俺と彼女と非日常〜第七話〜俺と勉強〜
作者: 零堵   2011年09月21日(水) 12時54分43秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
俺こと、南山真琴(みなみやままこと)は、至って普通の人間である、運動だって平均だし、学力も平均クラスである、そんな普通の日常をだらだらと毎日過ごしていたのだが、その普通の日常が、ちょっとずつ変わっていった、何故変わったのかというと、いつもと同じく山野辺高校に登校したある春の日、下駄箱の中に一通の手紙が入っていたからである、その手紙の内容は「放課後、音楽室で待ってます」だった、その手紙を貰ってから、俺の普通の日常が非日常へと変わっていくのであった
そしていつものような時間に起き、学校へと行く支度をして家へ出ようとすると、妹の南山亜季(みなみやまあき)が話しかけてきた
「お姉ちゃん、はい、お弁当」
「いつも、ありがとう、亜季」
「ううん、作るの楽しいしね?お姉ちゃん?昨日も言ったけど・・・他の人にお弁当貰っちゃ駄目だからね!」
「う、うん、じゃあ行ってきます」
そう言って俺は家を出る、うん、出来た妹だよね?最後の台詞はちょっと怖かったけど・・・
そう思いながら、俺の通っている山野辺高校に辿り着く、昇降口に入り、下駄箱に向かうと
「おはようございます、まこ」
昨日と同じく、汐崎美咲(しおざきみさき)だった、なんでいるの?と思ったが、俺はとりあえず挨拶してみた
「おはよう、美咲さん」
「あの・・・今日も作って来たので、貰ってくれますよね?」
そう言ってきた、ちなみに作って来たというのは、昨日屋上で渡されたお弁当の事だとは思う
でも、俺は妹に言われた事を言う事にした
「ごめん、受け取れない」
「何でですか!」
「妹にそう言われたから」
「妹さんに?」
「そう、「お姉ちゃんのお弁当は私が作るから、他のは断って!」って、そう言う訳だから、じゃあ」
「あ、待って下さい!」
そう言って俺は、上履きに履き替えて、自分の教室へと向かった、その場に残ってたら一体何を言われるか・・・と思ったからである
教室に辿り着くと、既に何人かは登校していて、他愛のない会話を続けていた
俺は自分の席について、教科書を机に入れる作業をしていると、やっぱりと言うか今日も、俺の親友の栗谷美鈴(くりやみれい)だった
「おっはよ〜、まこ」
「おはよう」
「もうそろそろだよね?」
「何が?」
「何がって・・・テストだよ〜、この時期ってそうでしょ?」
あ、確かにそうだった、去年の今頃も、この時期中間テストとか呼ばれる、国語、社会、理科、数学、英語の五教科の総合テストが開始されるのである
「あ、確かにそうだね」
「でね?今日、まこの家で勉強会しようと思うんだけど?駄目?」
いきなり勉強会とな?まあ、それもいいかも知れないけど、なんで俺の家でやる事が決まっているんだ?
「・・・美鈴の家じゃ駄目なの?」
「私の家はちょっとね・・・、まこの家行くの久しぶりだし、いいでしょ?」
う〜ん、どうしようか・・・まあ、断るのも一つの手だが、別に断る理由も無いしな?俺は、とりあえずOKする事にした
「まあ、OKかな」
「ありがと〜まこ、じゃあ今日の放課後から毎日だね」
は?毎日ですと?と言う事は毎日来るのか?こいつ・・・
まあ、OKしちゃったし、しょうがないか・・・と、俺は思っていたのであった・・・
■作者からのメッセージ
零堵です。
話数的に言うと、今、現在、この物語、八十四話まで出来ていたりします。

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