しゅごキャラ!キュンキュン 第二十三話 第三章 「悩むチョコ作り 〜あむ・あみの恋〜」
作者: My heart egg   2016年09月25日(日) 14時00分33秒公開   ID:dJ/dE12Tc8A
しゅごキャラ!キュンキュン23-3

第二十三話 第三章「悩むチョコ作り 〜あむ・あみの恋〜」
ここは日奈森家。ここでは二人の女の子が仲良くチョコを作っていた。長女の日奈森あむと、次女の日奈森あみである。あむには辺里唯世という彼氏がいる。また、あみにもチョコをあげたい人がいるらしく、名前を日黒煌という。日黒光輝の弟にあたる人だ。あむの作業はチョコを切って溶かすこと、あみは固まったチョコの型抜きをしていた。
あみ「おねえちゃん、かたぬきぜんぶおわったよ」
あむ「はーい。お疲れあみ。うわー、いろんな形を作ったね」
あみ「うん!ハートでしょ、スペードでしょ、クローバーでしょ、ダイヤでしょ、あとおんぷのかたち!」
あむ「すごーい!スペードとかクローバーとか、あみ分かるんだ」
あみ「おねえちゃんのようせいさんにおしえてもらったの」
ミキ「これを作ったの、僕だからね」
スゥ「私もあみちゃんと一緒に作ったですぅ」
ラン「ランは応援!」
あむ「みんなありがとうね。それじゃ袋詰めしよ」
ダイヤ「ちょっと待ってあむちゃん。少しだけキャラチェンジしていい?」
あむ「いいけど?」
あむはダイヤの言う通りにキャラチェンジした。
あむ「それでは皆さんご一緒に」
皆「おいしくな〜れ、おいしくな〜れ

ダイヤ「よし!袋詰めしましょ?」
皆「はーい!」
あむ「ねぇダイヤ、さっきのあれさ、キャラチェンジする必要あった?」
ダイヤはその言葉に耳を傾けず、せっせと袋詰めをしていた。
それから数分後、二人もしゅごキャラも休憩を取っていた。
あむ「はい、あみの分ね」
あみ「ありがとう。うわーい、チョコプリンだー!いただきまーす」
あむ「はい。さて、またチョコを作らなきゃ」
あみ「あれ?さっきのは?」
あむ「あれはパパにあげるチョコと、煌君の分でしょ?今度は私が、皆にあげるチョコを作るんだよ」
あみ「じゃああみもてつだう」
あむ「ううん。ダメ。あみ、疲れてるでしょ?休んでていいよ」
あみ「やだ!あみもてつだうもん!」
あむ「ダメ!あたしだけで作るの!」
あみ「やだやだやだやだっ!」
あむ「ダメダメダメダメッ!」
あむの言った言葉はきつかった。あみは泣き出し、家から出て行った。
ラン「あむちゃん……」
ミキ「あむちゃん、さっきのはひどいよ」
スゥ「そうですぅ。いくらあむちゃんに理由があっても、あの言い方は無いと思いますぅ」
あむ「……うん。ちょっといい過ぎたな、あたし。ちょっと、謝ってくる」
あむは走って家から出た。
一方、あみは家から遠く離れた公園まで来ていた。そこであみは好きな子と出会った。
あみ「あ、こうくん」
煌「あみちゃん、こんにちは。げんきしてる?」
あみ「ううん。すごくかなしい」
煌「どうしたの?」
あみ「おねえちゃんとチョコレートをいっしょにつくろうとしたんだけど、おねえちゃん、ひとりでつくるっていうの」
煌「ぼくのところも、おなじだよ。おにいちゃんといくとおじさんがチョコレートつくってたから、ぼくもてつだう!っていったら、こうはいいよっていわれたんだ…」
二人はため息をついた。その時二人の心から×たまが出てきた。理由は、近くから二人の行動を見ていて、×たまを出す好機を伺っていた二人の兄妹、月詠幾斗とほしな歌唄のせいだ。
悪幾斗「これで、全ての作戦が完了した」
悪歌唄「いいえ、まだよ。日奈森あむには苦しみのどん底に落ちてもらわなくては………ん?あの子からメールが来たわ」
悪幾斗「何て書いてある」
悪歌唄「…………全ての作戦が完了したですって。フフフ、バレンタインの日が楽しみ」
悪幾斗「そうだな。よし、戻るぞ」
二人は煌とあみを抱えて、その場から離れた。
その数分後、あむが到着した。
あむ「あみ!どこにいるの?」
あむはあみを探していた。そこへ部活帰りの唯世が来た。
唯世「あむちゃん、どうしたの?」
あむ「あみと喧嘩して、あみに謝ろうとして探してるんだけど……」
唯世「あむちゃんのしゅごキャラ達はどうしたの?」
あむ「家で待ってる。ちょっと皆にも手伝ってもらわないと」
あむは急いで家へ帰る。
公園からダッシュで帰って来たあむだが、あむは家でも落ち着きを取り戻せなかった。しゅごキャラ達の姿も見当たらなかったからだ。あむは遂に泣き出した。一人だけの家の中に、あむの泣き声が響き渡った。
■作者からのメッセージ
三部作連続でお届けした第二十三話。いかがでしたか?
今回はあむとあみちゃんの恋物語をお送りしました。
今回はどこから読んでも結構ですと申したので、次回予告は無しです。
第一章、第二章を読み返せば、何かわかるかもしれませんね。
第三章を先に読んだ方は、第一章、第二章も読んでみて下さいね。

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