しゅごキャラ!キュンキュン 第十九話「音で笑顔を…」
作者: My heart egg   2016年04月12日(火) 15時10分10秒公開   ID:KgKRhxdWQW6
しゅごキャラ!キュンキュン19

第十九話「音で笑顔を…」
巷ではクリスマスの雰囲気が漂い始め、ツリーやリースで店が飾られている。こんな時は聖夜学園、聖騎士学園が一番精を出す。特に、初等部が力を入れていたのだった。
くるみ「やっぱり、七夕とクリスマスには星がなくちゃね、ミル?」
ミル「うんうん。ミルもそう思う!」
くるみ「じゃあツリーの一番上にこの大きい星を置いて?」
ミル「え?あたしが?」
くるみ「ファイト!」
ミル「え〜、あたし一人じゃ無理だよ」
ムサシ「仕方ない。拙者が手を貸そう」
ヒナタ「僕も手伝う!」
ミル「二人ともありがとう!じゃあお願いね?」
二人「そんな〜」
それを見て、くるみは笑っていた。これで無事にクリスマスツリーが飾り終わるだろう。少し休憩しようと思い、後ろを振り返る。あともう少しで飾り付けが終わる。そういえば、なぜロイヤルガーデンにも飾り付けをしなければならないのかはまだ聞いていなかった。そう思っていると、司がロイヤルガーデンに入ってきた。
司「これは凄いね。みんなお疲れ様。休憩ついでに、ちょっと集まってくれるかな?」
司がそう言ったので、皆は仕事の手を止め、司の所へ集まる。
司「そういえばまだ、なぜロイヤルガーデンを飾らなきゃいけなかったを話していなかったね。実は、今回のクリスマス会は、聖夜学園と聖騎士学園の幼等部から高等部までの生徒全てで行う特別プログラムなんだ」
皆「ぜ、全校生徒で!?」
司「そう。今回でクリスマス会は39回目を迎えるんだ。その記念としてするんだよ」
くるみ「39回目……」
やや「なーんか、中途半端だねー」
りっか「普通、50周年記念とかじゃないんですか?」
司「39っていう数字はとてもいい数字だよ。なぜなら…」
海里「39を別の読み方で読むと、サンキュー。感謝する、という意味になりますからね」
くるみ「なるほど!」
やや「おー!さすがいいんちょ!」
司「その通り。神様に感謝するには丁度いいかなって思って」
りっか「じゃあ今年は、去年までとはまた違うんですね?」
司「そうなんだ。今年はクリスマス会の前に式典を開き、そこで聖夜、聖騎士学園の中等部、高等部の合唱部に歌を歌ってもらうんだ」
りっか「それはいいですね!」
くるみ「でもその話は、私達初等部には関係ないじゃない」
司「いや、くるみちゃん。君には関係あるんだ」
くるみ「へ?私には?」
司「君には聖夜学園初等部代表として、ガーディアンのジョーカーとして、式典で歌ってもらいます」
くるみ「私も歌うの?私、上手く歌えるかなぁ…」
司「大丈夫。くるみは歌上手いよ」
くるみ「司兄ちゃん……ううん。そんな手には乗らない!」
司「いや、本当に大丈夫だから。あの有名なアイドル、ほしな歌唄もこの合唱に参加するし、ほしな歌唄から練習を受けたら絶対大丈夫」
くるみ「うーん……それじゃあ、あむ先輩も参加させて」
司「それはもう流に言っといた。多分流もそろそろ今回のクリスマス会について、中等部の皆に話しているだろうね」
一方その頃、ロワイヤルキャッスルでは、あむが震えていた。
あむ「あたしが、歌唄と一緒に、ステージに立つなんて…」
流「歌唄ちゃんとは友達なんでしょ?
それだったら、歌唄ちゃんと練習すればいい」
あむ「そ、そうですね。歌唄に相談してみます……」
流「それじゃあ、よろしく頼むよ。今日は解散。皆、飾り付けお疲れ様」
皆「お疲れ様です」
あむ「どうしよう、どうしようどうしようどうしよう!!」
光輝「なんなら、今日僕の家に来て、歌唄と練習する?」
唯世「それはいいね。あむちゃん、これは誘いに乗った方がいいよ。今日僕は塾で、ついて行くことは出来ないけど」
あむ「………ちょっと考えさせて」
唯世「それじゃ光輝君、あとお願い」
光輝「うん。またね唯世」
光輝は唯世を見送り、あむの決断を待っていた。
■作者からのメッセージ
お久しぶりです!著者のMy heart eggです。
4月に入りましたね(小説の中では12月です)。
出すのが遅くなりすいませんでした。
待ってくれた皆さん、大変長らくお待たせしました。
次回もお楽しみに!

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