Re: 異世界大戦記8 ( No.146 ) |
- 日時: 2011/06/23 22:42:46
- 名前: カイナ
- 悪魔A「ひゃっははは! ぼっこぼこにしてやんよぉ!!」
悪魔B「悪名高いラハール様の腹心である俺達に逆らう命知らずはいるかぁ!?」
ラハールの腹心、さらには氷牙と鏡夜の名を騙った屑悪魔が凛によって瞬殺されたのに気づいていない別の悪魔達はそう高笑いをしながら市民達に攻撃を加えていた。そして悪魔達はこの状況に関わらずのんびりアイスを舐めている少年達に目を向ける。
悪魔C「くっくっく、次はお前らだぁっ!!」
そう叫んで悪魔がソーダアイスを舐めている少年――水色の髪を整えた短髪にしている――に襲いかかろうとした瞬間、パァンという銃声が響き、その悪魔の腹に風穴が開く。
悪魔C「え……」 ジン「とろいな」
そしてその少年の横でバニラアイスを舐めていた少年――ジンは静かにそう言うと右手にアイスを握ったまま左手で銃を握り、あっさりと引き金を引いていた。パンパンパンと乾いた銃声が響き、悪魔の身体に次々と風穴が開いていく。そしてついに悪魔はばたりと地面に倒れ伏した。
ジン「恨むんなら、無謀にもアルフに手を出そうとした自分を恨めよ」
ジンは静かにそう言うと弾切れになった銃を異空間に戻し、入れ替えるように新しい銃を異空間から取り出す。そしてアイスを食べ終えるとアルフに言った。
ジン「さて、やるぞ」 アルフ「うん」
ジンの言葉にアルフも頷いて拳のナックルと脚のレガースを確認する。そして周りを見回しながら言った。
ジン「数が多い、アルフはあれでいけ」 アルフ「え……あれ使うと寒いからやなのに〜……あれ僕とライは二人コンビでの戦闘前提で使ってるんだよ?」 ジン「文句言うな」 アルフ「……はーい。カルディオとサウザーが羨ましいなぁ、なんで寒くないんだろ?……」
ジンの言葉にアルフがそう文句を言うとジンはさらっと一蹴、それを聞いたアルフは諦めたようにそう言った後ぶつぶつと呟きながら辺りに氷のマナを収束し始め、その隙をついた悪魔達が飛び掛る。
アルフ「……ふぅっ……ディオギコル・ギドルク!!」
その呪文と同時にアルフの身体をまるで鎧のように冷気が纏い、アルフが腕を振るうと襲い掛かってきた悪魔達の全身が一瞬で地面ごと凍りつく。それを見ながらアルフは首を傾げた。
アルフ「あれ? やっぱり久々だから加減が分からないや……腕や足が動かなくなる程度に手加減したつもりだったのに……ギドルクで充分だったかな?」 ジン「ったく、地面や壁ならいいが仲間まで氷漬けにするなよ?」 アルフ「分かってるって」
アルフの首傾げながらの言葉にジンは呆れたようにそう言いつつ銃を撃って氷漬けになった悪魔達を撃ち砕く。その言葉を聞いたアルフはそう言った後二人は悪魔達の方に向かっていった。
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Re: 異世界大戦記8 ( No.147 ) |
- 日時: 2011/07/02 00:39:54
- 名前: ミクニップ
- ルイギ「いよっしゃぁ!!久々の出番だ!思う存分暴れて「邪魔です!!」ごべっ!?な、何すんだこのやろ「黙れ雑魚が!!」ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」
…出てきて早々、スバル達に突き飛ばされるルイギ。しかもご丁寧にスバル達は完全無視。しかもその後からピチュー達に踏み潰される始末(笑)。
ルイギ「な、何で…俺ばっか…」 テンバ「諦めぇやルイギ。それがあんさんの天命やって」
悪魔1「女ぁ、俺等に喧嘩売った事後悔しろよ!」 悪魔2「俺達怒らせる何て命知らずだなゴルァ!?」 エリー「おぉ〜怖い怖い。一体何されるんだ私は?」
怒り狂って色々吐いてる悪魔見ても、余裕な態度を崩さず笑っているエリー。それが勘に触ったのか1匹の悪魔が彼女に向かって攻撃しようとする。
ヒョイッ
エリー「ん?何か通ったか?」 悪魔1「このっ…!」
ヒョイッ、ヒョイヒョイ、ガシッ、ベシッ
最初の攻撃は余裕で避けられ、それでヒートアップした悪魔のラッシュ。だがエリーは余裕で全て回避、受け流したりと、あんまり病み上がりな感じがしない。しかもそのお陰でさらに悪魔が切れてキックを放つが、何とエリーはそれを指一本で受け止めてしまう。
悪魔1「な…っ!?」 エリー「おいおいこの程度か?…そんなら、次は私のターンだ!」
ドグッ!
悪魔1「ぺぽぉ!?」 エリー「まだだ」
悪魔をそのまま蹴りとばし、さらに追撃を加えるべく太刀の峰で一閃。さらに相手は吹っ飛ぶも、さらにエリーは追い討ちにとその腹に肘を入れる。
悪魔1「ぴぎ!?」 エリー「どうしたどうした?私を後悔させるんじゃないのか?…悪い子にはお仕置きだ」
ガシッ、ドスっ!ドスっ!!
悪魔1「ゴッ、ぺぎっ、がぺっ!?」 エリー「悪い子だ!悪い子だ!!悪い子だ!!!」
バキンッ!!
2本の太刀を地面に突き刺し、くの字に折れ曲がった悪魔の首をガッチリホールドし、その腹に連続でニーキックを叩き込むエリー。しかもそれでも飽き足らず、ホールドした首から手を離し、フラフラの相手にハイキック叩き込んで撃沈させる。
エリー「ははっ、何だ何だ。容易過ぎるではないか。もっと骨のあるのはいないのか?何なら纏めて来い」
クイクイッ
悪魔2「っんの野郎!」 悪魔3「ぶっ殺す!!」
エリーの余裕の挑発に乗った悪魔3体は、所持してた武器で襲いかかる。それを見たエリーは薄く笑うと、突き刺していた太刀を素早く抜き取るや、同時に武器を振り回してきた悪魔供の攻撃を全て太刀で防いで見せる。そしてそのまま手首をひねって太刀を回転させ、悪魔達の武器を弾き…
エリー「なぎ倒す、斬光時雨(ざんこうしぐれ)!」
ザザザザザザザザシュッ!!
悪魔『ほがぁぁぁぁ!?』
エリー「まだだ!裂斬風!獅吼旋破!!も一つおまけの紅蓮剣!!!」
右腕を背中に回し、敵に無数の突きをお見舞いするエリー。さらには自身を風車のように回転させての連続斬りや獅子にみたてた衝撃波で吹っ飛ばしたり、さらには燃え上がる剣飛ばして爆発させたりと、まさに遣りたい放題である。
エリー「ふはははは、怖かろう!最近鬱憤溜まってたからちょうど良いストレス発散になったわ!だが安心しろ。私は命までは取らん、全て峰打ちだ!うはははは!!!」
ズタボロにされ、死屍累々悪魔供積み上げてはその上で仁王立ちして高笑いするエリー…。しかも本当に全員生きているらしくピクピクしてるのが分かるが…いかんせん悪魔に同情したくなる光景である。
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Re: 異世界大戦記8 ( No.164 ) |
- 日時: 2011/07/20 22:00:17
- 名前: ミクニップ
- …長い。とりあえずこれ以上進まないなら別サイド書いておこうか…
ゴウンッ、ゴウンッ、ゴウンッ!!
02「各ブロック、被害状況を報告しろ!」 オペレーター「は、はい!先程の攻撃で左エンジンが全停止!!さらにはそれによってイカレたのか本艦の高度維持ができません!!」 02「チッ…!!」
管理局の放った1発の狂気の攻撃。それはこの艦に類まれぬダメージを与えてしまった。このままでは運が悪ければ本艦が激突し、大惨事が予想される。所が…
ピピピっ、ピピピッ!!
02「今度はどうした!?」 ラミア「か、カタパルトデッキより入電です!誰かが収納されていた機体に搭乗して勝手に出撃したみたいです!!」 02「一体全体何処の馬鹿だ!!こんな非常識に…」
『俺等だ!!』
突然入った通信。展開してみればそれはDゼロ達であった。
02「お前ら…一体何をしている!?」 Dゼロ『ワリィな、とりあえずコレを維持させるために下から何とか抑え込んでるって訳だ!!』 レオ『俺達6人でこの艦を何とか維持させる!!とりあえず着陸できる場所を探してくれ!!』
02「ちょっと待て!?今6人と言ったが、マシンはそんなに…」
六星王『うぉぉぉぉぉぉ!!踏ん張れボルジャーノン!!』 聖ヴィ『大丈夫!ボルジャーノンは男の子!!』 連邦1『ファイトぉぉぉぉぉぉ!!』 連邦2『いっぱぁぁぁぁぁつ!!』
02「お前達かい!?というかボルジャーノンそんなに出力あったか!?つーかいつの間にか連邦のジムも!?」
Dゼロ『ゴチャゴチャ言ってねぇで早く見つけろ!!でなきゃそんなに保たねぇ!!』
02「チッ、解った!!おい、今すぐ着陸可能な場所を探せ!!何なら山の中でもいい!!」 ラミア「りょ、了解!!」
02の指示により、大慌てで位置を検索するオペレーター達。果たして、彼らは無事に着陸できのだろうか!?
第2話『その名は梁山泊』
ずず〜…
???「…かーっ!やっぱし嬢ちゃんの煎れた茶と芋羊羹の組み合わせは格別だよなオイ」 ???「まぁ♪褒めても何も出ませんわよ?」
梁山泊…それは、武術を極めた達人や、スポーツ化した武道になじめない豪傑達が住む道場。また、武術界における活人拳の象徴とも言える場所。現在ここの縁側では三人の老人…というよりは二人の青年と一人の大柄な老人がちょっとしたお茶会を開いていた。
???2「ふぅ…。緑茶を飲むと、本当に心が落ち着きますねぇ〜…」 ???「な〜にジジクセぇ事言ってんだよクリチェフスコイ、老いているのは年齢だけにしとけっての」 バイアス「黙りなさいライチュウ。後今の私はバイアスです。いい加減覚えて下さい」
ライチュウと呼ばれた見た目が白髪の青年の言葉に突っ込むバイアス。
ライチュウ「んなこたぁ知ってるっつーの。…つーか、最近本当に暇だよなぁ…。氷牙の小僧や馬鹿息子は今いねぇし、ケンイチの坊ちゃんは今買出しだしよぉ…」 バイアス「人弟子を小僧呼ばわりですかあなたは…。まぁ確かに、暇と言えば暇ですけど」 ???「ホッホッホ。何なら、ワシと組み手でもするかのさーちゃん?」 ライチュウ「ざけんな隼人。手目ぇとやりあえば本気で寿命が縮むわ。後さーちゃん言うな隼人。K○yのキャラみてぇじゃねぇかよそれ。確かに俺の本名才覇だけどよぉ…」
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Re: 異世界大戦記8 ( No.170 ) |
- 日時: 2011/07/22 11:11:49
- 名前: カイナ
- いや〜その、書こうとは思ったんですけどね?なんか色々会議行ってて書きにくかったと言いましょうか……というか書こうにもアルフとジンはどうしていいのやらですよ、ゴーマぶちのめしちゃって構わなかったんです?
―――――――――――――――――――― 一方エンジン等が破損しているクロツバキ、この艦は各機体に支えられつつどうにか住宅街への落下を免れようとしていた。とはいえどんどん高度は下がっているため一刻の予断も許されない状況である。
ラミア「発見しました! ここより東に約50km! あの山なら着陸が可能と判断できます!」 02「よし! 東方向に旋回!」
ラミアの言葉に02はよしっと頷いて指示を行う。
レオ「あーくそ、出力足んねえ……」 ゼロ[誰かさんがエネルギー無駄遣いしまくったせいでねぇ!!!]
一方クロツバキを支えている一体――インフィニティゼロナイトフォーム――を駆るレオはエネルギー残量を確認しながらそう呟き、それにゼロが叫ぶ。それにレオはへ〜へ〜と言った後システムを作動させ始める。
ゼロ[……何する気?] レオ「いや、東に50kmだろ? このペースじゃまともに抱えてても難しい、つかその前に少なくともインフィニティゼロのエネルギーが切れる。こういう時の魔力武装だろうが。えーっと魔力供給、重力エネルギー変換開始、システムオールグリーンっと」 ゼロ[ちょっ!? 今の状態で魔法使ったらシャレ抜きでまずいよ!?] レオ「まあインフィニティゼロのエネルギー切れは避けられないな。でも上手く行けばあいつらは助かる、俺達はまあ……根性だ!」 ゼロ[うぉい!!!]
ゼロが嫌な予感とばかりに尋ねるとレオはさらっとそう言いながら魔力武装の発動を始め、それに気づいたゼロが慌てて叫ぶとレオはどこか覚悟を決めたような表情で言うが自分達を助ける部分に関しては滅茶苦茶適当、それにゼロが思いっきりツッコミを入れた。
レオ「守る力を、自らの正義を貫けってな! 後は野となれ山となれ! 反重力エネルギー解放! 目標クロツバキ!!」 ゼロ[死んだら一生恨んでやるー!!!]
レオの言葉と共にクロツバキをインフィニティゼロから発された不思議な光が包み込み、艦に浮遊感が走った。別に上昇しているわけじゃない、一時的に艦にかかる重力が減ったため自由落下のスピードが減っただけだ。そして同時にインフィニティゼロのエネルギーがなくなり、機体は重力に従って落下を始めた。
ゼロ[って、このまま僕が落ちたら大惨事だよ!] レオ「分かってるっての」
ゼロの言葉にレオはそう言ってコクピットカプセルから出る。そして機体の魔力供給に使っていた腕輪を外して右手首につけると腕輪の珠から不思議な光が発され、インフィニティゼロを包み込んだ。
ゼロ[な、何する気!?] レオ「俺自身は無理だが、インフィニティゼロだけならどうにか異空間に収納できる」 ゼロ[って、まさかレオ! 生身で空中自由落下でもする気!? インフィニティゼロ使用後、腕輪に宿る魔力はそうそう簡単に回復しないって分かってるでしょ!?] レオ「まーな。ま、なんとかなるだろ」 ゼロ[ちょっ!……」
ゼロの言葉にレオは淡々とそう返し、ゼロが慌てて説得しようとするがその前にインフィニティゼロのみを異空間に収納、レオは生身の肉体一つで住宅街に落っこちていった。
レオ「さーってと、インフィニティゼロの残エネルギー全て使った反重力魔法がどこまで続くか。それが問題だよな……」 ―――――――――――――――――――― というわけで道場は住宅街にあるという事を念頭に置いたつもりで書き直してみました。 レオ「……なんか俺死亡フラグ立ってんだけど!? むしろ魔法も使えず空中から落下って死亡確定じゃねえか!! 俺一応人間だぞ!?」 ま、なんとかなるって。なんなら都合よく買出しから帰ってきてる途中のケンイチと邂逅でもしてろ。 レオ「おい!!!」
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Re: 異世界大戦記8 ( No.171 ) |
- 日時: 2011/07/22 20:46:02
- 名前: 孝(たか)
- バイアス「おやぁ…何か落ちてきてますねぇ」
才覇「あん?……人だな…パラ無しスカイダイブか?」 長老「ほっほ。若気の至りかのぉ」
美羽「御爺様!?何呑気な事言ってますですか!?早く助けにいかないとですわ!」 バイアス「では、私が行ってきましょう。とぉ!!!」
腰から生えている翼を広げて空を舞い、落ちてくる人物…レオをキャッチする。
レオ「うぉ!?誰だあんた!?つか、どっから来た!?」 バイアス「一気に捲し立てないでください。というか、貴方がいきなり落ちて来たから助けに来たんじゃないですか。」
レオ「あ、そりゃどうも…」 バイアス「とりあえず、私の知り合いの道場がありますので、其処にお降りましょう」
レオ「あ、あぁ…助かる。」
地上にて……
レオ「俺はレオ。レオ・ウェルツだ。」 バイアス「私の名前はビューティー男爵・バイアスです。以後、お見知り置きを…」
レオ「判った。"中ボス"だな。」 中ボス「誰が中ボスですか!誰が!!私はビューティー男爵・バイアスです!!ってそこ!!私の名前を中ボスにしないでください!!!」
長老「まぁまぁ、少しは落ち着いたらどうかのバイちゃんや。」 バイアス「私が御婆さんみたいな呼び方はお止めなさい隼人!?」
長老「まぁまぁ…ワシはこの道場の長老を務める風林寺・隼人じゃ。」 美羽「孫の美羽ですわ。宜しくお願い致しますですわ。」 才覇「俺は雷堂・才覇だ。ライチュウとも言う。」
レオ「ライチュウ…あんた、ポケモンか?」 才覇「お。知ってんのか?」
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Re: 異世界大戦記8 ( No.174 ) |
- 日時: 2011/07/29 00:12:43
- 名前: カイナ
- 一方エリー達、こちらも悪魔やロボ軍団、さらには突然現れたザベルとジョーカー、さらにザベルの呼び出したゴーマの対処に追われていた。
ジョーカー「のほほほほほ、どうなさったのですぅ?」 ザベル「ひゃははははは! もう終わりなのかぁ!?」 エリー「こいつら……」
ジョーカーは飄々と翻弄するようにエリーの攻撃をかわしながら挑発を行っており、ザベルもそれに乗っているとエリーは握っている太刀がめきめきめきと悲鳴を上げるほどに握り締め額に青筋を立てながら怒りごもった声で呟く。
ゴーマ「キシャアアアァァァァ!!!」 アルフ「くっ!!」
一方ゴーマは逃げ遅れていた市民目掛けて炎のように熱い息を吹いて攻撃を行い、それを見たアルフは市民達の前に立つと自らが纏っている氷のマナを前方にかざしている左手に集中、冷気の盾を作って防御していた。
悪魔1「もらったぁっ!!」 アルフ「!? ぐぁっ、あああぁぁぁっ!!!」
するとその隙をついた悪魔がアルフを殴り飛ばし、冷気が途切れた瞬間ゴーマの熱い息がアルフを焼く。
ミハル「卑怯な!?」 悪魔1「ヒキョウ? 戦略と言って欲しいなぁ!!」 ジン「ああ、いかなる状況でも相手の不利につけ込むのは戦闘における常套手段だ……だから、俺が今隙だらけのお前の背後を取って銃を構えたところで一切問題ないよな? 返答は聞かないけど」 悪魔1「なっ!?」
それを見たミハルがロボット軍団を相手しながらそう叫ぶがその悪魔は笑いながら返す。それにジンは冷静に返しながら悪魔の背後を取っており、それに悪魔は驚いたように振り向くとさらに驚愕の声を上げた。
悪魔1「それどっからどう見てもバズーカじゃねえか!?」 ジン「銃火器だ。安心しろ、信管は抜いてるから爆発しないはずだ」 悪魔1「いやいやのぎゃああぁぁぁっ!!!」
ジンが悪魔に至近距離で構えているのはどこからどうみてもバズーカ。それにジンがさらっと返すと悪魔はまたツッコミを入れようとするがその前にジンはバズーカの引き金を引き、撃ち出された砲弾が悪魔を吹っ飛ばす。
悪魔2「ジ、ジゴロオオォォォッ!!??」
それを見た別の悪魔が吹っ飛ばされた悪魔――どうやらジゴロウという名前らしい――を見ながら思わずそう声を上げており、ジンをギンッと殺気ごもった目で睨みつける。
悪魔2「貴様ァ、よくも俺様の親友を……お前らぁ! ジゴロウの敵討ちだ!!!」 悪魔一行一部『うおおおぉぉぉぉ!!!』
悪魔2の言葉に悪魔達の一部がそう声を上げてジンを睨みつけ武器を構える。それをジンは冷めた目で見つめながらバズーカを異空間に戻し、二丁拳銃を構えながら未だに倒れているアルフに声をかけた。
ジン「おいアルフ、いつまで寝てる気だ?」 アルフ「結構熱かったんだよ……まあ冷気で大分ガードしたし、ディオエムル・シュドルクの出力ミスッた兄さんを冷やすのに比べたらあんなの蝋燭の火くらいだけど」 ジン「ライがどんな出力ミスしてんのかが気になるが……まあ、あの虫は任せたぞ。親友を傷つけられて怒ってんのはあの悪魔だけじゃないんでな」 アルフ「了解」
ジンとアルフはそう言いあった後、ジンの指示にアルフは了解と頷くと氷のマナを集中して氷の鎧を修復、ゴーマに向かって走り出した。それを確認した後ジンは自分を取り囲んでいる悪魔達をさっと見回す。
ジン「……ま、少し本気出せばすぐに済むか」
悪魔2「舐めるな、やっちまえぇっ!!」
ジンの言葉に悪魔2がそう叫び、一気に悪魔軍勢はジンに襲い掛かる。
ジン「雑魚が」
その冷めた言葉と共にパパパパンという銃声が次々と響き渡り、その銃声に合わせるようにジンの正面に立っていた悪魔達は弾丸に貫かれ倒れていく。しかし後ろ左右には当然銃弾は飛んでいっておらず、一気に悪魔達は剣や斧等を手にジンに飛び掛る。それと共にジンのつけているペンダントが淡い光を放ち、ジンはそいつらの方を振り返って不敵な笑みを浮かべる。
悪魔達『なっ……』
次の瞬間ジンは二本のナイフを手に悪魔達を次々斬り倒していく。顔に返り血がつこうがおかまいなし、まるで狂戦士の如き勢いで悪魔達を斬り倒す。
悪魔3「がっ……」
ジンはあっという間に血塗れになった左手のナイフで悪魔の一人の心臓を貫き、さらに右手のナイフを逆手に持って首目掛けて振るい、頚動脈を斬って念入りに止めを刺す。そしてもうナイフが使えなくなったと判断したかそれを手放し、それで丸腰になったのを確かに確認しながら別の悪魔集団がジンに襲い掛かる。またジンのペンダントが淡い光を放った。
悪魔達『いっ!?』
悪魔達は自らの目を疑ったことだろう。ジンはさっきまで確かに丸腰だった、それなのに今ジンは薙刀を手に次々近づいてきた悪魔達を斬り突き殴り倒していた。そしてジンは悪魔達が距離を取るのを見ると薙刀を頭上でひゅんひゅんと回転させ、ポーズを決める。
ジン「……もう終わりか? 手応えのない」
悪魔達『なんだとぉっ!!』
仲間達がなすすべなく倒れていき警戒を行っている悪魔達に対しジンは挑発を行う余裕すら見せている。それに悪魔達は憤慨したように声を上げるとどこから持ってきたのか銃を取り出し、一気に引き金を引く。銃声が響いた瞬間ジンはひゅんっと薙刀を回転させ、その直後ジンを取り囲んでいた悪魔達の先頭が倒れていく。ジンは周りから来る銃弾全てを弾くだけでなく方向を変え、的確に悪魔達に当てていた。そしてジンははぁとため息をつくと薙刀を異空間にしまう。
ジン「……本気、出すまでもなかったか」 悪魔2「なんだとぉ!?」
ジンの言葉に悪魔2はそう叫ぶと武器を手に仲間の悪魔達と共に突っ込んでいく。それを見たジンは使い慣れた二丁拳銃を構えた。 その次の瞬間またジンの無双が始まる、ジンは突進してきた相手の先頭達の攻撃を宙を舞うようにジャンプしてかわすとアクロバティックに回転しながら銃を乱射して悪魔達を撃ち抜き、着地すると同時に相手群を走り回りながら銃を乱射していく。そして銃の弾が切れるとそれを投げ捨てて新しい銃を異空間から取り出しまた撃ち始める。それが繰り返されていくとやがてジンに襲い掛かってきた悪魔達は全滅、ジンは辺りに広がる悪魔の死体と自分が投げ捨てた銃達を見るとふぅと息を吐いて空を見上げる。
ジン「グッドラック、せめて死後の世界ではちゃんと生きられる事をとりあえず祈っとくよ」
ジンはそう呟くと自分が投げ捨てた銃を回収し始めた。 ―――――――――――――――――――― とりあえず、02編であのお年寄りトリオが凄い力でクロツバキを助けるとか言うのをミク二ップさんが書くのを待ってましたが全然来ないんで暇潰しにジンの方を書いてみました。 ジン「俺滅茶苦茶じゃね?」 一応ジンは実戦経験とそれに伴う実力じゃ見た目同年代のライとアルフ、エルフィなんて比にはならないという設定だからね。伊達に750年も生きちゃいません。 ジン「まーな……」 ま、それでは。
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Re: 異世界大戦記8 ( No.175 ) |
- 日時: 2011/07/30 01:25:11
- 名前: ミクニップ
Dゼロ「やべぇやべぇやべぇ…!これマジでヤベェって!!」
…ダークゼロは本気で焦ってました。そらそうでしょ?だってゼロが落ちたかと思えば今度はボルジャーノンのブースター故障して出力さらに激減。本気でヤバいです。冗談無しで
聖ヴィ『にゃぁぁぁぁぁ!?ひ、久しぶりの登場なのにこれは無いよぉぉぉぉぉ!?』 六SF『が、頑張るダスヴィヴィオちゃ…【ボフンッ】ぎゃぁぁぁぁ!?こ、今度は間接部から火がぁ!?』
連邦1『父さん、母さん。こんな親不孝者だけど、先立つ不幸を許して下さい…(泣)』 連邦2『相棒!!こんな時に悲観的になるな!!望みを捨てるなぁぁぁぁぁ!!』
…無線からも分かりますが、もう大パニックです此。あまりの光景にダークゼロも半泣きです。
Dゼロ「ド畜生がぁ!!諦めてやるかよ!俺には野望があんだ!こんな下らねぇ事で死んでやるかよ!こうなりゃあ悪魔でも魔王でも何でも良い、俺に力貸しやがれぇぇぇぇぇ!!」
「OKだこの野郎がぁぁぁぁぁ!!!」
…は?
一瞬、空耳かと思った。まぁ自分は悪だし、それなりには前科もあるから多分助からないだろ〜な〜とか半分諦めてたし半分錯乱してたのは認める。だけどさぁ…
…向こうから爽やかそうな顔で二人…いや、その後ろにさらに一人の男性(片方は恐らく悪魔)を担ぎ上げて、恐ろしいスピードでこっちに向かってくる男性の幻覚が見えるってのは流石にどうだろうな此…
六SF「じ、爺ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!?」 聖ヴィ「し、師匠ぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」 ライチュウ「イィィィィぃぃヤァァッハァァァァァ!!!久しぶりだなぁテメェ等ぁぁぁぁぁ!!」
予想外の奴等がやって来たため、本気で驚くのは捕虜二人。そりゃあ身内がこんな時に現れたら嫌でも驚くだろうな。
???「全く…、久々にお前に呼ばれてやって来たかと思えば…」 ライチュウ「そうカッカしなさんなって!後で何か作ってやっからよぉ!!」 中ボス「良いですか?手筈通りで頼みますよ?」 ???「分かっている。…では行くぞバイアス!!」 中ボス「了解です!トォッ!!」
ライチュウの両肩に居たバイアスとローブの男が同時に飛び上がり、其々所持していた剣を掴み…
チャリンッ、バカンッ!!
…何といえば良いのか、鈴のような音がしたかと思えば、突然クロツバキの先のブレードの根元部分とエンジンが切断され、そのまま4分割されたクロツバキはそのまま落ち…
ライチュウ「まだまだまだまだまだぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ガガガガガガガガガガガガガガ!!
…ようとしたその時には、今度はライチュウが飛び上がるや、目にも止まらぬ早さで切断されたパーツやMSを、全て蹴りだけで打ち上げてそのままそれらを一ヶ所に固めると、地上に待機していた隼人へと投げつけた。そして…
隼人「ハァァァァァァ…おおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ベキベキベキィ!!
『嘘ぉぉぉぉぉぉ!!!?』
…あ、ありのまま、今起こった事を話すぜ?最後に残った本体は、何と隼人が落下する直前に、何と片手だけで打ち上がったパーツごと悠々と受け止めてしまったのである。しかも本人は余裕そうである。…な、何を言っているのかわからねーかと思うが、俺にもよくわからねぇ。催眠術とか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…! しかも全員今の光景を見て唖然としていたりするし…
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Re: 異世界大戦記8 ( No.176 ) |
- 日時: 2011/07/30 22:43:43
- 名前: カイナ
- レオ「……滅茶苦茶な奴らだな……ん?」
レオもそれを遠目で見ながらふぅと息をつく。そしてふと空を見上げると、道場目掛けてクロツバキの壊れたパーツが一つ――とはいえ結構な大きさで少なくともこのまま落ちたら道場は破壊されるだろう――が落ちてきているのを見た。
ライチュウ「げっ!?」
どうやら蹴り上げたショックで壊れた挙句風にあおられたか何かでずれたらしい、蹴り上げた本人であるライチュウも驚きの表情だ。それを見るとレオはしょうがないとばかりに息をついて右手首の腕輪の魔力が転送機能が一回使える程度には回復しているのを確認して転送機能を作動、異空間から一個のグミ――スペシャルグミ――を右手に具現させる。
美羽「それは?」 レオ「なんというか、魔法の薬だ。とても貴重なものだからあまり使いたくなかったんだけど。義には義を、助けてもらった恩返しだ」
美羽の問いにレオはそう言うとスペシャルグミを躊躇いなく食べ、呑み込む。それと共に彼の中の気力と魔力が一気に回復したのを彼は感じ、レオは隼人の方を向いた。
レオ「あの人への距離およそXm、現在の風向きとそれによって発生する空気抵抗、バランスを考えると……」
それからそう呟きながら地面を蹴って思いっきり跳躍、腰の日本刀――牙王丸を抜くと右手一本で刀を振るい、パーツを隼人の方へ弾き飛ばす。しかも刀の刃の方を当てたにも関わらずパーツには僅かな斬れ後すら残っていない。そしてパーツは隼人が持ち上げている四分割されたクロツバキの上にゴンと音を立て着地した。
レオ「主人の斬りたい時に斬る、これ名刀の条件なりってな」
レオは着地するとパチンと音を立てながら冗談交じりの口調でそう呟く。
ケンイチ「あの〜……一体何が? というかあなた誰ですか?」 美羽「あ、ケンイチさん。お帰りなさい」
するとそこに丁度買出しから帰ってきたこの道場の弟子――ケンイチが頭をかきながらレオに尋ね、それに気づいた美羽は笑みを浮かべてそう返していた。 ―――――――――――――――――――― さて、どう繋げればいいのか困りましたがとりあえずレオにもそちらに比べたら子供の悪戯並に可愛い程度の無茶をやらせといてついでにケンイチも合流させてみました。で、ケンイチ達の口調ってこんな感じでいいんですか?(しつこいが原作知らない)
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Re: 異世界大戦記8 ( No.177 ) |
- 日時: 2011/08/02 13:51:39
- 名前: ミクニップ
- うんうんそんな感じ。一人称は僕だったし
Dゼロ「…いや、何つーかスンマセン色々…」 隼人「ほっほっほ。何の何の、ワシらは当然の事をしたまでじゃよ?」
…かくして、ダークゼロ一派は隼人達の手によって何とか一命を取り留める。幸いにもクロツバキもカジオー曰く、切れ味がかなり良かったため部品等の修理も半日で終わる程あったらしい(その間は道場の裏に待機)。…余談だが、このハプニングの際にカイがアリシアの胸へと誤ってダイブ。さらにはその上にカノンノがダイブしてしまい、事実上サンドイッチになり、その事で一派から散々からかわれたりしたという別談もあったりする…。だが、何より驚いた事と言えば…
カイ「…何でクラトスが此所に居るんだ?」 クラトス「私に聞くな」
何とローブの男の正体は、何を隠そうアドリビドムの責任者でありカイの父親みたいな存在であるクラトス・アウリオンであった。何でもライチュウ達とは旧友らしく、今回はバイアスに誘われ、此所梁山泊に来ていたらしい。
赤「…でも本当にラッキーだったね」 ヴィヴィオ「そうだね、もしお爺ちゃん達が居なかったら私達どうなってたか…」 ライチュウ「それなら礼には及ばねぇけどよぉ…。お前らピカチュウや氷牙の小僧と一緒だった筈だがどうしたんだ?」 赤「あ、うん。実は…」
説明中
バイアス「…成程。それで貴男方はドサクサに紛れて組織内でクーデター起して逃げてきた…って訳ですか」 Dゼロ「本当ならもーちょい時間をかけてからおっぱじめようと思ってたんだがよぉ…、イキナリこいつ等が来たからなぁ」 クラトス「全く…、お前は本当にカノンノの事となると見境が無くなるな」 カイ「面目ない…」
ライチュウ「しっかしよぉ、お前等これからどうすんだ?一応そのアジトとやらに向かう予定だったんだろ?」 Dゼロ「そーしてぇのは山々何だけどよぉ…。何分、現在地が分からねぇかし、戦艦1隻は現在修理中だからそう簡単には移動はできねぇな」
まぁ確かに、今の状況を考えれば妥当かもしれねぇが…
ライチュウ「…一応聞くけどよぉ、お前等のアジトって何処にアンだ?」 カノンノ「いやいや、流石に教えてはくれないかと…」 02「ああ、○○町の××地区にあるが…」 美羽「まぁ。そこは近所ですわ」 レオ「喋っていいのかよ!!一応アジト何だろうが!?というか堂々と住宅地にあるの!?どんなアジトだよそれ!?」 Dゼロ「プール、ベランダ、システムキッチン、後はソーラーシステムやでっけぇ庭とか色々入っていてしかも屋根裏合わせたら計4階建てのマイホーム(ローン全額払い済み)」 レオ「誰もそんな事聞いちゃいねぇよ!!というか何だよその悠々とした豊富な設備の!!手目ぇ等仮にも悪人だろうが!!」
あまりにも衝撃的な事実発覚!?
Dゼロ「るっせぇな…。いいだろ昔っからの夢だったんだよマイホーム!これでもアグニムの資金とかかっぱらったりして貯めた金で数年前にやっと購入したんだぞ!?念願の俺の城だぞゴルァ!!ちゃんとご近所との付き合いとかも完璧だこの野郎!!」 レオ「そんな自分の秘密基地みたいな言い方すんな鬱陶しい!!大体何ご近所付き合い大切にしてんだよ!!バカなのか?お前さてはバカなのかオイ?」 02「そうでも無いぞ?…考えても見ろ、普通悪の組織が仮にこんな平和な町内に潜伏してる何て誰が思う?木の葉を隠すなら森の中、人を隠すなら人の中だ。これは相手の虚を突いた完璧なステルスだ」 レオ「い、言われてみればそうだけどよぉ…」
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Re: 異世界大戦記8 ( No.178 ) |
- 日時: 2011/08/03 11:11:49
- 名前: カイナ
- レオはそうツッコミを入れるとやれやれと呟いて美羽に出された茶を口につける。
隼人「それにしても、さっきの技は見事じゃったな」 レオ「ん? あぁ、あれか。ありがとさん」
隼人の言葉にレオはさっきの抜き身の刀でパーツの一つを傷一つつけずに隼人のところに吹っ飛ばしたあれかと結論付けると茶を飲み込んだ後頷いて軽く礼を返し、また茶を口に含む。それに隼人はうむと頷いた。
隼人「うむ。四十五の年を経て得た熟練の技と称しようか」 レオ「ぶっ!?」 Dゼロ「ぎゃっ!?」
その次の瞬間の彼の言葉を聞いたレオは思わず飲んでいた茶を噴出してしまい、それがかかったDゼロが声を上げるがレオとメリオル、そして時の旅人の秘密を知るカイ達はそれを無視して驚いたように隼人を見る。レオとその幼馴染であり妻であるメリオルの実年齢は確かに四十五だが今の姿の見た目年齢は十八、言っても二十歳で通じるか通じないか程度。四十五歳なんてどう間違えても見えないはずだ。
隼人「伊達に長くは生きておらん。気を見れば想像がつく」 レオ「……ちっ、流石は達人中の達人ってわけか……」
隼人の飄々とした笑みでの言葉にレオは舌打ちを叩いた後やれやれと息をついて呟き、ふと黙り込む。
クラトス「どうした?」 レオ「いや、ライ達が時空乱流に飲み込まれたのを思い出してな。ライとエルフィは一緒らしいしアルフの方にもジンが援護に行ったそうだが……あいつらも無事ならいいんだが……」
クラトスの問いにレオはそう返し、茶をすする。
その頃アルフは、こうなってました。
アルフ「はぁっ!!」 ゴーマ「グギョォッ!!」
アルフの空中回し蹴りがゴーマの顔に叩き込まれ、ゴーマの巨体が一瞬ぐらりと揺れる。それを見たアルフはよしっと頷いて右手に溜めていた氷のマナを詠唱と共に解放する。
アルフ「氷の槍よ、我が敵を貫け! フリーズランサー!!」 ゴーマ「グオオオォォォォッ!!!」
そう叫んで右手をゴーマに突き出すと一気にアルフの右手に溜まっていた氷のマナから氷の槍が現れ、ゴーマを貫いていく。それにゴーマは苦痛の悲鳴を上げていた。しかしその次の瞬間怒りに燃えているかのような目でアルフを睨みつける。そして空中にいるアルフがかわせないほどのスピードで腕を振り下ろし、アルフを弾き飛ばして地面に叩きつける。
アルフ「がっ……」 ジン「アルフ!」
アルフが苦しそうに息を吐いたのを見てジンが離れた地点から声を上げ、ゴーマがそこに止めを刺そうと腕を振り上げる。
アルフ「イタイ……」 ジン「え?……」
ふとアルフがそう呟き、その声から冷たさを感じ取ると援護に向かおうとしていたジンは思わず足を止めた。なんだろうか、本能が今のアルフに近づいてはいけないと言っている気がする。ジンはそう考えていた。
アルフ「酷いなぁ、ボク、痛いの嫌いなんデスよぉ……」
そしてアルフはゆっくりと立ち上がり、にっこりとした笑顔でゴーマを見る。するとその瞬間ゴーマはまるで凍りついたようにその動きを止め、小刻みに震え出す。笑顔から感じられる絶対零度の冷気、冷たい殺気、それらが混ざり合った得体の知れない何か。ゴーマは本能的に感じ取っていた、この者に逆らった今、殺されると。そう考えているゴーマを前にして、アルフはゆっくりと右手をゴーマに向ける。
ゴーマ「ガアァッ……」
その次の瞬間ゴーマの巨体が隅々まで凍りつく。そしてアルフはニタァと笑みを浮かべるとタンッと静かに地面を蹴りふわりと飛び上がる。
アルフ「アナタの全てを砕いてあげますよ♪」
その次の瞬間アルフの蹴りがゴーマの顔面を蹴り砕き、さらに月歩で空中を滑るように移動、ゴーマの身体中を隅々まで蹴りで破壊していく。それはもう粉々に、念入りに念入りに念入りにネンイリニネンイリニ……そしてゴーマの身体中が木っ端微塵になるとアルフはニタニタと微笑みながら着地し、最後に最初に蹴り砕いたゴーマの顔面の方に歩いていくとそれをグシャリと踏み砕く。
アルフ「クスクスクス……終了デス♪」
そしてアルフは冷たく笑いながらそう呟いた。
レオ「!?」 Dゼロ「ど、どうした!?」 レオ「いや……なんか妙な寒気を感じて……」
すると突然レオがぶるっと身震いを起こし、Dゼロが驚いたように尋ねるとレオは頬を引きつかせながらそう返す。それにDゼロ達は口を揃えて「はぁ……」としか言えなかった。 ―――――――――――――――――――― レオ「待て!!!」 久々に冷たきドS、黒アルフ君を出してみました。 ラルフ「黒アルフって俺の原型だろ!? おかしくねえ!?」 設定変更!!ラルフは二重人格、黒アルフ君は裏人格!! レオ・ラルフ「「こらぁ!!!」」 いやぁ、最近桜蘭高校ホスト部にはまって……。 レオ「ハニー先輩!?」 ま、それでは。
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