世界は残酷なほど綺麗すぎた 第0話 ( No.1 ) |
- 日時: 2008/11/23 19:12:55
- 名前: 飛亜
- 参照: http://treesweet.jugem.jp/
- どうして、
どうして、
世界はこんなにも―――…?
世界は残酷なほど綺麗すぎた
バンッ…ドサッ
銃声が響いたと同時に、倒れる躯。
あぁ、
俺は…死ぬのか。
ザァァ…と雨が降ってきた。 胸から血が噴水のように湧きあがり、背中からまた血が溢れ、 そのまま、どんどん流れていく。
視界が、少しづつぼやけていくのがわかる。 これでいいのだ。これで…
全てが終わる。
『城崎くん』
茜の声が頭にリピートしている。だんだん目蓋が重くなる。
今…行くから―――…
手を空へ伸ばすが、そのまま、
少年の腕が落ちた
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ はい、第0話です。…0話です(念押し) 1話とは違いますよ、あくまで0話…序章です。 因みに男の子は城崎亮<キザキ リョウ>、女の子は櫻生茜<サクライ アカネ>です。 茜ちゃんが何者かに目の前で殺され、その仇を打つ…みたいな。 最終的には0話に繋がります。
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ただ、ひたすらに、想う 一話 ( No.2 ) |
- 日時: 2008/11/24 08:13:27
- 名前: 緋色
- 参照: http://stm0.blog59.fc2.com/
- 薄暗い・・・どちらかと言うと
灰色、に近い色の空間が広がっていた そこに居るのは私と――――――?
そこで意識が浮上する
「うぇ・・・・・変な夢見ちゃったよ」
ちらりと時計を確認すると6時45分、もそもそと布団から這い出して仕度を済ませる 朝ごはん、はめんどくさいけどあの二人がうるさいのでパン一枚 本当は寮の食堂で食べるんだけど人が多い時間にわざわざ行くのは気が引ける
「・・・・私が夢の内容覚えてるなんて」
夢の内容とか、あまり覚えない派なのに、この夢だけは確りと覚えてる まさか幽霊絡みとか・・・
「おーーい!!遅れるぞっ裏衣早くしろ~」 「えっ?!うっ羽衣?」
時計を見ると7時半・・・・そんなに考え込んでいたんだと、自分に苦笑 急いで鞄とサブバ、あとブレザーのジャケットを引っつかんでドアを開けた
「ちょっと!!ここ女子寮棟でしょっどうやって入ったの?!」 「寮官に話をしたら入れてもらえたぜ?」 「なっ?!、違くて!二人とも男子でしょう?」 「だから・・・・・なに」
じぃと世衣に見られて言葉が詰まる 別に睨んでるわけじゃないけど、少し苦手なんだよな・・・
「まぁいいや・・・おはようっ!羽衣、世衣♪」 「おっす・・ってお前寝坊したのかよ」 「そっそんなんじゃないもん!」 「髪、結ってないよ」
片手で、寮室のドアの鍵を閉めながらわずかな反抗でもそう見られてもおかしくないよねとまた苦笑 確かに、ブレザーのジャケットは手に持ったままだし、後でいいやって思って髪も梳かしただけで結ってない
「仕方ねぇな・・・ほら鞄とサブバ貸せ、持っておくから」 「教室ついたら、髪結ぶから」 「は、はい・・・・・・」
ひょいっと自分の鞄の他に私の鞄とサブバまで持っちゃう羽衣にやっぱり男の子だなぁと感心しつつ 教室で世衣に髪を結ってもらうことを楽しみに二人の間に並んだ
+++++++++++++++++++++++++++++++ とりあえず一話です(笑 簡単に説明すると裏衣は女の子は「秋元裏衣(あきもと りい)」 男の子は「七原羽衣(ななはら うい)」「鈴中世衣(すずなか せい)」 実の所この子達はブログで書いてるオリジ小説の キャラクターだったりします、はい使い回しです(苦笑 コレを見て詳しい設定とか本編見てみたいな~的な人は(居ないと思うけど) URLからいってみてください、何も無いです、つまんないです
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そして僕は夢から覚めた ( No.3 ) |
- 日時: 2008/11/24 17:12:01
- 名前: 一夜◆KFb2oRyLnqg
- 参照: http://lovernight.blog44.fc2.com/
- 3年前の春…―――。
僕は、桜の下で君に出逢った。
目を開けるとそこは夜色の世界で。色鮮やかに咲き誇る桜の樹だけがあった。 月明かりに照らされて、桜が淡い光を発しているかのようだった。 僕はゆっくりと桜の樹に向かって歩いていった。あと数メートル、というところで僕はぴたりと止まった。 どくん…と心臓が大きく跳ね上がった。 舞い散る桜の下に栗色の短い髪をした女の子がいた。僕には気付かずにただ桜の花びらに両手をのばしていた。 その時、優しい風が僕らを包んだ。靡く髪を手でおさえながら、女の子は僕のほうを振り向いた。
時が、止まったかのようだった。
その女の子は、僕が愛した人。3年前のあの日…僕が出逢った君だった。 ぼろぼろと桜の樹は枯れて、夜色だった世界は闇に包まれたかのように黒色に染まった。 彼女は僕から視線を逸らし…前を向いて歩いて行く。何も無い黒い世界を。 僕はただ彼女の名前を呼ぶことも、その細い腕を掴むこともしなかった。 でも、でも……もう決して逢うこともできない。望んでも逢えない。 忘れてしまった君の温もり。僕はそれを取り戻すために、歩いて行く君を追う。 僕の足はいきおいよく、黒色の地を蹴った。
「光理っ!」
彼女の細い腕を掴んで僕は心の置く深くに刻まれていた名前を叫んだ。 僕の声に彼女は反応して、桜の下の時と同じようにゆっくりと振り向き、僕の瞳を見て、
「……栄斗。」
僕の名前を呼んで、綺麗に微笑んで、そして…桜の花びらになってしまった。一瞬にして君は消えた。 音も立てずに彼女が着ていた白いワンピースが足元に落ちた。 彼女の腕を掴んだ手には数枚の桜の花びらがあった。僕はその場にへたり込んだ。手の中の花びらは指の間をすり抜けた。 足元にある白いワンピースをぎゅっと抱きしめて僕は涙を流した。涙がワンピースの裾を濡らした。 僕の手と抱きしめたワンピースはわずかだけど…彼女の温もりが、した。
彼女はもうどこをさがしてもいない。この世界のどこにもいないんだ。 僕はその現実をきちんと受け止めていた。でも、それは「つもり」だった。本当は君の死は嘘だと思ってたんだ。 大きくて真っ暗な迷宮を君がいないのを知ってて僕は今だに彷徨ってる。 生きるよって、私はずっとあなたの傍にいるよって言ってたことが昨日のことのように思い出される。
神様……なんで天へ逝くのが彼女だったんですか。あなたは残酷すぎる。
そして僕は夢から覚めた。
僕は目を開けた。カーテンの隙間から零れる朝日が眩しすぎるくらいだった。 そしてまた涙を流した。目の前には滲んでも変わらない真っ白な天井が広がっていた。 でも、彼女が着ていた白いワンピースには…敵わなかった。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
どうだったでしょうか?シリアスな感じに書いてみました。 ちなみに続きはないです。あるとしても別のお題にて書かせてもらいます。 男の子は「沖島栄斗(オキシマエイト)」女の子は「佐伯光理(サエキヒカリ)」という名前です。 設定年齢は、両方とも18歳で大学1年生です。出会いは15歳で高校1年の時です。 2人の出逢いと光理が亡くなった原因とか話にしてみようかなと思ってます。 そちらも読んでくれるとありがたいです。では、また。
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そして刃は僕に向けられた 0.5話 ( No.4 ) |
- 日時: 2008/11/24 22:20:40
- 名前: 葉羅
- 狂気と凶器に満ちたこの世界
そこに生まれた僕達は生き残るために凶器を持った 生きたければ狂気を持たなければならなかった
狂った世界に、狂った僕等
果たして 間違っていたのは――?
―――――――
『ねえ、君は信じる?この世界にある希望を』
「・・・・・・」
静寂と寒気で満たされた飾り気のない灰色の箱の中、誰かの声を聞いた気がした。 その声によってやっと目を覚ました俺の視界を埋めるのは、端が暗闇と同化した一面の灰色。まるでこの廃れた世界を示すようなこの色が、俺は嫌いだ。 まあ嫌ったところで大抵の建物はコンクリートむき出しの灰色で、その他の色を求めるなら空くらいしかない。
横たわっているコンクリートの冷たさが背中にジワジワと広がってゆく。このまま寝転がっていても仕方がないので起き上がると、固い床に寝ていた代償として体が軋む。 毎回のことだが、そのたびに「体って贅沢言うよなぁ」と実感する。固い床に寝ていただけですぐに痛くなるとはなんと軟弱なのだろう。
「ヘロゥ♪今日も冴えない顔色ですヨ?」
半身は起こしているもののまだぼうっとしていた俺の頭上に、やけに上機嫌な声が降ってくる。
「・・・なんで君は起き抜けからそう喧しいんだろう?」
「うわあ、ひっどいなぁ。あたしは何時だって元気いっぱいなだけよぅ?」
「うん、それが君のその騒々しさに繋がるんだろうね。」
「まったく、そんなんだから君は何時までもお仲間さんが出来ないんだよ!」
小さな子供のように剥れてそっぽを向くサクラを見ていると、つい笑いがこみ上げてくる。
「ごめんごめん。でも俺にはサクラという仲間がいるだろう?」
そういうと顔を真っ赤にする。ああ、これだからつい、からかいたくなるのだ。
「そう、そうよぅ、あたしは君の味方だもんっ。」
「ありがとう。助かってるよ。」
そっと笑いかけると、サクラは再びそっぽを向いた。先と違うのは耳まで真っ赤であることだ。 しかし、本当に助かっている。さっきまで何処か無気力だったのに、とても元気付けられる。
「あ、そうそう、傷のお加減はもうよろしくて?」
話題を見つけたサクラが気遣うように聞いてくる。
「うん、大分良いよ。一人で動けるくらいには。」
「そう、良かった・・・。」
いつもの無邪気な笑顔とは違う、安心したような、ふわっとした笑顔と共にサクラは答えた。
「・・・もう大丈夫だから、そろそろ移動しようか。」
「そうね、じゃあ右に行きましょうよ!」
「サクラ、それって俺たちが来たほう。戻るの?」
「う、間違えた・・・。」
此処から一歩でも出れば、そこはもう危険地帯。けれども此処にいても、そろそろ誰かが来るだろう。 無情なこの世界は安息というものを知らないかのように、いつでも俺たちを堰きたてる。
§§§
はい、冒頭です。なくてもいいお話ですので0.5話。 うあああああああ!!下書きなしがこんなにも心細いなんて・・・!
主人公は今のところ名無しですね。出来れば名づけたくないww 女の子!女の子は絶対必要!!どんなマンガにもヒロインは不可欠さ! というわけで大好きなマンガからとってサクラちゃん。漢字も使いたくなかったのでカタカナ。
深い意味はないのですが、何もない未来のお話。建物は廃墟だけ。人々は殺しあう。文化も何もないからなんかもうカオス。 そんな世界のお話です。わかりにくくてすみませんorz
あ、多分3、4話で終わるかと・・・。
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世界は残酷なほど綺麗すぎた 第1話 ( No.5 ) |
- 日時: 2008/11/28 14:46:11
- 名前: 飛亜
- 参照: http://treesweet.jugem.jp/
- 始まりは突然で、
残酷だった。
ザシュッと何かを斬るような音。 それと同時に、倒れる躯。
「茜っ!!!」
無意識に叫んだ。ふと茜が俺を見た。
…なんで?
なんで…笑ッテルノ?
ザシュっとまた、斬られたような感覚。 今度は俺だ。
右目から…血が流れてくる
「うっ ああぁあぁああ!!!」
思わず右目を押さえた。
左目に見えたのは、紫の仮面。 見下すような視線。ふいっと後ろを向き、去って行った。
『またしてもムジュラによる殺人です。死亡したのは夕侠大学附属高校2年生、櫻生茜さんです。 茜さんと一緒にいた城崎亮さんは右目を怪我し、失明という事態になりました。警察によると被害者はこれで15人目で…』
テレビで男性のニュースキャスターが茜の死について話している。
「亮、行くぞ」 「…あぁ」
親友であるヒロに言われ、俺は家から出た。
俺には両親がいない。 物心付いたときには既にいなかった。
孤独
そんな俺に接してきたのが茜だった。 どんなに突っ返しても笑顔で接してきて。 いつの間にか俺は、あいつのことが好きになっていた。
「茜ちゃん…いい子だったのに…」 「どうしてこんな……」
茜の葬式。沢山の人が参列に来た。 俺は…ただ見ていることしかできなかった
すっかり暗くなり、夜になっていた。 空は雲に覆われ、星は見えない。
俺はビルの屋上にいた。
アイツのせいで…俺の右目は視力を失った。 アイツのせいで…茜を喪った。 あの…紫の仮面。まるで子鬼のような… 俺の人生を滅茶苦茶にしたのは…
ア イ ツ ノ セ イ
「くそっ…くそっ……!!」
そのまま跪き、涙を流す。 悔しくてたまらなかった。悔しくて、悔しくて!!!
「…惨めね」
はっと声のする方を向いた。
紺色の長い髪。赤い瞳。白いシャツに黒いプリーツスカート。黒のオーバーニーにショートブーツ。
「…誰だ」 「私?…城崎…可憐」 「!?」 「…仇を、取りたい?」
思えば、その一言が始まりだったかもしれない。
「あの紫の仮面の殺人鬼…」 「知ってんのか!?」
いつの間にか、俺は可憐に縋りついていた。まるで餓えた子供のように。 今思えば、かなりバカバカしくてたまらない。
「“ムジュラ”。殺人鬼の名前」 「ム…ジュラ…」 「…殺したい?」 「…!」 「殺したい?」
殺 シ タ イ ?
頭に響いてくる。俺は…俺は……
「…殺し…たい… アイツを…殺したい!!」
決意に満ちた瞳で可憐を見つめた。
「……成立ね」
ポイッと俺に何かを投げる。それは、豪華な装飾が施された銃だった。
受け取った瞬間、俺の…人生は…
“零”
俺のコードネーム。 裏社会では有名な暗殺者。 城崎亮が暗殺者になったのは、あの日から九ヵ月後のことだった。
++++++ 第1話でーす。長ッ!めっちゃ長いッ!! 亮くんは一体どんな運命を辿るのか。 謎の少女「城崎可憐」は何者なのか。 簡潔ですが、これで。
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ただ、ひたすらに、想う 二話 ( No.6 ) |
- 日時: 2008/11/30 18:29:24
- 名前: 緋色
- 参照: http://stm0.blog59.fc2.com/
- 教室に入る時一部の女子からの痛い視線には慣れたし男子からの冷やかしも軽く受け流す
仲の良い友達に軽く挨拶して席に着く、ちなみに私の席は窓側の一番後ろで右斜め前が羽衣で隣が世衣
「裏衣、髪結わくからむこう向いてて」 「あ、うん・・・」
さらりと世衣の手が私の髪をすべるたびこそばゆくて身をよじりそうになる、が そんな事したら羽衣が前から抑えてきていろんな意味で心臓が持たなくなるので我慢する 私は「超」が付くほどの不器用で、家事や細かい作業、楽器だって勿論髪を結わくのさえ危なっかしいので 毎日こうして結わいてもらってるのだけど・・・・
「せ、世衣?あの・・その・・・」 「なに?」 「ははっなんだ~?くすぐったいのか裏衣?」 「うん・・・・」
羽衣に助け舟を出してもらってなんとか伝えられた自分の気持ちが伝わったかはべつとして 世衣は短く返事をし、いじっていた髪をまとめて上のほうでおだんごにした
「おわった」 「あ、ありがとう!」 「お~かわいくなったんじゃないか?」
ガラッと前のドアから長町先生が入ってきて朝のホームルームが始まった その後は退屈な授業をノートをとりながら聞いていく、いつもと同じように それがいつもと同じじゃなくなったのは体育のとき、何人かでペアを組んでバレーの練習をしてたとき
「ねぇ?裏衣ちゃんってさ、七原くんと鈴中くんのどっちが本命」 「っはぁ?!?!」
体育館ということもあって私の声が大きく響いた、注目が痛い・・・ なんとかやりすごしきっと問題発言をした友達を睨む、それにも動じず軽く流すので苛立ち倍増だ
「べつに・・・あの二人は只のともだ・・・」
そこまで言いかけてとまった、自分は二人の何だろうと 私は只二人のそばに居るだけ、今までずっと二人でいた羽衣と世衣にとって私は不純物(ジャマナモノ)でしかない 本命とかそういう前に友達ですらない、私が今言おうとしたことは私の願望だ こうあって欲しいそういう想いにしか過ぎない、不意に目の前が歪んだ次の瞬間
「裏衣っ?!?!」
遠くで響いた友達の声をぼんやりと聞きながら意識を手放した
―――――――ふわりとした浮遊感
+++++++++++++++++++++++++++++++++++ そんなこんなで二話です 裏衣は基本ポジティブです、けど小さなことでも考え込んじゃいます その結果が嫌なことに繋がっちゃうととことんネガティブに考えるそういう子です ちなみに長町先生は副保険医であまり仕事しません、童顔でよく生徒に紛れ込むような先生です(笑 短いですがコレで後書きとさせていただきますっ!!
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そして刃は僕に向けられた 1話 ( No.7 ) |
- 日時: 2008/12/10 17:23:31
- 名前: 葉羅
- 希望 いつまでも見つからない探しモノ 存在しないモノ
絶望 いつも隣りにある邪魔なモノ 世界そのモノ
ねぇ、神サマ 僕の求めるものは そこまで困難なものですか? 僕の願いは それほどに罪深いものですか?
多くはいらないんです ただ 一つだけ
-------------------------- 「ハッ......ハァ...ハァ...」 耳障りな呼吸、心臓が破けるような痛み、全身で感じる大音量の脈動、無防備な顔面は皮膚が切れるように痛む。
それでも迷路のような路地を、思うように動かない足で駆け続ける。
「!?っ」
足が縺れて倒れ込んでしまった。やあ地面さんこんにちは。嬉しくないどころか、顔と手が砂利で擦れて何とも痛い対面だ。既に痛む程に冷えた顔面は当社比で何割増かの痛みを訴える。...当社ではなく、当者が正しかった。
それはさておき、アレは何とか撒けたのだろうか。 そしてサクラは無事なのだろうか。
立上がり、体に着いた砂利を払い落とす。 「っ......てぇ」
今の転倒は新たに擦り傷を生んだだけでなく、塞がりかけた腹部の傷をも刺激したらしい。 よく今まで走れたものだと、痛みを麻痺させる事により、走る事を可能にまでした己の精神力に感心する。これも一種の火事場の馬鹿力なのだろうか。
…よし、脳に酸素が足りないからか若干の問題はあるものの、ちゃんと機能しているな。 起き抜けよりはましだろう。 さて、そして当面の問題と向かい合おうか。
「・・・どっから来たっけ?」 ただひたすら、走り続けて此処まで来た。似たような建物だけが並ぶ、どこも同じような景色のなかを。 追いかけてくるものの存在を確かめながら、闇雲に。
そのせいで置いて来たサクラがどこにいるのか、まるでわからなくなってしまった。 「ふははははしかし俺とサクラの愛が続く限り二人が離れ離れになることはないのだ。小指から伸びる赤い糸を辿れば必ずサクラに会えるという画期的な……あれ?」
しまった、相当混乱しているらしい。心の声が普通に口から漏れていた。 仕方ない、しばらくの休養を求めます。 お休みなさい俺の脳。身体の方は起きていてくれると助かる。 無理か。
瞼を閉じる前、仰向けになった事によって見えた空は、いつのまにか灰色になって建物と同化していた。
§§§ …はい、短いですね。やりたい事やっていたら、何だか話の筋からそれてくるので強制終了。 とりあえず二人でいる所を襲われたので二手に分かれて逃走しました。 少年はいい加減な事ばかり言う子。
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世界は残酷なほど綺麗すぎた 第2話 ( No.8 ) |
- 日時: 2009/01/07 21:42:45
- 名前: 飛亜
- 参照: http://treesweet.jugem.jp/
- 「…で?報酬は?」
「ざっと500万でどうでしょう?」 「500万ね……まぁいいや」 「それでは、お願いしますよ」
真夜中の闇ルートの喫茶店。そこには男女問わず、たくさんの犯罪者がごった返していた。 俺は書類に貼られた写真を見た。 「…「我黎グループ」会長、我黎崇一、か…。」
席を立ち、喫茶店を出る。出ても犯罪者達の笑い声は絶えず聞こえてくる。
「人気者だねェ、モテモテだネ!零♪」 「…乃亞」
血を思わせる真っ赤な髪。目は闇を思わせる漆黒。 赤いタンクトップに黒いうさ耳がついたフード付きパーカーを羽織り、膝上のチェック柄のズボンに右は黒、左は黒と紫のボーター(簡潔に言えば柄違い)のニーソ。 左目に刺青(トライバル)。コードネーム「乃亞」。
「それは仕事のときに言ってよ~、今は陽佑って呼んでくれると嬉しいな♪」 「本名ばらしてどうすんだ それと音符やめろ、キモいから」 「それ活字じゃなきゃつっこめないじゃん…」 「あ、ポテトいるか?」 「欲しいっ!」 零(亮)が乃亞にフライドポテトを差し出し、そのうちの一本を取って食べる
「あ、零のマンションに居候してる…可憐ちゃん元気?」 「あぁ…毎日毎日ハヤシライス食わせろーってうるせぇんだよ」 「ハヤシライス好物なんだー可愛いっ」 「どこがだよ こっちの身にもなってみろ。毎日作らされ毎日食べて!」 「はいはいわかったわかった 悪かったよぉ」 「…はぁ…」 「溜め息つかないでよ…」 そしてまた一本ポテトを取って食べる。 「相変わらずポテト好きだねェ乃亞は。」 紫色の髪をゆるく巻いている。目は桃色。黒いチューブトップに赤いベスト、黒いショートパンツ。赤いレースアップピンピール。 「キル!」 「キル姉ちゃんだぁ!」 乃亞はキルに駆け寄り抱きついた。 「零、あんた仕事何時からやるんだい?」 「…もうそろそろかな、俺行くわ」 「いってらっしゃーい!頑張ってねー♪」 「気をつけなよ」 「ああ」
これが今では当たり前。
+++ 第2話でーす。個人的には乃亞がいいキャラかなぁと。うさみみパーカー着てる男の子…可愛いじゃない? こんなんでいいかな、それではこれで。
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たった一つ願いが叶うなら… -First- ( No.9 ) |
- 日時: 2009/01/08 17:50:54
- 名前: 一夜◆KFb2oRyLnqg
- 参照: http://lovernight.blog44.fc2.com/
- ねぇ、栄斗。
この世界であなたに出逢えたことが何よりの幸せだったよ。 未来がもう見えすぎていた私をあなたは愛してくれたよね? 私ね、たった一つ。…たった一つ願いが叶うなら……――――。
高校1年生、春…―――。
オレンジ色の夕日が校舎を優しく包み込んでいる。校門を入ってすぐある桜の樹もひらひらと綺麗に舞っている。 その桜の樹の下に一人の少女がただ呆然と立ち尽くしていた。少女の名は、佐伯光理(サエキヒカリ)。 栗色の短い髪がふわりと風に靡いた。それと同時に頬に伝る涙が零れ落ち地面に染みる。 ねぇ、神様。なんでこんなにも早く私の未来が決まらなきゃいけないの? ねぇ……あなたは美しいけれど残酷すぎる。 また光理の頬を涙が濡らしていく。どんなに涙しても終わらない絶望が、広がる。 その時だ。風が少しだけ音をたてながら吹く。桜の花びらが吹き荒れる。 あまりにも強すぎる風に光理は俯きながら体の向きを変える。風が、吹き止む。 俯いていた顔をゆっくりとあげると、自分から少し離れた場所に立っている自分と同じ1年生の少年と目が合った。 光理の心臓がとくんっと跳ねた。ハッと自分の顔が涙に濡れていることを思い出し、目を逸らす。 地面を軽く蹴る音が聞こえる。嫌だ、こっちに来ないで…! その願いも虚しく消え、がっと腕を掴まれた。
「……泣いてんの?」 「………泣いてない。」
涙に濡れた顔を見られたというのに光理は見え透いた嘘をついた。 少しして、小さく笑った声が聞こえて光理は驚いたように目を丸くしながら少年を見た。
「そんなに顔濡れてんのに、泣いてないって…素直じゃねぇなぁ。」
少年は制服の袖で光理の顔を拭きながら、ハンカチないからと笑った。
「まぁ、何があったかは知らないけど。こんな所で一人で泣くなよ。」 「…うん。」 「さっさと帰ろよ。俺も人のこと言えねぇけど…じゃあな。」
光理の頭を軽く撫で、少年はすたすたと校門のほうに歩いて行く。 慰められたのに、お礼も言わないままは嫌だ……!言わなきゃっ!
「あ、あの…!」
呼び止められた少年は、ん?と言いながら光理のほうを振り向く。
「私、3組の佐伯光理……っ。えと、あの…ありがとう。」
光理は少し顔を赤くして小さく俯いた。少年はそんな光理を見て微笑む。
「いいよ、別に。あ。俺、1組の沖島栄斗(オキシマエイト)。一応、よろしく。」
そっと顔をあげた。優しく微笑んでいる栄斗を見て、光理の心臓がまたとくんと跳ねた。 栄斗はまた歩き出し、そして校門を曲がり消えていった。
桜がひらひらと舞い散る。 光理は、火照った顔を両手で押さえて立ち尽くしていた。 顔が、熱い。心臓が踊るように跳ねる。………この気持ちは、何?
私はこの時、恋をしました。 初めての恋でした。 そしてこれは、最初で最後の大恋愛でした…―――。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
高校1年生の栄斗と光理です。光理視点で書いていこうと思っています。 最初と最後はいいんですが、会話の部分が失敗した感じがして嫌…っ! まぁ、それでも読んでくれると嬉しいです!!
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ただ、ひたすらに、想う 三話 ( No.10 ) |
- 日時: 2009/01/31 22:15:52
- 名前: 緋色
- 分からない
きっとこのままだとずっと分からないだろう、今まで自分の世界は幼馴染(タッタヒトリ)だけだったし 他の人間なんていてもいなくとも同じだったでも、桜の中で出会った彼女(タイヨウ)は 短期間で俺と幼馴染の間に馴染んで・・・・正直の所、あまり関わりたくはない それでも辛く当たったり、その手を振り払ったりすることができないのは自分でも分からないことだった
「おい・・世衣?どうかしたのか、ぼぅっとしてるけど」 「羽衣・・・なんでもないよ」
体育の時間はだるい、そのことも手伝ってか、周りの事まで上手くいかない ふと体育館の方に目を向ける、バレーだったはずだと頭の隅で思ったこっちは今サッカーだし、羽衣に気づかれないようにため息を吐いた
隣で世衣がため息を吐くのを感じた、が指摘はしない・・・本人はこっそりとやったつもりだろうから ふとさっき世衣が視線をやった方向、体育館・・・とそこまで考えて推測、たけどそこに絶対的な自信のある推測をした 幼馴染は最近仲良くなった彼女、まぁこの場合の彼女は付き合ってるとかではなく、あくまで代名詞としての彼女なのだが・・・ で、その仲良くなった彼女のことを考えていたのだと・・・そこでふと気がつく 彼女・・・・裏衣の事はあまり知らない、繰り上がりの俺らとは違ってこの春に入学してきて その前はどこに住んでいたのか、どんな環境にいたのか、そしてどんな想いを抱いているのか、知らない
「なぁ・・・裏衣ってさ、前どこ住んでたんだろうな?」 「・・・・・・さぁ、俺が知ってるとでも?」
あ、やばいな・・・不機嫌になってる 気づいたときにはその深い青の目は鋭くこちらを見ている
「なんで?いきなりのそんなことを?」 「ぃや・・・なんとなくさ・・・俺は裏衣のこと何も知らないなぁ・・って」 「羽衣が知らないのに、俺が知ってるわけないよ」
「うん、そうだよな」と言い視線を下に向ける そう、俺らは裏衣に対して持ってる情報が少なすぎる、でも・・・まぁお互い様でもある 俺らが裏衣に話したことは、地元がココという事と幼馴染という事後は、まぁ色々な好みとか位だ
「羽衣・・」 「ん?なんだよ」 「騒がしくない?」 「え?・・・・」
言われてみれば、とあたりを見回すと教師が少し焦っているようにも見えるし、体育館のほうが騒がしい
「誰か、倒れたとか?」 「いってみようぜ、世衣!」
こう、何かと騒ぎが起きると羽衣は首を突っ込みたがる・・しぶしぶ立ち上がって体育館の方に向かう 気分はあまり良くない何より、いま一番会いたくない人物の所に行くのだ
体育館の中はドタバタとしてた やっぱり誰かが倒れたんだと、確信・・・・けど次の瞬間目を疑った 教師と数人の生徒に囲まれて倒れていたのは
「裏衣?・・・・・・・」
見間違うはずのない色素の薄い灰色の髪は間違いなく裏衣のもので 隣にいる羽衣も呆然としていた
「えっ・・はぁ?!なんだってんだよーー!!」
中に入り裏衣のそばに駆け寄る羽衣に続いて自分も中に入る、教師がなんか言っていたけど無視、それどころではない 呼吸はしてるし、目立った外傷はないからとりあえず安心した・・・・と思ったところでふとある疑問がわく 他人に関わらない自分が裏衣に対して不安を抱き、そして今生きているということで安心している事
「世衣!!とりあえず保健室運ぶぞ!!」 「うん・・・羽衣は長町先生呼んできて」 「ぁ・・・うん!分かった」
体育館を出て行った羽衣を見てから裏いの首の下と膝の下に手を入れて持ち上げた 横抱き、俗に言うお姫様抱っこ・・・そしてその体重の軽さ少し驚く 周りの女子がうるさかったけど無視して自分も体育館を出た
「うん・・・まぁ~大丈夫でしょ?」 「軽いなぁおいっ!!!」
珍しく職員室にいた長町先生を保健室に連れて行くとちょうど裏衣を抱きかかえた世衣が来ていた しばらく診察して一言が上の言葉
「だって外傷なんて見当たらないし・・大方考えすぎて思考がショートしたんじゃない?」 「なんで?」 「そんなの私が知る分けないよ~?」
あくまでいつもの調子を崩さない先生は「しばらくしたら目を覚ます」とだけ言って保健室を出て行った
「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 「羽衣・・・」 「ん?どうした」 「正直の所、あまり関わりたくなんかない」 「・・・・・・うん」 「でも、裏衣がこんな風になるとひどく心配するから」 「・・・・・・うん」 「・・・それだけ」 「そっか」
ある時を境にめったに感情を出さなくなった幼馴染が見せた変化、それに裏衣が関わっていて・・ わずかながら不思議な感覚だった・・でも悪い気はしない
羽衣はゆっくりと笑って裏衣の髪を梳いた 短期間で俺と幼馴染の間に馴染んで・・・・正直の所、あまり関わりたくはない それでも辛く当たったり、その手を振り払ったりすることができないのは どこかで裏衣のことを必要としてるのか、めんどくさいだけなのか よく分からない感覚に戸惑う・・・けど、今は答えを出さなくてもいいか、と自己完結し羽衣と同じように裏衣の髪を梳く
「早く・・目、覚めるといいな」 「・・・・・・・」
+++++++++++++++++++++++++++++++++++ ずいぶんと間が空いてしまった!! とりあえず三話めです、今回は男の子二人の目線で(笑 今まで触れたことのないタイプの人だから、どうすればいいか分からない そんな感じを出せたらなぁと思いました(笑
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