しゅごキャラ!キュンキュン 第二十三話 第一章「二人の決意 〜りま・光輝の恋〜」 |
作者: My heart egg 2016年09月25日(日) 13時31分43秒公開 ID:y.W.qTLzo2E |
しゅごキャラ!キュンキュン23-1 第二十三話 第一章「二人の決意 〜りま・光輝の恋〜」 ここは某公民館。今ここで、一人の女の子がチョコ作りの練習をしている。彼女の名は、真城りま。現在日黒光輝に恋をしている。 クスクス「りーまー。大丈夫?」 りま「大丈夫。このくらいの怪我…」 りまは料理が得意ではない。しかし、一番の気持ちを伝えるためには手作りでないとと思ったりまは、誰の手も借りずに手作りチョコを作ることにした。 りま「これを光輝に食べてもらって、私の気持ち、伝えるんだから!」 クスクス「りまが、張り切ってる」 クスクスはそう言って、邪魔をしては悪いと思ったのか、どこかへ飛び去った。 一方、聖夜学園、グラウンドでは光輝が陸上部の活動をしていた。 真「光輝、も少しペース上げて!」 光輝「あぁ、わかってる!」 光輝はペースを上げる。しかし、あまり上がらなかった。走り終わった頃には体が思うように動かなかった。 真「光輝、大丈夫か?タイム落ちてるぞ」 光輝「ごめん。最近なんか……」 真「光輝、目を瞑れ」 光輝「え?な、何を」 光輝は言われるままに目を瞑った。その時一瞬見えた、殴るポーズは殴るふりであって欲しいと思った。真は殴らず、光輝と肩を組んだ。 真「いろいろあって、疲れてるんだろ?今日はゆっくり休めよ」 光輝はほっとした。同時に感謝の気持ちでいっぱいだった。真は怒ることが多いが、心配する時は相手が大丈夫と言うまで心配してくれる。その後も真はいろいろ心配してくれたため、光輝は帰ることにした。時刻は午後五時、夕焼けがとても綺麗に見える。光輝は歩いている途中、いろんなことを考えていた。聖夜学園に来て間もなく一年が経つということ、ここ最近動きを見せないエッグメーカー社のこと、親友の健や聖騎士学園のみんなのこと、そしてりまのこと。いろいろ考えていたら、彼らとの一年間の思い出を思い出していた。聖夜学園に来た時に交わした、従兄弟の唯世との約束。部活中なのに話しかけてくれる空海先輩の優しさ。聖夜学園生活に慣れた頃に現れたもう一人の自分であるコロナから見せられた忘れたい思い出。健と見たラグビーの試合、そして彼とのコンビ技の完成。この一年間でたくさんのことを学び、楽しみ、時には苦しんだりもしたが、いつも側にはりまがいた。りまには感謝の気持ちでいっぱいだった。ここで光輝は一つ考えが浮かんだ。 光輝「よし、りまちゃんにチョコをあげよう!」 タイムラル「うわっ!いきなりどうしたんだよ光輝」 スウィッシュ「今までの光輝の作っていた顔からして、光輝もしや、ついにりまちゃんに告白っすね?そんなことなら、このスウィッシュにおまかせっす!」 光輝「いや、自分でなんとかする。恋もチョコも。ごめんねスウィッシュ」 スウィッシュ「いや、その言葉が聞きたかったっす」 ミネルヴァ「うむ。さすが光輝」 光輝「いやぁ、頑張る男子っていいだろ?」 タイムラル「それを言わなかったらとてもかっこ良かったのに…」 光輝「さぁて、明日から準備にかかるぞ!」 そう言って光輝は走り出した。しかしそこでトラブルが起きた。左から来た女の子とぶつかってしまったのだ。だがここで、ぶつかった者同士が驚くということが起きた。 光輝「り、りまちゃん!?」 りま「光輝!?」 光輝「奇遇だね。何をしていたの?」 りま「まず、ぶつかったのを謝って」 光輝「………前方不注意でした。すいませんでした」 りま「そう。気をつけてね。ところで、話って何?」 光輝「あぁ、何をしていたのかなぁって思って」 りま「ちょっと、料理教室に……」 光輝「料理教室?何を作ってたの?」 りま「………それは」 クスクス「クスクスー。内緒ー。じゃあねー」 りま「クスクス!あんたどこに行ってたの?」 クスクス「クスクスー。それも内緒」 りまとクスクスはその後も話しながら歩いていた。光輝は二人を後ろから見ることしか出来なかった。その後光輝はとぼとぼと歩いて帰った。 それを塀に隠れて見ていた一人の女の子は、笑いながら作戦の成功を喜んでいた。 ??「フフフ、作戦成功ね。さて、残りのターゲットはあと二人。ほしな歌唄はあの方がするから良いとして、あいつが日奈森あむをどうするかよね」 彼女は何故かクスクスを、かごの中に入れていた。クスクスには口封じのためガムテープが貼られ、手足は縛られていた。そのためもちろん、クスクスの苦しむ声はりまにも、光輝にも届かなかった。 |
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