しゅごキャラ!キュンキュン 第二十五話「壊れかけたあむの心」 |
作者: My heart egg 2016年12月09日(金) 10時29分36秒公開 ID:nBnmuT8fVXE |
しゅごキャラ!キュンキュン25 第二十五話「壊れかけたあむの心」 あむ「ブラックペイント」 あむは次々と全体攻撃を放った。こちらは守ることも攻撃することもできなかった。そこで光輝は浄化技を放つことにした。 光輝「真の心へ戻れ!バックトゥハート!」 光輝は力を抑えながらも浄化技を放った。しかし、あむはそれをすぐに跳ね返した。 それを見て、未来も浄化技を放つことにした。 錬磨「未来姉、僕ら、いつでも出せるよ」 未来「いや、今回は私一人で行くわ」 鈴花「一人で大丈夫?」 未来「むしろ一人の方がいいわ。三人で放つと、力は極めて強大になる。それを防ぐために、一人で強大な力を出すわ!ミラ、真の力を私に!!」 ミラ「Are you ready?」 未来「Yes!Change my mind!」 未来がそういうと、身体が光に包まれて、最終形態へと変身した。 未来「バーチャルディーヴァ、リアルフォーム!」 あむ「………………」 優子「ふーん。それがあなたの本気なのね。さぁ、見せて貰おうかしら」 未来「ハイパービートソニック、クロアテュール!!」 あむ「カオス……レイ」 未来は浄化の力を込めた究極の歌を歌い始めたが、あむの手から放たれた黒い光を放つ極太レーザーの発射のせいで消されてしまった。そして未来はそのままあむの技を受けた。 幾斗「未来!!」 二人「未来姉ーー!!」 ドサッ あむの全ての攻撃を受けた未来は、その場に倒れた。 優子「フフフフフッ、残念ねぇ。四つのたまご全てが×たまになったんだから、力もあるに決まってるでしょ?あむ、とどめよ!」 あむ「カオス……レイ」 あむはまた光を溜め始めた。何も出来ない光輝達は目を閉じた。その時、急に光が弱まり始めた。 優子「チッ、ダイヤのたまごめ、ここは一旦引くわよ」 優子の合図と共に、彼女らは土の中へ消えた。唯世はあむを追いかけ、手を伸ばしたが、届かなかった。 唯世「二人は社内のはずだ。追いかけよう」 光輝「待て唯世。二人はここにはいないと思う。狭い社内で戦えるわけないだろ?」 唯世「僕はあむちゃんを助けたい!あむちゃんを探す!」 幾斗「唯世!それは駄目だ。俺だってあむを助けたいさ。だが単独行動はやめろ。今回のことは、少しずつ解決して行くしかない」 唯世「…………分かった」 幾斗「………よし、まずは煌とあむの妹を助ける。行くぞ」 幾斗が先に入り、六人がそれについていった。 一方、下里優子と日奈森あむは玉名家の離れに着いた。 あむ「……ここは?」 優子「ようこそ〜、私の家へ!」 ディア「ようこそ〜」 あむ「優子さんの……家?」 優子「そうよ。隣は母屋。おじいちゃんとおばあちゃんが住んでるの。パパは会社で寝泊まりしているから、ここに住んでるのは私一人なのよ」 あむ「ここに、優子さん一人で……」 優子「まぁ、とりあえず上がって」 ディア「上がって上がって〜」 あむ「……お邪魔、します」 あむは恐る恐る上がる。結構な広さがある。優子が二階に上がったので、あむもそれについていく。 優子「ここが私の部屋。今日からここで私と寝るのよ」 あむ「……ここに?優子さんの部屋ですよね?」 優子「そうよ。パパから聞いたけど、幾斗がイースター社に操られていた時は、会社に監禁されたんですって。でも私はそんなことしない。あむも嫌でしょ?」 あむはコクンと頷いた。四体のしゅごキャラも頷いた。 優子「だから、私のことも、優子って呼んでね?」 あむ「……あたし達、お互い敵同士ですよ?」 優子「今は私が操っているし、あなたは自分でたまごに×を付けた。あなたの居場所はここしかないはずよ。せめてこの時だけは仲良くしましょ?」 あむ「……はい。よろしくお願いします………」 優子「あぁもう!そんな他人行儀にならないで!仲良くしましょって言ったでしょ?」 あむ「よ、よろしくね………優子」 あむがそう言うと、優子は何度も頷いた。 その頃、あみと煌を助けた幾斗達は日黒家に居た。二人を助けた帰りの途中で会ったりまも一緒だ。 幾斗「さて、今後のことだが…」 唯世「決まってるだろ幾斗兄さん!あむちゃんを助ける!」 光輝「でも、今のあむちゃんは強すぎる。あのレーザーは、とても恐ろしい破壊力だったろ?」 幾斗「あれは、俺がイースターに操られていた時のキャラなり、デスレーベルと同じ程の破壊力、いや、それ以上かもしれない」 唯世「兄さんも光輝もビビってるの?もういい。先に帰って一人であむちゃんを助ける方法を考える!」 唯世は居間から出て行った。少しして玄関のドアが開く音もした。 光輝「俺、唯世を呼び戻す!」 幾斗「光輝、あいつのことはいい」 光輝は言い返そうとしたが、席に戻った。 ひかり「さっきあみちゃんのお母さんに電話をかけたわ。今仕事でお父さんと一緒にベルギーにいるんですって」 あみ「そうなの。おねえちゃんといとこのしゅうじおにいちゃんがおせわしてくれたの」 光一「従兄弟のお兄ちゃんは、忙しいのかい?」 あみ「うん。よるにしかこれないの。にちようびはパティシエのしごとがおやすみだから、どようびのよるからげつようびのあさまではずっといるの」 光一「そうか、分かった………よし、うちで預かろう!」 ひかり「そうね。そうするしかなさそうね」 光輝「父さんも母さんも大丈夫?」 ひかり「ぜーんぜん大丈夫よ。子供が一人増えたくらい、なんてことないわよ」 光輝「良かったね、煌、あみちゃん」 煌「やったー!ママ、ぼく、あみちゃんといっしょにねるね。ついてきてあみちゃん」 煌はあみを連れて二階へ上がった。 光輝「これであみちゃんのことも解決だね。後は……」 幾斗「あむとエッグメーカー社だな」 幾斗がテーブルにある地図に目線を移す。そこにはエッグメーカー社と書かれていた。 |
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