(スマイル) ( No.3 )
日時: 2007/07/04 22:12:45
名前: 春歌

なんで・・・俺のいないところで泣くんだよ

「っ・・ふぇ・・ふ」
んで・・・
「ぅ・・・んぅ、、、ひう」
なんで俺のいないところで泣くんだよ
俺じゃ、、、頼りないか?
そんなに・・・・・


ばん!!
「っ〜〜〜ってぇ!!」
「え?わぁ!!!、、、ご、ごめん;;」
何事も無いように話すお前をじぃっと見てたら
「なに?」って聞かれたからいつもと同じように「なんでもない」と答えた

さっきまで泣いてたくせにその事を感じさせない
でも・・・

「ねぇ〜?さっきからどうしたの?」
「んでもねぇよ・・・」
「絶対おかしいって!!!」
「んじゃ・・・お前は?」

そう聞いたとき彼女の肩がびくっと跳ねるのが微かだが分かった

「なんの・・・事?」
「話したくないならそれで良い」

ぷいっとソッポを向く俺に彼女はあたふたして
思わずのどでククっと笑ってしまった
そうすると彼女は抗議の言葉を投げる

話してくれとは言わないけれど・・・けど
一緒に旅をしてるんだ、少しは頼ってほしい

「なぁ・・・・」
「なに??」
「・・・少しは頼れよ」
「っ〜〜〜////見てたの?!?!」
「さぁな〜〜」
「もーーー!!!」
「はは!!」

そこで気がついた
彼女がとてもやさしく笑うのを
まるで・・・・月
そんなことを思っていると彼女のキックが溝内にヒット!!

「つぅ〜〜〜〜〜;;」
「あ!・・・。ごめ;;」
「いってぇ;;、本気で入ったぞ」
「う;;」

すまなそうに頭を下げてしゅんっとする姿は
どこか、ウサギを思い浮かばせる

「あの・・さ」
「ん??なぁに」
「泣きたいときは・・・さ、俺のこときて泣けよな」
「え??・・・・・」

その意味を理解したのか顔を真っ赤に染めて
うつむきながら小さく「うん」とつぶやいた

「ねぇ?・・・」
「なんだよ?文句あるのか??」
「いや・・・その違うの・・・」
「なんだよ?」
「・・・ありがとう」

ふわりと微笑まれて面目丸つぶれ
真っ赤になった顔を彼女にからかわれさらに真っ赤に・・・
でも、彼女が笑ってくれるならいいか・・・・
そんなことを思いながら彼女に仕返しするべく
その思考をすべて、作戦のほうへとまわした


大切だだから、泣かないで
       泣くのなら、俺の前で泣いて

(月の様にやさしいスマイルを俺にください)

>>1の続き)