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笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕
日時: 2011/05/30 23:11:26
名前: カイナ

さて、諸事情により出しておくことになりましたがはてさてなんと書けば良いのやら?……。
――――――――――――――――――――
この世界には、ごく普通が当たり前だった。

しかし、一部の人間は知っていた。この世界に[非現実的]な事があるということを・・・

一つは、呪文を唱えれば何でも出来る[魔法]。

二つ目は、科学を超えた科学、[オーバーテクノロジー]。

そして三つ目は、さまざまなありえない能力を持つ[異能力]。

これらの力を持つ人間は隠れながら生きていた。

そしてここに、その[非現実的]な事が許される学園が存在した。

その学校の名前を[オルタナティブ学園]と呼んだ。
メンテ

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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.41 )
日時: 2011/11/11 21:53:23
名前: カイナ

それから氷牙が使い魔召喚の呪文を改めて教え、皆はそれを聞くとふんふんと頷いて魔法陣を囲うように立つ。ちなみにさっき色々な属性の精霊を呼び出していることから分かるだろうが両方ともランダムの魔法陣を使用している。そして二チームの詠唱と共に二つの魔法陣から光が発され始めた。

ライ・カノンノ「「召喚!!!――」」
ライ「――切り札の騎士、アルカナナイトジョーカー!」
カノンノ「――裁きの竜、ジャッジメント・ドラグーン!」
氷牙「ちょぉっと待ったぁー!!!」

代表二人の驚くべきアドリブに氷牙がツッコミを入れる。まあ別にその言葉によって召喚する相手が決まるわけでもなし、所謂ネタなだけだ。そのネタ台詞が響くと同時に魔法陣の光も強くなる。そして魔法陣の光が止んだ時、時の旅人チームの魔法陣の方には銀色の毛並みをした大きな猫が、レディアントチームの魔法陣の方には白いふさふさとした毛並みの狼がそれぞれお座りの姿勢で待機していた。

氷牙「使い魔召喚、成功だな」

それを見た氷牙はふぅと安堵の息を吐く。二匹の使い魔がそれぞれライとカノンノの方に歩いていくと二匹の身体が不思議な光に包まれ始め、その光が止んだ時銀猫はライより頭一つ小さいくらいの身長で、銀色の髪を長く伸ばして頭の上にネコミミ、お尻には猫尻尾がついた美少女に、白狼は白いふさふさとして妙に跳ねている髪を長く伸ばし、頭の上にはやはり狼の耳がついた長身の美青年へと変身していた。

女生徒A「わぁ、かっこいい……」
カノンノ「そう? カイの方が何倍もかっこいいよ?」

その狼美青年を見た女生徒の一人が頬を桃色に染めながらそう呟くがそれを聞いたカノンノは首を傾げてさらっとそう断言する。

ライ「ん? お?……」

一方ライの方も猫美少女が近づいてきて困惑したように後ずさるが近づいてきてるのに訳も分からず拒絶するのはどうかと思ったのか足を止める。

???「……」
エルフィ「……はっ!」

そして猫少女はじーっとライを見始める。気のせいかその猫目は妙な色に染まっており、その正体にエルフィが気づいた瞬間猫少女はライに抱きついた。

ライ「だぁっ!?」
???「ご主人様ー!」
エルフィ「ちょっと待ったー!!!」

突然の事にさしものライも驚いて硬直し、猫少女のその言葉に教室内に戦慄が走る。そしてその次の瞬間エルフィはなんとレイピアを抜いて猫少女に斬りかかり、猫少女はライから離れると身軽にとんぼ返りをしてその斬撃をかわした。

エルフィ「あんたいきなり何なの!?」
ミレイ「あんたとは失礼ね! ボクの名前はミレイ!」
エルフィ「なんでいきなりライに抱きついたか説明してもらえる!? 納得いかなかったら……」

エルフィと猫少女――ミレイはバチバチと火花を鳴らしあいながらそう叫びあい、エルフィはそう言いながら小銃をガンベルトから抜く。それをミレイはちらりと見てから口を開いた。

ミレイ「その人、ライ様がとっても格好よかったから! 一目惚れしたんだもん!」
カノンノ「ラ、ライがかっこいい!? ミレイちゃん目大丈夫!?」
ライ「それはどういう意味だ!?」
ネイ「カノンノさん、失礼です! 蓼食う虫も好き好きと言いますよ!」
アルフ「フォローになってないし!」

ミレイの言葉にカノンノが驚愕の声を上げるとライの怒号が響き、ネイがライのフォローのつもりで追撃を言うとアルフがツッコミを入れる。。ちなみに教室内の男子は使い魔とはいえ美少女から一目惚れした宣言があったせいかライに対して嫉妬の視線を向けていた。するとミレイの言葉にエルフィはぷるぷると震えだした。

エルフィ「上等……今ここであなたを元の世界に戻してやるわ!」
ミレイ「面白い! どっちが上か思い知らせてあげる!」

エルフィはそう言って構えを取り、ミレイはそう叫ぶやいなや猫へとその姿を変身させる。

エルフィ「勝負!」
ミレイ「フーッ!!」

そして二人が同時に飛び出そうとした瞬間――

????「いい加減、に、しろ……」

狼青年が呆れたようにミレイの首の後ろ――丁度猫を持ち上げる時に持つとこ――を掴んでミレイの動きを止め、それを見たエルフィも驚いて動きを止める。とミレイはキッと狼青年を睨みつけた。

ミレイ「シャーッ! フーッ!」
????「グルル、ガウッ! ガッ!」

ライ「な、何言ってんだろ?」
氷牙「あいつらの種族の言葉だろ」
アルフ「咆哮にしか聞こえないけどなぁ……」

ミレイと狼青年はそう咆哮で言い合っており、ライが頬をかきながら呟くと氷牙はそうとだけ返し、アルフは苦笑しながらそう言った。すると二匹は話が終わったのかライ達の方を向く。

ヴォルフ「迷惑を、かけ、た……俺の名は、ヴォルフ。こっち、は、ミレイ……だ」
ミレイ「……悪かった、ね。まだ契約もしてなかったのに……ごめんなさい」

狼青年――ヴォルフのたどたどしい言葉遣いに対しミレイはすらすらと言葉を並べ立て、自らの非を認めるとぺこりと頭を下げる。そして顔を上げるとキラキラとした瞳でライを見た。

ミレイ「それで、ボクを召喚したのってライ様だよね? ボクと契約してくれる!?」
ライ「え? あ、ああ……」
エルフィ「――絶対、ぜぇーったい駄目! こんな猫と契約なんて絶対認めない!!」
ミレイ「なんだってーっ!?」

ミレイの言葉にライが頷きそうになるとエルフィが横入りしてそう声を上げ、それにミレイがまた憤慨したように叫ぶと二人はまた睨みあう。

ヴォルフ「カノ、ンノ、だったか?……俺と、契約して、もらえるか?」
カノンノ「うん、いいよ。皆もいいよね?」
キュリー「私はいいよー、ワンちゃんみたいで可愛いし」
シェニ「俺もだ」
ネイ「私も、異論はありません」

ヴォルフの言葉にカノンノは一回頷いた後同じ班のメンバーを見ながら尋ね、全員がそれに皆が頷く。これでカノンノ達レディアントチームは使い魔との契約完了だ。

エルフィ「と、に、か、く! 今から新しい使い魔を召喚しなおすから帰りなさい!」
ミレイ「ぜぇーったいやだね! あんたみたいな脳筋女の言う事聞く義理なんてないもん!」

ライ「……相性悪いな、あの二人……」
アルフ「半分ライのせいだけどね」

一方エルフィとミレイはまだ睨み合って喧嘩しており、それを見たライが苦笑ながらに言うとアルフが呆れたようにツッコミを入れる。

鏡夜「ところで、今から召喚しなおすとか言ってるけど……もう授業終了の時間だよ? 正確には使い魔との契約を行う時間だけどね」
エルフィ「……えぇっ!?」
鏡夜「もうしょうがないから、ミレイちゃんと契約するしかないね。相性のいい人だから……」

そこに現れた鏡夜の言葉にエルフィが驚きの声を上げると鏡夜はそうとだけ言ってチラリとライの方を見る。とミレイはまた目を輝かせてライの方に走り、彼に抱きついた。

ミレイ「ライ様ー! これから末永くよろしくお願いしまーす!」
ライ「え、えっ!?」
エルフィ「離れろこの猫ー!!!」
アルフ「わ、わ、エルフィ落ち着いてー!」

ミレイの言葉にライが困惑しているとエルフィがレイピアを振り回しながら声を荒げ、それを見たアルフが必死で彼女を治めようと奮闘する。

氷牙「鏡夜……」
鏡夜「あはははは、この方が面白そうじゃない。実際、ライ君とミレイちゃんって契約主と使い魔という関係性ならかなり相性いいし」

それを見た氷牙は呆れきった目で鏡夜を見、それに対して彼はケラケラと悪戯っぽく笑いながらそう返す。
最後にライ達時の旅人チームが使い魔ミレイと契約、これで今回の授業に参加している生徒の班全員が使い魔と契約をし終えた。
メンテ
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春 ( No.54 )
日時: 2011/12/04 19:11:59
名前:

氷牙「さて、全班召喚と契約は出来たな?」

『はい!!』

しっかり返事をする生徒一同。

鏡夜「じゃぁ、一旦20分程休憩しようか?その間、召喚した使い魔と親睦を深めると良いよ。」

ここからはそんな一時。

明日菜「いやぁ〜〜和むわね」

刹那「そうですね〜」

木乃香「そやなぁ〜」

生徒C「そうだねぇ〜」

明日菜達は自分達の使い魔を見て垂れている。

「クゥ?」

明日菜「狐の子って、こんなに可愛いのねぇ」

「クゥ〜!」

明日菜達の使い魔・狐の子は撫でられて嬉しそうに鳴く。

木乃香「名前は何にしようか悩むなぁ」

「クゥ〜!クゥォ!」

ペカ〜と狐の子が光った。

生徒C「はへ!?」

刹那「これは!?」

「クゥ!くおんは、久遠!!」

明日菜「お、お、女の子!?」

光が消えると、そこには巫女服の小さな女の子がいた。

なのは「クーちゃん!?」

木乃香「なのは先生?」

久遠「クゥ!なのは!」

久遠はそう言うと共になのはに抱き付いた。

明日菜「え?えぇ!?なのは先生!この子を知ってるんですか!?」

なのは「あ〜海鳴にある神社の妖狐なんだよねぇ……」

刹那「ど、どうしますか?…召喚とはいえ、勝手に連れてきてしまっては…」

なのは「あ〜クーちゃんは"一応"野良だから大丈夫だと思うけど…」

生徒C「けど?」

なのは「近所の子供達に大人気だったんだよ」

「「「「納得!」」」」

それでいいのかお前たち汗
メンテ
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.69 )
日時: 2012/04/26 19:36:54
名前: ミクニップ

暫くして…昼休み



勇児「ぬぬぬ…」


あれからかなり時間は飛んだかと思うが、とりあえず昼休み。
ここはお馴染み氷牙設計の大食堂。今日も(一応)主人公である勇児はここで昼食を取るわけだが、今回はどうやら迷っている様子。

ゼロ『主…。いい加減早く決めたらどうだ?』
勇児「そ、それはそうだけど…。さて、今日は新発売のカツカレーうどん定食にするか、豚たま丼にするか…」


カノンノ「あれ、勇児君?」


と、そんな風に迷っている勇児に、ダークゼロ特製の弁当持って登場したのはカノンノ。

勇児「あ、グラスバレー先輩」
カノンノ「カノンノでいいよ。…それよりどうしたの?随分悩んでたみたいだけど」
勇児「うん、実は新しい定食がでたみたいで…。カツカレーうどん定食にするか、豚たま丼にするか迷ってた所です」
カノンノ「後者はともかく前者はすっごい微妙だよねソレ!?…あの子達ったら、本当に斬新なの考えるなぁ…」
勇児「?何の話ですか?」
カノンノ「いやいやこっちの話」

…何だか話そらされたような気もするが、とりあえず気にしないでおこう。

勇児「…あ、そういえばカイさんはどうしたんですか?何時も一緒の筈なのに」
カノンノ「あ〜それなんだけど…。実はカイ、面倒な子に捕まって…」




『ニャハハハ!こっこまでおいで〜このロリコン!』
『誰がロリコンだこのガキャァ!?』



勇児「…あの、今のは…」
カノンノ「うん。カイったら、よりによってフォルテ君に捕まったみたいで…」
勇児「フォルテ…?」
カノンノ「ピカチュウ先生の息子さんの一人で、ジャック君の弟さんなの。ヴィヴィオちゃんと同じ中等部出身のやんちゃな子でね?よくヴィヴィオちゃん達と一緒に孤児院に来て子供たちの面倒とかも見てくれるんだけど…」



ドゴォォォォン!!ズドゴォォン!!



『はーっはっはっは!僕に炎や爆発なんぞ効かないのは忘れたのかねワトスン君!』
『チッ!逃がすか!!!』



カノンノ「…あんな風に何時も何時も暇さえあればカイにちょっかい出してくるんだよね〜(汗)」
勇児「そ、そうですか…」




一方、此方は食堂前広場。此処は本来はテラスとして、中の食堂が使えない場合の拡張用やら外で食べたいという生徒たちの要望によって、先代の生徒会が作り上げた場所であり、それはそれは何時もは生徒達が飯食べながら笑顔がこぼれる場所であり…


赤「にゅっふふふ…。やるねぇカイ兄ちゃん、あれだけやっても息切れ一つしてないね?流石はフォルテシモの兄弟子」
カイ「忍者を舐めるんじゃねぇよ…。それと彼奴の名前は出すなって」


…間違っても、どう間違えてもこんな世紀末っぽくボロボロになっている訳が無く、断じて。いや断じて最初からこんな訳が無いのであり…。そしてその中央には、周りで怯えている生徒を尻目に、さっきから派手な大立ち回りを演じている中等部のちびっ子ポケモンとロリコン忍j…


カイ「誰がロリコンだゴラァァァァァァ!!」


ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?

メンテ
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.70 )
日時: 2012/04/27 15:38:19
名前: カイナ

カノンノ「相変わらずだね〜」

そしてカノンノはそれを見ながらのんびりパイナップルご飯を食べていた。

勇児「って、なんでカノンノさんはのんびりしてるんですか!? というかなんですかそれ!?」
カノンノ「パイナップルご飯。美味しいよ? 私がリクエストしたの」

勇児のツッコミにのんびり返すカノンノ。彼女はなんというかこう、パイナップルが一緒に炒められたピラフとでもいうような料理を美味しそうに食べており、勇児のツッコミにそう返す。ちなみにこのパイナップルご飯はカノンノの大好物なのだが他に食べる、好物という人間はおらずカノンノ曰く「こんなに美味しいのに食べないなんておかしい!」らしい。

カノンノ「あ、食べたくなっても我慢してね? カイに殺されたいなら別だけど」
勇児「い、いえ、遠慮しておきます……」

カノンノの言葉に勇児は頬を引きつかせる。それからふと思い出したように続けた。

勇児「そういえばさっきあの子、ロリコンとかなんとか……」
カノンノ「ああうん、カイのあだ名。本人は否定してるんだけどね。カイは孤児院出身の皆の中で特に小さい子に優しくって、さらに女の子にモテモテなの。ゼロス……先生の悪影響でね」
勇児「あぁ〜……」

カノンノのため息交じりの言葉に勇児が納得したように頷く。ゼロス・ワイルダー、本校の数学教師で数学の実力は確かなのだが同時に女好きのプレイボーイでも知られている。ちなみに義理の妹がいるらしく彼女に手を出す相手には容赦しないとかの噂もあるが定かではない。

カノンノ「ま、それで小さい子&女の子に優しいってことからロリコンの異名がついたわけ……ま、それだけじゃないんだけど」

カノンノがそう言って最後の一口を食べる。その瞬間食堂前広場からカイとフォルテ――現在も一対一でやりあっている……と思いきやなんと風紀委員の名目で首突っ込んできたレオとバトルロイヤルを繰り広げている――の攻防を掻い潜って三人の女生徒が突っ込んできた。

女生徒A「私達の王子をたぶらかした女め!!」
女生徒B「高等部に上がって力を上げた私達の力を見よぉ!!」
キュリー「てんちゅー」

勇児「わ、カノンノさん後ろ後ろー!!」

そう言いながら襲い掛かってくる三人の女生徒――しかも一名はレディアントブラザーズの一人で彼女の妹的存在キュリー――を見た勇児が声を上げるとカノンノは席を立ちながら暢気にデザートで彼女の大好物スイーツ焼き林檎を咀嚼する。そしてカノンノが机に立てかけていた大剣――オータムリリィに手をやった次の瞬間その三人とカノンノが交差する。

女生徒A「ぐはっ……」
女生徒B「そ、そんな……」

一瞬の交差の瞬間カノンノは大剣を振るって二人を倒し、最後にナイフで剣を受け止めているキュリーを見る。

カノンノ「で、なんでキュリーまでいるの?」
キュリー「カノンノ倒したらケーキくれるって」
カノンノ「はぁ……晩御飯抜きね?」
キュリー「ごめんなさーい!!!」

キュリーの爛々と目を輝かせながらの言葉を聞いたカノンノは呆れたように宣告。それにキュリーは泣きそうな声を上げた。


レオ「うっし! 俺の勝ちだ!!」

フォルテ「さ、最終的に二対一に持ち込んだのに……化け物だ……」
カイ「なあ、なんで俺達こんなになってんだったっけ?」

一方バトルロイヤルも終了したらしく、レオの勝利宣言にフォルテが悔しそうに声を漏らすとカイは呆れたようにため息をついた。

メリオル「はーいおめでとー。じゃあそういうわけで、食堂前広場破壊の現行犯で三人を連行しますからね〜。生徒会室でゆっくりお説教タイムだから、特にレオは私直々に念入りにね♪」

そこにやってきたメリオルの言葉、それに疲労困憊の状態のフォルテとカイは抵抗を諦めるがレオはすぐさまその場を逃げ出そうとする。

メリオル「ストームダンス!」
レオ「みぎゃあああぁぁぁぁ!!!」

その瞬間巻き起こる幾多の竜巻、それにレオは巻き込まれ竜巻内部の真空刃に切り裂かれ、竜巻が消えた後レオは戦闘不能状態に陥っていた。

メリオル「チェックメイツ、連行しなさい」
チェックメイツ[[[[イエッサー、クイーン]]]]

メリオルの言葉に返す金属生命体――メリオル、正確にはレオとメリオルの契約した使い魔――は見た目十二歳程度の元気っぽい雰囲気少女がフォルテを、見た目二十歳程度のおしとやかな雰囲気の女性がカイを、見た目十八歳くらいの無骨な男性と見た目二十歳過ぎ程度の長身の男性が二人がかりでレオを。それぞれ連行していった。

勇児「え、えぇ〜っと……」
カノンノ「学園三年ながら生徒中では最強の異名を持つレオ先輩と、その相方、妻って冷やかされてるメリオル先輩。レオ先輩を表の最強とすればメリオル先輩は裏の最強ね」
勇児「は、はぁ……」

困惑している勇児にカノンノはキュリーと一緒にアップルジュースを飲みながら説明し、それに勇児はあいまいに頷いた。
――――――――――――――――――――
レオとメリオルは生徒中なら最強コンビってので構いませんよね? 実力自体は異世界大戦記の大人基準になるので……あれ? じゃあ相当の化け物にならないかこれ?……。
ああ、ちなみにメリオルが指示していた使い魔チェックメイツに関しては後で説明載せます。今はまだ完全ではないので数日かかると思いますが……。
メンテ
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.74 )
日時: 2012/06/03 06:06:40
名前: 孝(たか)

職員室…


氷牙「もぐもぐ…明日菜達のチームは妖狐の久遠。明智達のチームがケルベロスの幼生。」

カタカタと弁当のサンドイッチ食べながら先程の授業で召喚された使い魔達をパソコンに打ち込んでいる。

氷牙「ごっくん…んで、ライ達のチームが猫の獣人のミレイ。カノンノ達のチームが人狼のヴォルフ…ポリポリ」

漬物を食いつつ作業を続ける氷牙。

氷牙「こいつ等は…ヒポグリフの幼生に、こっちが普通の猫。あっちが普通の柴犬で、そっちがハト…んでもってこっちは王蟲の幼生っと…」

ずずーと茶を飲みながらカタカタと打込み続ける。

氷牙「本当にバリエーションに富んでやがるなぁ家の生徒共は…王蟲の幼生って将来相当デカイぞ(汗)」

所謂風の谷のあれだ。

氷牙「ふぅ…御馳走様でしたっと…さて、続いては…」

飯を食べ終わり、そのまま作業を続ける氷牙だった。


なのは「そう言えば、もうすぐあの季節だね?」

フェイト「あ〜アレねぇ…」

はやて「学園名物・大競技大会!!武器あり、魔法あり、超能力あり何でもござれ。の生徒最強を決めるあれやねェ…」

ヴィータ「優勝した奴は”名誉騎士”の称号を与えられるんだったよな?」

シグナム「あぁ、そして…優勝した生徒には教師の一人に挑戦する権利も与えられる。」

ザフィ「その試合で有効打を獲得した数に応じて、1教科だけ単位が貰えるようになる。」

シャマル「みんな怪我をしなきゃいいですけど…」

リリカル勢は揃い踏みで次のイベントの話し合いをしていた。

その横ではヴィヴィオとアインハルトが仲良く食事をしている。

ヴィオ「大競技大会??」

コテンと首を傾げながら聞き返すヴィヴィオ。

なのは「簡単に言うと、ミッドチルダのDASSと同じようなものだよ。」

フェイト「違う点と言えば、参加資格が名誉生徒会員と中等部2年からの子達だから、ヴィヴィオは今回出られないかな?」

ヴィオ「なのはママ達は出ないの?」

なのは「私達教師は実力が突出し過ぎてるから、勝負にならないの。」

はやて「せやから、優勝者には特別に教師への挑戦権が与えられるんよ」

ヴィオ「へぇ〜…アインハルトさんは出るんですか?」

アイハ「はい。去年は予選落ちしてしまいましたが、今回は以前の様にはいきません!」

あのアインハルトですら去年は予選落ちという事からも、この競技大会の激しさが伺える。

シグナム「因みに、去年の優勝者は”ネギ・スプリングフィールド”という世界的有名な魔法拳士だ。」

アイハ「聞いた事があります。若干13歳にしてblueMars計画を成功させた偉人…と。」

シャマル「そうね。まだまだ発展途上だけど、既に火星に移住した人は6千人を超えたそうよ。」

ザフィ「一応、この学園の生徒として在籍しているが、マギステル・マギとしての仕事を優先している。」

ヴィータ「それでも、ちょくちょく学園に帰ってきてるからそこん所がなぁ…」

ヴィオ「すごーい」

目をキラキラさせながら興奮しているヴィヴィオだった。
メンテ
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.75 )
日時: 2012/06/03 14:18:20
名前: カイナ

??「すみません、遅れました」

そこにカラッと職員室の扉を静かに開けながらこれまた静かに入ってきたのは少し青黒い髪を右目を隠すように伸ばした、少しばかり痩せ型で長身の男性。その姿を見るとヴィヴィオがあっと声を漏らした。

ヴィヴィオ「こんにちは、弘政おじさん!」
弘政「おじ……ヴィヴィオ、お兄さん、な?」

ヴィヴィオの言葉に男性――弘政は僅かにショックを受けた様子でそう訂正を促す。流石に25歳にしておじさん認定は受けたくないだろう、年齢的に。

ヴィータ「別におじさんでもおっさんでも変わんないだろ、弘政は」
はやて「ヴィータ……ごめんな、弘政」

そこになんというか、きししとでもいうような悪戯っぽい笑みを浮かべてヴィータが返すとはやてがいさめる。この弘政とはやては一応恋仲であるのだが主にヴィータが認めておらず、何かと弘政に噛み付いているのだ。と弘政はふぅと息を吐く。

弘政「……ま、別にいいけど。ヴィータ、気づいているのか?」
ヴィータ「ん?」

彼の言葉にヴィータが反応し、弘政は僅かに口元を吊り上げる。

弘政「俺をおじさんと認めるってのは俺と同年齢のはやてを、さらにはなのは達をおばさんと認めるのと同義だぞ?」
ヴィータ「うぐっ!?」

その反撃にヴィータが言いよどむ。まあヴィータは弘政によく噛み付いているものの大概こう言い負かされてしまうのだ、しかも理屈と屁理屈をうまい具合に混ぜ合わせているため性質が悪い。

氷牙「その辺でいいだろ。んで弘政、どうして遅れたんだ?」
弘政「ああ、はやてのファンクラブ的な連中に喧嘩を売られて、ん?」

氷牙の問いに弘政はそう返していると突然何かに反応し、虚空を見上げるようなポーズをとる。

弘政「オルフェウス? ああ終わったか。お疲れさん……ファンクラブの連中に喧嘩を売られたから、オルフェウスを召喚して代理をさせてました」
ヴィヴィオ「召喚魔法って便利だね〜」
シグナム「いや、これは大分特殊な使い方だと思うんだが……」

弘政の言葉にヴィヴィオがそう返すとシグナムがツッコミを入れる。彼は他のメンバーが使うような魔法の関連に関しては圧倒的に力が弱く――氷牙曰く「なのはやはやてとは比べるのが可哀想なレベル」――単純な魔力のみなら凡魔導士とギリギリ言えないレベルだが特殊な召喚魔法[ペルソナ召喚]という技術を持ち、様々な場面に対応するという汎用性と柔軟性ならかなりのものを持っている。

はやて「あ、ところで弘政〜。お菓子作ってきたんやけど食べる〜?」
弘政「ああ」

はやてがそう言ってクッキーを差し出すと弘政は頷いて、シャマルが気を利かせてどいてくれたはやての隣へと座る――なおはやての逆隣に座っているヴィータは弘政に向けてガルルと牙を剥いていた――。

弘政とはやては相思相愛の恋人同士なのだがまだ結婚までいっていない。

同い年の同僚というか幼馴染のなのはは結婚し義理とはいえ娘までいるのだが彼らが結婚しない最大の理由がヴィータ。彼女が二人の結婚というか弘政との交際自体を認めておらず、しかも弘政とはやても暢気な事でヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィーラ全員に認めてもらってから結婚すると約束しているせいで結婚まで踏み切っていないのだ。

ちなみにシャマルとザフィーラは二人の結婚を最初から承諾しているが次に厄介だったのがシグナム。

彼女は正に「娘が欲しいならまず私を倒してみろ」という父親的なノリで弘政とガチのスマブラバトルを三日三晩にわたって繰り広げ、最終的に互いが魔力もペルソナの力の源となる精神力も体力までも使い切った満身創痍疲労困憊の状態になり、その状態での互いの拳がクロスカウンターで決まり引き分けで決着。互いに大の字になって寝転んで互いの健闘を称えあい、シグナムも弘政の実力を認め結婚を承諾するという事になった。なお、この古い青春漫画みたいなオチの戦いは後に「オルタナティブ学園教師青春恋愛喧嘩祭」などという名誉なのか不名誉なのかよく分からない名前がついてしまったのはまた別のお話。

とりあえずそんなこんなで残る弘政とはやて結婚反対派はヴィータだけなのだが彼女が一番頑固なわけだ。その頑固さたるや実はヴィータも弘政が好きで、でも大好きなはやてから奪い取るわけにもいかずせめてもの抵抗で結婚を認めないのではないかという噂すら立っている。まあ、それを聞いたヴィータは真っ赤な顔でグラーフアイゼンを振り回し暴走していた事をここに追記しておこう。

弘政「それにしても使い魔か……そういうの少し羨ましいよな」
はやて「弘政は契約しぃひんもんなぁ」
弘政「俺にはペルソナがいるからな、ペルソナが使い魔というかなんというかだ。さらに大競技大会。今年は一体どういう風になるのやら、だな。俺も回復用ペルソナ持って走り回るような事にならなきゃいいんだが……」

弘政ははやて作のクッキーをかじりながらそう呟く。彼のペルソナ能力の本領は物理的な攻撃のみならず魔法攻撃、回復や治療などの魔法までも使用する様々なペルソナを使い分ける汎用性。それを応用することで様々な局面に対応する柔軟性が彼の最大の持ち味だ。しかし弘政曰く「ペルソナとは自分の写し身、もう一人の自分自身であり、ゆえに普通ペルソナ使いが使用できるペルソナは一人一体で複数のペルソナを使い分ける自分は異常な存在でもある」らしい。
メンテ
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.112 )
日時: 2012/08/02 22:10:32
名前: ミクニップ

ガラッ…


マリオ「ふぅ…。唯今ぁ〜」
なのは「あ、マリオさん!お疲れ様〜」

丁度良く、何かあったのかお疲れなご様子のマリオが入ってくる。マリオは自分の机に座ると、持参していた弁当(半分以上がキノコ)を広げて食べ始める。

弘政「…相変わらずキノコ好きですよね、先輩って。…それとどうしたんです?随分疲れてますけど」
マリオ「キノコ好きなのは否定しないよ。…いや実はさっき、またルイギが何かやらかしてね…」

『あ〜…』

…其れから先、何だか聞かなくても解るような気がして頷くなのは達。…どうやらルイギはその後、マリオが連行したみたいだ。

マリオ「全く。最近は娘が高校生になったから少しは自重したと思ってた矢先に之だよ…」
弘政「まぁルイギですからねぇ…」

変態強姦魔、歩く猥褻罪等不名誉なあだ名つけられてるルイギ。…余談だが、一時期大人しくしていた彼奴を見た氷牙やリンク等が心底気持ち悪がっていた事があったとか。

なのは「…そういえばマリオさん。カイ君が言ってたんだけど、実は今朝、また孤児院で…」
マリオ「また?…確か今月に入っても6回目だよね」
弘政「ダークゼロが言うには、最近やけに多くなって来たとか言ってましたね。…他の孤児院も、ダークゼロやクレスさん達のお陰で未遂に終わったとはいえ、今年になってレイディアント・ガーデンだけ、やけに襲撃回数が多くなったとか」

 実を言えば孤児院はレイディアント・ガーデンだけでは無い。月村財閥やら雷堂家やらが其々自腹切って善意で孤児院を経営している為、この街には3つ程孤児院が存在するのである。…そして決まって孤児院の子供達を狙って犯罪集団やらが軍事利用やらその手の趣味がある男等に売り捌く為に毎度毎度シツコク襲撃してくるのである。

なのは「去年は02さん達のお蔭で襲撃回数が減ってたんだけど…」

今でも弘政の脳裏によみがえるのは、去年の夏に犯罪集団のお陰で家族旅行をおじゃんにされたダークゼロやカジオ―達による大規模な虐殺光景…。もはや間の悪い時に襲撃してきた犯罪集団達に合掌したくなるような、まさに地獄絵図でもあった。

フェイト「…あの後、スカリエッティや02達が止めに寸前で入ってなかったらと思うと、今でもゾッとするよ…」
はやて「せやなぁ…」
ヴィヴィオ「…あ、あの!所で今晩の夕食って孤児院の子達と一緒に食べるんだよね?」

何だか職員室の雰囲気が一気に暗くなり始めた事に危機感を持ったヴィヴィオが話題を変えようとする。

マリオ「…あ〜、そういえば今日はピカや氷牙達が思い思いの料理持ち寄ってパーティするんだったっけ?確か今日は俺やなのは達も参加するんだったよね?…フェイト達はどうなんだ?」
フェイト「ゴメン。今日は残業入っててちょっと難しいな…」
はやて「私も行きたいんやけど、まだ仕事残ってるから、終わったら来るわ」
弘政「俺は今日、夕方から仕事無いから大丈夫だ」
氷牙「鏡夜は今日ピチューと一緒にルイギ使ってやりたい実験したいっていってたが、ちゃんと来るって言ってたしな…」
マリオ「う〜ん、こっちはルイージは残業で来れないし、クッパとドンキーは用事あるから今日は居ないしなぁ…後来れるのはヨッシー位か」
氷牙「あの量産型爬虫類だけはできればやめてくれ。…マジで食費が馬鹿にならないからな」

氷牙の脳裏に蘇るのは、大分前にやったパーティでのカービィとヨッシーという史上最強の大食間二人による、フードファイトと言う名の大惨劇。

マリオ「ああ大丈夫大丈夫。あの後彼奴、反省して勝手にバカスカ食べないようになったから」
氷牙「…信じていいんだなソレ?」
マリオ「Yes!」

赤「じゃあじゃあ!折角だからあの兄ちゃんも呼ぶ?」
ヴィヴィオ「あの兄ちゃん…って、勇児先輩の事?…って、フォルテ君。また何気無く登場したね…」
アイハ「今日はフォルテさん。…お仕置きはどうなったんですか?」
赤「おーっすアインハルトさん。…とりあえず拳骨と説教だけで何とかなった。…そしてヴィオやん。これが僕の持ち味なんだよ(キリッ」
ヴィヴィオ「ヴィオやん言うな。あとキリッてやってもカッコよくならないから。…とりあえずクッキー食べる?」
赤「タベルー」

またもや脈絡もなく登場した友達に突っ込みながらもクッキー差し出すヴィヴィオ。伊達に長年此奴と友達はやってない。粗方扱いに慣れたみたいだ。

氷牙「しっかしフォルテ。何で勇児まで呼ぶんだ?」
赤「ん〜?そりゃあおっちゃん。僕が選ぶ理由なんて[気まぐれ]の一択しかないじゃん。何だか面白そうな事が起きそうな感じがしたんだよ。砕いて言ってしまえば[勘]だね」
弘政「勘って…(汗)」

そう、この子がこう思いつくことなんて、真剣な時以外はほぼ[気まぐれ]とか[何となく]とか、そういうのが殆ど。ある意味本能と欲望に忠実なフォルテにとってはある意味当り前だったりする。

ヴィヴィオ「コラ!フォルテ君。そう何でもかんでも気まぐれや勘で決めちゃダメだって君のお父さん(ピカさん)が言ってたでしょ?」
赤「ちっちっち。…男と言うのは、時には勘で物事決めなければならない時だってあるんだぜぇ?」
ヴィヴィオ「そう言って2週間前、[思いついたから北朝鮮とパキスタン征服して来る!]とか言って一人で行っちゃったの忘れて無いよね?…あの後、氷パパのお仕事さらに増えて、パパが廃人寸前になったんだからね?」

弘政「(…そうだったんですか?そういえば前のニュースで北朝鮮とパキスタン在住のテロ組織が次々と謎の無条件降伏するって事件がありましたけど…)」
氷牙「(あの時はやっと鏡夜の人体実験からやっと抜け出してホッとしていた矢先に…!(涙))」
マリオ「(心中、お察しします)」
メンテ
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.114 )
日時: 2012/08/10 18:27:16
名前: ハイパーカイザー

HK「久々に、キt」
銀河「叫ぼうとするな!!そんでもって、今まで何してたーーーー!!!」←巨大ハリセンフルスイング
HK「あべし!?」

聖夜「・・・やれやれ・・・では、久々の投稿だ。」

_________________________________

瞳「にぎやかですね〜」
ソウル「・・・それで片づけるのか。氷牙に同情なしなのかよ・・・」
スカイ「まぁ・・・瞳だし・・・(汗)」

少し離れたところで氷牙達を見ながら仕事をするスカイ達。スカイの前には様々な画面が浮かび上がったり、消えたりしていた。

ソウル「・・・で、何やっているんだ?」
スカイ「ああ・・・勇児君に関してちょっとな・・・」

そう言ったスカイの視線の先には、勇児のプロフィールが表示されていた。

瞳「そういえば、彼は一般人なのですよね?」
スカイ「そっちに関しては大体判明したよ・・・彼の父親がとあるオーバーテクノロジーの開発者なのさ。」
ソウル「オーバーテクノロジー?」
スカイ「勇児君が持っている携帯電話・・・ゼロだったかな?パーソナルウェポンとかいう・・・とにかくそれの開発者なんだよ。」

スカイがパソコンを操作すると、ある男性のプロフィールが表示される。

スカイ「星崎 勇一郎・・・元々はとあるゲーム会社の社員だったらしい。」
ソウル「ゲーム会社?」
スカイ「そ。そして、後のパーソナルウェポンとなるあるゲームを開発したのさ。」
瞳「どんなゲームだったのですか?」
スカイ「携帯電話型のコントローラーがさまざまな武器に変形し、それでバトルをするという・・・まぁ、スマブラバトルに似たゲームを開発しようとしていたようだけどな・・・」
ソウル「・・・何かあったのか?」
スカイ「詳しくはわからんが・・・何者かが兵器に転用できるのではないかと考えたのだろうな。その試作型がおそらくはゼロだ。とにかくそれが原因かはわからんが、そのゲーム会社を辞めているんだよ。」
瞳「・・・狙われたりしないのでしょうか・・・?」
スカイ「まぁ、辞めた時期が勇児の転入と重なっているから、そこら辺の事も考えていたんだろうな。ここでは、生徒の家族も生徒と同じように政府も軍も干渉できないから。」

と、そこでスカイは勇一郎のデータを表示していた画面を消し、代わりにある動画を表示した。

スカイ「・・・それより、俺が気になっているのはこっちだ。」
ソウル「・・・これは?」
スカイ「ほら、不良達が仮面ライダーの変身ベルトを使用した事件だよ。」

詳細を言えば、それをコピーしたものだという事が後に判明。(方法としては、鏡夜全面監修の拷問を7・・・いや、8割抑えたものを、氷牙達が行った。)そのため、それに関してはピカ達も引き続き調査をしている。

スカイ「銀河達が言うにはその時妙なことが起こったらしい。」
瞳「妙な事・・・ですか?」
スカイ「これだ。」

スカイは動画を早送りし、問題の場面を移す。そこには、華鈴が幽汽の攻撃を受けそうになった瞬間、勇児によって救われた様子が映っていた。

ソウル「・・・これは」
スカイ「誰からも距離が離れていて、なおかつ全員が間に合わない攻撃だったにもかかわらず、勇児君は華鈴さんを救い出した・・・・それも、気付いた時には離れた位置で。」
ソウル「・・・何が起こった?」
スカイ「・・・わからないんだよ、誰にも・・・・あの氷牙でも。」
ソウル「な!?」
スカイ「スーパースローで再生しても、全くの不明なんだよ。後で映像を見た鏡夜の話だと、[ハイパークロックアップ]よりも早い・・・むしろ残像が全くないことに少し驚いたとか言ってたな。」
瞳「鏡夜さんでも・・・ですか・・・」
スカイ「ためしに、別角度で撮られた映像を0.0以下の単位でコマ送りしたんだが・・・どんなにやっても0から1に変わる瞬間に移動してるんだよ。」
ソウル「・・・[異能力者]なのか?」
スカイ「いや、プロフィールを見る限りそういう事は報告されてないが・・・可能性はあるだろうな・・・異能力者は突然生まれるからな・・・どんなに両親が普通の人間だったとしても・・・」
メンテ
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.119 )
日時: 2012/11/09 01:00:51
名前: ミクニップ

勇児「…え、パーティですか?」

昼休みも終わり、時間は過ぎて放課後。帰宅準備を進めていた勇児に、マリオからパーティのお誘いが。

マリオ「うん。実は今日、知り合いが経営している孤児院で、腕利きの料理持ち寄ってパーティをやろうと思ってるんだ。よかったら、勇児君も来てみないかな?」
勇児「?それは解りましたけど、何で僕に…?」

パーティをやるのは解ったが、何故自分が誘われるのか少し解らない勇児。…実をいえば、つい先ほどスカイ達が勇児についてもう少し詳しく調べてみたいという事で、できる限り彼に会いたいから何とかしてほしいと頼まれたのである。

マリオ「それはほら。前に勇児君、氷牙達の事に興味持ってたでしょ?だからこの機会に、皆から話を聞いてみたりしたらどうかな〜って。…もしよかったら友達連れて来てもいいし」
勇児「う〜ん、確かに氷牙先生達の事もう少し知りたいとは言いましたけど…今日父さんは仕事で居ないし…。…はい、別にいいですよ?」
マリオ「本当!?じゃあハイ、之地図。之に孤児院の場所が書いてあるから来てね?…パーティが始まるのは夜の7時だから」

そう言ってマリオはポケットから孤児院までの道のりが描かれた地図を渡し、始まる時間を告げるとそそくさと出て行ってしまう。





マリオ「ハイ、とりあえず勇児君を勧誘してきたよ」
スカイ「すみません、マリオさん」
氷牙「お疲れさん」

勇児をパーティに誘った後、スカイと氷牙が待っている屋上へと移動したマリオ。下校する勇児の姿を屋上から見送った後、そのまま話を始める。

マリオ「…しっかし、俄かに信じられないな。俺から見た感じだと、勇児君はそんな風には見えないけど…」
スカイ「確かに、あの時マリオさんは居なかったから信じられないとは思いますけど、事実カメラに映っていましたからね。…ですよね、氷牙さん」
氷牙「ああ、一応俺もあの時の事は覚えている。…俺も最初は目を疑ったがな」

[あの]氷牙ですら、あの出来事の事は正直目を疑ったらしい。学園でも1,2を争うスピードを誇るピカや凛等なら、確かにあの位の距離ならコンマ単位で余裕で移動できる。…が、流石にあのときの勇児のように残像等を消すことは不可能である。

氷牙「現在、鏡夜達が映像を解析しているが、正直データが足りな過ぎる。…何とかしてあの子の能力を解明したいんだが…」
スカイ「しかも最近、レイディアントガーデンへの襲撃回数も増えてますしね…」
マリオ「…成程。もし偶然襲撃犯が来たら、奴らを倒すついでにあの子にも戦わせてデータを取る気か…」
氷牙「無論、俺達もサポートはするが…。まぁ、フォルテやヴィヴィオ、それにカイ達が居るから、恐らく俺達の出番は無いだろうけど」

…まぁ、[彼奴等]が居るなら多少は安心か…。

氷牙「…そんじゃ、とりあえず手筈通りに。あの子が孤児院に到着して暫く経ったら、とりあえず俺があの日の事についてある程度聞いてみるから…」
スカイ「その後、可能なら彼について色々調べる…ですよね?」
氷牙「俺達は曲りにも教師だからな。生徒に無断で調査をする訳にもいかないし。とりあえず任意を得なきゃいけないしな」

まぁ仮にも教師だしな。

マリオ「それじゃあ、俺は料理作らなきゃいけないから帰るね?」
氷牙「おう。…けどまた前みたいにキノコ料理ばっかはやめてくれよ?」
マリオ「えぇ〜?」





勇児「…えっと、確かこの辺り…だったかな?」

あれから1時間後。帰って簡単に身支度済ませた後、何か手ぶらも気分が悪いと思い、とりえず近くのケーキ屋でホールケーキ買ってみた勇児。現在はホールケーキの箱片手に、孤児院を捜索中である。

勇児「う〜ん…。このメモによると、一応此処等辺の筈なんだけどなぁ…やっぱり、さっきの通りを入った方がよかったかなぁ…?」


「うぃ〜…あー飲み過ぎたぁー…」
「何昼から堂々と飲んでんだよテメェは」
「全くですね…」


勇児「(ん?この声は…)」

ふと、後ろで聞き覚えのある声を聞いた勇児。…何だか嫌な予感がするが、とりあえず後ろを見てみると…


Dゼロ「だってよぉ…。これが飲まずにいられっかよ……うぶっ…ヴォロロロロロ!!」
カイ「うぉあ!?こんな街中で吐くなっ!!」
男「ぁぁ、またスーツに嘔吐物が…。またスーツ買い換えようかな…?」

勇児「…えっと、何してるんですか?カイ先輩」

…何と言うか。現在勇児の目の前では1つ上の先輩であるカイが、紫でロン毛のイケメンな男の人と一緒に、今も電柱に持たれながら吐瀉物まき散らしてグロッキー寸前になっている酔っ払い介抱している姿があった。

カイ「うん?お前は確か1年の…」
勇児「は、はい。…えっと、何してるんですか?」
カイ「あ〜気にしないでくれ。一応此奴知り合いなんだけど…」

Dゼロ「ちきしょう…。最近家族サービスが悪いからって俺置いて旅行行くこたぁねぇだろうが…!02も02だ…、易々と請け負いやがって。何が『婦人と娘は私が責任を持って面倒見るから、お前は暫くは仕事(恋人)とイチャイチャしてくれ(笑』だぁ!?こちとら前の警邏関係の奴等から来る仕事もやんなきゃなんねーから、ロクに時間がとれねーだけなんだよ!!俺だって家族で島根の楽山公園とか行きてーよ!!大体警察上層部だってそうだよ。何が[難易度Sランクの高ハード任務]だぁ?解るだろスカリエッt…ヴォロロロロロ!?」
スカリエッティ「解ったから落ち着きたまえ」

カイ「…まぁなんだ、現代社会に生きる男のヤケ酒…っていえばいいのか?」
勇児「は、はぁ…?(あ、そういえばカイ先輩って確か孤児院出身だったような…)あ、先輩。実は僕、レイディアント・ガーデンって言う孤児院に行きたいんですけど…」
カイ「あ〜、お前も呼ばれたのか。じゃあ案内してやるよ。…で、何時まで吐いてんだよ」

Dゼロ「ワリィ…ちょっと休ませてくれ…」
スカリエッティ「僕はとりあえずダークゼロを見てるから先に行ってほしい」
メンテ
笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!第U幕 ( No.122 )
日時: 2014/05/14 22:25:53
名前: ミクニップ

ヤケ酒飲んで悪酔いしたダークゼロと、介抱する為に残ったスーさんほっといて孤児院へ向かう二人。


勇児「…へぇ〜?普段、孤児院で護衛みたいな事をしているんですか?」
カイ「ああ。…最近、ガキ共狙って来る奴らが絶えないからな。家に居る時は、あんまりやる事も無いから家の番でもしている」
勇児「た、大変そうですね…」
カイ「別に?やって来る奴等は実力もタカが知れてるしな」


そんな他愛もない話をしながら、孤児院前まで来た二人。そんな時…



『きゃぁぁぁ〜〜〜!』



突如、孤児院から上がる子供達の悲鳴。…突然の事に一瞬ギョッとするも、まさかまた子供達を攫いに来たのかと思い、其々武器を手に取身構え、そのまま孤児院の中へと入ろうと…


「ぬわぁっはっはっはっ!!」


…しようとした瞬間。悲鳴の後に聞こえて来た、聞き覚えのある声の馬鹿笑いを聞き、直に足を止めてしまう。


「待て待て子供達よ〜!今我のいう事を聞けば、我が悪の秘密結社[グライキス]の戦闘員へとしてやれるんだぞ〜?」



『きゃぁ〜〜〜!』



…何だろう、恐らく子供達を誘拐しようとしている奴が、何だか昔の特撮モノみたいな台詞を口走りながら、悲鳴(?)をあげる子供達を追い回しているのだろうが…。何だか危険云々の前にあんまり関わりたくない感がする。…隣のカイを見てみても、何だか目頭押さえて呆れてるし…


勇児「えっと…行きましょうか?」
カイ「ハァ…」


…あらかさまなため息をつきながらも、呆れるカイと一緒に中へと入る勇児。…さて、孤児院の庭で見たものと言えば…


カノンノ「そこまでよ!グライキス首領、カイザー・グライキス!!」
赤「!?」
カノンノ「どんな夜にも必ず終わりは来る。闇が解け、朝が世界に満ちるもの…。人、それを…『黎明(れいめい)』という!」
赤「お、お前はまさか!?」
カノンノ「そうよ!貴方達を倒す為、光の園からやって来た正義の使者、[レイアース・カノンノ]よ!」


…何だろう。それこそ、どっかで聞いたようなセリフを語りながら、今正に子供達を誘拐(?)しようとしている悪の組織の首領(?)に対峙するように、其れこそヒーローっぽい衣装を着こんだカノンノが其処に居た。


カイ「…何してるんだよ、お前等」
カノンノ「あ、カイだ。お帰り〜!」
赤「お邪魔してまーすカイ兄ちゃん」
カイ「おう唯今…じゃなくてカノンノ、そしてフォルテ。お前等今何やってんだよ」


 何か得体のしれない事やってる恋人と後輩の姿に、何だか呆れ通り越して倦怠感を感じ始めるカイ。…知ってか知らずか、二人は暢気に語り始める。


赤「いやぁ〜実はさっき、氷牙のおっちゃんに子供達の御守り頼まれてさ〜。それで用意ができるまでの間、[正義と悪の死闘ごっこ]でもやろうって事で。…あ、僕はちなみに悪の大首領役ね」
カイ「そんなのはどーでもいい。というか何でそんな訳のわからん遊びをする事になったんだよ!?カノンノもカノンノで、何やってるんだよ」
カノンノ「いやぁ〜子供達にせがまれて仕方が無く…この格好、結構恥ずかしいんだよ?」
カイ「その割にはノリノリだったよなお前…。というか、アルフはどうした?こういうのは彼奴の得意分野だろうが」
赤「アルフはアルフで、[大首領に捕らわれた仲間の一人]の役やってもらってるから、今は家で手伝いでもしてるんじゃない?」
カイ「随分投げやりだなオイ」


スカイ「お、いらっしゃい勇児君」
勇児「あ、スカイ先生!先生も来てたんですか?」


 フォルテ達と他愛ない話をしている中、今度はソウルがくる。


スカイ「ああ、氷牙さんに呼ばれてな。やる事も無いから、フォルテ達と一緒に餓鬼共の御守りでもしてた所だ」
赤「ちなみにスカイさんは、カノンノねーちゃんとは違う別勢力のヒーロー役ね。価値観の違いから、レイアース・カノンノとも敵対してる第3勢力」
カイ「何で其処まで妙に凝ってるんだよ」
赤「そりゃあボク、悪の秘密結社だし?」


 全く答えになってない。


カノンノ「それよりカイ達も一緒にどう?コレ結構嵌ると面白いよ?台本だってあるし」
カイ「何で台本があるんだよ。本格的過ぎるだろ」
赤「やるんだったら徹底的に。之ウチのじっちゃんの教え」
カイ「お前の爺さん引っ張り出すんじゃねぇよ」

子供A「フォルテにいちゃん!早く早く!」
子供B「スカイお兄ちゃんも続きやろう!」


スカイ「あー悪ぃ悪ぃ。…そんじゃ、俺らもう少しガキ共の相手してくるから、とりあえず中に氷牙さんたちもいるし、聞いて来いよ」
勇児「はい。わかりました」
赤「よーし!そんじゃあ続きやるぞーチビッコドモー!」


『はーい!』


 そういって子供たちの群れに戻り、またヒーローごっこを始めるカノンノたち。そしてそれを横に、勇児とカイは孤児院に入るのだが…



ソウル・ピカ「「死にさらせやゴラァァァァぁ!!!」」


…またもや問題発生。何故か殴り合いが勃発していた。
メンテ

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