田舎にそびえ立つ屋敷の謎
作者: 海老フライ   2024年08月30日(金) 03時01分44秒公開   ID:6OhVvnn6k8o
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「不二は恐らく屋敷の裏の世界に連れていかれたのだろう。だが、そうやって連れていけるのだからどこか裏の世界に繋がる場所があるはずだ。そこで不二を…」

「でも行けたとしてどうやって連れ戻すんだい?不二は俺といても寂しかったんだ。…もしかすると幸村ってやつといる方が心地良いって思っていたら連れ戻すなんて…」

そうだ。
俺にあんな笑顔を見せても寂しい思いしていたのなら…出入口あるはずなのに5年間も屋敷にいるのなら…不二は幸村といる方が幸せかもしれない。



「…俺はそれが不二の幸せだとは思わないがな。」


「えっ?」


「お前は不二の何を見てきた。あいつはある程度の者とは仲良く出来ても深入りすることはない…一線を引くんだ。お前に対してそうだったのか?」

そうだ…不二は俺が距離を取っていても適度に距離を持って話し掛けてくれていた…妹が行方不明になった時だって…


「ん?妹が行方不明になったのはこの屋敷…」

「恐らく不二を呼ぶために妹を利用したんだろうな。」


幸村精市…許せない。
不二を誘拐して…俺の妹まで利用して…。



⇒To Be Continued...

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