Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.171 ) |
- 日時: 2010/09/18 21:34:11
- 名前: カイナ
- そして十代と万丈目のデュエルが終わった後、ライとエルフィも呼ばれて試験を受けていた。
ライ「フィールド魔法[侍の戦場]発動! ジャックス・ナイトでダイレクトアタック!!」
青生徒「ぐっ、[聖なるバリア―ミラーフォース―]! 攻撃表示モンスターは全滅……しない!?」
ライがこの前氷牙に貰った新たなるフィールド魔法を発動した後ジャックス・ナイトに攻撃を指示、それに合わせて相手のブルー男子がリバースカードを発動し、聖なるバリアを張るがジャックはそれを剣で叩き割った。
ライ「侍の戦場の効果は二つ! 場の戦士族は攻撃力、守備力が500アップする。そして戦闘以外では破壊されない!」
青生徒「えっうわああぁぁぁっ!!」LP3000→600
ライ「いっけー! クィーンズ・ナイトで攻撃!」
青生徒「うわああぁぁぁっ!!」LP600→0
ライ「俺の勝ちだ!」
ジャックの後に続いてクィーンが止めを刺し、ライは右手を振り上げる。バトルフィールドではキングス・ナイトが寂しそうな表情を浮かべているような気がした。
エルフィ「[The splendid VENUS]で攻撃! ホーリー・フェザー・シャワー!!」
青生徒「きゃああぁぁぁっ!!」LP2800→0
エルフィ「いいデュエルだったわ、ありがとう。加藤さん」
エルフィの攻撃指示にあわせて金色に光る天使が光の羽でブルー女子生徒を貫き、エルフィはデュエルディスクをしまうとふっと優しく微笑んでそう言った。ちなみにライとエルフィは両方揃って一ポイントのダメージも受けていなかった。
鮫島「これで、試験の全日程を終了します。皆さんお疲れ様でした」
ライとエルフィが嬉しそうにハイタッチを行っていると鮫島校長がそう言い、柔和な笑みを浮かべながら続ける。
鮫島「それにしても皆素晴らしいデュエルでした。特に最後まで諦めず自分のデッキを信じ、最後の最後までデュエルを楽しんだ遊城十代君、その功績は誰もが認めることでしょう。君はラー・イエローに昇格です」
翔「ほ、ほんとに昇格っすか!? おめでとうアニキ!!」
鮫島「そして空時ライ君、空時アルフ君。君達のデュエルも素晴らしかった。文句なしにラー・イエローへの昇格です」
翔「二人まで!?」
鮫島の言葉に翔が驚いたように言う。しかし十代もライもアルフもその言葉に興味はなさげでどちらかというと翔の方が驚いていた。
ライ「どうする?」
十代「ん〜……俺、昇格断るよ」
翔「え!?」
アルフ「僕も。今回の試験はラルフが受けたのであって僕は何もしてないし」
ラルフ[むしろ気絶してたもんな]
アルフ「うるさい。てか人前で話しかけないでよ僕独り言言ってるみたいじゃない」
ライの問いに十代は少し考えるような様子を見せた後そう言い、それに翔が驚いたように声を出すとアルフも頷き、それにラルフが茶々を入れるとアルフは苦々しい表情で小さな声で呟く。
十代「俺、レッド寮が好きだからな。あそこが俺の部屋っていうか」
ライ「気があうな。俺も正直三沢くらいしか知り合いがいないとこで過ごすよりレッドの方が楽しい。イエローに行っても結局レッドで過ごしそうだ」
アルフ「僕もそう思うよ、自分ながら」
エルフィ「三人らしいわ」
十代の言葉にライもにっと笑みを浮かべながら言い、アルフも続ける。それにエルフィは呆れたような苦笑を浮かべながらそう呟いた。翔は相変わらず信じられないというように目を見開いている。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.172 ) |
- 日時: 2010/09/20 22:33:47
- 名前: ミクニップ
- 試験も無事終わり、帰ってからお祝いしようという翔の提案で、皆一緒に帰る事にした。一方
クロノス「クッ・・・!今回も失敗ナノーネ・・・!」
計画が失敗し、職員室で一人呟くクロノス。しかも机の上には懲りずに次の計画が書かれた用紙がある。
クロノス「遊城ジュウダーイ・・・。今日は完敗ナノーネ。しかーし!次こそは・・・次こそは退学にしてやるーノ!」
そうブツブツ言いながら、他の人の視線も気にせずにあーだこーだと計画を考えるクロノス。そんな時・・・
美春「・・・クロノス先生?」 クロノス「のぎゃぁぁ!?」
ドガシャァァンッ!!
突然後ろから声をかけてきた美春に驚き、そのまま椅子ごとひっくり返るクロノス。
美春「はわぁ!?だ、大丈夫ですかクロノスさん!?」 クロノス「う〜ん・・・だ、大丈夫ナノーネ・・・」
美春の手を借りながらも、強打して未だにジンジンする頭をさすりながら立ち上がるクロノス。
クロノス「・・・それにしても美春君。いきなり後ろから声をかけないで欲しいノーネ・・・」 美春「あ、はい。すみません・・・」 クロノス「・・・まぁ、それは良いとして・・・どうしたノーネ?何か用事デーモ?」 美春「あ、はい。実はさっき、同級生が落とした生徒証を拾って・・・この人何ですけど、何処に居るか知りませんか?」
そう言って美春は、先ほど女の子が落としてしまった生徒証を見せる。するとそれを見たクロノスは、目を皿のようにして驚いた。
クロノス「こ、この子は・・・!」 美春「・・・?知ってるんですか?」 クロノス「え!?・・・あ、ゲフンゲフン!・・・し、知らないノーネ、私!」 美春「え?でも・・・」 クロノス「し、知らないったら知らないノーネ!こ、この生徒証は私が直に渡しておくから大丈夫ナノーネ!!」
冷や汗ダラダラであらかさまに動揺しているように見えるクロノスは、そのまま美春から生徒証をひったくると、そのまま自身の服の内側のポケットに入れる。
クロノス「さ、さぁさぁ!美春君は先ほどの試験で疲れてるノーネ!だから休んでくればいいノーネ!」 美春「え、大丈夫ですよ?僕、昔から体力には・・・」 クロノス「良いからい良いから!ささ!早く寮に戻るノーネ!」 美春「わ!?ちょっと・・・!」
そう言ってクロノスは美春の背中を押しながら、そのまま職員室の入り口まで押し出す。
クロノス「・・・あ、美春君。これ、どこで拾ったノーネ?」 美春「え・・・?」
入り口の前で、突然クロノスに真剣な表情で言われ、一瞬呆然とするも、とりあえず話すことにした。
美春「えっと・・・実はそれ、体育館の裏で拾ったんです。・・・でもその前にその子、数人の女子に囲まれてました。その後僕が入って事情を聞いてみたんですが・・・その子、怯えるたような表情で僕から逃げるように走っていったんです。そしてその子がいた場所にこれが・・・」 クロノス「そう・・・これ、私が責任を持って渡すノーネ」
美春の言い分を聴き、そう言ってドアを閉めるクロノス。一瞬だけ見たが、その顔は何処か悲しそうであった。
美春「・・・どうしたんだろう、クロノスさん・・・」
ピピピ!
クロノスの表情を見て心配する美春だが、PDAがなりだし、慌てて電源をつける。
十代『美春さぁぁん!!』 美春「ど、どうしたの十代君!?またはしゃぎすぎて階段から落ちて骨折したの!?それともまたライ君が無茶してレオさん困らせたの!?君達二人は昔っから落ち着きが無いからそういう・・・」 十代『いやいや違うから・・・というか、美春さんの中での俺らってそんなのなんだ・・・』 美春「だって君達、子供の頃から危なっかしい事してるんだもん。・・・あの後、何度僕が謝って、何度怒られたか・・・」 十代『す、すみません・・・ってそうじゃなかった!実はこの後、みんなで氷牙さんの部屋でお祝いするんですけど美春さんもどうだ!?』 美春「氷牙さん?あ、じゃあ料理は氷牙さんがするんだ。懐かしいなぁ・・・昔、両親がいなかった頃。氷牙さんとエリーさんが姉さんと僕の面倒見てくれてたっけ・・・」
実は彼、幼少の頃にある事件で両親を早くに亡くし、その後は唯一の肉親である2つ年上の姉と二人暮らしをしていたのである。その時には何時も氷牙とピカチュウの妻である、今は此処には居ない教師、雷堂琴音(らいどうことね)ことエリーが面倒を見てくれていたのである。その後、姉は持ち前の才能を行かしてアカデミアを主席で卒業し、現在は吹雪達プロデュエリストの仲間入りを果たし、世界を飛び回っている。
十代『エリーさんかぁ・・・確か今、プロになった後、様々な世界を廻ってるんだっけ?』 美春「うん。昨日手紙が来て、今はアメリカに居るらしいよ?それと一緒に新しいカードも貰ったし」 十代『マジで!?いいなぁ〜美春さんだけ。俺も欲しいぜ!!』 美春「あっはは・・・十代君は何時も氷牙さんからもらってるじゃない」 十代『・・・それもそうだな。で?美春さんは来るの?』 美春「うん。じゃあ途中で材料買ってから来るね。僕も氷牙さんの手伝いをするから」 十代『マジで!?じゃあもしかして!美春さん特製のハンバーグがまた食べれるのか!?ガッチャ!!ぃやったぜぇぇぇ!!!』 美春「あはは・・・ じゃあね」
そう言って美春は苦笑しながらもPDAの電源を切ると、そのまま材料を買いに走り出す事にした。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.173 ) |
- 日時: 2010/09/22 04:46:44
- 名前: 孝(たか)
- その日の夜。
十代達オシリスレッドが第一回月一試験の終了を祝ってパーティーしている頃
廃寮前…
明日香「…………」
明日香は廃寮の入口に薔薇の花を一輪お供えしていた。
その日から約二日経ったある日…
レッド寮食堂。
翔「この島の北の断崖に、その洞窟は…あるッス」
十代「おお…それで?」
翔「洞窟の奥には小さな入り江があって、夜になると天上から月明かりが差し込むんです。」
ライ「うんうん。」
翔「それで、入り江の底を覗きこむと…水の底に自分の欲しいカードが映って…それに手を伸ばすと……忽ち海に引き込まれちゃうそうっす!?」
もがき苦しむようなジェスチャーをしながら驚かす翔。
十代「おおお…行ってい見てぇその入り江♪」
ライ「そうだな。俺もちょっと気になる。」
アルフ「僕も興味あるかな?」
翔「あ…あああ…アニキ、ライ君、アルフ君…違うでしょうorz 今は怖い話をしてるんだからぁ…」
はぁとため息を付きながら手に顎を乗せて呆れる翔。
その後ろでは隼人が恐怖に慄いている。
十代「まぁ…レベル4の話としては、そんなもんだろうな…」
十代はテーブルの上のカード"地縛霊"のカードを見て呟く。
アルフ「次は十代君の番だね。」
言われて、十代はテーブルの上のデッキからカードを一枚引く。
十代「おう!ドロー。お、キラー・スネークか…」
翔「ちぇ…レベル1かぁ…」
翔がそう呟くと同時に、隼人は翔の隣に座り直す。
翔「ネタが楽でいいなぁ…」
十代「へへ…そうだなぁ…レベル1の話は…うん。そういや、ちっちゃい頃…と言っても、俺がデュエルモンスターズを始めたばかりの頃なんだけどさ…夜になると聞こえたんだよなぁ…モンスターの声。童話に出てくる妖精みたいにさ…」
テーブルに肘を着き、顎を両手に乗せた十代は懐かしむように天井を見ながら語る。
翔&隼人「へぇ…」
十代「俺が寝てる間に、カードからモンスターが現れて、パーティーでも開いてるんじゃないかと思ってさ♪夜中に起きちゃ、カードケースを開けて見るわけさ。」
翔「で…」
十代「なんでもないんだなぁ…♪」
と、笑顔で返す十代。
翔&隼人「なぁんだぁ〜〜」
と項垂れる二人であった。
十代「でも最近…また聞こえる事があるんだよなぁ…」
ライ「そういや俺も小さい頃に同じ事があったなぁ…」
アルフ「え?兄さんも?僕もだよ。」
十代「そう言えば…ヴィオも同じ事があったって、言ってたなぁ」
隼人「幼馴染でそろって同じ事があるなんて、不思議なんだなぁ。」
大徳寺「お〜〜ほっほぉ…皆さぁん。何してるんですかにゃぁ?」
ガタンッと音を立てて椅子から転げ落ちる翔と隼人。
翔「び、吃驚したぁ」
十代「脅かさないでくださいよぉ。」
アルフ「大徳寺先生」
大徳寺「ゑ?(そんなに驚く事ですかにゃぁ?)」
後頭部に大きな汗を一つ流す大徳寺。
ライ「あ、氷牙さんも。」
氷牙「俺はついでか。」
ライ「まぁまぁ…」
氷牙「つーか、隼人。驚き過ぎだ。柱に登ってしがみつくな。本物のデス・コアラと間違えそうになる。」
隼人「ここここ、怖かったんだな!!」
氷牙「悪い、悪い。で、何してたんだ?」
翔「あ、今ですね。引いたカードのレベルだけ怖い話をするって言うゲームをしてんス」
大徳寺「それは面白そうですにゃぁ♪」
氷牙「どれどれ、俺も一つ…ドロー。お、神獣王バルバロス…レベル8か…って、誰のカードだよ。スキドレバルバ作ったらどうだ?」
隼人「俺のカードなんだなぁ…でも、俺は獣中心で行きたいんだなぁ」
氷牙「そっか。デッキコンセプトがあるなら、それを突き詰めればいいさ。さて…レベル8程の話となると…あれかなぁ…」
翔「何すか?」
氷牙「鏡夜の実験に付き合わされた時の事だ。」
氷牙は遠くを見るような仕草で語る。
氷牙「俺が教師として働くずっと前…まだ独り身で、鏡夜と吊るんでいた時、鏡夜にある実験のテストプレーヤーを頼まれた」
ライ「それでそれで…」
氷牙「その実験って言うのは、目の不自由な人の為に作った視力チップでな。コンタクトレンズのように目にはめ込む事で、視力を一定値まで補助する物だ。」
隼人「……鏡夜先生って、何者なんだな…」
氷牙「んで、そんな物、目の良い俺に使って意味あるのかって聞いた途端に…」
アルフ「途端に?」
氷牙「"眼球抉り取られた"」
『怖っ!?』
氷牙「いやぁ…あん時は死ぬかと思った。本気で…」
翔「って、あれ?でも抉り取られたのならなんで氷牙先生普通に生活してるっすか?綺麗な目してますけど…」
氷牙「ん?実験終わった後に"抉られた目玉入れ直して"、"鏡夜特注の治療カプセル"で復元した。」
翔「だから何者何すか鏡夜先生は!?」
思わず驚き、怒鳴ってしまう翔だった。
氷牙「見てわからんか?あいつは生粋の"マッド・サイエンティスト"だ!多分今も…どっかに小型のカメラでも使って監視してたりして…」
鏡夜「やだなぁ…わざわざカメラなんて使わなくても"君の体の中にマイクを埋め込んでるだけだよ"」
氷牙「勝手にんな物埋め込むな。………いつから居た?」
鏡夜「君がバルバロスを引いた辺りから」
氷牙「ほぼ最初じゃねか!?言えよ!?なんか用が有ってきたんなら言えよ!?」
怒鳴り散らす氷牙だった。
鏡夜「トリスの餌を貰いに来ただけだったんだけど…」
氷牙「あぁ…それなら地下冷蔵庫のトリス用と書かれた餌箱に保管してあるぞ。デカデカと書いてあるから持っていけ。」
鏡夜「それを貰って帰るだけの予定だったけど…また実験に付き合ってもらおうかと」
氷牙「断る」
即答する氷牙…しかし。
鏡夜「じゃ、早速行くよ。今度の実験は、コンクリ漬けにされた人間がどれくらいで海から這いあがれるかという実験を…」
氷牙「断るって言ってんだろうが!?聞けよ人の話!?こら!どこ連れて行く気だ!?やめろって!?お前の実験は半端じゃねぇから!?普通死ぬから!?コンクリ漬けで海に沈めるってどこのヤクザだ!?コラァッ!?離せって!?お前の実験に付き合ってたら命がいくつあっても足りねぇから!!いやマジで!!ほんとやめて!?いやあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”?!?!?」
そうして、氷牙はズルズルと鏡夜に引きずられていった。
一同『……………』
大徳寺「では、次は私が…」
翔「スルーッスか!?今の状況スルーッスか!?」
あまりの潔さに盛大に突っ込む翔だった。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.174 ) |
- 日時: 2010/09/22 09:12:02
- 名前: カイナ
- レオ「そりゃそうだろ。大丈夫大丈夫、氷牙先輩だったら鏡夜先輩の実験乗り越えられるって」
ライ・アルフ「「うんうん」」
翔「何達観してんすか……」
レオはそう言いながら用意したポテトチップスを齧り、ライとアルフも頷いて返す。それに翔はまたぼそりと呟いて返した。
十代「でもすげぇんだぜ鏡夜さん、何回かあの人の家に遊びに行ったけど……死ぬかと思った」
ライ「ああうん、ガチでね」 アルフ「ギロチンに絞首台、断頭台……色々しかけられてたもんね」 ラルフ[おう、何回か咄嗟に身体の主導権を奪い取ってなかったらアルフは死んでたぜ……]
翔「どんな家なんすか!?」
十代は普段見せない暗い表情で呟き、ライとアルフもため息をつきながら呟く。ちなみにラルフの言葉は当然ながら皆には聞こえておらずアルフが代弁している。それに翔が悲鳴みたいな声を上げて突っ込んだ。
大徳寺「ふむ、F・G・D、レベル12ですか……では」
大徳寺は引いたカードを見てそう呟くと少し考えた後こほんと息をついてすうっと息を吸った。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.180 ) |
- 日時: 2010/09/23 10:37:11
- 名前: ミクニップ
- その頃・・・
鏡夜「〜〜〜♪」 氷「嫌だぁぁぁぁぁぁぁ!!!離せぇぇぇぇぇ!!!」
まるでピクニックでも行くようなノリで、鼻歌交じりに鎖で」雁字搦めにした氷牙を引っ張る鏡夜。
鏡「いやぁ〜、今日は本当に良い日だよね?丁度良く新しい実験思いついたから♪」 氷「ふざけんじゃねぇよ!!俺にとっちゃ不幸以外何でもねぇよ!!良いから解放しろぉぉぉ!!」
五月蠅いなぁ。そう呟きながらも、嫌がって暴れる氷牙を連れて行く鏡夜。そんな時。
美春「あれ?鏡夜さんに氷牙さん?」
救いが現れた。タイミング良く大量のカードが入った段ボールを二つ持った美春が通りかかり、それを見た氷牙は珍しく喜んでいた。
鏡「やぁ美春君。教材の運び出し?」 美春「はい。クロノスさんに頼まれて校長室まで・・・それにしても、また実験ですか?」 鏡「そうだよ〜?今日はコンクリ漬けにされた人間がどれくらいで海から這いあがれるかという実験をね?」 美春「あ〜・・・そ、そうですか・・・ でも、それだと氷牙さんが可哀想ですけど・・・?前は耐熱実験とかで火山の火口に放り込んでませんでした?」
そだっけ?と首を傾げながら惚けるマッドさん。
美春「それに・・・流石に連日はキツイと思いますし。今日は流石にそっとしておいてあげたほうが・・・」
美春の気遣いを聴き、珍しく涙流して頷く氷牙。だがそれを聞いた鏡夜は何処か不満そうである。
鏡「えぇ〜〜〜?・・・あ、じゃあさ。カードあげるからさ。ね?」 美春「ダメですよ〜?僕はそんなに安くないの、鏡夜さんも知ってるでしょ?」 鏡「でも〜・・・」 美春「ダメです」
何だか子供みたいに駄々こねる鏡夜を母親みたいにやんわりと宥める美春。
美春「・・・あ、1ついいですか?実は僕、人を探してるんです。渚雪菜さんって方です。真っ白い髪をした僕と同じブルーで女子なんですけど・・・」 鏡「白い髪・・・?あ〜、もしかしてあの子かも」 美春「知ってるんですか!?」 鏡「うん。前に明日香ちゃんと一緒にあるいてるのを見たことがあるから。白い髪の毛何てそんな子他に居ないからね。多分明日香ちゃんがよく知ってると思うよ?」 美春「そ、そうですか!有難うございます!!」
そう言って軽く礼をすると、縛られていた氷牙を持ち上げ、さらにはダンボールを持ってそのまま走り出していく。
鏡「・・・あ、氷牙奪われた」
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.181 ) |
- 日時: 2010/09/23 22:24:33
- 名前: 孝(たか)
- 氷牙が美春に救出された頃、ちょうど十代達は大徳寺から廃寮の話を聞き終えていた。
ファラオ「ふにゃぁぁぁ〜〜〜」
デブ猫のファラオがあくびをした。
大徳寺「ファラオはおねむの様ですにゃ。では、そろそろお開きの時間ですにゃ。夜更かしはいけませんにゃ。では、おやすみ♪」
そういって、大徳寺はファラオを抱えて食堂を後にした。
『はぁ〜〜い』
翔「闇のゲームかぁ…やだなぁ…本当にこの島にそんな場所があるのかなぁ…」
翔は大徳寺の廃寮の話を聞いてからびくびくしている。
十代「楽しそうじゃん♪明日の晩行ってみようぜ?」
「「えええ!?」」
十代「ん?」
翔と隼人が驚いている。
隼人「こ、怖いけど…でも、俺も行きたいんだな」
翔「えええ〜〜」
ライ「肝試しみたいで面白そうだな♪」
アルフ「全く兄さんは…僕も行きたいかな」
十代「決定〜〜♪!!」
十代・アルフ・ライは拳を上げて意気投合していた。
その食堂の外…
クロノス「くふふふふ…ブラーボー♪闇のゲームその手がありましたーノネェ♪噂話を利用して、ドロップ・アウトボーイが消えても、何も問題ありませンーノ♪ノホホホホホ♪」
星空の下、クロノスの笑い声が響いた。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.182 ) |
- 日時: 2010/09/25 15:53:23
- 名前: カイナ
- 十代「というわけで廃寮肝試しへとしゅっぱーっつ!」
ライ・アルフ「「おー♪」」 翔・隼人「「お、おぉ〜……」」
怪談をした翌日のもう夜中、懐中電灯に地図、何故か背負ったリュックにお菓子を入れた遠足スタイルの十代が言うと同じ格好のライとアルフは楽しそうに右手を挙げ、対照的に翔と隼人は乗り気じゃなさそうに右手を挙げる。
レオ「よーし、準備はいいな?」
十代「ああ!……あれ? 氷牙先生は?」
懐中電灯に自身曰く護身用の木刀を腰に挿しているスタイルのレオの言葉に十代は元気よく返した後気づいたように首を傾げて尋ねる。とレオは眼を瞑って諭すように言った。
レオ「イエロー寮長の樺山先生が風邪で寮長会議に出席できないから鏡夜先輩が会議に出ている」
十代「はい分かりました」
レオの言葉に十代はすぐさま返す。鏡夜は眠い時に起こされることを何より嫌う、もしもこんな夜の会議でそのスイッチが入ってしまったら確実に止められるのはアカデミア広しといえど氷牙ぐらいだ。
レオ「そういう訳で同行は俺一人だ、会議が終わったら合流するってよ。さ、行く――」 ヴィヴィオ「代ちゃああぁぁぁぁん!!!」 十代「どわあっ!?」
そう言ってレオが部屋を出ようとした瞬間突然そのドアが開いてヴィヴィオが飛び込んでくる。そして彼女はそのままの勢いで十代に抱きついた。もちろん余りの勢いに十代は仰向けに倒れ、リュックに入っていたポテトチップスがパキパキと音を立てて割れる。
十代「な、なんだどうした!?」 ヴィヴィオ「行方不明が明日香さんの廃寮でジュンコさんとももえさんが!!!」
翔「ヴィ、ヴィヴィオちゃん? ちょっと落ち着いて……」
レオ「要約すると明日香が行方不明になったらしく、廃寮に何かあると踏んでジュンコとももえと共に廃寮を探そうとしたけど怖いから俺らを呼びに来たってとこか?」
翔「すごっ!?」
十代の質問にヴィヴィオはパニック状態でわめくように返し、それに翔が落ち着いてと言おうとするがレオはさらりと要約、それに翔がすごっと声を上げた。
レオ「ま、明日香の兄、キング吹雪は廃寮で行方不明になったって話だからな。ちょっとした推理だ。んでその廃寮では行方不明者が続出するとかいう噂があった気がするが……細かくは忘れた」
隼人「あ、あのぉ、その廃寮ってまさか……」
レオ「俺らが肝試しに行こうとしてる廃寮だ。さ、行くぞ」
レオの言葉に隼人が恐る恐る尋ねると彼はさらっとそう言って返し、それに翔と隼人の表情が固まるがレオのまたさらりとした言葉に十代、ライ、アルフははいと返した。ちなみに翔と隼人はやだやだやだと首を千切れんばかりに横に振っていたがそれぞれライとアルフに引っ張られていく。ちなみに人手は多い方がいいとレオがメリオルとエルフィも呼び、彼らは廃寮へと進んでいった。
ジュンコ「遅いわよヴィヴィオ!、!? よ、よりにもよってこいつら!?」
廃寮の前にいたジュンコは最初ヴィヴィオに文句を言うがその後ろにいる十代達に気づいて声を出す。十代達はよっと軽く挨拶していた。
翔「ほ、ほんとに行くんすか?……」
??「おい」
翔・隼人「「ぎゃあああぁぁぁぁっ!!!」」
目の前に不気味にそびえ立つ廃寮を見上げながら翔がぼそりと呟くと突然そんな声がし、翔と隼人は悲鳴を上げてその場にうずくまった。
レオ「あ、氷牙先輩、鏡夜先輩」
氷牙「会議を速めに切り上げてやってきた」 鏡夜「zzz……来たよ……」
レオが何もなさげに挨拶すると氷牙が返し、その横の鏡夜が軽くうつらうつらと船を漕ぎながら続ける。
レオ「よし、これで怖いもんはないな」
氷牙「ああ。寝ぼけた鏡夜より怖いもんなんてそうそうねえだろ」
鏡夜「いい度胸だね氷牙ぁ……むにゃむにゃ」
氷牙「ね、寝言だよな?……」
レオの言葉に氷牙が思わず禁句を呟くと寝ぼけている鏡夜がぼそりと呟き、それに氷牙が少し苦笑を浮かべながら呟き返した。
十代「さ、急ごうぜ! ここに明日香がいるかもしれないんだろ!?」
ジュンコ「え、ええ……」 ももえ「でも……」
一番前に立ちながら十代が言うとジュンコとももえは曖昧に頷きながら廃寮を見る。流石に不気味、怖いというのは仕方ないだろう。するとアルフが二人の前に立って両手を差し出した。
アルフ「はい、手を繋いでれば少しくらい恐怖が薄れるよ?」
ジュンコ「ア、アルフ様と手を!?」 ももえ「は、はわわ……」
アルフがにこりと微笑みながら言うと二人は顔を赤くして呟き、恐る恐るアルフの手を取り、握る。それと共にアルフも優しくその手を握り返した。するとももえとジュンコの息が僅かにハァハァとなりだした。
ライ「エルフィ」 エルフィ「みなまで言う必要ないわ」 メリオル「レオ、私とライ、エルフィでしんがりを行くわ。レオは木刀持ってるし十代と氷牙さんと先頭をお願い、その後を鏡夜さんとヴィヴィオちゃん、アルフと手を繋いでるジュンコちゃんにももえちゃん。最後に私達三人の順番で行きましょ?」
レオ「……ああ」
様子が変わった女子二人を見たライがエルフィに向けて呟くと彼女はため息をつきながら返し、メリオルがそう続けるとその真意を悟ったらしいレオはこくんと頷いた。そしてさっきメリオルが言った順番になって彼らは廃寮に入っていった。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.183 ) |
- 日時: 2010/09/26 01:46:56
- 名前: 孝(たか)
- 廃寮の中…
早速十代達は廃寮を探索していた。
十代「埃は被ってるけどオシリスレッドの寮とは大違いだなー、いっそ俺達ここに引っ越さねぇか?」
レオ「お、いいね、シャンデリアとかもあって豪華だしな。氷牙先輩どうっすか?」
翔「ちょっと!アニキもレオ先生も本気!?」
「「本気と書いてマジ。」」
事も無げに返答する二人。
十代「あの寮も気に入ってるけど、何事も広くて豪華なことにこしたことはないだろ?」
翔「やめてよアニキ、僕は絶対いやだからね!」
隼人「俺も……」
レオ「ああ、二人共埃が苦手か?大丈夫だって、これくらいレッド寮全員で掃除すればすぐに綺麗になるって。」
「「そーいう問題じゃない(んだな)!!」」
ライ「あー、でもここからだとデュエルアカデミアから遠過ぎないか?」
アルフ「あー、確かにねー、通学までに時間がかかるのは痛いねー、朝弱い十代君と兄さん達としては。」
「「もうその話はいいから!!」」
翔と隼人が必死になるものだからライとアルフも軽くおちょくっていた。
氷牙「………やめとけ。結構老朽化が進んでるからな。せめて半年前なら工事すりゃあ使えたんだが…ほれ、あそこ見てみろ。水道管が破裂して水漏れして腐ってる。あそこにも、ネズミの巣が住宅街状態だ。こんなもん掃除するだけで3カ月はかたい。」
キョロキョロと辺りを見渡してからレオの問いに答える氷牙。
それを聞いた二人はガックリと項垂れた。
気を取り直して探索再開。闇のゲームの研究をしていたと思われる壁の壁画を調べている。
隼人「ほ、本当にここで闇のゲームを?」
翔「そ、そんなの迷信だってば……」
……べちょり
翔「$%¥@&¢§£!?」
翔は形容しがたい悲鳴をあげる……
十代「へへへ…大・成・功!」
隼人「……十代、何なんだなそれは。」
十代「何って……オヤツ?」
翔「ど、どこの世界に紐に吊したコンニャクをオヤツにする人がいるんスか!?」
ヴィヴィオ「ここにいるよ!」
翔「ヴィヴィオちゃん!?」
年の割には豊満な胸を張るヴィヴィオ。
翔「だ、大体なんでそのオヤツを僕の首筋に!?」
ヴィヴィオ「ちょっと味付けしようと思って……」
翔「どんな味!?」
ヴィヴィオ「え?…ふーむ?……」パクッ
『食べた!?』
一同吃驚。
ヴィヴィオ「あむあむ…微妙に甘い…かな?」
翔「意味がわかんないよ!」
そんなコントをしながら探索を進める。
十代「ふーん、千年アイテムっていうのは7つあったんだ……」
氷牙「千年錐、千年眼、千年輪、千年錫杖、千年首飾り、千年秤、千年錠。それが千年アイテムだ。因みに、デュエルキング・武藤遊戯は千年錐(パズル)の持ち主だぞ」
十代「え!?遊戯さんが!?」
レオ「尤も、今はもう失われているがな…」
ライ「なんで父さん達がそんな事…」
翔「みんな!これ見て!!」
ライが氷牙達に質問しようとして、翔が声をかけてきた。
十代「これって……」
十代が懐中電灯で照らす先にはブルー生徒の写真が…その写真には10JOINと書かれていた。
アルフ「10JOIN?…10…テン…JION…ジョイン?…天上院?」
ライ「いやいや、まさか…」
氷牙「なんだ。吹雪の写真じゃないか。」
十代「吹雪さんって誰?」
レオ「さっき言ったろ。明日香の兄で、このアカデミアではキング吹雪とかフブキングなんて呼ばれていた。」
十代「この人が…」
キャーーーーーーーーーーーーーー!!!!
噂をすれば、明日香の悲鳴が響く。
ライ「!遊城軍曹殿!今の悲鳴は!?」
十代「ああ、間違いなく天上院上等兵のものだ。行くぞ!空時伍長!」
ライ「イエッサー!」
レオ「バカヤロウ!」
ライ「ぐは!?」
ふざけていたらレオがライを殴った。
レオ「イエッサーの前にはサーを付けろ!」
……訂正、この親にしてこの子有りの様だ。
ライ「サ、サー・イエッサー!」
それにしてもこの十代もレオもノリノリである
ジュンコ「き、緊張……」
ももえ「できませんわ……」
翔「確かに……」
隼人「緊張感の欠片もないんだなぁ…」
ヴィヴィオ「ボヤボヤするな!前田一等兵!丸藤三等兵!」
隼人「お、おう!」
翔「ちょっ!?僕だけなんか微妙に低い!?うわーん、アニキもヴィヴィオちゃんも酷いっスー!」
翔は弄られキャラで確定かもしれない。
ジュンコ「あ!置いてかないで!?」
ももえ「待ってくださいまし!?」
そして奥に進む事数分。
レオ「こ、これは…上等兵の『エトワール・サイバー』!?」
氷牙「上等兵……殉職したか。くっ…君の死は無駄にはしない。」
翔「氷牙先生!縁起でもないこと言っちゃ駄目っス!っていうかまだ続いてたの!?」
隼人「何かを引きずった跡があっちへ……!」
ライ「何!?軍曹殿!まだ彼女が生きている可能性があります!」
十代「でかしたぞ一等兵!」
隼人「ハッ」
敬礼で返す隼人。
アルフ「……隼人君まで。」
隼人「……こうなったらヤケなんだな。」
人それを堕落と呼ぶ。
十代「よし行くぞ!」
「「「サー・イエッサー!」」」
翔もヤケになったのか一緒に応えた後、緊張感皆無の中、氷牙達は明日香を救出に向かった。
ジュンコ「緊張感がないのは誰のせいよ!」
氷牙「気落ちしていても仕方ないからな。こうなりゃ雰囲気の波に乗れってな。」
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.205 ) |
- 日時: 2010/09/28 02:14:19
- 名前: 孝(たか)
- 何かを引きずった跡をたどる十代達…その跡の先へと向かって行く。そして、その先にある部屋に入ると、そこには、棺桶のようなものに入り、気をを失っている明日香がいた。
そして、そのすぐ側には黒ずくめのコートを着た仮面の男と、筋骨隆々の鎧を着た男が立っていた。
十代「明日香!?お前達、何者だ!明日香に何しやがった!?」
仮面男「私の名はタイタン。そしてこっちは…」
鎧男「我が名はバルバトス…貴様が遊城十代、そして、貴様が氷牙・アンヴィレントだな?」
怪しい二人の質問に答えず、見直し黙る。
タイタン「どうした?質問に答えないか…」
氷牙「わ…」
タイタン「??」
氷牙「若〇則夫おおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
タイタン「違ああああああああああう!!!!!!私の名はタイタンだ!!!若〇則夫などで〜〜は無ああああああい!!!」
十代「若〇って誰だっけ?」
ライ「あれだあれ!セ〇とかア〇ゴとかビクト〇ームとか音速〇の声優やってる」
アルフ「他にもゲームとかでも個性あるキャラやってるよねぇ」
十代「あああ!〇ルか!!」
「「ぶらああああああああああ!!!若〇じゃねぇえええええええ!!!」」
ライ「出たあああああ!!!生でぶらあああああああ聞いたぜ!?」
十代「すげぇ…こんな所に有名人が居るなんて…しかも、若〇って二人いたのか!?」
ジュンコ「……レッドの男ってこんなのばっかなの?」
ももえ「アルフ様が見ているのなら、私も見ようかしら?」
どんどんカオスが増してゆく。
バルバ「ぶらあああああああああああああ!!!!貴様ら…もう許さん!!我々とデュエルだああああああああ!!!遊城十代!そして、そこの小娘ぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
そう言って、バルバトスと名乗る巨漢は、ヴィヴィオを指差した。
ヴィヴィオ「わ、私!?なんで!?」
タイタン「情報によれば、貴様は氷牙・アンヴィレントの娘。そして極度の親馬鹿により可愛がられているのは調査済みだぁぁ。」
バルバ「その男には、自分の娘がいたぶられる様を、眼に焼き付けてもらぁぁう!!」
氷牙「いい度胸だ貴様等…俺の娘に手を出すと言う事がどういう事か…その小せぇ脳みそに叩き込んでやろうか?変態共が」
真黒なオーラを放ちながら正気ではない瞳でタイタン達を睨む氷牙。
「「!?」」
その瞳に宿る殺気に後ずさる二人。
だが…
ヴィヴィオ「大丈夫だよ。パパ。二人って事は、タッグデュエルでしょう?私と代ちゃんのデッキの相性は最高潮。絶対…負けない!!」
氷牙「ヴィヴィオ……そうだな。少々熱くなりすぎたようだ。十代。ヴィヴィオの事、頼んだぞ?」
十代「任せてくれ氷牙さん!ヴィオも明日香も、俺が助ける!」
ヴィヴィオ「じゃぁ、私は代ちゃんを助ける!」
十代「おう!頼りにしてるぜ!ヴィオ!」
タイタン「準備はいいか…」
バルバ「貴様等には、恐怖を刻みこんでくれる…"闇のデュエル"でな!!」
氷牙「なんだと!?」
レオ「闇のデュエル!!やめろ!!十代は兎も角、ヴィヴィオはまだ年端もいかない子供だぞ!?」
バルバ「関係無い…闇のデュエルは既に始まっている!!」
『デュエル!!』
タッグデュエル…タッグフォースルールでいきます。 ライフ共有8000 墓地・場も共有。
十代「(闇のデュエルだって!?冗談じゃない!ヴィオにそんな危険な真似させるか!?)俺のターン!ドロー!バブルマンを守備表示で召喚!効果発動!デッキから2枚ドロー!手札から、融合発動!場のバブルマンと、手札のクレイマンを融合!E・HEROアブソルートZeroを攻撃表示で融合召喚!カードを一枚伏せて、ターンエンド!!」手札4
タイタン「私のターン…ドルオー…私は、シャドウナイトデーモンを攻撃表示で召喚。」
シャドウナイトデーモン ☆4 効果 風 悪魔 ATK2000 DEF1600 効果 このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に900ライフポイントを払う。 このカードが相手のコントロールするカードの効果の対象になり、その処理を行う時にサイコロを1回振る。 3が出た場合、その効果を無効にし破壊する。 このカードが相手プレイヤーに与えるダメージは半分になる。
タイタン「更に、フィールド魔法・万魔殿(パンデモニウム)‐悪魔の巣窟‐を発動!このカードがある限り、デーモンと名の付くモンスターは、スタンバイフェイズにライフを払わずにすむ。」
すると遺跡みたいだった周りが髑髏や骨などで埋め尽くされた。その光景はまさに地獄絵図。
十代「な、なんだよこれ?」
翔・準人「「うわぁ!」」
十代達が、気味悪く思っている。
タイタン「フハハハ…地獄の一丁目と呼んで貰おう。シャドウナイトデーモンで、アブソルートを攻撃!」
十代「何?!攻撃力の足りないモンスターで攻撃してきた!?」
氷牙「気をつけろ!間違いなく、収縮を使う気だ!」
タイタン「その通り、手札から速攻魔法・収縮を発動!モンスター1体の元々の攻撃力を半減する!!炸裂!五臓六腑!!」
Zero ATK2500→1250
レオ「技名自爆じゃねぇか!?五臓六腑炸裂なんて死ぬぞ普通!?」
レオのツッコミは尤もだ。
十代「ぐあああ!?」LP8000→7250
ヴィヴィオ「代ちゃん!?」
十代「大丈夫だ。ヴィオ。この位へでもないぜ!!」
氷牙「……?(おかしい…闇のデュエルにしては、こちらへの衝撃が全くない…)レオ…」
レオ「はい。気付いてますよ先輩。」
氷牙とレオは少しばかりいぶかしんでいた。
氷牙「だが、油断は出来ない。もしかしたら、奴らの力が弱すぎるからかもしれないからな…」
レオ「はい…」
十代「破壊されたアブソルートの効果発動!このカードがフィールドから離れた時、相手の場のモンスターを全て破壊する!」
タイタン「なぁにぃ!?」
十代「更に、罠発動!HEROシグナル!俺の場のモンスターが戦闘で破壊された時、デッキから「E・HERO」と名の付く☆4以下のモンスターを特殊召喚する!来い!フォレストマン!」
Hと書かれたライトが月の様に照らされ、森林の英雄が守りを固めて現れた。
タイタン「ええい!ならばこちらも万魔殿の効果発動!「デーモン」と名の付くモンスターが破壊された時、デッキから破壊されたデーモンのレベル以下のデーモンを手札に加える!私は、☆3のダークビショップデーモンを手札に加える!カードを1枚伏せて、ターンエンド!!」手札3
ヴィヴィオ「私のターンドロー!スタンバイフェイズに、フォレストマンの効果を発動!デッキから融合を手札に加える!」手札7(一枚は融合)
十代手札4&ヴィヴィオ手札7LP7250 フィールド フォレストマンが守備 伏せ無し
タイタン手札3&バルバトス手札5LP8000 フィールド 伏せ1 フィールド魔法・万魔殿発動中。
3ターン目、ヴィヴィオのターンメインフェイズ1
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.206 ) |
- 日時: 2010/09/28 12:21:45
- 名前: ミクニップ
- 地獄の一丁目って・・・何かなぁ・・・
ヴィヴィオ「私はモンスターを裏守備表示1枚セットし、さらにカードを2枚伏せてターン終了!!」手札4 バルバトス「俺のターン・・・ドゥロウ!・・・俺様は豊穣(ほうじょう)のアルテミス/を表守備表示で召喚する」
豊穣のアルテミス 効果モンスター 星4/光属性/天使族/攻1600/守1700 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 カウンター罠が発動される度に自分のデッキからカードを1枚ドローする。
氷「(アルテミス・・・成程、あの野郎はパーミッションか・・・?)」 バルバトス「そして俺はカードを2枚セットし、ターン・エンドだぁぁぁ」手札3枚
十代手札4&ヴィヴィオ手札4LP7250 フィールド フォレストマンが守備 モンスター1体が裏側守備 伏せ2枚
タイタン手札3&バルバトス手札3LP8000 フィールド 豊穣のアルテミス表守備 伏せ3 フィールド魔法・万魔殿発動中。
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