俺と彼女と非日常〜第九話〜俺と勉強その3〜
作者: 零堵   2011年10月13日(木) 11時41分58秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
俺こと、南山真琴(みなみやままこと)は親友の栗谷美鈴(くりやみれい)を家に連れて、テストが近いので勉強する事になったのであった
「まこの部屋来るの、ほんと久しぶり〜」
そう美鈴が言う、そんな久しぶりだったっけ?まあ、妹の南山亜季(みなみやまあき)が忘れるぐらいだから、そんな久しぶりかもしれないのだが
「じゃあ、早速勉強始めようか」
「そうだね、まず、どの教科からやろうかな?」
「そうね・・・じゃあ、最初は国語からやろう」
「りょ〜かい」
そう言って、国語の教科書とノートと筆箱を取り出して言う
「で、どこだっけ?試験範囲?」
「先生が言ってなかった?「ここからここまでが試験範囲だって、美鈴、授業中聞いてなかったの?」
「なはは・・・その時、夢の国に旅立ってたかも・・・」
夢の国って何だ?はっきり言うとそれって、つまり寝てて聞いて無かったって事じゃあないのか?
「ちなみにね?その夢って、まこと私がらぶらぶで踊ってる夢だったよ?」
何ちゅ〜夢を見てるのだこいつは・・・そういう願望があるのか?と思ってしまうじゃないか・・・
「・・・とりあえず、ここからここまでだから、ノートに書き写そう?」
「りょうかい〜」
そう言って、俺と美鈴は教科書に書かれてある文字をノートに書き写す
「あ、まこ〜この字何て読むの?この、纏って文字だけど?」
「これは確か・・・纏(まとい)って言うんじゃないかと」
「さんきゅ〜まこ」
そんな感じで黙々と書き写す作業していた
そして時間が過ぎ、約二時間ぐらいは経過したであろうと思った時、美鈴が突然こう言った
「あ、もうこんな時間、家に帰らなくちゃ!」
「何かあるの?」
「うん、私のお気に入りのアニメ、天使世界(エンジェル・ワールド)がやるんだ、じゃあ、私、帰るね〜」
天使世界?また、知らないアニメだな、まあ俺はほとんどアニメとか見ないというか、やってる時間知らないだけなんだが・・・
「あ、そう、じゃあまた、明日」
「うん、明日ね〜じゃね〜まこ」
そう言って美鈴は俺の家からダッシュで帰って行ったのであった
俺もず〜っとペンを動かしていたので、疲れたので今日はここまでにしようかな?と思って、書く作業をやめて自分の部屋から出ると、妹の亜季が話しかけてきた
「お姉ちゃん、勉強終わったの?」
「うん、まあ、やれるとこはやったから今日はもういいかなと」
「あの人は?」
「あれ?逢わなかった?物凄い勢いで帰って行ったけど」
「そうなんだ・・・よかった・・・」
そう亜季は笑顔で言いました、うん・・・何が良かったんだろう?と疑問に思ったが、聞かない事にした
「あ、お姉ちゃん、夕食作ったから食べて?」
「本当?じゃあ、頂こうかな」
「うん!」
こうして、俺は妹の亜季と一緒に亜季の作った料理を食べた、まあ普通親とかが作るようなものなのだが、俺の家族は三人家族で、まあ母親は仕事で夜遅くに帰ってくるので、いつも夕食は亜季と二人だけで食べていたりするのである
「おいしい?お姉ちゃん」
「おいしいよ」
俺は本心からそう言っていた、まあ妹の亜季は料理が上手いので、本当に俺は幸せ者だとは思う
「嬉しい、好きな人に食べて貰うのが一番うれしいんだ〜」
・・・・これはラブじゃなくてライクの方だよね?家族愛と言う意味で・・・
そう思いながら俺は、亜季の作った料理を完食し、風呂に入ってパジャマに着替え、明日の準備をして眠る事にしたのであった・・・
こうして、俺の試験勉強初日が、終わりを告げたのである・・・
■作者からのメッセージ
補足
天使世界(エンジェル・ワールド)
毎週月〜金曜日の夜7時から15分だけやるアニメ
主役の天使、ミファエルが人間と出会い、さまざまな問題を解決していくというハートフルストーリー、少々恋愛、コメディ要素あり

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