Re: 異世界大戦記8 ( No.116 ) |
- 日時: 2011/05/08 00:59:10
- 名前: ミクニップ
- ミュウツー「全く、世界が大変な事になっているのに…。お前達は何呑気に姉弟喧嘩などしているのだ。下らん」
『何だとゴルァ!?』
目の前で腕組んで飽きれているミュウツーも何のその、またもやエリーとピチューが喧嘩おっ始める自体に。お陰で仲裁に入ったルイージは巻き込まれて隅に転がってるし、ミュウツーの隣ではミハルが何とか宥めようとしてわたわたとしてるし、騒ぎを聞いて駆けつけたルイギ何てさらに火を焚き付けるだけだったのでもうモザイクがかかるレベルまでに肉片にされてる訳であり…もう地獄絵図である。あ?アルフとジン?あまりの怖さに頭抱えて怯えてますけど何か?
ミュウツー「はぁ〜…。これでも私はピカチュウに頼まれて、アイツがいない間は一時的にリーダーを勤めている身だ…。こんな下らない争いで内部崩壊などされたら敵わん…」 エリー「大丈夫だミュウツー。…とりあえずこのバカ半殺しにすればとりあえず終わるからな」 ピチュー「そうだよミュウツー?…前から本気で義姉さんの命(タマ)殺ってやりたいと思ってたからねぇ…。丁度いい機会だ、ここでこれまでの雪辱も込みで殺ってやるよ…!」 エリー「上等だ貴様ぁ…。そのその口の中に(ピー)詰め込んで二度と私に逆らわないようにしてやるよ…」 ピチュー「一体全体、その減らず口が何時まで続くんだろうねぇ?そのドタマこれで叩っ斬ったらできるかなぁ?ククク…!」
…マジでヤバいです、もう二人マジですよ。
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Re: 異世界大戦記8 ( No.117 ) |
- 日時: 2011/05/08 10:40:57
- 名前: カイナ
- ジン「……」
アルフ「!?」
すると突然ジンの気配が変わり、それに気づいたアルフが立ち上がると同時にジンも立ち上がりながら一個のポーチを取り出した。
ジン「てめえらいい加減にしろやァ!!!」 アルフ「皆伏せてぇー!!!」
ぶち切れたジンの怒号と同時にアルフも叫び声を上げて両手をパンと合わせ地面に勢いよく両手をつけ、アルフの声に咄嗟に従って伏せたミハルやミュウツー、そして食堂で食事をしていた面々等――喧嘩のせいで気づいてないピチューとエリー、再生中のルイギを除く――を覆うように氷の壁を作り出す。その直後ジンが巨大なロケットランチャーを二丁どこからともなく取り出してピチューとエリーに向ける。そして食堂からドゴォンという爆音が響き渡った。
アルフ「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!」 ジン「本当にすまん、取り乱した……」
そして喧嘩に夢中になっていたためロケットランチャーから放たれた十発程度のミサイルの防御が出来なかったエリーとピチューは身体が真っ黒こげで頭がアフロヘアーになって目を回しており、当然というかなんというか食堂内もボロボロになってしまったためアルフが必死で頭を下げて謝り、ジンも深く頭を下げてお詫びする。
ミュウツー「二人を止めたのは流石だが……食堂、どうする気だ?」 ジン「しょうがない……」
ミュウツーの呆れたような言葉にジンはため息をつくとポーチから不思議なペンを取り出して虚空に陣を描く。そして数分程度で陣を書き終えるとそれを左手で押さえるように手をかざす、その直後食堂が元の状態に戻っていった。
ミュウツー「なっ!?」 ミハル「な、なんですかこれ!?」
いきなりの現象にミュウツーが驚愕の声を上げ、ミハルもそう言うとジンが真顔で返す。
ジン「過負荷(マイナス)、大嘘憑き(オールフィクション)。食堂の被害を『なかったこと』にした」 ミハル「め○かボックス!?」 アルフ「違う違う」 ジン「冗談だ。時空族流魔法術が一つ、時の奔流。範囲はあまり広くないが範囲内の時間を早めたり遅くしたり、時には巻き戻す事も可能な奥義だ。親父や母さんなら傷を負う状態になる前に巻き戻して実質的に回復を行ったりも可能なのだが俺の実力じゃ無生物の時間を操るのが精一杯だ、それも最高で十分程度しかな」
ジンの言葉にミハルが驚いているとアルフがツッコミを入れ、ジンは今度こそ真剣にそう言った。
ジン「という訳で俺は回復までは出来ない。悪いけど回復は頼んだ」 アルフ「僕も回復術は持ってないので」 ミハル・ミュウツー「「……」」
ジンとアルフのさらりとした押し付けにミハルとミュウツーは黙るしか出来なかった。
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Re: 異世界大戦記8 ( No.129 ) |
- 日時: 2011/05/23 19:27:48
- 名前: ミクニップ
- エリー「ボドドドドゥオー!!」
アルフ「うわぁ!?」
謎の奇声上げて突然立ち上がるエリーさん。何かマジで怖い・・・
ジン「・・・な、なぁ?・・・大丈夫かアンタ・・・?」 エリー「はっはっは!こちとら昔は何度か死に掛けた女だ!!この程度蚊に刺されたよりも生ぬるい!!」
・・・骨折箇所がさらに折れ曲がり、額から血ぃ流してるのにか?
エリー「ふむ・・・だが、外に出た時にはこれじゃあ騒ぎになりそうだな・・・。ミハル」 ミハル「はい。とりあえず救急箱と新しい着替え、それとドリンクですね?あと下着は我慢して下さいね?」 エリー「ああ。・・・とりあえず序にこの学園の地理を調べたいから・・・」 ミハル「地図の購入及び情報収集。ですよね?」 エリー「Yes!」
お前らは熟年夫婦か・・・。そんな事もお構い無しに、とりあえずエリーはミハルに千円渡すと、ミハルはそのまま外に出る。
凛「・・・本当に仲が良いわね、貴方達」 エリー「まぁな、アイツは『一応』私の弟子だ。師弟とは唯の上下関係ではない。互いに学び合い、通じ合ってこそである」
人差し指突き上げて大真面目に言うエリー。それを見ると自然と笑みが零れる。
ジャック「・・・にしても母さん。思ったんだけど、どうしてミハルさんを弟子にしようなんて思ったの?」 エリー「ん?どうしたジャック。嫉妬か?」 ジャック「いやいや、唯単に純粋な疑問だから・・・」 エリー「ふむ・・・。成程、確かに言ってはなかったな。よし!じゃあ折角だから教えてやっても良いかな。お前とはあんまり親らしい事してないしな」
そう言うとエリーは椅子に座ると、まるで子供に読み聞かせするように語り始める。
エリー「・・・今から8年前な、まだ私が少佐だった頃の話だ・・・」
ドスッ!ドスガボバギンッ!!
長官「ひ、ひぃぃぃぃ!」 エリー「くたばれ。くたばれよこのゴミ。もう塵になれよ」
・・・当時の私はな?そりゃあもう荒れてたな。毎度毎度鬱陶しい長官の薀蓄聞かされて、やりたくもない汚れ仕事無理やり押し付けられてと毎日毎日ストレス溜りまくっててな?お陰様でたまーにその長官感情任せにシバイたりして発散してたな〜・・・
ジャック『それ局員としてどうだよ・・・』
当然駄目だな。お陰で何度も左遷させられてたからさらにグレてお陰様で『管理局の凶悪核弾頭』とか『管理局史上最悪のガン細胞』何てあだ名出たなぁ。そんなある日だ
局員A「おい雑用!早く飯買って来いよ!!」 ???「え・・・で、でもお金・・・」 局員B「あぁ?お前デバイスすら持って無い癖に大尉の俺等に金出させるのかよ?」 エリー「…一体全体何だ鬱陶しい。殺すぞ貴様等」
本局の馬鹿に呼ばれて嫌々でとりあえずやって来た時、当時魔力資質が確認され、半場強制的に入隊させられたミハルが、当時のカス共に雑用扱いされてたんだよ。
局員A「・・・何だ核弾頭様かよ・・・」 局員B「こっち来るなよ。こっちまでガンになる」 エリー「・・・あぁ?(ピキッ)」
・・・いやぁ、当時はグレまくってたから本局のエリート共には人望なんぞ無かった無かった。お陰でそう言われた途端にはマジで相手を永遠に再起不能にするまで甚振ってた位だからな〜。あっはっは
凛『いやいや笑えませんから・・・』
話を戻してだな?
エリー「(・・・いや待て。最近とりあえず殴ってばっかだから飽きたな・・・。とりあえず話しだけでも聞いてやるか・・・)ああ、とりあえずそのガン細胞様がお前等みたいな下等なミジンコ共に問いてやってるんだ。だから答えろ無能」 局員A「(チッ)・・・そんなの俺等の勝手でしょうが」 局員B「いい加減あっち行けよ。シッシッ」
ガスガスガスガスガス!ボキバキベキドシャっ!!
・・・いやぁ、本当に短かったな、当時の堪忍袋。気が付いた時には怯えてるミハル除いた2匹の豚とりあえずミンチにしてたから。そんな時だ
ミハル「あ、あの!そ、それは流石にやり過ぎ・・・」 エリー「あぁ!?」 ミハル「っ!!(ビゥッ!)」
あろう事かまだ私がこいつ等ボコッてた時、ミハルは涙目で止めに入ったんだよ。何だかそれ見てるとイライラしてな?胸倉掴んで立たせてたよ。
エリー「貴様も貴様だ!こんなカス共何ぞ叩き潰せばいいだろうが!一遍人生やり直させるぞ!?」 ミハル「ひ、ひぃぃぃぃぃ!!御免なさい!本っ当に御免なさい!!」
…まぁ、本当に八つ当たりだったなあの時。今もトラウマになってるみたいだし。
ジャック『駄目じゃん!?』
エリー「…というか、お前デバイスはどうした?普通はストレージ位は至急されてんだろ?」 ミハル「あ、はい。それなんですけど…」
〜以下省略〜
ジャック『省略された!?』 ミュウツー『幾ら面倒だからって流石になぁ・・・』
ガコンッ
エリー「…つまり、入隊早々あの粗大ゴミ2匹に潰されたから無い・・・と?」 ミハル「・・・面目無いです・・・」
とりあえず訳でも聞こうと思ってな?暇潰しもかねて理由でも聞いてたんだが・・・。聞いた途端にさらに意気消沈するミハル(8)。何だかその後も色々ぶつくさってたんだけどな・・・
べギンッ!!
エリー「…ああ畜生面倒臭ぇ!!」 ミハル「ひぅ!?」 エリー「テメェそれでも(ピー)の付いた男か!?少なくともアレ(ピカチュウ)やあんなの(鏡夜)の方がまだ男らしいわ!!たかがデバイス程度で沈むんじゃねぇよゴルァ!!こうなったら仕方がねぇ!!その女みたいにナヨナヨした根性マジで直してやらぁ!!」 ミハル「え、えぇぇ〜〜〜!?」
…そんなこんなで、もう勢いとしかいいようが無く、私は上層部から無許可でミハルを自分の部隊に私専用の雑用及びお茶酌みとして編入させた訳だ。
ミハル『結果的には雑用かよ!?』 ミュウツー『何だか聞いた話とはかなり違う気が・・・』
それもそうだな。あの時の話は3分の1程作り話だったし。それから半年は半年は雑用兼お茶酌みとして働かせてた訳だが・・・。そんなある日だ
エリー「…はぁ?弟子ぃ?」 ミハル「…」
何時ものようにミハルにお茶入れさせて(これが本当に旨いんだよ)とりあえず暇だったから書類仕事でもしてた時だ。何を思ったのか、突然弟子にしてほしいとか言い出したんだよアイツ。
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Re: 異世界大戦記8 ( No.135 ) |
- 日時: 2011/05/26 20:08:30
- 名前: ミクニップ
- エリー「馬鹿かお前?何で私がお前みたいなの弟子にせにゃならん。今は四月一日でも無い、冗談は休み休みに言え」
ミハル「僕は本気です。少佐の強さは本局でも聞いてます!だから…」
ダンッ!!
エリー「調子に乗るなガキが!!たかが半年前に来ただけの青臭いヒヨッコが付け上がるんじゃねぇよ!!」 ミハル「っ!!」
…本当に当時はな、あるちょっとした事があって身内以外あんまり信用できなかったんだよ。だから本当に色々と当ってた訳だし、弟子をとる何て本気で思ってすらなかったんだよ。だが…
ミハル「…それでも、それでもお願いします!!確かに僕はロクに魔法すら扱えないヒヨッコで青二才です!!…だけど、だけど僕はそれでも少佐の弟子になりたいんです!!お願いします!!一生雑用でもかまいません!!何でもします!!だからお願いします!!!」
…あろうことか、当時8歳だった癖に私の前で土下座して頼み込んできたよ彼奴。それ見て面食らったんだが一旦気を取り直して追い出そうとしたんだが…
エリー「(…まてよ?そういやぁ一昨日、この近くで何かがあったって聞いたな…。あった、何々…)」
そう思いながら、私はさっきまで整理した書類の中から1枚を取り出して再度内容を確認する。すると頭の中に悪魔のような名案が浮かんだんだよ。
エリー「…おい。確かお前、何でもするっつったな?これ見てみろ」
そう言って私は、先程まで見ていた書類を手渡す。
エリー「実は一昨日、この基地の近くにある街でガレル盗賊とか言う奴等が出没したらしいな」 ミハル「ガレル…あの一級次元犯罪者のガレル・バレットソン率いるあの盗賊団ですか?」
ガレル・バレットソン…。12もの星々で略奪及び虐殺。さらには世界を2つも滅ぼした一級犯罪者だ。性格は残忍無慈悲、殺しを趣味と言い張る程の奴だ。
エリー「ああそうだ。お陰で町は完全に灰に、人っ子一人居ない唯の焼け野原になっている訳だ。正直言えばあの野郎に何人局員殺されてる訳か…。そこでだ」
エリー「今からお前には、コイツを一人で捕まえてもらう。それが私の弟子になるための条件だ」
…そう。私の考えとは、ロクに訓練とかさせてもらえてなかったミハルに、あろうことか無理難題ひっかけて諦めさせようと言う奴だった。当然、こんな奴相手に当時のミハルが勝てる確率は0だ。どうせ唯の勢いだろうと思ってこれをぶつけたんだ。これ見せたら諦めるだろうとも思ってたな。だが…
ミハル「…コイツを捕まえればいいんですね?わかりました」 エリー「何だ?怖気づいたのか貴様。…ま、どうせお前はまだガキだし、気長にやれ…って、は?」
ミハル「失礼ながらミハル・ヒイラギ新兵!!少佐の弟子になるため、ガレル・バレットソンの逮捕に向かいます!!」
エリー「(何ぃぃぃぃぃぃぃぃ!?)」
…本気で予想外だったなアレ。まさか逃げる所か冗談で出したこれを本気でやり遂げようとする気満々だったよ彼奴。今でもあの時浮かべてた私の唖然とした顔は覚えているな。
エリー「…さて、とりあえず昔話は一旦ここで打ち切らせてもらおうか」 ジャック「えぇ!?凄い重要な所で!?」 エリー「はっはっは。アニメでもよくあるだろ?重要な所は全部次の回に遠回しにするアレ。美味しいものは最後に取っておいて焦らすのが私の楽しみだ♪」 凛「あらかさまに卑しい趣味ねソレ…」
豪快に笑ってるエリーへの飽きれた凛のツッコミ。…何だか凛のツッコミ技術が上がった感じがする。
エリー「…まぁ、この話はミハルからでも聞いてくれ。流石に私もあまり喋りたくはない。少し恥ずかしいしな…オイ凛、何でお前そんな希少な動物でも見たような顔してるんだよ?」 凛「…いや、貴女の口から恥ずかしい何て言葉が出てくるなんて…。これは今日は何か起こりそうで怖い」 エリー「…お前が言うと、何だか本気で起こりそうで怖いな」
まるで他人事みたいな言い方である。
カコンッ!
ミハル「ふぅ…。とりあえずドリンクはオロ○ミンCでいいかな。…後は地図地図…」
一方此方は、エリーに言われて着替えの入った紙袋と救急箱、そして先程買ったオ○ナミンC持って、最後に地図を買ってから帰ろうとしているミハルの姿があった。そんな中…
不良1「ねぇね彼女〜。今から俺らとでーとしようや?」 不良2「一緒にドライブしよ〜よ〜♪」 ???「…」
…一体何時頃のナンパ口調だそれ。ものすっごい古い言葉吐きながら、3匹の不良が、目元を帽子のつばで隠した、見た目からして自分と同い年と思われる少年(?)かと思われる人物と、その後ろで守られているように男達を睨みつけている少女達…ネギの教え子である亜子、まき絵、裕奈、アキラがいた。
アキラ「…すみませんけど、私達用事があるんです。ですからどいて下さい」 不良4「オイ、用事があるらしいぞ。どうすんだよ」 不良3「べっつにいいじゃんそんなの。ささ、俺らとカラオケにいこうよ♪」
一人だけ呆れてるにも関わらず、無理やり4人を連れて行こうとする不良3人。だが、それを見た少年(?)は、遮るように前に出る。
不良1「あん?何だよ手目ぇ、邪魔すんなよ」 ???「…この子達、嫌がってます。お願いですからあっちに言って下さい」 不良2「うっせぇな…。んなの知るか!!」 不良4「おい。此所らで面倒は起こすな。唯でさえ俺らはタカミチに目ぇつけられてるんだぞ?」 不良3「構うもんかよ。…おいコラガキ。ちょいと社会の常識ってのを知ったらいいんじゃねぇのか?」 ???「…その常識というのは、無抵抗なこの子達を脅すという事ですか?」 不良1「っこの野郎…!」
少年(?)の発した言葉が癇に障ったらしく、眉を潜めて殴りかかろうと腕を振り上げ…
ガシッ!ギリギリ…
不良1「!?」 ミハル「…」
振り上げた途端、いつの間にかミハルが後ろに回りこみ、まるで万力か何かのように腕を掴んで締め上げる。
不良1「だ、誰だよお前・・・あたたたた!?」 ミハル「すみません。この人達が困ってるように見えたのでつい」
不良1の腕を締め上げながら、亜子達に微笑むミハル。そしてそのまま不良達を睨み、不良1を離してやるが、今度は不良達はミハルを中心に取り囲む。
ミハル「…全く、大の男が情けないとは思えないんですか?見ているこっちが恥ずかしいですね」 不良2「煩ぇ!!何処の独逸かしらねぇが、俺達『牙ヶ狼団』を怒らせると後悔すっぞ!!」 ミハル「・・・そのネーミングセンス、流石の僕でもドン引きする程最悪ですね」 不良4「俺もそう思う。まるで某世紀末に出た雑魚みたいでダサいと言ってるんだが・・・」 不良3「うっせぇよ!行くぞゴルァ!!」
・・・ここまで単純だと呆れ通り越して関心するな。切れた不良3は無心でそのまま拳を振るう。だがミハルはそのまま体を捻って避けると、相手の腕を掴み、その胸に軽く掌で突き飛ばす。
不良3「おわっと!?」 不良2「このっ!」
仲間が突き飛ばされたのを見た瞬間、別の不良がミハルに向かってハイキックを入れようとする。だがそれもミハルは反射的に避けると、すかさず回転を加えて足払いをかけて転ばせ、そのまま勢いに乗せて相手の顔面に多少手加減したハイキックを叩き込む。
不良2「ごえっ!?」 不良1「ちっ!!」
ジャキッ!!
少年(?)「っ!」
仲間がミハルのハイキックで倒れたのを見た不良1は舌打ちすると、ポケットからナイフを取り出して後ろからミハルに突進しようとする。だが、それを見た少年(?)はすかさずしゃがみこんだかと思えば、すぐさま数粒礫(つぶて)を拾い、不良1のナイフへ目掛けて放つ。
ガギンッ!
不良1「げっ!?」 ミハル「!はぁぁぁ!!」
バギッ!!
不良1「〜〜!?」
放たれた礫は見事命中しナイフを取り落とす不良1。すかさずそこにミハルが上段回し蹴りを放ち、それを食らった不良1は撃沈する。
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Re: 異世界大戦記8 ( No.137 ) |
- 日時: 2011/06/05 23:34:30
- 名前: ミクニップ
- ドサッ…
ミハル「ふぅ…。こんなものかな…?」
回し蹴りを受けて撃沈した不良1を見て呟くミハル。
ミハル「さて、残るは貴方だけですけど…どうします?」 不良4「ああ、俺はパス。元々乗り気じゃなかったしな。それに…」
スクッ…ドグッ!!
不良2「げぼぁ!?」 不良4「ヒュ〜、ナイス判断」 ミハル「はは、どういたしまして(こっちも伊達にエリーさんの修行こなしてる訳じゃありませんし)」
突然起き上がった不良すら見向きもせずに裏拳だけで撃沈させるミハルに関心する不良3。そしてそのまま仲間達を持ち上げ、そそくさと退散する。
亜子「…あ、あの!助けてくれて有難うございます!!」
不良達の姿が見えなくなって暫く経った後、最初に亜子がミハルに対して礼を述べる。
ミハル「気にしないでください。自分が好きでやった事ですし」 裕奈「ま、それでもあたし達助かったんだから。とりあえずお礼位は言わせてよ」 アキラ「危ない所を助けてもらって、本当にありがとうございます」
アキラにも謝礼されて、照れ臭そうに頭を掻くミハル。そんな中で、こちらをちらちら見ている少年(?)を見ると、にっこり笑って頭を垂れる。
ミハル「お礼なら、僕も言わなくちゃならないですね。…さっきの掩護射撃、有り難うございます」 少年(?)「…う、うん…。別に…」
…童顔で可愛らしいミハルの笑顔を見て、頬を朱色に初めて目を逸らす少年(?)。…よく分からなかったが、顔を見れば栗色の瞳をした意外にも可愛らしい顔をしている。そんな中、再度彼女らの恰好を見たミハルは、ある事を思い出す。
ミハル「それにしても皆さんのその制服…もしかして神楽坂さんや氷牙さんの知り合いでしょうか?」 まき絵「ほぇ?明日菜と先生を知ってるんですか!?」
やっぱり…。彼女らの着てる制服が明日菜のとよく似ていたのでもしやとは思っていたが…
ミハル「あ、はい。ちょっと他の場所で出会った方々なんですけど…」 裕奈「そ、それで!?あの二人や刹那さん達はどうしてるの!?何だか忠タロウとか言う奴に別世界に連れてかれたみたいだし…」
…どうやらこの子達は魔法の事はご存知らしい。それを確信し、とりあえずミハルは簡潔に説明する事にした。いつの間にかあの人(少年(?))が何処かへと行ってしまっているが、何かと好都合である。
エリー「ふむ〜…」 凛「何してるのエリー?」
何やら小隊編成と上に書かれた用紙を卓上に置き、シャーペン加えているエリー。
エリー「ん?彼奴等が来るまで暇だからな。とりあえず小隊何個か作ろうと思っただけだ」 凛「暇って…。そんな風に作っていい訳なの?」 エリー「当たり前だ。小隊なんぞ時間が余った時にしかできなんだろうが。それに、現在は数や小回りとか考えて三人一組(スリーマンセル)か四人一組(フォーマンセル)でやろう思ってるからなおさらだ」
凛「おもいっきりスパ○ボじゃない…。でも理にはなってるけど」 エリー「ちなみに大体は決めてある。ます最初に、最初から3人でやっててチームワークが良いマックスハートはまず固定確実。次にミュウツーをリーダーとして神音、神鈴。またはハートキャッチ組ませる」 凛「え、私じゃなくて?」
エリー「ミュウツーはあれでも私達の中ではお前の息子達よりも遥に経験が豊富だ。それにアイツはポケモンチームの中っだったら司令塔の役割もしていると聞いた。持ち前の超能力や知識で的確な判断が出きると踏まえる。そしてもう片方には一応ピチューを当てはめるつもりだ。お前は私とミハルと一緒でなけりゃいささか不安だ」 凛「失礼ね…。これでも私、昔は強かったわよ」
エリー「強さ以前に今あんまり戦ってねぇだろうがお前。その証拠に途中油断してスカルグレイモンに捕まってただろうが(その5参照)」 凛「あ、貴方だって同じだったじゃない!」
エリー「そりゃあデジモンなんぞ初めて見たんだぞ?それに、治療したとはいえ病み上がり。そんな状態でまだ戦ってた方がよっぽどだ」 凛「うっ…」 エリー「しかも現在も体はまたボロボロ…。まだ一応戦えるが、これじゃあ多少制限が現れる。それこそ恰好の敵の的だ。だったらなおさらお前やオールラウンダーに何でもこなすミハルを当てはめなきゃ本気で死ぬ」
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Re: 異世界大戦記8 ( No.138 ) |
- 日時: 2011/06/09 21:41:23
- 名前: カイナ
- ジン「おい」
エリー「お前か、どうした?」 ジン「チームを組むのは勝手だが俺とアルフは同じチームにしてもらう」
するとそこにジンが入り、エリーがどうしたと聞くとジンはさらりとそう言う。それにエリーが顔をしかめた。
エリー「何故だ?」 ジン「俺はアルフの援軍であり護衛だ。あんた達に手を貸すとは言ったが最低限アルフの援軍という仕事は行う必要があるからな。じゃ、そういう事で頼む」
エリーの問いにジンはそう返すと踵を返し部屋を出て行こうと歩き出す。するとふと足を止め、顔だけをエリー達の方に振り向かせる。
ジン「言い忘れていた。アルフはあんた達を信頼しているようだが……もしアルフを裏切り敵に回るような事があったら、俺はあんた達を許さない。例え時空族の掟を捻じ曲げる事になろうとな」
ジンは研ぎ澄ませた目と殺気を放ちながらそこまで言うと部屋を出て行き、エリーと凛は思わず黙り込む。
????「うちの息子が失礼した」 エリー「!!??」
すると突然そんな声が聞こえ、エリーは思わず立ち上がって声の方を向く。そこには半透明以上に薄い姿の男性――黒い髪を短く整え、どことなくジンに似た顔立ちをしている――が立っていた。
エリー「何者だ!?」 ウェルツ「レオ達のパトロン、ウェルツェス・ソルディアと言う。そして、ジンの父親だ……そう構えなくとも事を起こすつもりはない、そもそもこの姿じゃ戦えないしな」
エリーの言葉に男性――ウェルツは冷静な笑みを浮かべながらそう言い、思わず構えを取っていたエリーを見ながらそう返す。
エリー「現在は時空乱流の影響で時空転移が出来ないと聞いたが……」 ウェルツ「ああ、流石に乱れが酷いからな。俺達といえど肉体の転移は危険だ。だから負担を少なくするため魂の一部分を切り取って転移している。時空族じゃ基本の技だ、流石に乱れが酷いからその分切り取る魂も少々多くなるが、まあ失敗したところで最悪寿命が百年ほど縮まるだけだからな、特に問題ない」 エリー「ひゃ、百年ほど……」
エリーの言葉にウェルツはそうさらっと言い、その内容にエリーが唖然としたように呟く。
ウェルツ「ああ、普通の人間の寿命がおよそ百年だったな。すまん、俺達にとって百年は人間でいうと一年にも満たないからついな。話を戻そう、うちの息子が無礼を働いた。あいつにとってライとアルフは特別な存在だからな」 凛「特別?」 ウェルツ「俺達は万の時を生きる種族、身体的な成長もその分かなり緩やかでな。エルフのような長寿の種族がいるならともかくそういう種族がいない世界では化け物という扱いも散々あった。ジンもライ達のことを赤ん坊の頃から見てるが大きくなっても全く変わらず接してくれるライ達は特に大事に思っている……さっきのように少々過保護になってる時もあるがな」 エリー・凛「「……」」
ウェルツの心なしかため息交じりの説明にエリーと凛はさっきのジンの様子を思い出して確かにと頷く。
ウェルツ「ま、あいつはライとアルフの幼馴染の兄という立場のようなところでな。まだまだ未熟者だが実力はそれなりに保障する。我侭も多いだろうがうちの愚息をよろしく頼んだ……」
そう言ってウェルツが一礼した瞬間、彼の姿がぶれる。
ウェルツ「ちっ、これ以上はまずいな……本気で寿命が百年縮まりそうだ……突然出てきて突然消える無礼を許してくれ。あぁ、それと――」
ウェルツはそこまで言うと一旦息をつき、次の瞬間エリーと凛をさっきのジンとは比べ物にならないほどの殺気が貫く。
ウェルツ「俺の親友、空時の血を継ぐ者を裏切るようなことがあれば、時空族の掟を捻じ曲げようとも我ら時の旅人が貴様らを叩き潰す。覚えておけ……では、失礼」
殺気混じりの言葉の直後、その殺気が完全に消え柔和な笑顔で一礼したその瞬間ウェルツの姿が消える。それを見届けてからエリーはふぅと深い息をついた。
エリー「なんという殺気だ……鳥肌が立ったぞ……」
その言葉の通りエリーの両腕には鳥肌が立っている。そして彼女は一度椅子に座るとペンを取った。
凛「どうするの?」 エリー「あいつらの強引さには負けた」
エリーはそう言うとアルフとジンを同じチームに入れるという事を示すように二人の名前を円で囲んだ。
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Re: 異世界大戦記8 ( No.140 ) |
- 日時: 2011/06/11 01:44:23
- 名前: ミクニップ
- エリー「…あ、でも一人入るな。…だったらルイージでもいれるか、強さで言えばグレートマジンガーっぽいしアイツ」
凛「すっごい適当!?」 エリー「それから…。…あぁ、なのはの教え子か。正直メンドイなコレ…。私彼奴等嫌いだし」 凛「き、嫌いって貴女…」
ほぼ私情挟みまくりだろお前…
エリー「私はああいう甘い考えしてる奴等、管理局、何だか見るからにタカビーで鬱陶しい奴、つながったたくあんが一番嫌いなんだよ」 凛「甘っちょろいって…。流石にその言い方はちょっと…」 エリー「うっさい。毎度毎度戦場出てたら嫌でもこんなヘソ曲がりになるいもんだよ。…ちなみに私、ミハルには【常に殺傷設定強要】していたりする」 凛「殺傷設定って…ってそれ一歩間違えば死ぬんじゃ…」 エリー「知るかそんなの。殺さなきゃいいだけの話だろうが。…戦場はゲームじゃねぇんだしな」
最近の管理局は非殺傷設定とかほざいててゲーム感覚でやっている奴等が殆どだ。そう言い切ると、とりあえずエリーはスターズ、ライトニングに余った奴等組み込んで適当に編成する。
凛「コラコラコラ。少し真面目になってエリー…って待って待って。いくらなんでもルイギだけはやめなさいって!すっごく不安だから!!」 エリー「えぇ〜…。っち、じゃああの2匹私の下僕にして他のにお前らリーダーにする」 凛「下僕って…。まぁいいでしょう、それじゃあそれでいいわね?」
こうして出来上がった小隊編成は…
1・プリキュア・マックスハート
2・ミュウツー隊…ミュウツー(リーダー)、神音、神鈴
3・ハートキャッチ+α…ハートキャッチプリキュア、ピチュー
4・コフィンズ・スターズ…ミハル(リーダー)、スバル、ティアナ
5・疾風迅雷…凛(リーダー)、エリオ、キャロ
6・時空隊…ルイージ、アルフ、ジン
7・エリー隊…エリー、ルイギ、テンバ
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Re: 異世界大戦記8 ( No.141 ) |
- 日時: 2011/06/22 19:43:38
- 名前: ミクニップ
エリー「…さて、とりあえずこの後の事だが…。流石に忘れてないよな?」 凛「当たり前よ。貴女だって流石に遊びにきた訳でもないのは知ってるわ」
…そう。忘れられがちだが、このチームの目的は現実世界の調査。流石のエリーもクールな仕事人モードである。
エリー「問題はかなり山積みだ…。1つは『謎の生物の調査』、2つは『テロリスト供の一掃』、そして3ツめは『救出班との合流』…」 凛「どれも今の状態じゃ流石に辛いわね…」 エリー「唯でさえ今は絶望的に人が少ないからな。その間に仲間をできるだけ集めたり情報も収集もせねばな。…幸い、私や彼奴等にはかなり宛があるから虱潰しに協力を申し込もうと思っているし、さっき何名か連絡は入れてある」 凛「流石エリーね、抜け目ないわ」 エリー「当然だ」
事もありげに自慢げなエリー。そんな時である
ヒュゥゥゥゥゥゥ…ゴゥゥゥゥンッ!!
エリー「…まったく、来て早々厄介事か」
突如として鳴り響く轟音を聞いても顔色1つ変えないエリー。こんな事はどうやら日常茶飯事だから慣れたらしいな…。
悪魔1「オラオラオラぁ!!」 悪魔2「ひゃははははは!ぐっちゃんぐっちゃんにしてやんぜぇ!!」
…轟音があった住居エリアにて暴れている複数の下品な悪魔供。そしてそれを見て人々は逃げ惑い、それと同時にエリー達も到着する。
エリー「ふぅ…。何だろうこのベタベタな展開、来て早々相手がこいつ等な訳か?」 悪魔1「あぁ?誰だ手目ぇラ?」
エリー「見てみろ凛。あの品も知性もいろんな者も無さそうな下品でブッサイクな顔。爆笑画像として2ちゃんねるでも好評できそうだぞアレ」 悪魔1「出会って早々何つー事言ってくれてんの手目ぇ!?」 悪魔2「手目ぇ、俺達を『大魔王ラハール』様の腹心知っての冒涜か!?」
…ピクッ
出会って早々エリーの容赦無い暴言に突っ込む悪魔供。…だが、それ以前に聞き捨てならない言葉を聞いた。
凛「…貴方がた、聞き違いだと良いんですが、まさか『大魔王ラハール』の腹心とか言いました?」 悪魔2「ああそうさ!俺達ゃああの悪名高い『ラハール』様の部下さ!!」
プチッ
…目の前で下品な笑い上げてる奴等見て凛の中で何かが切れました。そりゃそうですよね、こんな奴等があろうことかラハールの腹心名乗ってるんですもん。解ります。だが、それを見たエリーは何を思ったのか彼女を押し止める。
凛「(…離しなさいエリー。私は今すぐにラハール様の腹心とか言ってるこの下衆供を八つ裂きにしたいんです)」 エリー「(まぁまぁ落ち着け凛。…実は私良い事考えたのだよ、とりあえずこいつ等を遊び道具にしてやろうと思ってるしな。…この程度の奴等なら私にまかせろって)」 凛「(しかし…)」 エリー「(いいから。私も病み上がりで微妙にブランクもあるから、ちょっと肩慣らししたいし、ここはとりあえず私にまかせてみろ)」
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Re: 異世界大戦記8 ( No.142 ) |
- 日時: 2011/06/22 22:05:19
- 名前: 孝(たか)
- こんな時になんちゅう無理難題を…凛に素直にぶちのめさせたいZE☆
エリー「ほぉ…貴様らがあの「大魔王ラハール」様の腹心であるか…」 悪魔1「ケケケ!どうだ怖気づいたか!泣いて許しを請えば俺様の奴隷としてこき使ってやるぜ?」
エリー「(ああ?何調子に乗ってんだこいつ?まぁ我慢我慢。)ならば、当然…大魔王ラハールの腹心として、二つ名を賜っているのだろう?聞かせて貰えはしないか?」
悪魔1「はははは!いいぜ!教えてやるよ!俺様は大魔王ラハール様が右腕!氷結の氷牙様よぉ!」 悪魔2「ひゃぁはははは!そして俺様は大魔王ラハール様の左腕!炎熱の鏡夜様よぉ!!恐れ戦け!下等な人間共!!!」
グシャ!!!!!!!!!!!
悪魔1「ぶるへっ!?」 悪魔2「がべちょっ!?」
凛「………殺します。もう我慢の限界です。ラハール様の腹心を騙るばかりか、お義兄様と氷牙様の名を騙る不届き者には、慈悲は無用です。」
悪魔1「ぎ、ぎへはっ…お、女ぁ!!貴様、誰に手を出したかわかっているのか!?」 悪魔2「ひっはぁ!我々に手を出すと言う事は、大魔王ラハーがばふっ!?」
ベチャッと吐血する威力の拳を貰う悪魔2
凛「それ以上ラハール陛下の名を穢すのはお止めなさい。私は、今、嘗て無い程の怒りを覚えています。」
悪魔1「きき、貴様ぁ!氷結の氷がべぷ!?」
超光速の蹴りで顎が砕ける。
凛「それ以上氷牙様の名を騙るのでしたら、楽には死なせません。」
絶対零度の瞳から放たれる殺気は尋常ではない。
悪魔2「こここ、このアマぁ!!貴様!何者だ!!!」
エリー「……ぷっ…ククク…ブハハハハハハハハハハ!!!アーハハハハハハハ!!!ひーひひっひひひひ!!」
腹を抱えてコンクリートに罅を入れながらダンダンと叩くエリー。
悪魔2「な、何が可笑しい!!」 エリー「アハハハ!!こ、これが、わ、笑わずに…ぷくく…笑わずにいられるぶふふ…か。はぁ…はぁ…」
もはや病み上がりの体に堪えたのか、エリーの腹筋がやばそうだ。
エリー「お、お前達の目の前にいる凛こそ…本物の大魔王…いや、究極魔王神…宇宙最強の魔王ラハールの腹心の一人なんだからな。」
悪魔2「な、バカな!あり得ん!」 エリー「嘘ではない。それに、お前達は氷牙と鏡夜の名を語ったが、ラハールの右腕は氷牙ではない。ラハールの右腕は鏡夜、左腕が氷牙だ。そして、その二人は、凛とは切っても切れない縁がある。」
悪魔1「あ、あががが…」 エリー「鏡夜は、凛の義兄であり、氷牙は凛の夫。そして…ラハールの腹心の一人であり、魔界五大龍の一柱でもある…魔界最速の魔王…俊足の女王(スピードクィーン)だ!」
凛「……貴方達が悪いんですよ……私の敬愛する方々の名を騙り、悪行を行うから…私達誇り高き魔族の名を穢すから…悪魔風情が魔族の名を騙った事を…後悔しなさい!!」
シュンッ!!!
一瞬…約コンマ1秒で悪魔二人にの目の前に凛が同時に現れる。
凛「三連激」 ガ! ガガ!! ガン!!!
悪魔『げはっ!?』
凛「残像拳」 残像により12の分身を作り出し、見分けをつけなくし、その間に背後から重い一撃を放つ。
悪魔『ごぶ!?』
凛「獅子王波」 目に見える程に凝縮された闘気が悪魔達を穿つ。
悪魔『ぐべらっ!?』
凛「餓狼粉砕蹴」 ズドン!!!ベキベキベキベキ!!!!!
悪魔『ぐがぁぁぁぁぁ!?!?!』 強烈な蹴りが悪魔達の骨を粉々に粉砕する。
凛「スペース昇龍撃」 ズドオオオオオオオオオオオン!!!
アッパーカットで宙に浮かせ、地球を数秒で一周させる超威力の拳で殴り飛ばす。
悪魔『ごぼぉ!?!や、やびぢ』 悪魔達は凛に許しを請うように話しかけるが…
凛「魔拳ビッグバン」 地球を一周してきた悪魔達に無慈悲に最強とも言える拳技を容赦なく放つ凛。
悪魔『ぎゃあああああああああああ!?!』
そしてトドメの…この一撃からは逃れられない。
凛「ノーウェイアウト」 悪魔『ヒーデーーーーーーーーブーーーーーー』
パァァァァァァァァン!!!!
破裂した。
たび重なる拳撃に耐えきれず、跡形もなく、血の雨すら無く破裂し、消滅した。
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Re: 異世界大戦記8 ( No.143 ) |
- 日時: 2011/06/22 23:56:58
- 名前: ミクニップ
- エリー「お〜、すっげぇ気持ちのいいボコりっぷり。伊達に魔王やってないな」
やっぱ凛の強さに素直に頷くエリー。
エリー「だけど流石に片方位は残してほしかったよなぁ…まぁいいや、オイミハル。残りでも私達がやるぞ」 ミハル「了解しました!ユザレ!!」
ユザレ『解りました、マスター』
不敵な笑みを浮かべたエリーの号令の下、すぐさま戦闘体勢になる一同を見て怯む雑魚悪魔供。
エリー「おい、ちゃんと『アレ』もあるよなぁ?」 ミハル「はい、こうなるのを予想して持ってきたのは正解でしたね」
そう言うやミハルはエリーに、1メートル以上ある長い包を投げ渡し、エリーはそれの紐を掴むと、そのまま引っ張る。すると包からは綺麗な装飾が施された黒と白の鞘に納められた太刀が2本出現し、そのままエリーは2本の太刀の柄を掴んで器用に抜刀。美しい真っ白な2つの刃が煌めき、そのまま構える。
凛「名刀『蜂鳥(ハチドリ)』と『雪牡丹』…。本命じゃないですけど貴方が愛刀出すなんて久しぶりね」 エリー「たまに出してやらんと腕が鈍るからな。それに病み上がりだから何処までできるか楽しみだしな。…それに来客も増えたみたいだしな」
意味ありげにエリーが呟いた途端。全く別の方から轟音が鳴り響くや、そこから数体、4本足の巨大なメカとカプセル型のメカが出現する。
ルイージ「テスタメント!?何でシメオンのメカが!?それにアレは…?」 スバル「それだけじゃない、ガジェット・ドローンまで居る!」 エリー「(…あの恐竜型、微弱だが生物反応があるな…?)どうせどっかの残党が出してきたんだろうが…ミハル」 ミハル「了解、あのロボット達は僕にまかせて。皆さんは悪魔たちをお願いします!恐らく増援の可能性もあるため注意して下さい!」
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