Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.1 ) |
- 日時: 2008/02/03 20:58:19
- 名前: 飛亜
- この契約が消えることはない
そう…これがあたしの宿命なのだ―――…
生まれた途端に決まったあたしの運命
世界を旅し、全ての武器を揃えること
そう、全てだ。
刀、槍、棍棒、弓…ありとあらゆる武器を全部揃える。
そして――契約の証として刻まれた
真っ赤な…刺青(イレズミ)。
その刺青は魔力が篭っていて、死ぬまで消えない。
あたしは8歳の時に旅に出た。強制的に…だが。
辛かったよ、あたしには
もっと…両親に愛されたかった。
だけど…
これは宿命。
神によって定められた…
――どれだけの道を歩いたか…もう憶えていない。
沢山歩いたことは確かだ。
華やかな街、寂しい一本道。
戦争によって血塗られた路。
死んだ人を見るたびに吐き気がした。そしてその人の持っていた武器を手に取り、また歩き出す。
そして…全て揃ったら――――…
ジルコニアの過去話。
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.2 ) |
- 日時: 2008/03/15 14:24:03
- 名前: 涼
- 参照: http://green.ap.teacup.com/ryou/
- 何もする事が無かった
いや、したい事が無いというほうが的確かもしれない
両親がいなくなって、あたしは家族を失った でも、寂しいわけじゃない だって、育ててくれる叔母がいるから 研究があるから 一人じゃ・・・ないから・・・・・
あたしはこんな家早く飛び出したかった 別に叔母があたしに対して辛く当たるとか、実の娘を優遇したりなんて事は無かったけど なぜだろう ここはとても居心地が悪い
「あたしのいるべき場所じゃない」
あたしの心はいつもそれだけを叫んでた だからエリスの配属研究員になりたいと思った あそこならここにいなくてもいい なにより、破壊に関する研究をしても誰にも嫌な目をされない
なにもかも破壊したい 家族、町、国、この世のすべてを なくしたい・・・・・・なにもかも リセットして、一から始められたらどんなにいいだろう?
彼と会ったのはエリスの採用試験に行く途中だった かっくりと足元に奇妙な感覚を覚え、しゃがんでチェックする いつもはいているヒールが折れていた それが、あたしが試験に行く事を阻んでいるみたいで、わけもわからない変な怒りを感じた
「・・・・・・・・・・・〜〜〜〜ッッ ホント、嫌になっちゃう・・・・・」
ポツリと俯いて呟いた 知らず知らずのうちに涙がこぼれる
「大丈夫ですか?」
ふっ、と上を向くと綺麗な金髪を持つ少年がいた 見るからに優しそうで、あたしには眩し過ぎるくらいだった あぁ、とヒールを見て納得したのか、貸してくださいと彼は言う 言われるままにヒールの先を含んだ靴全てを渡すと、どういうわけか綺麗に直った 幼いころ見た手品のように、あっという間で理解が出来ない 真っ白な頭の中で、あたしは自然と口にしていた
「あ・・・・・・・・・ありがとう・・・・・・」
にっこり笑う顔はもはや天使そのもので、いたたまれず急いで靴を履いて歩き出した
捨てるんじゃなくて、直す 壊すんじゃなくて、治すってこういう事なんだ・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− レイチェル過去話 with カーン君 レイチェルが壊す→直す事に興味を持ち始めた話でした〜 一応これでレイチェル過去は完結
少々補足 レイチェルが壊したかったのは両親を殺してしまった自分の罪 この世の中の全てを壊して失くしてしまえたらとずっと願ってました(少々精神崩壊気味) 叔母の家に居ずらかったのも、両親を思い出してしまうから 本人はその気持ちに気づいていなかったが・・・ それほど罪悪感に苛まれていたけど、カーン君の能力を見てレイチェルの傷も癒え始めた・・・という話です 今回は「ありがとう」をキーにしてみたぜ☆(相変わらず意味不明)
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.3 ) |
- 日時: 2008/03/27 15:42:24
- 名前: 雨雲太陽
- 参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo
路の途中で、女性がしゃがんでいた。
何かをつぶやいている。具合でも悪いのだろうか?
「大丈夫ですか?」
ずっと地面を向いていた顔が、上を向いた。 綺麗な顔立ちの女性だった。 顔色も悪くないし、原因は転んだか、彼女の履いているヒールが 折れたのだろう。
「すいません。それ、貸してください」
彼女は素直に、折れたヒールと靴本体を僕に渡した。 パズルのように折れた場所を繋ぎ、そこに力を注ぐ。 そうすればいつものように、そこには修復された靴が掌の上にあった。 修復した靴を彼女に渡す。
「これでもう、大丈夫ですよ。」
彼女は少し唖然した表情になる。 いつものことだ。
子供の玩具を直した時も
パンクした車を直した時も
奇術みたいだと言われたら、そうだといいのにと思う。
トリックがあったら、この世界に壊れっぱなしものは無くなるだろう。
「あ……ありがとう……」
やっぱり、お礼の言葉は嬉しい。 にっこりと笑顔を見せれば、なぜか彼女はあっという間に歩き去ってしまった。
* カーン視点のものを書いてみました。 うう……;
意味不というか、なんというか……
涼さんすいませんっっっ!!!(土下座
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.4 ) |
- 日時: 2008/03/31 16:03:55
- 名前: 千春(元たれ!
- お久しぶりです^^;
最近きてなくてすいませんww
何かお話入りにくくて今どんな場面かわからなくなったんです;; よければ詳しく教えてくれませんかね?
がんばってまたやりたいですし りれしょう好きですし
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.5 ) |
- 日時: 2008/04/01 12:58:18
- 名前: 涼
- 参照: http://green.ap.teacup.com/ryou/
- 今はダチとどれだけ『仕留められるか』勝負の真っ最中
ダチ2人に加えて、あのイケ好かないウィ(彼とは一方的なものだけど)と俺の4人が参加者だ
そして俺の目の前にいるのは、しいて言うならばリスのような小動物 ただ、普通のリスと違い、エレシスによる変化が起こっている……ようだ 俺はエレシスに関して詳しくないからよく分からないが、 あれだけ爪が伸びてかつ口があんなに大きいのは異常と言うしかないだろ? 口裂け女ならぬ、口裂けリス・・・? 自分のナイス命名に笑いを堪えながら、まず一匹目と呟く こんな小さなヤツに時間をかけてる暇が無い なんせ、勝負に勝つためにはより多くの獲物を仕留めないといけないからなぁ
す、と剣が鞘から抜ける音 俺はこの瞬間が好きだ 無防備に構える口裂けリスは音に反応し、こちらを見た 首を傾げる仕草は、普通のリスならば可愛いだろうがあのリスでは・・・ 苦笑してごめんよと笑み、迷わずリスを切りつけた
・・・はずだった いるべきはずの場所には死体どころか血痕さえ見つからない 確かに、剣を振るうまではここにいたのだ きぃと鳴き声がする また首を傾げる、あのリスがいた 獲物を捉えて、真正面から切りつけたはずなのに・・・ まさか一瞬の内に剣を避け、移動したのか・・・俺の・・俺の背後に・・・?
焦りと迷いを掻き消す様に剣をさっきよりもするどく振るう また、何も残ってなどいなかった そして肩にある違和感・・・ リスは俺の肩に乗っていた
慌てて肩にいるリスを振り払う ぴょんと人跳びで俺の剣が届く範囲外に行ってしまった こちらを再度見、首を傾げる仕草 馬鹿にされている、完全に
怒りに任せて剣を上げようとしたが、肩から下が言うことを聞かなくなっていた 知らないうちに右肩からは少量の出血 さっきリスがいたあたりだ あそこには神経系を支配する、いわばツボのようなものがある 今まさにそこを刺激もしくは傷つけられ、麻酔に近い状態になっている・・・
ふっと見るとリスが・・・・・・・・・にたりと笑っていた ぞくっと悪寒が走る このままだと殺られる・・・・・ッ!! 俺なんかが敵う相手じゃない! 急に怖くなって尻餅をつき、そのまま後ずさりをする
リスも蓮の傍へとよってくる 顔が無意識に引きつり、半分涙目になって目がかすむ リスは順調に近づいて、もう距離に差がほとんどなくなった ジャンプをしたのと同時に目を瞑った 痛いと覚悟していた割には、痛くなくてそれどころか俺じゃない、どこからか悲鳴が聞こえてきた 聞き覚えのある声・・・友達の声だった
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 蓮の前書いていた続きで、蓮が人を信用しなくなった理由 まだ続く・・・ 長いぜ☆(笑 でもここで半分くらいかな
カーン君視点、見れて感激です!! うわぁ、まじ(死語)でありがとうございましたぁ!
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.6 ) |
- 日時: 2008/04/17 07:09:46
- 名前: 雨雲太陽
- 参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo
禍々しい程のturquoise blue. いっそ、飲み干せたらいいのに。
清々しいほどのcrimzon. この手いっぱいに、咲き乱れる花。
眩し過ぎるcanary yellow. どうか、私を照らさないで。
嗚呼、どれも私の瞳の中で渦巻いてる。
さあ 本 当 の 私は 一体 何 ?
(なんて醜い戯言。お前には、何もないじゃないか)
*
墓石の上で、風に踊るカサブランカの花束
大量の、大量の。
あの決意をしたその翌日、有り得ないほどの花束の山が、
姉さんの墓石の上に積み重なっていた。
一体誰がこんな事。
*続きは後日
*
指の細胞、一つ一つに力を込めて。
鎌の刃の食い込む先に、何も遮らなければいい
阻むものなど、この世には存在しないのだと言い聞かせて
俺は今日も刃を振るう。
切れろ 斬れろ 消えろ 失せろ
過去も 未練も 悲しみも
俺を阻む全ての物質も
真っ二つに、引き裂かれてしまえばいい。
(なんでお前ら、仲良さそうにくっついてるの? 俺は、何にもくっつけないのに)
*
わぁ……なんでリークが病んでるのorz 鬱です。 自分の作るキャラは、何処かしらにヤンデレ属性を持ってる確率が高すぎる……! 前半は美弥姉さん。 右瞳の独白。
中盤はシャインさん カサブランカ。 後半はリーク。 物質切断してる時。 獣共相手に戦う事に疲れて、心が壊れかけているって感じ ……にしといて下さいorz
いえいえっ 喜んでもらえたみたいで何よりです!
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.7 ) |
- 日時: 2009/03/18 11:05:58
- 名前: 涼
- 薄目を開けると目の前のリスは友達を見てお馴染の小首を傾げるポーズ
どうやらリスも二人の友達に気付いたようだ
「た・・・・・・たす・・・」
言い終わるよりも先に友達が走り出した リスと、・・・・・・・・・・・・俺と反対方向に
−−−−−まさか
まさか助けようともせず逃げるなんて 俺たち、友達だろう?!駆け寄らないか、普通?! 二人いるんだ 一人がリスと戦って、その間にもう一人が俺を助けるってのが普通だろ・・・・・・ッ?! いつも「お互い現場で危険な時は助け合おうな」って約束したじゃないか・・・・
その後を素早く追う 俺じゃなくてリスが・・・ あれだけ俊敏なリスだ 逃げるまでの距離はそこそこあったが、 俺がその場を動かなくても十分目で捉えられる距離で追いつかれていた 逃げても逃げなくても同じような距離で
そして・・・・・・
赤、赤、赤
大量の赤が床を染める どれだけ人の中に血液が入っているのだろうかと感じてしまうほどの量をあたり一面にばらまく二人
リスは満足したのか再び俺のところへ戻ってきた 二人を殺したのは、捕食でも外敵だからでもない
楽しいからだと、目が、口が、全てがそう叫んでいた
貪欲なまでのその享楽の為に俺もまた殺されるのだろう 先ほどとは違い、意外に冷静な自分に驚いた 多分、最期の最期で裏切りにあって、世の中にいる事の執着がなくなったのかもしれない
そうか、最期か・・・・・・・・・・・・ リスと向き合う目と目を合わせて俺は言う
「お前がこの悲しみと虚しさを消してくれるのか・・・?」
リスはにたっと笑う 言葉が解るのかは不明だが、状況を理解していそうな態度だ
「そうか、・・・・・・そうか・・・」
意味のない言葉を繰り返して、俺は目を閉じた 友達と一緒に天国に行こうだなんて思っちゃいない まして、友達が天国に行ったとしたら俺は地獄に行きたいくらいだ
とにかくこの世を去りたい この引き裂くような痛みから逃れて、何もない、無の世界で生きたいんだ いや、生きられなくてもいい むしろ魂ですら何もかも無くなれば、俺は解放される・・・・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第2部になってしまった・・・ とりあえず完成させようと思って書きました〜 大分、今まで以上の意味不明にorz
とりあえず第3部も出来るだけ書きたいなと思っています;
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.8 ) |
- 日時: 2009/03/31 20:39:31
- 名前: 雨雲太陽
- 参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo/
- 墓石の上で、風に踊るカサブランカの花束
大量の、大量の。
あの決意をしたその翌日、有り得ないほどの花束の山が、
姉さんの墓石の上に積み重なっていた。
一体誰がこんな事。
切花はあまり長持ちしない上に、山の下段の花達は重みで潰れてすぐ枯れてしまう
下の花だけでも枯れる前に救出してやろうとしゃがむ。
すると、大量の花に紛れて見えなかった小さなメッセージカードを見つけた。
『優しい貴女へ』
それを見て、そっと立ち上がる。
手向けられ枯れた花はあの世へ行くのだろうか? そして姉さん。
それが貴女の元で綺麗に咲き誇ったら、貴女はその香りを嗅いで「カサブランカだわ」
と、ちょっとはにかんだ笑顔をするのでしょうか。
ならばどうか早く枯れて
早く、この優しい花束に込められた想いを連れていって下さい
* 花束を置いた人は誰なのか 今のところ、まだ決まってないです。
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