いつもと同じく俺の通っている山野辺高校の登校日、俺はやっぱりというかいつもの時間に起き、いつもの制服に着替えて、いつもと同じ時間に家を出る ここまではまあ、普通の日常だ、そしていつも同じ時間に学校について、昇降口へと入って行くと、下駄箱の前に、立っていた人物がいた、その人物はと言うと・・・ 「おはようございます、南山さん」 そう言ってきたのは、今、俺の悩みの種でもある人物、汐崎美咲(しおざきみさき)であった、何故この汐崎美咲が悩みの種だと言うと、先日、俺こと南山真琴に向って「好きです、付き合って下さい」と、言って来たからだ、普通の男なら彼女は結構クラスの中でも人気あり、ファンクラブ、MKFCまであるので、「是非OKです」とか「よろしくお願いします!」とか快く引き受ける事だろう、じゃあ何で俺が悩んでいるのかと言うと、俺はこう言った話し方だが、正真正銘彼女と同姓、つまり、俺も女の子な訳である、だから、告白されてどう返事したらいいかと、悩んでいたりもしているのである 「えっと・・・おはよう」 俺は、ぎこちながらも挨拶だけはしっかりとした、すると彼女は、笑顔でこう言ってきた 「実は、南山さんに言いたい事があるんです」 「は、はい?言いたい事?」 はて、何だろう?もしかして前回と同じく「彼女にして下さい」とかだろうか?でも、ここは人気のある昇降口、男子生徒や女子生徒だっている、そんな場所で俺に一体何を言おうとしているんだ?この女は? 「今日のお昼、屋上に来て下さい、お待ちしておりますね?逃げないでくださいね・・・」 そう言って、彼女は俺の前から去って行った、彼女に言われた事はつまり [今日の屋上に来て下さい]だそうだ 一体何の用なんだ?しかも最後に逃げないでね・・・と言いやがった なんか逃げたら何されるか分からないよな・・・俺は、ちょっと恐怖を感じながら、靴から上履きに履き替えて、教室に向かう事にした 教室の中に入ると、すぐに美鈴が俺に向かって話しかけてきた 「おっはよ〜、まこ〜」 「おはよう・・・」 「どったの?なんか顔青いけど?辛いの?」 「いや・・・別に」 そう言って俺は、自分の席に着く、席に着いて汐崎美咲の方を見てみると、相変わらず女友達と会話していたので、とりあえず俺はほっとする事にして、教科書を机に入れる作業をしていると、再び美鈴が話しかけてきた 「まこ〜、昨日はありがとね?私、本当に楽しかったよ?」 「そう・・・あ、美鈴」 「何?まこ」 「ケータイの待ち受け、見せて」 「え?いいよ?、はい」 そう言って、美鈴は何も疑わずに俺に、自分の携帯を渡す 美鈴から携帯を受け取ると、中の画像を見た、携帯の待ち受け画面には、昨日言っていたのと同じく、俺=レキの格好をした姿が収められていたので、俺は即刻デリートボタンを押して、にこやかにこう言った 「はい、ありがと、じゃあ返す」 「いえいえ・・・って、何で画像消えてんの!?」 「自分の画像だから、消させて貰いました、以上」 「ひ、ひどいよ〜まこ〜・・・、何も照れて消す事ないじゃんか〜」 誰が照れて消しただ!全然違うぞ!そう言ってやろうと思ったが、キーンコーンと授業開始を知らせるチャイムが鳴ったので、言うのをやめにしたのであった・・・ そして授業もいつもどおりに終わり、お昼の時間 俺は、汐崎美咲に屋上に来るように言われたので、屋上に向かう事にした 屋上に向かおうとすると、美鈴が俺に話しかけてきた 「あれ?まこ?何所に行くの?」 「ちょっと、用事が出来て・・・」 「え〜?一緒にご飯食べようと思ったのにな〜?そんなに大事な用事なの?」 「ま、まあ・・・そうなのかと」 「ふ〜ん、じゃ、ま、いっか、行ってらっしゃい〜」 そう言ってきた、まあついていく〜とか言われないだけマシか・・・と俺は、そう思ったのであった・・・一体屋上で何が待ち構えているのか?考えても分からなかったので、とりあえず俺は屋上へと向かう事にしたのだった・・・ |
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