しゅごキャラ!キュンキュン 第二十話「歌唄のライバル、現る!」 |
作者: My heart egg 2016年05月31日(火) 16時24分29秒公開 ID:KgKRhxdWQW6 |
しゅごキャラ!キュンキュン20 第二十話以降の新しい登場人物 音無未来(みき) 音無家の長女。初音ミクに憧れている高校一年生。下の姉弟に信頼されている。高校では合唱部の副部長をしている。 音無鈴花 天真爛漫な小学六年生。将来の夢はアイドル。VOCALOIDの鏡音リンに憧れている。錬磨とは双子関係で、鈴花が次女。 音無錬磨 姉と同じくとても明るい性格の小学六年生。音無家の長男。将来の夢は詩人。VOCALOIDの鏡音レンに憧れている。 第二十話「歌唄のライバル、現る!」 あれからまだロワイヤルキャッスルに残っていたのは、あむと光輝の二人だけになった。 光輝「僕そろそろ、自主練しなきゃだから、帰るよ?もし決まったら、メールして」 あむ「待って光輝君!あ、あのさ……今日光輝君の家に来ていい?」 光輝「もちろん。あ、そう言えば今日は、幾斗兄さんが夕飯作るって言ってたな」 あむ(え!?幾斗が…料理!?そ、それは……正直…食べてみたい!幾斗が料理するなんて思ってもないけど) 光輝「あむちゃん、大丈夫?」 あむ「だ、大丈夫。と、とりあえず行くね?」 光輝「うん。それじゃまた後で」 そう言って、光輝は先にロワイヤルキャッスルを出た。 ミキ「やっぱりあむちゃん、素直じゃないね」 ラン「素直でなくちゃね、あむちゃんゴーゴー!」 あむ「う、うるさい!帰るよ!」 あむはしゅごキャラ達にそう言い、帰ることにした。 あむは家に着いて、準備をして、家を出た。歩いて数分で光輝の家に着いたので、光輝を呼ぼうとしたが、その前にドアが開き、歌唄が出て来た。 あむ「あ、歌唄!ちょうど良かった、実は今日」 バタン! 歌唄はドアを勢いよく閉めた。歌唄とドア越しで話すことになるが、あむは話し続けることにした。 あむ「歌唄?実は今日、歌唄とクリスマス会で歌う曲の確認がしたくて来たの。確認、いや練習に付き合ってくれませんか?」 歌唄「私、忙しいんだけど。今から買い物に行こうとしていたのよ?」 幾斗「歌唄、買い物行くんだろ?ドアの前立ってたら、行かないっていう意思表示だぜ?」 歌唄と話していたところに、幾斗の声が聞こえてきて、ドアがまた開く。 幾斗「なんだ、あむか。なんか用か?」 あむ「………えっと…あの…」 あむ(そうか、幾斗が買い物に行くことになるから、今いるに決まってるよね……幾斗になんて説明しよう……助けて光輝君!) ??「あら、あむちゃんじゃない?どうしたの、光輝に用?」 あむが歌唄に説明したことを、幾斗にどう話そうかと考えていた時、後ろから女性の声が聞こえた。振り返るとそこには、日黒ひかり、光輝の母が立っていた。 あむ「ひかりさん!お久しぶりです!実は、歌唄とクリスマス会で歌う曲の練習をしたいなって思って来ました」 ひかり「そうだったの。どうぞどうぞ、上がりなさい。寒くなかった?」 あむは安心して光輝の家に上がった。光輝の家に来るのは初めてだったが、部屋の間取りは自分の家と同じようだと思った。 あむ「光輝君はどこに?」 ひかり「たぶん走りに行ったんじゃないかしら。今日はロワイヤルキャッスルで飾り付けをしないといけないから、部活は休みになる。だから家に帰って来てから走るって言ってたわね」 ひかりがそう言った時、玄関から光輝の声が聞こえた。光輝がランニングから帰って来たようだ。あむと歌唄がそこへ向かう。 光輝「ただいまー。そしてお待たせ」 あむ「遅い!」 光輝「待たせてごめんね。実は後ろの三人が、僕の家を探していたって言うから、事情を聞いて連れてきたんだ」 光輝の後ろには、二人の女子と男子がいた。 ??「あ!くるみちゃんの言ってたあむ先輩って、この人かも!」 ??「本当だ!司さんの言ってたことは本当だったんだ。中等部からも生徒が一人参加するって」 ??「なるほど、このメンバーで合唱するのね」 歌唄「ちょっと待って。あなた達が合唱部の代表と、双子の姉弟さん?」 未来「はい。あ、申し遅れました。聖夜学園高等部の一年生、音無未来といいます」 鈴花「聖夜学園初等部の六年生。音無鈴花でーす」 錬磨「同じく、聖夜学園初等部六年生、音無錬磨です」 歌唄「ふーん、三人姉弟なのね。まぁよろしくね」 幾斗「おいおいお前ら、ずっと玄関で立ち話してたら通行の邪魔。そこどけ………って未来?お前、音無未来か?」 未来「え?そうですが……あ!思い出した!まさか、月詠先輩!?」 幾斗「久しぶりだな、元気だったか?」 未来「先輩こそ、また遊びに来て下さいよ〜」 幾斗「そうだな。あ、こうしちゃいられねぇ、買い物行かなきゃなんねーんだ」 未来「じゃあついて行きます!積もる話もありますし」 幾斗「そうか、じゃあ行こうぜ」 そう言って幾斗と未来は出て行った。あむも歌唄もずっとびっくりしていて、開いた口が塞がらなかった。 あむ「幾斗に彼女!?いや、驚かなくていいんだ。これでいい!幾斗はもう私に別の意味で近づかないはず!」 歌唄「良くないわよ!あむ、あんたあれでいいの?幾斗の事、好きだったんでしょ?」 歌唄の目が怒りの目に変わっていた。歌唄はあむの首の根を掴んでいた。 あむ「歌唄、苦しい!」 歌唄「ついて行くわよ、来なさい!幾斗があいつに手を出さないか、監視してやる!!」 歌唄はあむの手を握ったまま、走って行った。 鈴花「面白そう!ついて行こうっと」 錬磨「あ、鈴花、行かない方がいいと思うけ……ああもう!」 鈴花も行き、それを追いかけて錬磨も出て行く。残ったのは光輝だけだ。 光輝「歌唄にとって、未来さんはライバルみたいなものか………すごい戦いになりそうだな…」 光輝の言ったことは正しかった。この後本当に、歌唄と未来が争うとは、誰も予想しなかったことだろう。 |
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