しゅごキャラ!キュンキュン 第二十二話「響け、三重奏!」 |
作者: My heart egg 2016年08月31日(水) 11時21分07秒公開 ID:dJ/dE12Tc8A |
しゅごキャラ!キュンキュン22 第二十二話以降の新しい登場人物 ミラ 音無未来のしゅごキャラ。LOIDEVICE verCに入っている。歌うこととダンスが大好き。 スズ 音無鈴花のしゅごキャラ。LOIDEVICE verOに入っている。高音域の歌を歌うことが得意。 レント 音無錬磨のしゅごキャラ。LOIDEVICE verYに入っている。歌より演奏するのが好き。 第二十二話「響け、三重奏!」 始まりは、悪の幾斗が大鎌をバイオリンに変えたことからだった。悪の幾斗が武器を楽器に変えたことには変だと思った。その時、 悪幾斗「サタニックノクターン」 と悪の幾斗が言い、良い音色の夜想曲を奏でた。そろそろおかしいと思った時にはもう遅く、三人はその音色に聴き入っていた。曲が終わった頃には、三人は何かがふっと抜け、軽くなったような気になった。 悪幾斗「歌唄、もういいぞ」 悪歌唄「はいはい。リリントライデント!」 悪の歌唄は真っ直ぐにリリントライデントを歌唄に向ける。歌唄も防御態勢をとるが、ここで歌唄はおかしいと思った。 歌唄「そんな!リリントライデントが……効果を無くしている!武器が、武器じゃなくなってる!!」 悪歌唄「ふふふ、気づくの遅すぎ。これで終わりよ」 あむ「歌唄、危ない!プリズムミュージック!」 あむは歌唄に危険が迫っているのをすぐに察知し、プリズムミュージックを放った。しかし、技が出てこなかったのだ。 あむ「うそでしょ!?あたしの武器も効果を無くしてる!」 幾斗「お前、何をした!」 幾斗は鉤爪で悪の歌唄の攻撃を受け止めようとしたが、手を休め、悪の幾斗にこう言った。相手はただ笑っていた。 悪幾斗「残念だったな、お前達はあの時、俺の奏でた夜想曲を聴いた。その時点で、お前達の武器は幻想の物と化したんだ。技は出せないし、近接攻撃も出来ない。防御も無理だから……もうわかっただろ?つまり」 悪歌唄「あなた達はここで必ず負けるの!!」 ??「それはどうかしら?」 悪幾斗「何だ、お前ら」 歌唄は攻撃を受けていたため、見れなかったが、あむと幾斗はそこにいた三人を見て驚いた。 幾斗「来るな、未来!」 あむ「鈴花ちゃんに錬磨君まで……何をするつもりなの?」 鈴花「まぁ見てて下さいよ、あたし達の活躍を!」 未来「行くよ鈴花、錬磨!」 二人「うん!」 ミラ「Are you ready?」 スズ「Are you ready?」 レント「Are you ready?」 未来「Yes!私の心、アンロック!」 鈴花「Yes!私の心、アンロック!」 錬磨「Yes!僕の心、アンロック!」 幾斗「未来、キャラなりできるのか?」 あむ「でも、あたし達のやり方と違う。あの三人、何なの?」 幾斗はあむの質問には答えず、ただ三人を見ていた。三人は幾斗がどこかで見たことがあるような、そんな姿に変わっていた。 幾斗「あの姿は、まるでVOCALOIDじゃないか!」 未来「バーチャルディーヴァ、stage on!」 鈴花「サイバーアイドル、stage on!」 錬磨「デジタルトルバドゥール、stage on!」 悪歌唄「幾斗、あいつらにサタニックノクターン、聴かせてやって!」 悪幾斗「任せろ、サタニックノク」 錬磨「そうはさせない!ビートソニック!」 悪の幾斗がバイオリンに変えようとしたところに、錬磨の持つ武器、シタールブレードの奏でる音の攻撃が当たる。悪の幾斗は攻撃することが出来なかった。 未来「サンキュー錬磨。鈴花、あたし達も行くよ!」 鈴花「了解!マジカルタンバリン!」 未来「マイクサーベル!」 鈴花はタンバリン型の武器、未来はマイクが剣になった物を出し、二人も攻撃に加わる。敵の二人は、初めて防御態勢を取った。 幾斗「行けるぞ、未来!」 あむ「頑張れ、三人とも!」 悪歌唄「こうなったら、私の新たな力、見せてやる!ディアボロス、カプリチオ!」 相手の歌唄は、エレキギター型の武器を取り出し、とても大きな不協和音を奏でた。あむ達は耳を塞いでしゃがみ込み、身動きすることが出来なくなってしまった。しかし、三人は違った。シタールブレード、マジカルタンバリン、マイクサーベルの三つが合わさり、この三人はまるでライブ会場にでもいるように音を奏でている為、不協和音が彼らには聞こえないのだ。急にこちらが有利になった。 錬磨「未来姉、今がチャンスだよ!」 未来「了解!よし、始めるよ、ビートソニックの楽章を!二人とも、準備して」 二人「了解!」 錬磨「シタールブレード、チェンジ、ウェポンモード!」 鈴花「マジカルタンバリン、ラウンドムーンブレードにチェンジ!」 未来「デュアルマイクサーベル!!」 三人は楽器を武器に変え、攻撃態勢を取った。始めに動いたのは、未来だ。 未来「ビートソニック、プレリュード!」 未来は素早く剣を振り回し、二人に的確にダメージを与える。次に動いたのは、鈴花だ。 鈴花「ビートソニック、セレナーデ!」 こちらは優しい攻撃だったが、相手二人にじわじわとダメージを与える攻撃だった。最後は、錬磨だ。 錬磨「ビートソニック、ラプソディ!」 錬磨は鈴花と違い、飛んでからの大きな一撃を二人に与え、一撃必殺攻撃を与えた。いくらクローンでも、これだけの攻撃を浴びれば、相手は苦しむ。 それでも三人の攻撃は続く。最後の攻撃は未来の合図から始まった。 未来「二人とも、始めるよ」 二人「了解!」 三人「奏でよう、感動のフィナーレ!響け、私達のメロディ!ビートソニック、トリオフィナーレ!!」 ここでもあむは驚いた。彼らは三人で浄化技を放ったからだ。こうして戦いは終わった。結果はもちろんこちらの勝ち。三人が浄化技を放った所に光輝とくるみが到着し、光輝が偽たまを壊したからだ。 歌唄「光輝は来るの遅すぎ!」 あむ「そうだよ!やられっぱなしだったんだから」 光輝「ごめんごめん。でも未来さん達すごかったじゃん」 歌唄「ふん、彼らの正体がVOCALOIDって分かった今、彼らを讃えるなんて、ごめんだわ。私は現実世界のアイドルなのよ?」 あむ「歌唄さんもすごかったですよ」 歌唄「………お互いに、ね」 幾斗「さぁ、練習するぞ。全員揃ったんだし」 未来「それよりお腹空きました。あ!幾斗先輩、ご飯作るんでしたよね。たべてってい」 歌唄「断・固・反・対!!」 未来「おわぁぁ!!歌唄さん、目が怖いです!!」 歌唄「今すぐ幾斗から離れろーー!」 歌唄は未来を追いかけ回す。それを見ていた皆は笑っていた。結局この後全員、幾斗の作った極うま海鮮丼を食べて、クリスマス会で歌う歌の練習をした。クリスマス会も大成功に終わったそうだ。 |
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