しゅごキャラ!キュンキュン 第十五話「優れた姉と劣った妹」 |
作者: My heart egg 2015年08月15日(土) 15時46分32秒公開 ID:dJ/dE12Tc8A |
しゅごキャラ!キュンキュン15 第十五話「優れた姉と劣った妹」 ディフェンダーは×たまがいる場所に着いた。幾斗は先にキャラなりを済ませ、×キャラと戦っていた。 健「ここは先生と咲夜と僕に任せて、先輩は航一と明美を!」 明美「私はここに残る!」 航一「明美、来い!」 健「ツルギ、行くぞ!」 ツルギ「うむ、行こう」 健「僕の心、アンロック!」 健はキャラなりし始めた。光が解き放たれた後にいたのは、和服を着た健だった。 健「キャラなり、ミコトスピリッツ」 カトレア「咲夜、私達も!」 咲夜「うん、行くよ!」 航一「暴走するなよ!」 咲夜は気持ちを落ち着かせた。そして、腕を横に広げた。 咲夜「私の…心、アン…ロック」 咲夜はキャラなりを始めた。カトレアがたまごに戻り、咲夜の心に入る。その時、紫色の光が咲夜を包んだ。 咲夜「ハァ…ハァ……!?」 明美「お姉ちゃん!?」 航一「咲夜!しっかりしろ!」 咲夜は苦しんでいる。数分後、苦しみが咲夜から離れた時、咲夜は本来の姿ではないキャラなりをしていた。 咲夜「妾の名は…エターナルナイツ……永遠の闇へ誘ってやるわ」 明美「お姉ちゃん…」 歌唄「咲夜、どうしたの?」 健「先輩は知らないですよね。咲夜はキャラなりすると、暴走する時があるんです。実は俺と咲夜のキャラは、先輩の持つイルや、月詠先生の持つヨルと同じように、闇の力が少し強いんです。俺はキャラなりした時、ツルギの闇を浄化しているけど、咲夜は、浄化できる時と、できない時がある」 歌唄「どうして?」 幾斗「俺のデスレーベルと同じように、たまごに身体を操られているのか?」 健「それも有りますが、咲夜がああなった理由には明美が関わっているんです」 歌唄「明美が?あの二人に何があったの?」 航一「実は、先輩がいない時に、二人から話を聞いたんだ。その話によると…」 航一は咲夜と明美が三歳の時の話から始めた。この年になると、二人は言葉を発するようになったが、明美はまだ上手く話すことが出来なかった。しかし、咲夜は違い、幼稚園でやらせた英会話を上手に使い、家の中で簡単な英語の挨拶を話すこともあった。咲夜はよく両親から褒められていたが、明美は違った。二人が七歳になった時、やっと明美が成長し始めたが、咲夜はそれよりもっと上にいた。今後のことを考えた母は、明美を夫に預け、離婚することを決めた。そして咲夜は母の下で、明美は父の下で暮らすことになった。しかし三年後母が、溜まっていたストレスで倒れ、急死。それを聞いた父が明美を連れ、妻の居場所へ向かうが、父がスピードを出し過ぎ、父は事故死、明美はかろうじて生きていた。明美は車を抜け出し、死んだ父を見て、泣いた。そこへ野次馬が集まる中、現れたのは咲夜だった。咲夜の住む家の近くでの事故だったので、心配になって来たそうだ。咲夜は明美を家に連れて行き、そこで二人で泣いた。それからの生活はとても大変なものだった。二人には伯父さんがいたが、外国にいる為、いつも会えるとは限らなかった。それでも二人は強く生きた。そのお陰で咲夜はたまごを産み、話し相手も出来た為、前よりは楽しい生活を送って現在に至っている。 歌唄「二人に、そんなことが…」 健「先輩。咲夜を止められるのは明美だけです。だけど明美は力を得ていない」 咲夜「そうだ。私の愚妹はまだ力を得ていない。つまり妾を止める者はいない!」 明美は涙を拭って立ち上がった。 明美「わかったよ、お姉ちゃん。あたしが相手になる」 咲夜「貴様に何が出来……ん?」 その時、明美の周りに風が吹き、髪がなびいた。そして小声でこうつぶやいた。 明美「あなたの名前は、シルフ。あたしを成長させた、とても元気なキャラ」 明美がそう言うと、風は一層強まり、明美は風と共に消えた。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 明美が目を開けると、そこは別世界だった。 明美「ここは?」 シルフ「明美ちゃん。始めましてだね!」 明美「あなたがシルフ?」 シルフ「そう。私はいつも、あなたをたまごの中で見ていたよ。あなたは元気な時によく笑っていたわ。その元気が私達の力になる」 明美「え?私達?」 シルフ「さぁ!わたしとキャラなりしよ?」 明美「………うん!」 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 明美がこちらに戻ってきた時、明美は緑色の服に包まれていた。 航一「明美、なのか?」 健「すごい、明美がキャラなりをした!」 明美「キャラなり、リーフブレイバー!」 明美は姉を助けるため、戦う。 |
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