しゅごキャラ!キュンキュン 第十八話「決裂と結託」
作者: My heart egg   2015年12月26日(土) 13時24分36秒公開   ID:PuRXXw6Teqs
しゅごキャラ!キュンキュン18

第十八話「決裂と結託」
光輝「相馬先輩!?どうしてここに?」
空海「お前こそ、どうしているんだよ。ダチといるってことは、面白そうだから一緒に観戦しないか?っていうことか」
光輝「まあ、そうですけど…」
空海「ふーん、で、名前は?」
健「藤田健です。聖騎士学園に通っています」
空海「聖騎士学園というと…歌唄を知ってるか?」
健「ええ、我らディフェンダーのリーダーでした」
空海「そうか!あいつ学園でそんな立場にいたのか」
健「ちなみに、お名前は?」
空海「ああ、相馬空海。歌唄の彼氏だ」
二人「えーー!?」
健「リーダーに、彼氏がいたなんて…」
光輝「というか、いつの間にそんな関係になったんですか」
空海「へへ、まあその辺のことは後で教えるから、まずは応援席を探そうぜ」
そういうことで、三人は応援席を探すことにした。
一方、ラグビー好きの五人と、彼らと行動を共にしていた新田、河野、生田の三人は霜月選手を探していた。
真「航一、本当にこの辺で会ったのか?」
航一「ああ、確かにあの時会って話をしたのは、霜月選手だった」
真「よし、手分けして探そうぜ。翔太郎はあっちとその周り。俺達はここで待機。異論は無いよな?」
皆「オッケー」
翔太郎「ってちょっと待った!!探すの俺だけ?」
真「頑張れよ、翔太郎」
進次「なるべく早く戻って来いよ」
元「大丈夫、俺たち絶対ここを動かないから」
翔太郎「う、うん」
そういって翔太郎はその場を離れた。真、進次、渡、竜一の四人はそれを見て笑っていた。
それを影で見ていた人がいた。敵であるエッグメーカー社の下里優子だった。
優子「ふふ、次のターゲット発見。あの迷い、苦しみ。間違いないわ」
優子はそういって翔太郎に近づくことにした。
一方、応援席を確保した光輝、健、空海の三人は霜月選手を探しに行ったきり戻ってこない八人を探していた。
光輝「真、電話の電源を切ってる。何かあったのかな」
健「進次にも電話してみたけど繋がらなかった。あいつらどこ行ったんだよ」
空海「おい、二人とも、あそこにいるのって、霜月選手じゃねえか?」
二人は空海の指差した方向を見る。そこにはテレビでよく見る霜月選手がいた。
光輝「聞いてみよう!」
光輝と健は霜月選手に八人の少年に会っていないかを聞いてみた。返ってきた言葉は、
霜月「いや、川平君っていう少年には会ったけど、ほかの子には会ってないなぁ」
という言葉だった。健と光輝は目を合わせる。お互い心配している顔だった。
その時、スタジアムの方から悲鳴が聞こえてきた。
光輝「何が起こったんだ?」
健「行ってみよう」
光輝、健、空海の三人はスタジアムのある方へ向った。
そこには、腐卵を出した翔太郎とそれを出した張本人、下里優子と、驚いている七人の友達がいた。
光輝「翔太郎!」
健「航一、何があったんだ?」
航一「あいつ、×たまでも?たまでもない不思議なたまごを翔太郎から出したんだ」
光輝「それだけじゃ分からないよ!翔太郎と何を話したの?」
真「それは俺から話す。実は……」
真は数分前にあったことを話した。
彼ら八人は霜月選手を探したが、結局見つからなかったため、ここに集まって今後のことを話し合っていた。
真「結局見つからなかったな」
元「翔太郎は責任取って最後まで探せよ?」
真と元はそう言って応援席の方へ向かった。それに新田、河野、生田の三人もついていく。
航一「どうする?」
翔太郎「……いいよ、先行ってて」
翔太郎はそう言って航一と別れようとした。
そこへ下里優子が現れた。
優子「あなた、皆のところへ行かないの?」
翔太郎「いいんです。探さなきゃ…」
優子「ふふ、迷ってるでしょ?探しても見つからない。だから本当は皆の所に戻りたい。だけど戻れない」
翔太郎「だからなんですか?」
優子「じゃあその迷い、その心の腐りをどうにかしてやるわ!」
優子はそう言うと、翔太郎からこころのたまごを抜き取り、腐卵に変えた。
そして、現在に至るということだった。
光輝「真!!お前、一回たまご抜かれただろ?どうしてすぐに助けを呼ばなかった!」
真「いや、仕方ないだろ?悪いのは翔太郎だし…」
光輝「あーーもう!!仕方ない、空海先輩!行きますよ」
空海「オッケー、いつでも良いぜ」
健「ちょっと待った!僕も行くよ?」
二人「え!?」
健「ごめん、僕キャラ持ちなんだ」
光輝「嘘、健君キャラ持ちだったんだ」
空海「ならばトリオでいくぜ!」
三人「僕(俺)の心、アンロック!」
三人はキャラなりし始めた。それを見て優子も、
優子「私の心、アンロック…」
と言い、キャラなりを始める。
結局四人がキャラなりをした。
光輝「キャラなり、フォーチュネイトスピーディー!」
空海「キャラなり、スカイジャック!」
健「キャラなり、ミコトスピリッツ!」
優子「キャラなり、ディズヴァイラス!」
三対一の戦いが始まる。
優子「三対一か…私、どう見ても不利よね…仕方ない、卵割!!」
優子がそう言うと、翔太郎が産んだこころのたまご、腐卵が三つに分裂し、その三つの腐卵が割れ、中からヴァルスが生まれた。
優子「さぁヴァルス、私のために働きなさい!」
ヴァルスは了解の意を表し、ポイズンスピアを三人に向ける。
健「なんだあいつ」
光輝「気をつけて健君!奴らの武器は毒性があるんだ!」
健「ま、全然大丈夫だけど、ね!」
健は神剣・天薙を振るう。三体のヴァルスもすぐに浄化された。しかし、
優子「そう簡単に終わらないわよ?ヴァルスはまだたくさんいるのよ?」
優子がそういい終わると同時に、またたくさんのヴァルスが現れた。
光輝「くそっ、次から次に…」
健「ならば…光輝君!コラボ技だ!」
光輝「コラボ技?……よく分からないけどやろう!」
健「じゃあ、ミネルヴァとキャラなりして?」
光輝「わかった。タイムラル、ミネルヴァと交代!」
タイムラル「オッケー」
光輝は再度キャラなりし、フォーチュネイトクーリッシュになって、武器であるアイシクルカリバーを出した。
光輝「これでいい?」
健「完璧!コラボ技いくよ!」
光輝はついていけなかったので、とりあえず武器を健に向けた。健は光輝の向けたアイシクルカリバーに神剣・天薙を合わせる。そして、
二人「ダイヤダストスパークル!」
というと、剣と剣が擦れ合い、光り輝く氷の粒が全体に放射され、ヴァルスは全てこころのたまごに戻った。
健「やった!僕の技でも浄化が出来た!」
光輝「よくわからなかったけど、友情パワー全開だったね」
空海「俺も頑張ったのに……」
ダイチ「そうだよな…はぁ」
光輝と健は笑っていた。
航一「お疲れ様!全員の避難、完了したぜ……ってもう終わりかよ」
健「うん。終わったよ。さあ、試合観戦といこう!」
航一「そうしたいけど……」
航一は振り返る。三人もそれを見る。そこには、念願の霜月選手に会えた七人がサインをもらったり、握手をしてもらったりと、霜月選手が大変そうだった。翔太郎もいつの間にか回復していた。四人もその中に入り、やっとその場に平和が訪れたのだった。
■作者からのメッセージ
続きを書きました!ラグビー編、いかがだったでしょうか。
さて、次回は前回書けなかったVOCALOIDとのコラボ小説を
今度こそ書きたいと思います!発表は遅くなるかもしれませんが、
次回もよろしくお願いします!

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