しゅごキャラ!キュンキュン 第三十七話「いざ、GWに向けて!!」
作者: My heart egg   2018年05月31日(木) 22時19分29秒公開   ID:NSbb8okYwME
しゅごキャラ!キュンキュン37

初等部ガーディアンメンバー
Kチェア 一之宮ひかる(小学三年生)
Qチェア 柊りっか(小学四年生)
Jチェア 三条海里(小学六年生)
Aチェア 空席
ジョーカー 天川くるみ(小学五年生)

新生中等部ガーディアンメンバー
Kチェア 辺里唯世(中学二年生)
Qチェア 真城りま(中学二年生)
Jチェア 藤咲なぎひこ(中学二年生)
Aチェア 結木やや(中学一年生)
レッドジョーカー 空席
ブラックジョーカー 日黒光輝(中学二年生)

G.r.o.u.pメンバー
リーダー 音無未来(高校二年生)
山本ルル
音無鈴花(中学一年生)
音無錬磨(中学一年生)

ディフェンダー
顧問 月詠幾斗(大学一年生)
リーダー ほしな歌唄(高校三年生)
サブリーダー 藤田健(高校一年生)
川平航一(高校一年生)
下松明美(高校一年生)
尾上咲夜(高校一年生)

新しい登場人物
ブライ
川平航一の初めてのしゅごキャラ。勇気に満ち溢れており、どんなことにでも挑戦するチャレンジャー。航一は彼とキャラなりし、 ギガントウォリアーとなる。

第三十七話「いざ、GWに向けて!!」
ガララとムララが帰国してから三日が経ち、聖夜学園がまた静かになった。そんな中辺里唯世は、春で忙しいことを承知の上で、聖騎士学園に手紙を書いていた。
唯世(光輝の友達の藤田さんには会う機会がないから、今回は手紙を書かないといけないよな。さて、どうしたものか)
キセキ「何を考え事をしてるのだ。たかが協力要請くらいのことではないか」
唯世「わかってるよ。でもどう書けばいいか…」
キセキはやれやれという姿勢で、唯世の中へ入った。唯世はキャラチェンジし、高笑いをしながら手紙を書いた。
唯世「空海かなぎひこはおらんのか!?使えないジャックめ」
なぎひこ「私がおります。どうかなさいましたか?」
唯世「この手紙を聖騎士学園のディフェンダーへ渡せ。王の命令だ」
なぎひこ「かしこまりました……」
唯世「それと、戻ってきたら余の肩をもめ」
なぎひこはそれを聞かずにテマリとキャラチェンジを始めた。
唯世「おい!王の話を無視するのか!?無礼であるぞ!」
なぎひこ「仕事が終わったのなら、さっさとキャラチェンジを解かんかい!!!」
なぎひこは暴走している唯世にバケツを被せ、何も言わずにロワイヤルキャッスルを出た。
なぎひこ「はぁ、なんで僕が……まぁ、仕方ないよね」
リズム「仕方ないなんて言うなよ。ほら、見てみろよ」
リズムからグラウンドを見るよう促されたなぎひこはそちらへと目を向けた。そこには、監督から指導を受けている相馬空海がいた。
なぎひこはそんな空海に少し感心した。そこへ陸上部で練習中の光輝が来た。
光輝「藤咲君!お疲れ様!」
なぎひこ「あぁ、お疲れ様…」
光輝「なんかあったの?」
なぎひこ「いや、頑張っている空海を見たら、なんか僕もなって思っただけ」
光輝「空海先輩…見てたらさ、元気が出てくるよね。これからまた、日奈森さんを取り戻すこととかに力を入れてさ」
なぎひこ「そうだね……よし、そろそろ行こうかな」
光輝「どこ行くの?」
なぎひこ「ちょっと、聖騎士学園まで」
光輝「おぉ!聖騎士学園か!俺の友達の健君に会ったら、よろしく伝えて」
なぎひこ「わかった。光輝君も部活頑張れ!」
光輝「ありがと!」
そう言って光輝はグラウンドへ戻って行った。なぎひこも歩き出した。
なぎひこ(空海はもう、ガーディアンには来れない……この一年間は、僕がJチェアなんだ!!)
なぎひこはそう思いながら、聖騎士学園への道を歩き始めた。
聖夜学園から聖騎士学園までは歩いて一時間くらいかかった。着いた時には息も荒くなっていた。
なぎひこ(別に急がなくても良かったかな……さて、ディフェンダーのみなさんはどちらに……)
??「あら?今年は男性の姿なのかしら?」
なぎひこは突然声をかけられたので驚いた。
落ち着きを取り戻し、声をかけられた方を向くと、そこにはほしな歌唄がいた。
歌唄「久しぶりね」
なぎひこ「これはこれは。お久しぶりです」
歌唄「随分と息が荒かったけど、何かあったのかしら?」
なぎひこ「ちょっと、ディフェンダーの方々に、お知らせがあって…」
歌唄「あら、丁度良かった。私も今から行くの。着いて来なさい。生徒会室に案内してあげる」
歌唄はそう言って先に行ってしまった。なぎひこもそれに着いて行く。
数分して、二人は生徒会室に着いた。
歌唄「ちょっと待ってなさい」
歌唄が先に中へ入った。
歌唄「待たせたわね、みんな」
健「お疲れ様です、リーダー」
明美「歌唄せんぱーい!お疲れさま〜」
咲夜「全く、明美ったら…あ、お疲れ様です」
航一「お疲れっす!」
歌唄「今日は聖夜学園からお客様が来ているわ。入っていいわよ」
歌唄から了承を貰ったなぎひこが中へ入った。
なぎひこ「初めまして。藤咲なぎひこと言います。よろしくお願いします。今日はガーディアンのリーダー、辺里唯世からの伝言を伝えに来ました」
健「そんな硬くならなくても……」
航一「ほら、まずは座って」
なぎひこ「すいません。失礼します。それでは、伝言を……」
なぎひこは手紙を読み始めた。いつのまにかしゅごキャラ達も来ていて、彼らもその内容を聞いていた。
なぎひこの話が終わると、生徒会室は会議室となった。
健「さっきの話の重要な所は、今回の戦いが、前回僕が参加した戦いより大きな物になるということだね」
ツルギ「敵も恐ろしく強大。ついに親玉との決戦か」
航一「そして、その戦いの前に日奈森あむを助けるということか」
ブライ「助けるのにも一苦労かかるな。四つの×たまを持っているとは」
明美「でも、オリジナルの日奈森さんは家に居るんだよね。クローンさえ倒せば、後は本物の日奈森さんがいる場所を探すだけ!」
咲夜「それが簡単に行けばいいけど、クローンの力も強いし、本当の日奈森さんの居場所、つまり、名前にあった下里優子の家を探す必要もあるわ」
明美「そうかぁ」
歌唄「まぁ、今ここで話してもあまり意味はないわ。そのためにガーディアンとディフェンダーを合わせての大会議を開くんでしょ?」
なぎひこ「はい。予定している参加者は、初等部ガーディアン、中等部ガーディアン、初代ガーディアンメンバーのOB、OG。そして、新たに作られた組織、G.r.o.u.pのメンバー。今のところはこれくらいです」
歌唄「ディフェンダーも参加します。ガーディアンだけならともかく、初代メンバーも来るなら、私達も参加しましょう」
健「わかりました。でも、何故初代メンバーの所を強めたんですか?」
歌唄「パパに、会えるから」
健「パパ?」
歌唄「そうよ!ママを探しに行ったきり連絡が無くて、すっごい心配してるんだから!ママが見つかったかも知りたいし!」
健「そういうことだったんですね」
??「ちなみに、日時は?」
なぎひこは突然聞いた覚えのある声がしたので、そちらを向いた。そこには月詠幾斗がいた。
なぎひこ「つ、月詠幾斗!?」
幾斗「なんだ。居たら悪いか?俺は今ここの顧問してるからな」
なぎひこ「そ、そうだったのか」
幾斗「で、日時は?」
なぎひこ「ゴールデンウィークのどこかを予定しています。わかり次第また知らせます」
幾斗「よし。みんなわかったな。ディフェンダーはガーディアンと組み、あむを助け、エッグメーカー社を倒す」
みんな「はい!」
こうして、会議は終わった。
そして、それから四日後、聖夜学園はゴールデンウィークに入ったのだが、ロワイヤルキャッスルだけは空いていて、中には大勢の人がいた。
唯世「では、出席確認を行います。初等部ガーディアン五名、全員いますか?」
ひかる「全員います」
唯世「中等部ガーディアン六名、全員いますか?」
なぎひこ「全員います」
唯世「聖騎士学園ディフェンダー。顧問を含めて六名。全員いますか?」
幾斗「いるぞ」
唯世「G.r.o.u.p。メンバー四名。全員いますか?」
未来「います」
唯世は出席確認を終わらせ、その他の関係者を数えて、深呼吸をした。
唯世「皆さま、今日はお集まりいただき、ありがとうございます。初代ガーディアンメンバーの皆様、また関係者の皆様も、ありがとうございます。ただ今より、ガーディアン、ディフェンダー、G.r.o.u.pを合わせた大会議を、開会致します!!」
日奈森あむを助け、エッグメーカー社を倒すための大会議が、始まろうとしていた。
■作者からのメッセージ
著者のMy heart eggです。

今作から新章、「日奈森あむ奪還編」に入ります。
そして、この章は最終章へと繋がる手前の章となっています。
だんだんしゅごキャラ!キュンキュンも終わりに近いていると、作者の私自身も思っております。

最終章まで、今後ともよろしくお願いします!

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