Re: 『女の子』小説企画*Glace!//参加者募集中 ( No.51 ) |
- 日時: 2008/07/06 13:15:33
- 名前: 三谷羅菜
- ―――迷子になったアリスは途方に暮れて、道端に座り込んでしまいました。その時、綺麗なちょうちょがアリスの目の前に現れました。そして、アリスを導くように飛んでいきます。アリスはちょうちょの後を追いました。
「好き」っていったい何だろう?
「好きだよ」ってどんな気持ちで言うのだろう?
…………「恋」っていったい、何だろう?
どこでもいい。とにかく頭を何か硬いものにでもぶつけたい。けれど認めるしかなかった。こんな乙女チックな、少女マンガの吹き出しにでも書かれていそうな思考回路を展開しているのは、紛れもなくこの私自身なのだ。 いつからそんなことを考え始めたのか。それはわからなかった。気がついたらそんな少女マンガ思考になっていた。……「乙女チック」とか「少女マンガ」に興味なんてまるでなかったのに。まあ一応私も「女の子」ではあるのだけれど。 とりあえず、原因はわかっている。 「よお、元気ー?」 頭を抱えて突っ伏していると、突然ぽんぽんと頭をはたかれた。何事かと思って顔をあげると、案の定、原因が笑顔を浮かべて立っていた。 「元気だけど」 「そかそか。そりゃよかった」 何が良かったのかはわからないが、原因は人懐っこそうな笑みを浮かべた。 原因の特徴。私の幼馴染。野球バカで運動バカ。けれど勉強もそこそこ出来て、男女問わず友達たくさん。数年前までは私と同じくらいの身長だったのに、いつの間にか二十センチも差がついた。 「さっきっからずっと寝てっからさー。どっか調子わりーのかと思って」 「なっ……」 驚くことじゃない。はずなのに、素っ頓狂な声を出してしまった。顔が熱くなる。もしかして……赤くなってる? 原因はそんな私に構わず、手をひらひらと振って、 「だいじょぶそーなら良いや。んじゃな」 と一人で勝手に完結して去って行った。 ―――もしかして、もしかしなくても。私の心配をしてくれたんだろうか……? 一瞬、そんなことを思ってしまった。いや違う違う、何期待してるんだ私……って期待って何だ期待って!? とまれ考えるなうーあー。 結局原因が去って数秒後に、私はまた頭を抱えて机に突っ伏した。
☆☆☆ どうも、少女マンガというか、乙女チックに挑戦したかった三谷羅菜です。 でも派手に玉砕してるよーな気がします。うぬう、やっぱり私には恋愛はまだ早かったか。 それよりもそもそもお題に合ってないような……?(滝汗) 最初のアレは自分で勝手に作ってみました。三谷のイメージではアリスは常に迷子です。 最後に、私の拙作を読んでくださった方にお礼を言ってから、逃げたいと思います。 ありがとうございました。 失礼しますっ(逃亡)
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