しゅごキャラ!キュンキュン 第十六話「優劣なんて関係無い」
作者: My heart egg   2015年08月30日(日) 21時31分39秒公開   ID:dJ/dE12Tc8A
しゅごキャラ!キュンキュン16

第十六話「優劣なんて関係ない」
明美はキャラなりした。咲夜はただ睨んでいた。
咲夜「力を得たか」
明美「お姉ちゃん、今暴走を抑えてあげる!」
咲夜「やれるものならやってみるがいい」
明美「行くよ、お姉ちゃん」
明美がそう言うと、明美は走って近づき、咲夜に殴りかかった。しかし、咲夜が素早く守り、反撃の殴りを見せた。
健「やめろ!姉妹喧嘩なんかするもんじゃない!」
航一「健、こっちは俺に任せてお前は×たまを!」
健「分かった、頼む!」
航一「俺のこころのたまごよ、少し力を貸してくれ!出でよ、スターソード!」
航一はそう言うと、一振りの剣を出した。
航一「咲夜、くらえ!」
航一は咲夜にスターソードを振り下ろした。しかし、咲夜はただ笑っていた。
咲夜「そんな弱い力、妾には効かぬわ」
航一「だろうな、だけど」
明美「こっちはどう?ストームカッター!」
明美は咲夜をかまいたちの様なもので斬りつけた。それを受けた咲夜が苦しむ。
航一「健、今だ!」
明美「×たまもお姉ちゃんも、両方まとめてお願い、フジケン!」
健「……武神、雷神の力を纏い、今こそ、浄化する!」
健はそう言うと、剣を胸の前に掲げた。それと同時に、×たま、咲夜は動きを止めた。皆は健から離れた。歌唄も皆に続いて離れた。
その時、雷鳴が鳴り、雷が健に落ちた。
歌唄「ちょっと!フジケン大丈夫なの!?」
明美「まぁまぁ見ててよ。フジケンの必殺技だよ?」
健「必殺、ゴッドサンダースラッシュ!」
歌唄「まさか!たまごを壊すつもり!?フジケン、やめなさい!」
航一「落ち着いて先輩!健はたまごを壊そうなんて考えてないから。現にほら」
歌唄が辺りを見渡すと、沢山の光輝くこころのたまごと、落ち着きを取り戻した咲夜がいた。
咲夜「う…うぅ」
明美「お姉ちゃん?」
咲夜「明美、ごめんね。私、また暴走しちゃった」
明美「もうそんなこと言わないでよ。これからも私達、ずっと姉妹だよ」
咲夜「……うん!」
咲夜はそう言って笑った。歌唄もほっとしたせいか、笑いを浮かべた。しかし、歌唄には一つ疑問が残った。
歌唄「カトレアはどこに行ったのかしら」
歌唄の言葉に反応し、咲夜は泣き出した。
咲夜「カトレア…先輩、カトレアが消えてしまったの」
咲夜の目には涙が浮かんでいた。
歌唄「そうだったの。でも大丈夫。咲夜が願えば、またキャラはあなたの前に現れるわ」
咲夜は涙を拭いて頷いた。
歌唄「さ、帰りましょ。もう遅いわよ」
皆「はい!」
そう言って皆歩き出した。
歌唄(そう言えば、幾斗はなんで先生に……帰ったら聞いてみよ)
歌唄は不思議に思いながら、今日一日を振り返った。
一方、皆に黙ってカトレアを追いかけた幾斗は空にいた。
幾斗「これからどうするんだ?」
たまご「咲夜ちゃんのことは忘れるでしょう。でも、もしも生まれ変われるならば、その時はまた咲夜ちゃんと」
幾斗「答えになってねぇぞ」
たまご「……生まれ変われるように、いろいろと努力をします。ありがとうございました。咲夜ちゃんをお願いします」
そう言って、こころのたまごは消えた。
ヨル「生まれ変われるかニャ、あいつ」
幾斗「さぁな。帰るぞ」
ヨル「ニャ」
今まで色んな女の子に会ってきた幾斗だが、たまごを失ってしまった子は初めてだった。彼女には心のケアが必要だなと思いながら、幾斗は歩き出した。
■作者からのメッセージ
スピンオフ第一弾最終回をお送りしました。双子が仲直りして良かったですね。
さて、明日は初音ミクの誕生日!ということで、スピンオフ第二弾は初音ミクとコラボした小説を書いてみようと思います。ご期待下さい!

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