気が付いたら、魔王の部下になってました・・・〜第二話〜魔法を使ってみよう〜初級編〜
作者: 零堵   2012年05月02日(水) 11時18分18秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
俺は、魔法を習うために、外に出る事にした。
外に出てみると、生あったかい風が吹いていて、草が一本も生えていなく。
地面が・・・なんか、青かった。
色的にここは、土の色の茶色だったり、草の色の緑だと思うのだが・・・
見渡す限り、真っ青な地面であった。
「なんなんだ・・・この青い大地は・・・」
「ああ、ここは魔国エデルドの中でも、唯一珍しい、ブルーアースと呼ばれる場所に、魔王城を建てたのよ、ちなみにこの地面は、魔力が含まれてるから、食べると魔力が回復するわ」
「え、食べられるの!?」
「ええ、食べられるわよ?但し、目茶目茶不味いけどね?」
「そうなのか・・・」
「じゃあ、早速初歩の魔法から、教えるわね?まず、魔法には、火、水、風、土、光、闇の六種類あって、最初に教えるのは、火の呪文よ?小さい火を思い浮かべて、こう言うの、フレアス!」
そうマイが言った途端、マイの指先から小さい火がぽっと出現した。
「これが、第一段階のフレアスって言う火の魔法よ?ちなみにこれを強化すると、フレアードと呼ばれる火の球になって、さらに強くすると、フレアボールと言う火炎球になるわ、じゃあ、まず最初にこのフレアスを、やってみなさい」
「分かった、やってみる」
俺は、そう言って、小さい火を思い浮かべる。そして
「フレアス!」
そう叫んだ。だが・・・
数十秒待っても、小さい火は全くできず、俺は焦って何回も叫ぶ。
「フレアス!フレアス!フレアス!フレアス〜!!」
いくら叫んでも、全く小さい火は出なかった。
「う〜ん・・・どうやら、孝之、貴方は火の呪文は一切使えないみたいね・・・」
「そ、そうなのか?」
「ええ、普通なら子供でも習えば、出来るのだけど・・・」
ガーン・・・俺は、子供よりも劣っているというのか・・・
ちょっと、ショックだった。
「ま、まあ・・・気を取り直して、次の呪文を教えるわよ?じゃあ、次は、水の呪文ね?水の呪文は、火の呪文と違って、イメージしにくいけど、まず流れる川をイメージして、そしてこう言うの、アクアス!」
そう言うと、何も無い空間から、水が出現して、水鉄砲が一回撃てる量だった。
「これが、水の呪文よ?さあ、孝之、やってみなさい」
「あ、ああやってみる・・・」
そう言って、俺も頭の中でイメージして、こう言う。
「アクアス!」
しかし、さっきと同じく、全く反応がなかった。
「マイ・・・俺って、もしかして才能ないのか・・・?」
「う〜ん・・・ま、まだ分からないわよ?とりあえず、色々やってみましょう?」
そう言って、マイは風の呪文、土の呪文、光の呪文を俺に教えてくれたが
俺は、そのどれも使えなかった。
ここまでくると、ちょっとやさぐれるぞ・・・
「もしかして・・・孝之って」
「な、何?」
「闇の呪文しか、使えないのでは?」
「え・・・闇の呪文?」
「そう、じゃあ初歩の呪文を言うわね・・・シャドースネイク」
そう言うと、マイから黒い何かが飛び出して、マイの形になった。
「これは?」
「これは、私の影ね、この影を相手に飛ばして、相手を動けなくすると言う呪文よ?孝之、やってみてくれない?」
「あ、ああ・・・」
俺は、そう言って、マイと同じ言葉を言ってみた。
「シャドースネイク・・・」
そう言った瞬間、二体の影が出現して、俺と同じ大きさになった。
「やっぱりそうだわ、孝之、貴方、闇属性の呪文しか使えないみたいよ?」
「そ、そうなのか・・・ま、まあ、これが俺の初めての魔法なんだよな・・・」
マイに一属性しか使えないって言われたけど、初めての魔法にちょっと、興奮してしまった。
「なら、闇属性中心の魔法を教えるとしましょうかね?っと、今日はもうここまでにしましょう?」
「ま、まあ、そうだな、ちょっと疲れたし、ところで・・・これ、どうやって消すんだ?」
俺は、自分の二体の影を指さす。
「解除する場合は、ドロップと言いなさい、魔法をキャンセルされるから」
「解った、ドロップ」
そう言うと、二体の影は、ぱっと消失した。
「まあ、これで孝之は、ひとつの魔法を覚えたってことよね?」
「まあ、そうなるかな?」
「それじゃ、お腹もすいた事だし、城に戻るわ」
そう言って、マイは魔王城の中に入っていく。
俺も、マイの後をついて行く事にしたのであった。
■作者からのメッセージ
零堵です。
う〜ん・・・他にここに投稿する人いませんね〜
何でなんだろ?って感じなのですが

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